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感染症(94件)の放送記録

新しい記録から見る
2023年10月2日(月)

拡大“イノシシの脅威” 知られざる被害の実態

住宅街で遭遇したイノシシは、その瞬間、NHKのカメラに突進してきた―。いま、暮らしのすぐそばでイノシシの出没が相次いでいます。人身被害は、去年、過去最多を記録。国は対策として捕獲数を増やしているが、被害が抑えられていません。専門家の分析から、イノシシに付着するマダニによる感染症や、掘り返しによるインフラへの影響など、イノシシの“新たなリスク”も見えてきました。イノシシ ...

2023年1月25日(水)

急増なぜ?梅毒“過去最多”の衝撃 感染から身を守るには

最新のデータで、感染者数が1万3千人と現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、過去最多となった「梅毒」。さらに、りん病やクラミジアなどの性感染症がじわじわ広がっています。一体なぜなのか?SNSやアプリなどで不特定多数の相手と性交渉する人で感染のリスクが高いことが調査で判明。さらに、配偶者など特定のパートナーとしか性交渉しない人にも感染が広がっている実態も。いま何が ...

2023年1月24日(火)

マスクは?ワクチンは?コロナ"5類"で今後どうなる

新型コロナの扱いがインフルエンザと同等の"5類"に移行する動きが加速しています。今後は、国主導の感染対策から、より一人一人の判断が問われることに。これまで行ってきたマスクの着用はどうすれば?ワクチンの接種は?変異を続けるコロナのリスクは、これまでとどう違ってきているのか?国内で初めて感染が確認されてから3年。大きな転換点を迎えている対策について、政府分科会の尾身茂会長 ...

2022年8月2日(火)

急拡大する“第7波” 「決断」迫られる観光地

この夏、旅行か自粛か、迷う人も多いのでは…。取材班は旅館や観光バス会社に密着。不安定さを増す客足に、これまでのように人件費を抑えて“守り"を続けるのか、人手を増やして“攻め"に出るのか、“ギアチェンジ"の難しさに直面していました。こうしたなか、バス会社の社長は思わぬ策に打って出ました。旅館では支配人が二足のわらじ作戦を決断。第7波で再び翻弄されている観光業。打開策はあ ...

2022年7月20日(水)

徹底検証・新型コロナ「第7波」 対策の“新常識"は

全国各地で過去最多となる感染確認が相次いでいます。数の上では、すさまじい勢いで感染拡大している新型コロナ“第7波”。新たな感染拡大に直面し、多くの人が“判断”に戸惑っています。「どれくらい重症化する?」「ワクチンの効果は?」「旅行や帰省をどうする?」「学校や職場のコロナ対策は?」「ピークはいつ?」…。分かっていること、分からないことを専門家と徹底解説。今後の見通しなど ...

2022年6月7日(火)

急増“オミクロン後遺症”最前線からの報告

時間差で押し寄せるコロナ後遺症の波。専門外来がある聖マリアンナ医科大学病院には、オミクロン株に感染した現役世代が急増。40代の男性は道路標識や看板などが理解できなくなり、休職に追い込まれました。オミクロン株は感染者数が格段に多いため、かつてない“後遺症の波"が来るのではと懸念も広がっています。原因も治療法も解明されない中、長期間、後遺症に苦しむ子供たちも。患者や病院の ...

2022年3月16日(水)

埋もれた感染症の“歴史” 戦後最大の水際対策

終戦直後、大陸などでまん延していた「コレラ」。海外から600万人あまりが引き揚げる中、史上最大規模の水際対策が行われました。 今回新たに発掘された資料からは、ウイルス流入阻止を優先するあまり、船上の人々に大きな犠牲を強いた実態が浮かび上がりました。 埋もれていた感染症対策の歴史が、私たちに問いかけるものとは。

2022年1月27日(木)

あなたは大丈夫? コロナ禍で広がる市販薬の過剰摂取

コロナ禍以降、ストレスで若者などが市販薬の過剰摂取に至り、救急搬送も増えているという。簡単に手に入る市販薬だが、使い方を誤ると中毒で死に至ることもある。一方で国は、各自が健康に責任を持ち、軽度の体の不調は自分で手当てするセルフメディケーションを掲げ、医薬品の規制緩和などが進む。薬局では購入者への情報提供、服薬管理、相談まで、新たなサービスを開始したところも。市販薬の適 ...

