Fifteen nations around the Asia-Pacific region have reached a deal to create a huge free-trade zone.
和文
アジア太平洋地域の15か国が、巨大な自由貿易圏を作る合意に至りました。
解説
reach a dealは「合意に至る」です。dealに代えてセンテンス7のagreementを使い、reach an agreementと言うこともできます。「協定を結ぶ、取り引きを決める」という場合にclinch a dealやclose a dealを使うこともありますが、reachのほうが、交渉努力の末にう余曲折を経て「合意に至った」という感じが出ます。
free-trade zoneは「自由貿易圏」です。センテンス6では、free-trade areaとしています。
But India hasn't signed on to the Regional Comprehensive Economic Partnership. The other countries remain open to India joining in the future.
和文
しかしインドは、まだRCEP=東アジアを中心とする地域的な包括的経済連携に加盟の署名をしていません。ほかの国々はインドが将来、加盟することについて門戸を開いたままでいます。
解説
signは「署名する」ですが、sign onは「署名して契約する、加入する、参加する」など、少しニュアンスが異なります。
the Regional Comprehensive Economic Partnershipは「東アジアを中心とする地域的な包括的経済連携」で、RCEPと略されます。
(be) open to ...は「~に対して開かれている、~を取り入れる用意がある」です。ここでは、インドが将来RCEPへの加盟を希望したらインドを受け入れる用意があるということです。I'm open to suggestionsと言えば「私は提案を受け入れる用意があります、提案を喜んで聞きます」という意味です。
the other countries「そのほかの国々」は、センテンス1の15か国を指しています。

Japan, China, South Korea, Australia, and New Zealand all signed in an online summit on Sunday. They were joined by the 10 members of the Association of Southeast Asian Nations.
和文
日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドは全て、日曜日にオンライン首脳会議で署名しました。この5か国にASEAN=東南アジア諸国連合の10か国が加わりました。
解説
ここでのsummitは「首脳会談」です。もともと、highest pointやtop「最高点(位)、頂点」を意味する名詞で、「首脳会議」も「(山の)頂上」もsummitです。
ASEAN=東南アジア諸国連合を構成するのは、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの10か国です。
The 15 countries account for about 30 percent of both global GDP and the world's population.
和文
この15か国は、世界のGDPと人口両方の約3割を占めます。
解説
account for ... percentは「~%を占める」を表すのによく使われます。この文脈での「占める」の訳語は、occupyではありません。分数を説明するのに使うこともでき、例えば「~の4分の3を占める」なら、account for three-quarters of ...と表現できます。
今回の協定で、アジア太平洋地域で、世界の人口やGDPのおよそ3割を占める巨大な自由貿易圏が生まれることになり、Trans-Pacific Partnership「TPP=環太平洋パートナーシップ協定」を上回ります。
The deal will cut tariffs, free up investment, and establish e-commerce rules.
和文
この協定は関税を削減し、投資を自由化し、電子商取引のルールを整備します。
解説
tariffは「関税」です。impose a tariffやlevy a tariffなら「関税を課す」、cut a tariffやreduce a tariffなら「関税を減らす」、raise a tariffなら「関税を引き上げる」です。
free upには「緩める」という意味があり、free up investmentは、投資を自由化したり、投資のさまざまな制限を解いたりすることを表します。
RCEP参加国は、農林水産品や工業製品にかけられていた関税の撤廃や引き下げ、それに輸出入の手続きの簡素化やサービスや投資のルールなど、20の分野について合意しました。

Negotiations for the free-trade area started in 2012. India participated, but decided not to sign in the end. It's concerned that low tariffs could hurt its domestic industries.
和文
自由貿易圏を目指す交渉は2012年に始まりました。インドも参加していましたが、最終的に署名しないことを決めました。インドは、関税の引き下げが国内の産業に損害を与えるのではないかと懸念しています。
解説
in the endは「最終的に、結局」です。
be concerned that ...は「~が~することを懸念する、心配する」という表現です。
動詞hurtは「損害を与える、苦しめる」です。人を目的語にとると、「負傷させる、(精神的に)傷つける」という意味になります。

The agreement allows Japan to maintain tariffs on five items it regards as domestically important. Among them are beef, pork, and rice.
和文
この協定では、日本が国内的に重要と考える5品目について関税を維持することが可能です。その5品目に含まれるのは牛肉、豚肉、コメです。
解説
センテンス5のdealを言い換えて、agreementを使っています。ここでは「協定」という意味です。
allow A to ...は「Aが~することを許す、可能にする」です。
itは、Japan「日本」を指しています。regard A as Bは「AをBと見なす」という表現で、five items [that] Japan regards as domestically important.は「日本が国内的に重要と見なす5品目」です。
themは、five items「5品目」を指しています。平易な語順にすればBeef, pork, and rice are among them.ですが、themは直前の文のfive itemsを指していますから、among themを文頭に出したほうが前からのつながりが良くなります。
アジア太平洋地域の15か国は、巨大な自由貿易圏を構築するRCEP=東アジアを中心とする地域的な包括的経済連携協定に合意しましたが、インドは署名を見送りました。インドを除く15か国は、インドの将来の参加への扉は開かれているとしています。
日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの5か国とASEAN=東南アジア諸国連合の10か国は日曜日(11月15日)、オンライン形式で首脳会議を開き、協定に署名しました。RCEPに参加する15か国は世界の人口やGDPのおよそ30%を占め、(発効後は)関税の削減に加え、投資の自由化や電子商取引のルールの整備を進めます。
自由貿易圏の構築を目指すRCEPは、2012年から交渉が始まりました。交渉には当初インドも参加していましたが、関税の引き下げによって国内産業が損なわれることを懸念したインドは、最終的に署名の見送りを決めました。
RCEPをめぐっては、日本が国内的に重要と考える牛肉・豚肉やコメなど5品目は、関税(引き下げ)の対象から外れています。