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ロシア(71件)の放送記録

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2024年4月2日(火)

“プーチンの戦争”あらがう女性たち ロシア・銃後の社会で何が

「夫を返して」「軍事作戦をやめ交渉の席についてください」。ロシアで軍事侵攻に公然と異を唱え始めた動員兵の妻たち。「プーチ・ダモイ」と呼ばれるネットワークに、沈黙を強いられてきた市民の間で静かに共感が広がっています。一方のプーチン政権側は、国家に尽くすのが理想の家族だとし、当局が圧力を強めています。「愛する家族とともに生きたい」という女性たちの願いはロシアを変えるのか? ...

2024年2月21日(水)

ウクライナ侵攻2年 “徴兵拒否”に揺れる社会

ロシアの軍事侵攻から2年。戦闘が長期化する中、街中で公然と“政権批判”のデモが行われるなどウクライナ社会が揺れています。中でも深刻な課題が兵員不足です。国の動員強化の一方、違法に国外へ脱出するなど“徴兵拒否”が相次ぎます。「ロシアは許せない」と思いつつも、自分の「命」や「家族」との狭間で苦悩する若者たちなど最前線の実態を取材。そして政権幹部が語る侵攻2年の現実とは―。 ...

2024年1月23日(火)

シリーズ 新時代へのエール② 他者を“理解”し合える世界へ 作家・佐藤優

テレビのロングインタビューを拒み続けてきた作家・元外交官の佐藤優さんがクロ現に登場!自身の秘話を交え、新時代への思いを語りました。外交官時代、旧ソ連・ロシアの中枢深くに入り込み、鋭い分析力から現代の“知の巨人”とも評される佐藤さん。ウクライナ戦争やガザ紛争など不安定さを増す現代、最も必要だと語ったのは“他者の論理を理解すること”です。2024年を日本、そして私たちはど ...

2023年9月19日(火)

ロシア“愛国教育”の内幕 戦場に導かれる子どもたち

少女が銃を…。今月、新学年を迎えたロシアの学校では無人機の操縦法などの軍事教練が義務化され、歴史教科書にはウクライナ侵攻を正当化するプーチン政権の主張が盛り込まれるなど、政権の意に沿った“愛国教育”が強化されています。さらに、同調しない生徒や保護者が学校側によって“密告”され、拘束までされるケースも相次ぎ、傷つく子どもたちの姿も。軍事侵攻が続く中、ロシアの子どもたちに ...

2023年4月5日(水)

“消えた子どもたち”を追え! ロシア・知られざる国家戦略

国際刑事裁判所がプーチン大統領に逮捕状を出す事態にまでなった、ロシアによるウクライナの子どもたちの“連れ去り”。今回、かろうじて子どもを取り戻すことが出来た一家を独自に取材。子どもたちの証言から、連れ去られたあとロシアで何があったのか、衝撃の実態が浮かび上がってきました。さらにロシア側で子どもたちを受け入れていた人物を突き止め話を聞くと、意外な事実が―。ロシアの目的と ...

2023年2月21日(火)

シリーズ侵攻1年 第2夜 ロシア それぞれの“信念” 市民たちの12か月

侵攻開始から1年。ロシアではプーチン大統領の支持率が今も8割を超え、軍を支援する市民の活動も活発になっています。一方、侵攻に反対してロシアを離れた人々は、友人や家族との間の深い溝に苦悩します。さらに各国で対ロ感情が悪化する中、国外から“真実”を伝えるロシア人ジャーナリストたちも困難に直面しています。祖国が始めた先の見えない “戦争”に、ロシアの市民はいま何を思うのか。 ...