2022年1月6日(木)

密着・羽田空港 検疫所 オミクロン “水際”の攻防

世界を襲った“オミクロン株”。今回、水際の対応に追われる羽田空港の検疫所に密着した。外国人の新規入国原則停止をはじめ、矢継ぎ早に対策を打ち出した日本。しかし、防疫の最前線は極限の状態にあった。渡航者の抗議、待機施設となるホテルの不足、空港での陽性者の急増・・・市中感染が起きるまでの2か月をカメラは記録した。日本はどのようにオミクロン株に対じするのか、検疫現場の密着ルポ ...

2021年12月7日(火)

“多重変異”オミクロン 見えてきた未知の領域

南アフリカからの報告を皮切りに、世界各地で報告が相次ぐ新たな変異ウイルス「オミクロン株」。ウイルスのスパイクたんぱく質に30もの変異があり、抗体をすり抜け、強い感染力を持つ恐れがあるとされるが、詳しい特性は分かっていない。先進国と途上国の間の“ワクチン偏在”が是正されない限り変異株の出現は避けらないという指摘も。オミクロン株の感染拡大は何を意味しているのか?最新情報と ...

2021年11月2日(火)

急増 現役世代コロナ後遺症 最前線で何が

新型コロナ感染者が急減する今、増えているのが「コロナ後遺症」。今後、第5波で感染した人たちによる“後遺症の波"が来ると専門家たちは危機感を強めている。50代以下の現役世代では、仕事を失い、生活困窮に陥る人も相次ぐ。さらに運動部で活躍していた10代の高校生が、精神的に追い詰められるケースも。感染から半年後でも4人に1人が苦しめられる後遺症。原因や根本的な治療法も解明され ...

2021年10月21日(木)

99%が”評価不能” ワクチン副反応検証の課題

新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人が、国民全体の7割近くになり、効果も見られるようになっている。その一方で「副反応」に対する不安の声があがっている。厚生労働省によると、「接種後に死亡」と報告された人は1100人を超えるが、99%が「情報不足などで因果関係を評価できない」とされ、ワクチンによる副反応か否か判断できない状態となっている。 国はどう副反応を調べてい ...

2021年9月29日(水)

“孤立という病” コロナ禍の健康被害

コロナ禍の外出自粛による「孤立」が健康被害を引き起こしている。ボランティアやサークルなど活動頻度が減った人は、身体機能低下やうつのリスクが高まることが最新の調査で明らかになった。こうした“医療だけでは健康になれない”ケースの対策として注目を集めるのが「社会的処方」。病気の背景にある孤立を解消するため、薬を処方するように“社会とのつながり”を処方する、という取り組みだ。 ...

2021年8月17日(火)

新型コロナ重症者病棟 “負のスパイラル”が招く危機

「“第5波"はかつてない波になる」五輪開幕前、そう語っていた聖マリアンナ医科大学病院の藤谷医師。予言は的中し、デルタ株の脅威に病院はかつてない危機に直面している。五輪開会式の時点では17床のうち9床が埋まっていたが、次々と患者が搬送。新たに7床増やす緊急工事を行ったが、満床状態が続く。患者の9割が20代から50代。重症化スピードも速く、これまでの治療法が通用しない現実 ...

2021年6月29日(火)

ワクチン接種 いま必要なのは?

新型コロナウイルス対策の切り札といわれるワクチン。職域接種も始まり、全体の接種率の底上げも期待される。一方で、ワクチンについて様々なデマが広がったり、接種しない人を否定する「ワクチン差別」ともいえるような事態が起きたりしていると指摘されている。ワクチンを「打つ人」と「打たない人」の間で溝が見え始めているのだ。それぞれの事情や価値観を尊重しながら、どうコロナと闘っていく ...

2021年6月23日(水)

最新研究で迫る 変異ウイルス感染防止策

変異した新型コロナウイルスへの感染が、今も世界で、そして日本で拡大している。そうした中、世界中から集められた200万件の新型コロナウイルスの遺伝情報から、いつ、どのような経路で変異ウイルスが拡大してきたかを分析する研究が進められている。浮かび上がったのは、変異ウイルスが検疫をすり抜けるように国内に入り、さらに感染を広げた可能性だ。 一方、WHOは4月下旬、「エアロゾ ...

