People across Britain have turned out to applaud the World War II veteran who raised tens of millions of pounds for health service workers battling the coronavirus.
和文
イギリス中の人々が繰り出して、(新型)コロナウイルスと闘う医療従事者のために何千万ポンドものお金を集めた第2次世界大戦の退役軍人に拍手を送りました。
解説
ここでのturn outは「(催し物や会合などに)顔を出す、足を運ぶ、集まる」という意味です。例えば「投票に行く」なら、turn out to voteのように表現できます。
applaudは「拍手を送る、賞賛する」です。
World War IIは「第2次世界大戦」です。IIは、twoと読みます。
veteranは、日本語にも定着している「ベテラン(の)、経験豊富な(人)」という意味の他に、名詞として「退役軍人」としても使われます。Vietnam vet(veteranの略)と言えば「ベトナム帰還兵」です。
ここでのraiseは「(資金を)集める」という意味です。
millionは「100万」、ten millionは「1,000万」ですが、tens of millions of ...は「何千万もの~」という表現です。

Captain Tom Moore died on Tuesday in a hospital after contracting COVID-19. He was 100 years old.
和文
トム・ムーア大尉は、新型コロナウイルスに感染し、火曜日に病院で亡くなりました。100歳でした。
解説
ここでのcaptainは、イギリス軍の階級「大尉」です。Tom Moore(トム・ムーアさん)は退役陸軍大尉で、Captain Tom「キャプテン・トム」の愛称で親しまれていました。ちなみにムーアさんは、100歳の誕生日にhonorary colonel「名誉大佐」の称号を与えられています。
ここでのcontractは「病気にかかる」という意味の動詞です。「契約書」という意味の名詞contractと同じつづりですが、動詞のときは単語の後半を強く発音します。風邪(flu、cold)のような軽い病気には、contractではなく、catchやgetを使います。

Last April, shortly before his 100th birthday, Moore started walking laps of his garden with the aid of a walking frame to raise money for National Health Service workers.
和文
ムーアさんは去年4月、100歳の誕生日の少し前に、国民保健サービスで働く人々のための寄付を集めようと、歩行器を使って自宅の庭を往復し始めました。
解説
shortly before ...は「~の少し前」です。反対は、shortly after ...「~のすぐ後に」で表せます。
walk laps of ...は「~を歩いて何周も回る」です。競技トラックの1周をlapと言い、He completed 10 laps of the track.なら「彼はトラックを10周走り終えた」です。
with the aid of ...は「~の助けを借りて」という表現です。
walking frameは「歩行器」です。アメリカ英語では、walkerと言います。
National Health Service「国民保健サービス」は、原則として無料で提供されるイギリスの医療制度で、NHSとして知られます。
ムーアさんは去年4月7日、100歳となる誕生日の4月30日までに、歩行器を使って自宅の庭の中を100周歩くことに挑戦すると宣言し、インターネットで医療従事者を支援するための募金を呼びかけました。当初は1,000ポンドを集めることが目標でしたが、翌日には目標額を超え、その後も募金が集まり続け、話題となりました。
His initiative generated more than 32 million pounds, or about 41 million dollars, in donations.
和文
ムーアさんの取り組みは3,200万ポンド以上、約4,100万ドルの寄付を生みました。
解説
日本語でも片仮名で「イニシアチブ」として使われるinitiativeですが、ここでは「主導権」ではなく、「取り組み、構想」という意味です。
ここでのgenerateは「(利益・収益などを)生む、生み出す、発生させる」です。
donationは「寄付」です。「寄付をする」なら、make a donationのように表せます。


(British Prime Minister / Boris Johnson)
"Captain Sir Tom Moore was a hero in the truest sense of the word. He became not just a national inspiration, but a beacon of hope for the world."
和文
「キャプテン・サー・トム・ムーアは、真の意味で英雄でした。ムーア氏は国民を鼓舞する存在になっただけでなく、世界にとって希望の光となりました」
解説
ボリス・ジョンソン首相の言葉です。
ムーアさんには去年7月、その功績をたたえてknight「ナイト」の爵位が贈られ、エリザベス女王からメダルが手渡されました。イギリスでは、knight「爵」またはbaronet「準男爵」の称号を持つ人のファーストネーム(姓ではなく名)に、Sirの尊称を付けます。
ここでのsenseは「意味」で、in the true sense of the wordは「(その言葉の)真の意味で」です。in the strict sense of the word「(その言葉の)厳密な意味で」、in the metaphorical sense of the word「比喩的な意味で」などのフレーズでもよく使われます。本文のa hero in the truest sense of the wordは「正真正銘の英雄」といった感じです。
inspirationは「誰かを鼓舞する人・物、勇気を与える人・物」です。動詞形は、inspire「鼓舞する」です。
beaconは「灯台(の光)」で、beacon of hopeは「希望の光」という成句です。


Prime Minister Boris Johnson called for the whole country to clap for Captain Moore at 6 p.m. on Wednesday in a show of gratitude for his initiative.
和文
ボリス・ジョンソン首相は国全体に、ムーアさんの取り組みへの感謝のしるしとして、水曜日の午後6時に拍手を送るよう求めました。
解説
call for A to Bは「AがBすることを要請する」ですが、ここでは「~するよう求める、呼びかける」という意味です。
in a show of ...は「~のしるしとして、~を見せ(つけ)て」という表現です。例えば、in a show of support for ...「~への支持を表明して」、in a show of loyalty「忠誠心を表して」、in a show of force「軍事力を見せつけて」などの形で使います。
gratitudeは「感謝(の気持ち)」です。
イギリス国内では多くの人がこの呼びかけに参加し、ムーアさんが亡くなった病院では医療従事者が病院の前や施設の中から拍手を送りました。また、ロンドン市内の駅でも通勤客や駅員が一斉に拍手を送るなど、国を挙げてムーアさんを追悼しました。
イギリスでは、新型コロナウイルスと闘う医療従事者のために数千万ポンドを集めた第2次世界大戦の退役軍人に、国中の人々が拍手を送りました。
トム・ムーア大尉は、新型コロナウイルスに感染し、火曜日(2月2日)に病院で亡くなりました。100歳でした。
ムーアさんは100歳の誕生日を間近に控えた去年(2020年)4月、イギリスのNHS=国民保健サービスで働く人々のため募金を呼びかけ、歩行器を使って自宅の庭を何周も歩きました。すると、ムーアさんの挑戦に、3,200万ポンド余り、およそ4,100万ドル(47億円余り)の寄付が寄せられました。
ボリス・ジョンソン首相は、「キャプテン・サー・トム・ムーアは、真の意味で英雄でした。(イギリス)国民を鼓舞しただけでなく、世界にとっての希望の光でした」と述べ、その死を悼みました。
ジョンソン首相は、ムーアさんの取り組みに感謝を示すため、水曜日の午後6時に拍手を送るよう全国民に呼びかけました。