2023年2月20日(月)

シリーズ侵攻1年 第1夜 ウクライナ 記者と戦争 “真実”を追った12か月

外国メディアも容易に近づけない激戦地に記者を送り、命がけの報道を続けてきたウクライナ公共放送「ススピーリネ」。“ウクライナ報道の最前線”にカメラを入れたNHK取材班が見たのは、戦場の一次情報を伝える使命と、国家による“報道規制”のはざまで苦闘する記者たちの姿でした。さらに記者たちの家族も兵士として戦場へ送られる現実が―。1年という時間が人々に何をもたらしているのか、現 ...

2022年11月1日(火)

戦火が引き裂いた心 ウクライナ市民たちの記録

首都キーウからおよそ30キロに位置するブチャ。“大量虐殺があった町”として世界に知られることとなったこの町は、かつては閑静な住宅街でした。本来の姿を取り戻そうと復興が始まったものの、その先に待っていたのは戦争がもたらす“もう一つの闇”でした。人間関係や地域のつながりが引き裂かれていく現実や、広がる疑心暗鬼―。終わりの見えない戦争が人々に何をもたらしているのか。市民たち ...

2022年10月17日(月)

ウクライナ反転攻勢の裏で何が “追い詰められる”ロシア

ロシア軍から要衝を奪還し反転攻勢を強めるウクライナ。一方、報復措置だとしてウクライナ各地へのミサイル攻撃を行ったロシア。情勢は重大な局面を迎えています。最前線の取材から浮かび上がるのは“追い詰められる"ロシアの姿。徴兵を逃れようと国外に脱出した人の数は70万人にものぼるとされています。現地で何が起きているのか?ロシアが核の使用に踏み切る恐れはないのか?最新情報とともに ...

2022年9月28日(水)

ロシアが“友好国”を拡大? 知られざる国際戦略の実態

プーチン大統領が、予備役の部分的動員を発表するなど強硬姿勢を崩さないロシア。経済制裁などで包囲網を築く欧米に対し、今も“ロシア寄り”の姿勢をとる国は少なくありません。3月の国連総会ではアフリカ54か国中26か国が非難決議を支持せず衝撃が広がりました。一体なぜなのか?今回、その背景をアフリカで独自取材。イスラム過激派に対抗する上でロシアからの支援頼みとなっている現実など ...

2022年8月1日(月)

“戦争犯罪”は裁けるのか ウクライナ検察・知られざる闘い

ウクライナでは今、史上例のない規模での“戦争犯罪”の捜査が進められています。2万件以上の膨大な被害をどう検証し、容疑者を特定するのか。番組では、ウクライナの地方検察庁にカメラを入れ、知られざる闘いに密着しました。困難を極める戦火の下での捜査。そこに、迅速かつ厳しい処罰を求める国民感情が交錯します。果たして検察は「公正な正義」を貫けるのか。そして、プーチン大統領の責任は ...

2022年6月27日(月)

拡大する“見えない戦場” ウクライナ・サイバー戦の実態

ロシア軍によるウクライナ侵攻から4か月。表の戦いからは見えない“水面下の戦場”の実態が、独自取材で明らかに。「サイバー空間」では、ロシアは侵攻前からウクライナの重要インフラを狙った攻撃を開始。一方、ウクライナ政府は国外にも協力を呼びかけて対抗。世界中の市民ハッカーなど約25万人が“参加”し、中には日本人も。次世代の戦争とも言われるサイバー戦の現実と、市民に戦いが拡大す ...

2022年6月8日(水)

NATOとロシア “新たな対立”の行方

ロシア軍によるウクライナ侵攻をきっかけに欧州の安全保障体制が激変しています。軍事的中立を続けてきたフィンランドやスウェーデンがNATO加盟を申請。ロシアは強く反発し、新たな対立が生じています。そしてNATO各国からウクライナに送られる膨大な軍事支援。効果をあげる一方、行き過ぎるとロシアを追い詰めて取り返しのつかない事態を招くとの指摘も。NATOを巡る動きが世界と日本に ...