2021年5月27日(木)

新生ワクチンは世界を救うのか!? 開発の立て役者・カリコ博士×山中伸弥

ワクチンは「ゲームチェンジャー」になるのか。変異を続けるコロナウイルスを抑え込むことはできるのか・・・高齢者への接種が始まり、関心が高まる今、私たちが知りたい疑問に答える対談が実現した。パンデミック収束の切り札と期待を集めるmRNAワクチン開発の立て役者でノーベル賞候補の呼び声も高いのが、ハンガリー出身の女性研究者、カタリン・カリコ氏(66)だ。今回のワクチン開発に大 ...

2021年5月20日(木)

それでも私は踏み出した コロナ禍の"新人"看護師

変異ウイルスが猛威を振い、緊迫する医療の現場。その過酷な現場に覚悟をもって飛び込んだ新人看護師たち。長引く新型コロナの影響で、昨年度、学校では実際の患者と接する実習をほとんど受けることができなかった。初めての採血、初めての患者との会話…。何から何まで初めてという不安。それでも患者に笑顔を向けようと奮闘を続けている。新人看護師たちを駆り立てているのは一体何か。この春、新 ...

2021年5月11日(火)

変異ウイルス “想定超え”をどう抑え込むか

緊急事態宣言でもなかなか感染者数が減らず、大阪に次いで各地で医療崩壊のリスクが高まっている。抑え込みのカギとなるのが、N501Y変異ウイルスによって引き起こされている「想定を超えた事態」への対応だ。感染力の高さ、50代以下の重症者の増加、家庭内感染…。専門家らは「第3波までの対応策が通用しなくなっている」と警鐘を鳴らす。重症化した当事者や医療現場の最前線を取材。変異ウ ...

2021年4月28日(水)

コロナ重症者病棟 家族たちの葛藤

感染力が強い変異したウイルスによって、感染者も重症者も増加している。そうした中、患者本人だけでなく、その生死を見守る家族たちも厳しい日々を送っている。病院で面会できず、ひたすら自宅で電話を待つ日々。状況が刻々と変わるなかで、薬は?治療方針は?人工呼吸器をつけるか?家族は重い現実に向き合わなければならない。さらに、最期の時間をともに過ごすこともできないのだ。私たちが備え ...

2021年3月30日(火)

変異ウイルス拡大 “第4波”にどう備えるか

変異ウイルスはいったいどこまで広がっているのか…。日本各地の下水を定期的に分析することで浮かび上がってきた水面下での拡大の実態。クラスター分析で見えてくる「感染力が高い」とされる変異ウイルスの新たな脅威。子どもへの感染の広がりは…。変異ウイルスが猛威を振るう海外では何が起きているのか。“収束の切り札”ワクチンは相次ぐ変異に有効なのか。国内外の最新知見から“第4波”にど ...

2021年2月17日(水)

“攻めの検査”はどうあるべきか 自治体のPCR検査戦略

新型コロナの感染拡大を防ぐため、あらためて注目される「PCR検査」。発症した人だけでなく、症状のない“無症状”の人も含め、幅広く検査を行うことで、感染の拡大を防ごうという取り組みが始まっている。去年10月からPCR検査を希望する高齢者施設の職員や出入り業者などを対象に、症状の有無にかかわらず検査を始めた世田谷区。宿泊業者を中心に広く検査を実施する観光地・栃木県那須塩原 ...

2021年2月4日(木)

陽性者を追えない… 感染抑制に“難題”

緊急事態宣言をめぐり大きなカギとなる感染の抑制。しかし、最前線でコロナ対策にあたる保健所が「このままでは感染者数は減っていかない」と危機感を強める出来事が起きている。民間のPCR検査で陽性が確認されても、保健所にすぐに連絡がないケースもあり、隔離を適切に行えなかったり、濃厚接触者への対応が手遅れになったりする事態が年末から増えているというのだ。さらに変異ウイルスをめぐ ...

2021年1月28日(木)

健保が…病院経営が… 揺らぐ医療の土台

新型コロナウイルスの感染拡大で私たちにとって身近な医療の土台が揺らいでいる。一つは健康保険組合の危機。企業の経営悪化による収入減で解散が相次ぐ恐れも指摘されている。もう一つは医療機関の危機。患者の受診控えなどで多くの病院が赤字となり、医療サービスの縮小や廃業の動きも出てきている。社会全体がコロナ対応に追われる裏で医療に何が起きているのか。この先医療はどうあるべきなのか ...

