We start this hour in the U.S., where Joe Biden is vowing to unify the country after declaring victory over Donald Trump in the U.S. presidential election.
和文
この時間はアメリカの話題です。アメリカ大統領選挙で、ジョー・バイデン氏はドナルド・トランプ氏に対して勝利宣言をしたあと、国を結束させると誓っています。
解説
vow to ...は「~することを誓う」、unifyは「結束させる」です。
declare victory over ...は「~に対して勝利宣言をする」です。
アメリカの大統領選挙では通常、負けた側が敗北を宣言し、勝者に電話をかけて祝福して、勝者がdeclare victory「勝利を宣言する」ことで終わるのが歴史的な慣例ですが、今回はトランプ大統領が法廷で徹底して争う姿勢を示しており、concession speech「敗北宣言」のないまま、バイデン氏が勝利を宣言するという異例の展開となりました。


(Joe Biden / Projected U.S. President-elect)
"I pledge to be a president who seeks not to divide but unify, who doesn't see red states and blue states – only sees the United States."
和文
「私は分断ではなく結束を目指し、赤い州や青い州と見なすのではなく、アメリカ合衆国とだけ見なす大統領になることを誓います」
解説
バイデン氏の演説の一節です。
pledgeは「誓う」です。センテンス1のvowも「誓う」ですが、vowには「神に対して誓う」というニュアンスがあります。
red statesは「赤い州」、つまり「共和党支持者の多い州」、blue statesは「青い州」、つまり「民主党支持者の多い州」のことです。


His running mate Kamala Harris is set to become the country's first female vice president.
和文
バイデン氏にとっての副大統領候補カマラ・ハリス氏は、アメリカにおいて初の女性副大統領になることが決まったことになります。
解説
running mateは、アメリカ大統領選挙で使われる用語で、ここではバイデン氏にとっての「共同候補」、つまり「副大統領候補」のことです。大統領候補に対しての副大統領候補のように、下位候補者に使われます。
be set to become ...は「~になることが決まった」という意味です。
ハリス氏は西部カリフォルニア州オークランド生まれの56歳。2011年からの6年間、女性として初めてカリフォルニア州の司法長官を務めました。その後、同州選出の上院議員に当選しています。
She will also be the first African American and the first Asian American to assume the post.
和文
ハリス氏はまた、アフリカ系アメリカ人およびアジア系アメリカ人として初めて、その職に就きます。
解説
African Americanは「アフリカ系アメリカ人」です。「アメリカの黒人」を指す中立的な表現です。Asian Americanは「アジア系アメリカ人」です。ハリス氏の父親はジャマイカ出身の経済学者、母親はインド出身のがん研究者です。
ここでのassumeは「就任する、就く」という意味です。
the post「その職」は、副大統領という職を指しています。


(Kamala Harris / Projected U.S. Vice President-elect)
"For four years, you marched and organized for equality and justice, for our lives and for our planet, and then, you voted."
和文
「4年間にわたり、皆さんは平等と正義のために、私たちの命のために、そして私たちの惑星のために行進し、組織してきました。そして、皆さんは投票したのです」
解説
ハリス氏による演説の一節です。
for four years「4年間にわたり」とは、トランプ大統領の任期の4年を指しています。
organize for ...は「~のために組織する」です。
ハリス氏は演説の冒頭で、Congressman John Lewis(ジョン・ルイス下院議員)が残した言葉"Democracy is not a state. It is an act."「民主主義は状態ではない。行動なのだ」を引用し、アメリカの民主主義は保証されているわけではなく、闘って守るべきものだと説きました。今年7月に亡くなったルイス下院議員は生前、アメリカにおける人種差別の撤廃に尽力した人物です。
"And you delivered a clear message. You chose hope and unity, decency, science, and yes, truth."
和文
「そして皆さんは、明確なメッセージを発したのです。皆さんが選んだのは、希望と結束、良識、科学、そしてそう、真実です」
解説
引き続き、ハリス氏の演説の一節です。
ここでのdeliverは「(考えなどを)伝える、発する」という意味です。
ハリス氏が挙げたdecency「良識」、unity「結束」、truth「真実」などは、トランプ政権で軽視されてきたと言われる要素を暗に述べています。science「科学」が出てくるのもそのためで、バイデン氏とハリス氏は選挙運動で新型コロナウイルスの感染防止対策に科学的知見を活用しなかったとしてトランプ大統領を批判していました。
この時間はアメリカのニュースからお伝えします。ジョー・バイデン氏が、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏に勝利したと宣言し、(分断した)国を結束させると約束しました。
バイデン氏は、「私は、分断ではなく結束を目指す大統領になることを誓います。共和党の赤い州か、民主党の青い州かではなく、アメリカ合衆国として見ます」と述べました。
また、バイデン氏の副大統領候補として戦ったカマラ・ハリス氏は、アメリカで初の女性副大統領に就任することになります。ハリス氏は、アフリカ系アメリカ人としても、アジア系アメリカ人としても、初めての副大統領となります。
ハリス氏は集まった支持者に対して、「この4年間、皆さんは平等と正義のために、私たちの命とこの惑星のために、抗議活動を行い、組織としてまとまり、投票してくださいました。そして皆さんは、明確なメッセージを発信したのです。皆さんは、希望と結束、良識、科学、そしてそうです、真実を選んだのです」と語りました。