2022年5月9日(月)

激闘の東部戦線 ウクライナ“見えない戦場"の実態

「第二次世界大戦のような戦闘になる」とも言われ、戦力を集中させる攻防戦が始まっているウクライナ“東部”。戦局のカギを握る激戦地で、一体なにが起きているのか。現地にとどまる市民たちと独自に連絡を取り合い、“見えない戦場”の実態に迫ります。そして支配地域拡大に向け攻勢を強めるロシアのプーチン大統領は、5月9日の戦勝記念日に何を宣言し、どう動くのか?東部戦線の最新情報と今後 ...

2022年4月26日(火)

“プーチンの戦争”の影で 揺れるロシアの人々

ロシアでは、ウクライナへの軍事侵攻に対する経済制裁が、徐々に市民生活に影響を及ぼす中、政権は情報統制を強化。世論調査ではプーチン大統領の支持率が80%を超える結果に。その一方で、ウクライナの現状を前に苦悩するロシア人も。隣国ジョージアでは祖国を追われたジャーナリストたちが、真相を伝えようと活動を始めました。その苦闘は、変化をもたらすのか。ロシアの人々の本音を独自取材し ...

2022年4月19日(火)

激戦地マリウポリ 最前線から届く「声」

大規模攻撃の脅威にさらされるウクライナ東部。最大の激戦地マリウポリでは、ロシア軍の攻撃による死者が2万人を超えるという見方も示され、深刻な人道危機の実態が浮かび上がっています。クローズアップ現代の取材班は、マリウポリに残る市民たちと連絡を取り続け、被害の実態を独自に記録してきました。市民はいまどんな状況にあるのか。そしてロシア軍による化学兵器使用の懸念や、今後の行方は ...

2022年4月4日(月)

戦火の下の「情報戦」 ウクライナ“虚と実”の闘い

戦地の情報を伝え続ける「ウクライナ公共放送」の臨時拠点に、NHKのカメラが入りました。 情報統制、そしてプロパガンダが飛び交う中、公平公正に伝えようと格闘するスタッフたち。 一方、最大の激戦地マリウポリでは、市民たちが被害の実態を伝え続けています。 ウクライナで起きている「情報戦」の実態に迫りました。

2021年4月21日(水)

ロシア “独自戦略”の思惑 ~米中対立の中で~

20年以上にわたってロシアを率いるプーチン大統領。政治的ライバルの毒殺疑惑、ウクライナ国境付近への部隊増強など、"強権的な"姿勢を強めている。欧米諸国が制裁を強化する中、急速に関係を深めているのは中国。かつて激しい戦闘があった国境地帯の町には、橋やガスのパイプラインが建設され経済交流が深化。軍事面での連携も進んでいる。愛国心と強いリーダーシップを訴え今も6割の支持率を ...

2019年2月7日(木)

北方領土問題 打開の糸口は

平和条約交渉の加速で一致したものの、北方領土をめぐる立場の違いが鮮明となっている日本とロシア。強硬姿勢を崩さぬロシア側の背景は。取材を進めると、領土引き渡しに対する根強い反発だけでなく、北方四島がロシア極東地域で経済的な重要性を増している現実が見えてきた。一方、厳しい立場に追い込まれている日本の元島民たち。今、現実を見据えた思いを語りだしている。番組では「北方領土の日 ...

2018年11月22日(木)

新たな局面へ どうなる日ロ交渉

先週の首脳会談で、1956年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速することで合意した、安倍総理大臣とプーチン大統領。「平和条約締結後、歯舞群島と色丹島を引き渡す」とした宣言に言及したことで、北方領土や平和条約交渉のゆくえに注目が集まっている。日本側はなぜ今回の判断に踏み切ったのか。一方のロシア側の思惑は。交渉の背景と今後の焦点、そして元島民の思いに迫る。

2018年1月17日(水)

トランプ大統領“窮地”に!? 徹底追跡 ロシア疑惑のゆくえ

就任1年を迎えたトランプ米大統領に「捜査」の手が及ぶのか? おととしの米大統領選挙に干渉したとされるロシアとトランプ陣営が「共謀」したのではないかとする“ロシア疑惑”。その捜査で大統領本人への「事情聴取」が迫っていると取り沙汰され、政権がいま、大きく揺らいでいる。こうした中、NHKでは、疑惑の渦中にいるトランプ陣営の元アドバイザーや、ロシア側のキーパーソンへのインタ ...