2021年1月14日(木)

守れる命が守れなくなってきた ~医療崩壊危機の最前線~

感染者の急増で、医療現場では1日1日と危機の度合いが深刻さを増している。コロナ中等症の患者を受け入れてきた各地の病院では、重症化した患者の転院先が見つからない事態が相次いでいる。重症患者の治療に追われ一般の救急医療に深刻な影響が出始めた病院や、重症患者を容態で優先順位を付け、選別して搬送せざるを得ないケースも出ている。緊急事態宣言下で広がる医療崩壊の危機から対策を考え ...

2021年1月12日(火)

感染爆発をどう防ぐ? 最新の知見が示す「カギ」

1都3県を対象に出された緊急事態宣言。感染爆発を防ぐ「カギ」は何か、最新の研究や対策の現場から読み解く。人の接触をどれだけ減らせばいいのか?飲食などの店舗でリスクを下げるには?専門家のシミュレーションや実証実験を取材。さらに、イギリスを中心に猛威をふるい日本でも確認されている「変異株」についてどこまで何がわかっているのか、最新の知見を伝える。そして、“収束の切り札”と ...

2021年1月5日(火)

コロナ重症者病棟 パンデミック下の年末年始

“第3波”の感染拡大が続く中で迎えた年末年始。最前線の重症者病棟がある医療現場では、異例の事態が続いていた。そもそも冬は急病患者も多く、例年医療態勢はひっ迫する傾向にある。年末年始は多くの人員を配置して対応するものの、綱渡りの状態が続いていた。そして連日のように行われる“看取り”。さらに、医療スタッフたちは、1年近くプライベートを制限しながら闘い続けている。先の見えな ...

2020年12月18日(金)

急増 家庭内感染 家族の命をどう守るのか

新型コロナの第3波で今、広がっているのは「家庭内感染」だ。都内の感染者で感染経路が明らかな人のうち、家庭内で感染した人が11月に入って4割を超えた。大阪市で一家5人が感染したケースや自分が感染したため同居する80代の認知症の父親を濃厚接触者にしてしまったケース。同じ家族でも病状や後遺症が異なったり、収容先の施設で別れ別れになったりするなど、想定を超える事態に見舞われる ...

2020年12月10日(木)

ルポ 武漢の光と影 ~パンデミック1年~

パンデミックから1年。いち早く感染拡大した武漢はいま、“新型コロナを克服した街”として観光客でにぎわい、その闘いを称える展覧会も開催。さらに経済も復調の兆しを見せている。その一方、複雑な思いを抱えているのが、新型コロナで家族を亡くした遺族たちだ。政府の初動の遅れがあったから、多くの市民が犠牲となったのではないか。そう訴える遺族らは当局の監視対象に…。徹底した感染対策で ...

2020年12月3日(木)

新型コロナウイルス“第三波” 迫られる“命の選択”

新型コロナの“第3波”で重症者の人数が過去最多を更新し、亡くなる人も急激に増えている。こうした中最前線を取材すると、一人一人がいわば「命の選択」を迫られる事態が起きていることが分かってきた。コロナ患者を治療する病院、介護施設、救命センター…。それぞれの現場から、いま人々が意識しなくなってきている「死」や「命」を見つめ直し、私たち一人一人に投げかけられているものは何か、 ...

2020年11月19日(木)

新型コロナ“第3波” 最前線からの訴え

“第3波”に直面した日本。危機感が高まる札幌市には、厚生労働省のクラスター対策班が調査に乗り出した。“第3波”の特徴は、クラスターが様々な場所で多発している点だ。家庭、オフィス、飲食店に加え、学生寮、外国人コミュニティーなどでも相次いでいる。一体何が起きていたのか。さらに医療現場にも緊張が走り始めている。“第1波”“第2波”で多くの課題を抱えた病院が、“第3波”も乗り ...

2020年10月27日(火)

後遺症が苦しい… 新型コロナ “治療後”の悩み

治療が終わっても苦しみは終わらない…。新型コロナに感染し、回復した後も後遺症に悩まされ、日常を取り戻すことが難しい元患者たちが数多くいることがわかってきた。しかし「治療後」の後遺症の問題は、差別などをおそれ患者が声を上げにくく顕在化もしにくい。後遺症による治療はいつまで続くのか-、職場復帰できるまでの暮らしはどうしたらいいのか-、金銭的な不安や健康面の心配など、元患者 ...

