An independent expert panel has criticized China and the World Health Organization for the measures they took when the outbreak was in its infancy.
和文
独立専門家委員会が、(新型コロナウイルス)発生の初期段階でとった対策のことで、中国とWHO=世界保健機関を批判しました。
解説
independentは「独立した」、expertは「専門家」、panelは「委員会」ですので、an independent expert panelは「独立専門家委員会」です。正式名称は、後のセンテンスに出てくるthe Independent Panel for Pandemic Preparedness and Responseです。今後の感染症対策への教訓を得ようと、新型コロナウイルスが世界的な大流行(パンデミック)に至った経緯のほか、WHOや各国の対応を検証しています。
criticize A for Bは「AをBで批判する」です。
World Health Organizationは国連の専門機関である「世界保健機関」で、略称WHOです。
measuresは「対策、措置」で、この意味では通例複数形で使います。take measuresは「対策を講じる、対策をとる」です。
outbreakは「(感染症などの)突発的な発生」で、ここでのthe outbreakは「新型コロナウイルスの発生」を指しています。
infancyは「初期」で、be in its infancyは「初期段階にある」です。
It says both should have acted stronger and sooner.
和文
(中国とWHOの)双方は、より強力に、そしてより迅速に行動するべきだったとしています。
解説
itは、前のセンテンスに出てきたan independent expert panel「独立専門家委員会」を指しています。
both「両方、双方」は、中国とWHOの双方を指しています。
should have actedは「行動するべきだった」で、つまり実際には行動しなかったことを批判しています。
stronger and soonerは「より強力に、そしてより速やかに」です。

The Independent Panel for Pandemic Preparedness and Response was set up last July by the WHO.
和文
世界的流行に対する準備および対応に関する独立委員会が去年7月、WHOによって設立されました。
解説
preparednessは「(戦争などの緊急事態に対する)準備」で、responseは「対応」です。the Independent Panel for Pandemic Preparedness and Responseは「世界的流行に対する準備および対応に関する独立委員会」で、国連開発計画の総裁を務めたニュージーランドのクラーク元首相と、ノーベル平和賞を受賞したリベリアのサーリーフ前大統領が共同議長を務めているほか、感染症や保健衛生などの専門家合わせて13人から構成されています。
set upは「設立する」で、be set upは「設立される」です。
An interim report says evidence in late December 2019 suggested there was a novel virus that could be responsible for pneumonia cases of unknown origin.
和文
(独立委員会の)中間報告によれば、2019年12月下旬の証拠が、原因不明の肺炎の症例の原因とされうる新型ウイルスが存在することを示していたとのことです。
解説
interimは「中間の、暫定的な」で、interim reportは「中間報告」です。
evidenceは「証拠」、suggestは「示唆する、示す」です。
novelは「新しい種類の、今までにない」で、novel virusは「新型のウイルス」です。
ここでのresponsible for ...は「~の原因となる、~の引き金となる」という意味です。
pneumoniaは「肺炎」で、pneumonia caseは「肺炎の症例」です。
unknown originは、ここでは「原因不明の」と訳せます。
The panel says China's public health measures could clearly have been applied more forcefully in January.
和文
独立委員会は、中国の公衆衛生上の措置は明らかに、1月にはより強力にとられることができたはずであるとしています。
解説
public healthは「公衆衛生」です。
clearlyは、「明白に、明らかに」です。
could clearly have been appliedは「明らかに適用されることができたはず」で、つまり実際には適用されなかったと指摘しています。
more forcefullyは「より強力に」です。
in January「1月に」とありますが、これは2020年の1月のことです。

The report asks why the WHO's emergency committee did not convene until the third week of January.
和文
その報告書は、WHOの緊急委員会が1月の第3週まで開催されなかったことを疑問視しています。
解説
ask why ...は「~はなぜかと問う」で、つまり「~を疑問視する」という意味です。
emergency committeeは「緊急の委員会」です。
conveneは「召集される、開催される」です。
It also points out that the meeting ended without the declaration of a public health emergency of international concern. It was eventually announced on January 30.
和文
報告書はまた、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態の宣言が出されることなく、この会議が終了したことを指摘しています。緊急事態の宣言は、1月30日にようやく出されました。
解説
point outは「指摘する」で、その内容はthat以下に示されています。
ここでのthe meeting「この会議」は、2020年1月にWHOが開いた(緊急委員会の)会議のことです。
without the declarationは「宣言なしに、宣言が出されることなく」です。
international concernは「国際的な懸念」です。
eventuallyは「結局は、ようやく」です。
WHOは2020年1月22日と23日に緊急委員会を開き、感染が他の国でも拡大するおそれがある「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか協議しましたが、その時点ではそれにあたらないと発表しました。

The report also takes aim at other countries. It says their measures ''fell short of what should have been expected."
和文
報告書は他の国々に対しても批判し、各国の対策が「期待すべきであったことに達していなかった」と述べています。
解説
take aim at ...は「~にねらいを定める」という意味もありますが、ここでは「~を批判する」という意味で使っています。
fall short of ...は、水準や量などが「~に達しない、及ばない」という表現で、標準や期待に届かない場合に使います。
what should have been expectedは「期待すべきであったこと」です。
独立委員会の中間報告書は、WHOの緊急事態宣言のあとも多くの国で必要な措置が取られなかったとして、各国に警告する仕組みをつくり直す必要があると指摘しています。
(新型コロナウイルスについてWHO=世界保健機関や各国の対応を検証している)独立委員会は、新型コロナウイルス感染拡大の初期段階に中国とWHOがとった対応について、双方とも、より強力で迅速な行動をとるべきだったと批判しています。
パンデミックをめぐる準備および対応に関する独立委員会は、去年7月、WHOによって設置されました。独立委員会の中間報告によりますと、2019年12月下旬の時点で、原因不明の肺炎の症例が新型のウイルスによるものだと予測できただけの証拠があるということで、中国が1月の時点でより強力な公衆衛生上の措置をとれたのは明白だとしています。
またWHOについては、(2020年)1月の第3週まで緊急の委員会を開かなかったことを疑問視し、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言することなく、この委員会を終えたと指摘しています。緊急事態の宣言は、1月30日にようやく出されました。
報告書はさらに、他の国の対策についても「期待されたものに達していなかった」としています。