2017年7月11日(火)

シリーズ トランプのアメリカを行く “ロシア疑惑” 情報戦の深層

トランプ大統領の就任から半年。アメリカは“ロシア疑惑”に揺れ続けている。最近では、大統領選挙にロシアが干渉していたとする政府機関の調査が次々と明るみになった。選挙期間中、ロシアのハッカー集団は全米20カ所以上の選挙システムを標的にしていたことが分かった。さらに、プーチン大統領とつながりの深いロシア国営の国際放送局が、トランプ氏に有利になる情報を放送し、ネットを通じて拡 ...

2017年5月25日(木)

米国揺るがす“ロシア・ゲート” 疑惑の深層

米トランプ陣営とロシアとの関係をめぐる疑惑への報道が過熱し続けている。今月に入り、FBI長官の突然の解任、特別検察官の任命など事態は急展開。一部の議員からは大統領弾劾を求める声も上がりはじめ、一連の疑惑は、かつてニクソン大統領を辞任に追い込んだアメリカ政治史上最大のスキャンダル、ウォーターゲート事件になぞらえ「ロシア・ゲート」と呼ばれるようになった。疑惑を追及し続ける ...

2016年9月14日(水)

急接近!日本とロシア 交渉の内幕に迫る

日ロ首脳会談の知られざる真相が見えてきた。 今月2日に行われた安倍総理大臣とプーチン大統領の会談。「2人だけで突っ込んだ議論をした」というやりとりの一部がNHKの独自取材で明らかになった。戦後71年、北方領土問題を解決できずにきた日本とロシア。両国がいま関係を深める背景に何があるのか? そして、領土問題の今後を左右するとみられる日ロ経済協力の課題は? 徹底取材で迫る ...

2016年1月20日(水)

ドーピングショック ~組織ぐるみの不正はなぜ~

去年11月に明らかになった、ロシア陸連による組織的なドーピング。ロシアの陸上選手は、当面、国際大会に出場できない事態となった。しかし、問題はさらに深刻な状況となってきた。今月14日、世界反ドーピング機構(WADA)の第三者委員会は、記者会見を開き新たな不正を明らかにした。ロシアによる組織的ドーピングを隠すために、国際陸連の幹部が賄賂を受け取っていたり、疑惑があることを ...

2014年11月6日(木)

ベルリンの壁崩壊から25年② “新たな冷戦”は避けられるか

シリーズ第二回は、東西冷戦終結の一方の主役、ロシアに焦点を当てる。冷戦終結後、自由主義・資本主義体制に移行し、アメリカをはじめとする西側諸国と良好な関係を模索してきたロシア。しかし、今年3月にウクライナ南部のクリミアを一方的に編入して以来、強硬な姿勢を貫いている。長い年月をかけて築きあげてきた双方の信頼関係は、今回のウクライナ危機を巡り、もはや「後戻りできない」と言わ ...

2014年5月22日(木)

国家分裂は避けられるか ~緊迫 ウクライナ大統領選~

混乱が深まる一方のウクライナ危機。今月25日に大統領選挙が行われる予定だが、東部では親ロシア派の武装集団による州政府庁舎などの占拠が続いている。一部では、武力衝突も起きており、大統領選挙が行われるのかどうか不透明な状況だ。さらに、西部や首都キエフでは、反ロシアの強硬な姿勢を打ち出す過激な「右派セクター」が発言力を強め、親ロシア派との間で、激しい対立と憎悪の連鎖が起きよ ...