2020年10月7日(水)

あした介護が受けられない ~コロナ長期化が生む“介護の空白”~

新型コロナの影響が長期化する中で、これまで利用していた介護が受けられなくなる“介護の空白”が、高齢者やその家族の暮らしを揺るがしている。介護サービスを提供する事業所が感染対策を迫られる中、「発熱したら帰宅」「県外と行き来のある家族がいたら利用停止」などの条件が課され、従来の介護サービスを受けられなくなるケースが相次いでいる。介護を担う家族の負担が増え、介護疲れも深刻化 ...

2020年9月3日(木)

PCR検査は?医療は? “第2波”で見えた課題

「ピークを越えた」とされるものの、今なお増えている新型コロナ“第2波”の感染者。“第1波”と異なり、全国各地で感染が発生しているのが特徴だ。濃厚接触者かもしれないのに検査の対象外なのはなぜか?命を守るために重要な病院間の連携、人工心肺装置「ECMO」での連携など、最前線の現場はどう対応しているのか?感染者が増える中で見えてきた課題を深掘りし、インフルエンザの流行と重な ...

2020年8月25日(火)

密着・医療最前線 “第2波”の苦闘

“第2波”に揺れる今、第1波を経験した医療現場では、その経験をどう生かし、どんな新たな課題に直面しているのか…。密着取材を続けている聖マリアンナ医科大学病院。第1波の経験から新たな治療方法を模索、一定の効果をあげ始めているのではないかという。一方で、感染再拡大で新たな悩みも。新型コロナの症状と似た熱中症患者の急増による病床のひっ迫。長期戦となる中での医療従事者のストレ ...

2020年7月21日(火)

感染再拡大 最前線の現場で何が

新型コロナウイルスへの感染が確認された人が、東京都で過去最多となり(16日)、全国で連日のように数百人規模で確認されている。都内では、「感染か拡大していると思われる」として、警戒レベルは最も深刻な表現に引き上げられた。いま何が起きているのか。第2波に向けてどのような備えが必要なのか。感染再拡大に直面する最前線の現場から、最新情報を伝える。

2020年7月8日(水)

外出しても大丈夫? “感染予報マップ”

本格的な夏の行楽シーズンを迎えようとする中、連日、都内で100人以上の感染が確認されている新型コロナウイルス。リスクを避けながら私たちはどう行動すればよいのか。その指針の1つと注目されるのが、ビッグデータを活用した「感染予報マップ」だ。 LINEを使い、発熱者の広がりなど、私たちの健康データを収集。どの地域で流行リスクが高まっているかをリアルタイムで発見し、私たちに ...

2020年7月2日(木)

夫婦2人 会えなくなった先に

新型コロナウイルスの感染拡大のなか、病院や介護施設で制限されてきた“面会”。私たちは、緊急事態宣言が出されていた5月から、長い間、会うことが出来なくなった夫婦の声に耳を傾けてきた。見えてきたのは、それぞれの夫婦がこれまで気づかなかった新たな絆のカタチを見いだそうとする姿だった。去年、最愛の夫を亡くしながらも、夫が残した手紙を支えに歩み始めた栗原はるみさんに武田キャスタ ...

2020年6月30日(火)

第1波 知られざる生と死の現場 ~そのとき家族は 医師は~

新型コロナの重症化で命を救う最後の砦とも言われる人工心肺エクモ。実は第1波の際、エクモが足りず、装着できないケースが発生していたことが分かった。やりきれない思いを抱える家族。「何とか命を救いたい」と苦悩する医師。第2波に備える重要な時期に、「危機感を共有してほしい」と訴える。一方、海外では人工呼吸器の不足がさらに深刻だったため、高齢者は救急搬送が行われないという事態ま ...

2020年6月24日(水)

新型コロナ 元感染者たちの告白

私たちの生活を一変させた、新型コロナウイルス。 感染した人の多くはウイルスを克服し、回復したと言われています。元感染者の人たちはいま何を考え、どう過ごしているのか?番組で体験談を募集したところ、多くの”元患者”が、長引く体調不良に悩まされていることが明らかになりました。さらに「感染した事実に、なぜか罪悪感を持ってしまう」との声も。 誰もが感染者になる可能性がある、こ ...

2020年6月23日(火)

ウィズコロナ時代 “カイシャ革命”であなたの仕事は?

オフィスはいらない、テレワークが当たり前。そんな「新たな日常」の到来で、カイシャの様々な仕組みが根底から変わってきている。全社員が在宅勤務可能な仕組みを整えたある企業では、通勤などの無駄な時間が減った分、顧客と向き合う時間が増え、業績も上向いていると言う。一方、別の企業はテレワークの導入にあたって中間管理職を廃止。上下間の摩擦がない、フラットな「バーチャル・オフィス」 ...