2014年3月31日(月)

“新たな冷戦”は起こるのか ~緊迫ウクライナ情勢~

ウクライナ南部のクリミア自治共和国の住民投票をうけ、ロシアへの編入を表明したプーチン大統領。欧米各国は猛烈に反発し、「ロシアのG8への参加を停止する」という声明を発表。経済制裁強化の構えも見せている。なぜ、そしてどこまでロシアは強硬姿勢を貫くのか。「新たな冷戦」は起こるのか。ウクライナ情勢によって、緊迫の度を一気に増す国際情勢の行方を展望する。 【あわせて読 ...

2013年2月18日(月)

ロシア隕石落下の衝撃

ロシア中部に落下した隕石。上空爆発時の威力は広島型原爆の30倍にのぼるとみられ、4500棟の建物が破損、ガラスの破片などで1100人が重軽傷を負うという、前例のない人的被害をもたらした。被害エリアは広範囲に及んでいることも判明。新たな目撃証言や映像の解析から、「超音速のスピード」「浅い突入角度」など、巨大な衝撃波を生みだす“条件”を整えた隕石だったことが明らかになって ...

2012年5月9日(水)

プーチン再就任 どうなる北方領土

5月7日、ロシア大統領に再び就任したプーチン氏。就任前から北方領土問題の解決に意欲を示したことで、今後の領土交渉の進展が注目されている。戦後67年にわたって進展しなかった日ロの領土交渉。特にここ数年は、「四島返還」の原則論のもとロシアの譲歩を迫る日本側と、そうした態度にいらだちを募らせ、交渉打ち切りさえも示唆するロシア側という、“最悪の関係”であったことが、NHKの独 ...

2012年2月27日(月)

揺らぐ“プーチンのロシア”

4年ぶりに大統領への返り咲きを狙うロシアのプーチン首相。3月4日に選挙を控え、思わぬ苦戦を強いられている。去年12月の下院選挙での与党の不正疑惑を機に、プーチン首相の大統領復帰に異議を唱える抗議デモが全国に拡大。プーチン体制のもとではびこる不正や賄賂、拡大する経済格差に対する人々の不満は我慢の限界に達している。これに対して、プーチン陣営は、大規模な“官製”支持集会を次 ...

2008年9月11日(木)

新冷戦の始まりか? ~ロシアvs米・欧の行方~

8月7日に起きた南オセチア自治州をめぐるロシアとグルジアの武力衝突。双方が停戦合意文書に署名したものの、ロシア軍は依然、グルジア領内に駐留しており、国際社会から強い批判を浴びている。今回の衝突は、グルジアの後ろ盾となっているアメリカと、ロシアの”代理戦争”とも言われ、かつての冷戦構造がそのまま姿を現した形で、新たな米ロ対立時代の幕開けとの見方が強まっている。背景には、 ...

2008年3月10日(月)

コソボ“独立”をめぐる攻防 ~EU VS ロシア~

2月17日、旧ユーゴのセルビアから一方的な分離独立を宣言したコソボ。南部の町オラホバツには、多数派のアルバニア系と少数派のセルビア系が隣接して生活している。9年前まで憎しみ合い戦闘を繰り返してきた両民族は、この数年共同で農協を立ち上げるなど多民族共生に向けた取り組みを進めてきた。しかし”独立宣言”によってその共存関係に暗雲が立ち込めている。一方で”コソボ独立”は、EU ...

2008年1月10日(木)

北朝鮮“開発”を狙え ~動き出した中国とロシア~

アメリカと北朝鮮の急接近を受けて、中国・ロシア・北朝鮮を隔てる国境の川・図們江周辺では、二つの大国・中国とロシアの思惑が交錯している。中国の延辺朝鮮族自治州では、北朝鮮のラジン港を目指す高速道路の建設が急ピッチで進む。かつて大陸の豊富な天然資源を確保するため日本が建設した満州開拓の玄関口・ラジン港を、中国は国際貿易の玄関口として開発を狙っている。一方のロシアは、日本海 ...

2007年11月29日(木)

プーチンは“皇帝”になるか ~ロシア下院選・大国の行方~

12月2日のロシア下院議員選挙。主役となっているのは、来年で任期切れとなるプーチン大統領だ。与党の比例代表名簿の1位に名のりをあげ、首相就任を睨むなど、退任後も実権を握り続ける姿勢を鮮明にしている。「プーチン路線継続」の是非を問う形となった選挙だが、与党の圧勝は確実。その背景には、ソビエト連邦崩壊後、自信を喪失したロシア国民が、大国復活を”強い指導者・プーチン”に強く ...

2006年7月18日(火)

ロシアvs欧米 ~エネルギーを巡る攻防~

7月15日から、ロシアで初めて開かれるサンクトペテルブルク・サミット。エネルギーを巡って深まるロシアと欧米の溝が埋まるのかが、大きな焦点となる。EUの消費する天然ガスの4分の1を供給するロシアは、欧州各国の電気・ガス供給会社を次々と買収。ロシアのエネルギー支配を警戒する欧州の懸念は、ロシアがウクライナへのガス供給を一時停止した1月の事件をきっかけに、一気に高まった。ア ...

2005年1月11日(火)

政権交代はこうして行われた ~ウクライナ大統領選~

先月26日、ウクライナ大統領選挙のやり直し決選投票で、勝利を収めたユーシェンコ候補。与党陣営の仕掛けた不正選挙に反発した民衆が、選挙のやり直しを求め、「オレンジ革命」を成し遂げた。その背後には、欧米のバックアップがあった。欧米の影響を受けたNGOが、革命の土壌を作り上げ、地元勢力を後押しした。在米ウクライナ系アメリカ人が莫大な活動資金を提供、さらに選挙監視団を派遣する ...

2004年9月6日(月)

なぜ続くテロの悲劇 ~ロシア 学校占拠事件~

1日、ロシア南部の北オセチア共和国で起きた、武装勢力による学校襲撃事件。 3日、ロシアの特殊部隊が突入、制圧したが多数の犠牲者がでた。チェチェンに駐留するロシア軍の撤退を求めていた武装グループ。ロシア当局は、旅客機同時爆破事件やモスクワ地下鉄爆弾テロ事件などとの関連の疑いを強めている。 さらに激化するチェチェンとロシアの根深い対立。モスクワと現地ベスランを中継をで ...

2004年5月18日(火)

暗躍するロシアマフィア

いまロシアマフィアが、日本に深く入り込もうとしている。盗難RV車、拳銃や薬物の密輸などで暗躍するマフィア。 年々その犯罪数が増加するなか、ロシアマフィアが日本の暴力団と深く結びつき、巧みに”しのぎ”のシステムを作り上げていることが、マフィア幹部・暴力団関係者の証言から浮かび上がってきた。暴力団が用意しロシア船に積み込む盗難車。その”代金”として支払われるのは密漁で採 ...

2004年4月20日(火)

ロシアはどう動く ~ロシュコフ新駐日大使に聞く~

大統領選挙に圧勝し、政権基盤を固めたロシア・プーチン大統領が、新しい駐日大使に任命したアレクサンドル・ロシュコフ氏。 これまで外務次官として対日政策を立案し、北朝鮮の核開発問題では、キム・ジョンイル総書記と交渉を行なった大物外交官である。停滞している領土交渉で、プーチン政権が模索する「新しいアプローチ」とは何か。領土問題に端を発する両国民の間のしこりをどう解消してい ...

2004年1月27日(火)

解体 ロシア老朽原潜 ~どうする日本の支援~

日本からおよそ8億円の資金援助を受けたロシアの原子力潜水艦の解体作業が、去年12月に始まった。ロシアの放射性廃棄物の海洋投棄をきっかけに、国際的支援の必要性が高まり、極東地域の原潜解体作業に日本も関わることになった。 ロシアの研究機関の調査報告書によると、退役原潜76隻のうち46隻が現在、放置されたままで、すでに腐食して海水が侵入しているものもある。放射能漏れの可能 ...