2020年6月17日(水)

第2波への備えとなるか“精密抗体検査”

緊急事態宣言が解除されるなど、いったん落ち着いたかのような新型コロナウイルスの感染拡大。しかしウイルスに感染しても症状が出ない例も多く、感染が実際どの程度広がったのか、その全貌は明らかになっていない。今後、社会を動かしながら第2波以降に対処するにはどうすればいいのか。期待を集めているのが「抗体検査」だ。 体内に存在する抗体を調べることで過去に新型コロナに感染していた ...

2020年6月16日(火)

パンデミック下の米中対立 ~国際協調が求められる時代に~

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、これまで安全保障分野や5Gをめぐる覇権争いなどで対立を深めてきた米中関係がさらに悪化している。11万人を超える死者が出たアメリカでは、感染拡大の原因をめぐって中国に対する批判が高まっていて、トランプ大統領は、中国寄りと批判するWHOからの脱退や拡大G7による“中国包囲網”を打ち出している。かたや中国は、国営メディアなどを動員し ...

2020年6月11日(木)

新型コロナ バッシングからの再起

新型コロナウイルスによって大勢の人が差別やバッシングにさらされてきている。集団感染が発生し、その後、様々な嫌がらせを受けてきた大阪のライブハウス。支援の声を励みに、クラウドファンディングで資金を集めながら営業再開を目指している。感染した客の一人が勤務する介護事業所は、当時の毅然とした対応が、その後の周囲からの理解につながったと語る。このほか、感染した息子を支えようとす ...

2020年6月10日(水)

密着!巨大商店街 “緊急事態宣言”の裏側で

番組スタッフが3月から密着取材を続けている、大阪中心部の「日本一長いアーケード」で知られる商店街。前回4/8の放送以降、緊急事態宣言下の商店街は激動の日々を送っていた。外出自粛要請によって人々が地元商店街に殺到し、いわゆる“3密”状態に。“自粛警察”なる言葉が登場し、商店主たちは葛藤や恐怖と闘いながら営業を続けていた。一方で、客足が落ち閉店に追い込まれた飲食店や、取引 ...

2020年6月9日(火)

“新たな日常” 取り残される女性たち

学校や飲食店の再開など、社会経済活動の制限が緩和され、“新たな日常”が始まる中、働きたくても働けずに困窮する女性たちがいる。「雇い止めにあい、再就職先も見つからない。貯金を取り崩すしかない…」「子どもは分散登校、夫は在宅ワーク。家事と育児で負担増…」。新型コロナの影響が直撃するサービス業に従事する女性、無償のケア労働を押しつけられる女性が多い中、どんな支援が必要か考え ...

2020年6月2日(火)

“介護クラスター” 高齢者の命をどう守る?

全国で相次いで発生した介護施設のクラスター。新型コロナウイルスの感染者が減少する中でも、多くの施設が感染の危機に直面し続けている。なぜ“介護クラスター”が発生するのか。検証からは、「3密」を避けるのが難しく、食事や入浴など生活に欠かせない行為そのものが感染リスクとなる難しさが見えてきた。一方で、行政や医療機関が連携して介護施設を支える取り組みも始まった。「第2波」に備 ...

2020年5月27日(水)

“新型コロナ” 日本の食に異変あり!?

新型コロナウイルスの影響は、私たちの食卓を支える生産者や流通の現場に大きな打撃を与えている。給食や外食産業の営業休止の影響で売り先がなくなり、一部の生産物は破棄せざるを得ない深刻な事態が起きている。また、コロナの影響によって海外からの技術実習生が来日できず、作付けや収穫が難しくなっている地域も。感染拡大が与える私たちの食卓への影響はどうなるのか?私たちの食の安心・安全 ...

2020年5月26日(火)

キーマンに迫る 注目のポイント ~緊急事態宣言解除の先は~

東京などの緊急事態宣言解除で、ウィズコロナ時代の新しい段階を迎える日本。今後の焦点になっていくのは「ウイルスとどうつきあいながら日常を取り戻していくか」という点だ。中でも、簡単には解決しない重要な課題となっている3つのテーマを深めていく。▽感染抑制やクラスター対策、そして第2波はどうなる?▽ワクチンや治療薬の開発は?▽困窮する生活者の支援は?それぞれについて、3人のリ ...

2020年5月21日(木)

新型コロナ 危機はまだ終わっていない

先週14日に39県で緊急事態宣言が解除されることが決定。残りの8都道府県でも解除が視界に入っている。今後、問われることになるのが「感染を抑えながらどう日常を取り戻していくのか」という課題だ。一足早く制限の解除を行った中国や韓国では再び集団感染が発生し、韓国では学校再開のスケジュールを1週間遅らせざるを得なくなった。段階的に店舗の再開などを進めている欧州でも、難しい判断 ...

2020年5月19日(火)

新型コロナ 遺族からあなたへ

「今も母が亡くなったことを近所はおろか親族にも隠しています・・・」。1か月あまり前に新型コロナウイルスに母親を奪われた女性はカメラの前でこう語った。私たちが見つめたのは大切な人を看取ることもできず深く傷ついた遺族たちの“その後”。彼らは何に苦しみ、何を生きる支えにして日々を過ごしているのか。その声に耳を傾け、未知の感染症と長期的に向き合っていく上で求められる社会や心の ...

2020年5月13日(水)

新型コロナ 災害避難をどうする

自然災害と隣り合わせの日本。新型コロナウイルスの流行下、避難所のあり方が問われている。災害から命を守るために、緊急的な避難は絶対に必要!しかしながら「3密」状態になりやすい避難所では、過去にも感染症の流行が起こっている。私たちの命を守るために、私たちが今できることは?今回、NHKは実験を行い、避難所の床に溜まる飛沫が感染のリスクを引き上げることがわかった。自治体の中に ...

2020年5月12日(火)

新型コロナ 突然の重症化の脅威 ~命を救うために何が必要か~

「最初は風邪程度と、それほど心配せず自宅で過ごしていたが、突然、苦しそうになって一気に悪化していった…。」新型コロナウイルスで家族を失った遺族が語る、無念の思いだ。今、大きな問題となっているのが、急激に重症化し、命の危機に陥る人が相次ぐ状況。どんな症状が出てきたら注意が必要なのか?これまでに分かってきた症状やメカニズムから探っていく。そして、重症化を見逃さず、命を守る ...

2020年5月7日(木)

新型コロナ どうする?“暮らしの危機” ~“長期戦”の中で~

給与が激減し、住宅ローンや家賃が払えない。仕送りやアルバイトがなくなり、このままだと学費が払えず退学しかない…。緊急事態宣言が5月末まで延長された中、暮らしが立ち行かない瀬戸際に追い込まれる人たちが急増。公的な支援も行き届かない中で、支援の窓口には悲鳴の声が殺到している。また休校が延長となり、子どもたちへの心や学習へのさらなる影響を懸念する声も高まっている。暮らしの危 ...

2020年4月30日(木)

“ストレス危機”をどう乗り越える? ~新型コロナ・奮闘する現場は~

「大切な人に会えない…」「親子でずっと自宅…」。感染拡大と外出自粛で募る不安やストレスをどうすれば和らげられるか、“格闘の最前線”からヒントを探る。在宅医療のプロが、離れて暮らす患者と家族の“心を通わせる”ために、日々行っている方法とは?原発事故後の福島で活動してきた臨床心理士の「心の健康を保つためのコツ」は?宇宙飛行士の野口聡一さんは「漠然とした不安に」どう対処?き ...

2020年4月28日(火)

新型コロナ どう増やす?PCR検査

救える命を救うために…感染爆発を起こさないために…感染者数が増える中で、ポイントになっていることのひとつが、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査。「必要な人が受けられない」という批判が相次ぐ中で、全国各地で新たな取り組みが始まっている。その最前線を取材し、現状と課題を浮き彫りにする。一方、日本に比べて大量の検査を行っている韓国。どんな考え方で、どういう態勢で行っ ...

2020年4月23日(木)

新型コロナ “介護崩壊”を防げるか

新型コロナウイルスの感染拡大によって、大きな危機に直面しているのが「介護」の現場だ。デイサービスなど「通所介護」を中心に、感染リスクを恐れた事業者が休業に踏み切る動きが拡大。従来のサービスを受けられず、高齢者が心身の機能を低下させるケースもある。また介護の負担増に直面する家族も増加。通所介護の代わりとして役割を増す「訪問介護」もヘルパーや支援の不足に悩まされている。介 ...