2003年12月8日(月)

プーチン vs 巨大財閥

12月7日のロシア下院選挙。プーチン与党・統一ロシアの圧勝が予想されるが、その背景には脱税容疑で逮捕された巨大財閥ホドルコフスキー氏と野党の密接な関係に焦点をあてて、攻撃した選挙戦略があった。 ロシア最大の石油メジャーで、世界的な大富豪の一人に名を連ねたホドルコフスキー氏はロシア経済発展の申し子として世界中の注目を浴びてきた人物である。彼は、自らNGO団体を立ち上げ ...

2003年5月29日(木)

変わるロシア ~経済急成長の秘密~

サンクトペテルブルク300年祭が開かれているロシア。EU、G8の参加国など、40を超える国の首脳が集まり、サミット正式参加を内外にアピールする場となる。 急速な経済成長をとげる中、都市部では「中間層」が誕生し、空前の消費ブーム。 原油に依存した経済構造を脱却して、製造業も躍進しつつある。 国内経済の建て直しに全力を上げてきたプーチン政権の下で、ロシアはどのように ...

2000年7月12日(水)

“強いロシア”は復活するのか ~プーチン大統領の2ヶ月~

ロシアのプーチン大統領が権力を引き継いで2か月が経過した。新大統領の掲げたスローガンは「強いロシアの復活」である。肥大化したマフィアやマスコミへの厳しい対決姿勢、地方への統制強化、一歩も譲らない外交姿勢。強い国家の実現を目指す47歳の新しいリーダーの戦略を追う。

2000年2月3日(木)

後継者プーチン氏 ~ロシア大統領代行の素顔~

昨年の大晦日、8年にわたってロシアの舵取りを行ってきたエリツィン前大統領が、突然クレムリンを去った。ここ数年は、常に健康不安がつきまとい、改革の志半ばでの辞任だった。後継者に選ばれたのは、KGB出身のプーチン氏。経歴は謎に包まれたままだ。チェチェンへの軍事進攻など強硬路線をひた走るプーチン氏が、なぜ国民の熱い支持を受けているのか、ロシアで今何が起きているのかを探る。

1999年11月17日(水)

オイルラッシュの島 ~サハリン開発の舞台裏~

日本の近くのサハリンで今、石油ラッシュに沸いている。この夏、沖合にある海底油田で原油の生産が始まった。サハリンでは欧米の大手石油会社などが次々と進出。辺境の地と言われたサハリンが大きく変わろうとしている。アジアのエネルギー地図を変えるとも言われる3兆円の巨大プロジェクト。各国の思惑と日本への影響を探る。

1998年11月5日(木)

返還賛成44%・変わる住民意識 ~北方領土からの報告~

50年以上にわたって、ロシアに占拠されたままの北方領土。問題解決に向けた日ロ両国の話し合いが、いま山場を迎えている。これまで決まっていなかった国境線を画定しようという日本の提案に、エリツィン大統領がどう回答するのか、12日の日ロ首脳会談に注目が集まっている。NHKでは首脳会談を前に、島に住むロシア人1000人に意識調査を行った。北方領土の返還について「賛成」とこたえた ...

1998年8月18日(火)

行き詰まった借金財政 ~ロシア金融危機の舞台裏~

ロシアでは、破産寸前の国庫を救うため税金警察が強制的に税金を徴収している。国債の乱発で国の借金は大きくふくらみ、ロシア政府の財政は危機的状況となっている。通貨の信用も大きくゆらいでいる。先週以来ルーブルは売られ続け、きのうついに大幅に切り下げられた。市民の間では、政府への不満が高まっている。ロシアはなぜ金融危機に陥ったのか、ルーブル切り下げの舞台裏に迫る。

1997年7月9日(水)

NATO拡大は何をもたらす

昨日から開かれている北大西洋条約機構首脳会議、いわゆるNATOサミット。ここで新たに3っの国の加盟が決まった。この3つの国は冷戦時代社会主義国としてNATOと対峙してきた国々である。NATOの拡大を進めるアメリカの戦略。このアメリカの動きを押し止めようとするロシア。NATOの拡大は世界に何をもたらすのか。今夜はNATOの拡大を巡る動きを追う。

1997年7月2日(水)

220億円補償交渉の苦悩 ~重油流出事故の半年~

ロシアのタンカーから大量の重油が日本海に流れ出す事故から半年、自治体や被害関係者への被害補償が最大の問題になっている。補償の上限は、220億円、それをはるかに上回る請求が予想され、いま厳しい査定が行なわれている。大規模な原油流出事故が東京湾で起きたこの日、半年前の重油流出事故の補償交渉の行方を追う。

1997年1月23日(木)

タラバガニ安値の背景 ~北方領土海域で何が起きているか~

この冬、毛ガニやタラバガニといった高級なカニが大幅に値下がりした。北海道の港には今、ロシア船によって大量のカニが水揚げされているが、その大半は、北方領土などでロシア船が密漁し不法に日本に持ち込まれたもので、それがカニの値下がりを支えている。NHKが入手したVTRなどを通して、ロシア船密漁の実態に迫る。

1996年5月13日(月)

潜入・原潜解体工場 ~限界にきたロシアの核管理~

冷戦時代、旧ソビエト海軍の主役を務めた原子力潜水艦が次々に退役している。しかし解体は進まず、核燃料を積んだまま危険な状態で放置されたままのものが数多くある。また核燃料の保管場所もなく高レベルの放射能汚染も起きている。解体はなぜ進まないのか、ロシアの危険な核管理の実態を探る。

1996年2月14日(水)

エリツィンの誤算 ~人質事件秘話と右傾化するロシア~

今年6月、ソ連邦崩壊後初めての大統領選挙が行なわれるロシアの政界では今、すべてが選挙をにらんだ思惑と計算の中で動いている。チェチェン人人質事件とそれに対するエリツィン大統領の強硬策と誤算。大統領選挙の行方。これらはいったいどのように関係しどのように絡み合っているのか、複雑なロシア情勢を解き明かす。

1995年6月8日(木)

町は一瞬にして壊滅した ~サハリン地震・現地からの報告~

サハリン北部の町ネフチェゴルスクは、先月28日の大地震で壊滅的な被害を受けた。犠牲者は、これまでに1700人余りに上り、今も多数の人が行方不明になっている。連邦崩壊後のロシアで最大の犠牲者を出した今回の災害は、どのようにして発生し、何が被害を大きくしたのか。 番組では、サハリン地震の全貌に迫る。

1995年2月7日(火)

泥沼のチェチェン ~エリツィンは独裁への道を進むのか~

ロシアのチェチェン進攻は2か月後の今、チェチェン側の反撃で泥沼化している。エリツィン政権はなぜ進攻を強行したのか。小林モスクワ支局長はエリツィンの延命策とみる。その論拠を厚みのある映像報告で示す。報告の中で、強硬派の中枢にいるコルジャコフ大統領警護隊長の姿を彼の肉声のテープをもとにクローズアップする。

1994年6月6日(月)

ロシアの空が危ない ~墜落機の操縦席に少年がいた~

旧ソ連崩壊後同地域では133件の航空機事故が起き犠牲者は1100人を越す。最近でも大きな事故が相次いだ。このうちのアエロフロート機の事故では75人の犠牲者がでたが機内では機長の息子が操縦席で父親から操縦をならっていたことが分かった。NHKはこのボイスレコーダーを入手した。この操縦席の会話を分析し合わせて最近のロシアの航空事情をリポートする。