2020年4月15日(水)

新型コロナ ビッグデータで感染拡大を防げ

新型コロナウイルスが猛威をふるい、人々の行動が制限される中、SNSを用いて人々の健康データを集め、その分析結果をもとに、次の対策につなげるプロジェクトが日本で始まっている。LINEユーザーに行った体調アンケート2500万件の結果をもとに、国や自治体の対策を支援。さらに自治体ごとに「自宅待機してください」「すぐに受診してください」など、ユーザー1人1人に合ったアドバイス ...

2020年4月14日(火)

新型コロナウイルス 救える命を救えるのか  ~医療崩壊リスク・現場の訴え~

新型コロナウイルスへの対応に追われる医療現場では、切迫した状況が続いている。患者が集中する病院は、「このままだと救える命が救えない」「自分たちだけでは限界がある」と危機感を訴える。さらに、高血圧などの高齢者にも危険が・・・。感染が怖くて病院にかかることを自粛してしまい、「数日で心肺停止になってもおかしくなかった」(医師)という人も出ている。どうすれば医療崩壊を防げるの ...

2020年4月9日(木)

新型ウイルス“パンデミック” 医療崩壊を防ぐには

猛威をふるう新型コロナウイルス。世界各国で何が起きているのか?どう対応しようとしているのか?-最前線を取材し、日本の今後を考えていく。感染者数の急増で医療体制が限界に達しているアメリカ・ニューヨーク。専門家が「東京の数週間後の世界」と警告する大都市の現状を見つめる。検査の充実により感染者の把握に努める韓国やドイツでは、症状の軽重を区別したきめ細かい対応で医療崩壊を防ご ...

2020年4月7日(火)

緊急事態宣言 経済悪化をどう食い止める?

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、幅広い業種の企業から悲鳴があがる中、今後の日本経済、そして世界経済はどうなっていくのかを深めていく。今回の”コロナ・ショック”が、リーマンショックと違うのは「金融発」の危機ではなく、人やモノの動きが停滞したことで、「実体経済」が先に痛んでいる、ということだ。北海道や愛知県の信用金庫には、客が急減し売り上げが大幅に落ち込んだ外食産業や ...

2020年4月1日(水)

感染爆発の重大局面② 治療の現場で何が起きているのか

感染爆発するかどうか重大な局面を迎えている中、誰もが感染のリスクに直面する状況が迫ってきている。感染した人や、治療に当たる医師の証言から、症状の進行、そして治療の実態を浮き彫りにする。感染しても8割が無症状である一方、症状が悪化する人は発熱がしばらく続いたあと、一気に悪くなるという特徴が見えてきた。一方、懸念されているのが「医療崩壊」。現場はすでに危うい状況にある。指 ...

2020年3月31日(火)

感染爆発の重大局面① “首都封鎖”は避けられるか

「感染爆発になるかどうか重大な局面を迎えている」と危機感を訴えた東京都知事。2夜にわたって、いま何が起きているのか、今後どうなっていくのか、課題は何か…探っていく。東京が直面する実態に迫る1日目。感染経路がわからない感染者が増えるなか、都・区では待ったなしの対応が続く。懸念しているのは海外からの帰国者に感染の増加が見られること。クラスターの封じ込めが通用するか、ギリギ ...

2020年3月12日(木)

新型ウイルスでもネットに拡散 追跡! トレンドブログ

ネット上に飛び交う新型コロナウイルスを巡る様々な情報。中でも「感染者は誰!?」「入院先を特定!?」などの見出しで多くの記事を投稿しているのが、「トレンドブログ」と呼ばれるサイトだ。世の中で注目を集めている話題にすばやく反応し、ネット検索の上位に表示されるなど、社会への影響力を増している。トレンドブログの多くは個人が運営。月100万円以上の広告収入を得ているケースもある ...

2020年3月5日(木)

最前線ルポ 新型ウイルスに揺れる中国

中国の習近平体制が「最大の試練」を迎えている。新型コロナウイルスのため、3月5日に開会が予定されていた全人代(全国人民代表大会)が延期され、指導部はメンツを失った形だ。こうしたなか、国民の不満がくすぶり始めている。ウイルスの拡大を封じ込めるため、外出の自粛など厳しい指示が出され、不自由な暮らしが長期化しているためだ。さらに、娯楽サービスや飲食、小売業などに倒産の波が迫 ...

2020年3月3日(火)

新型ウイルス “瀬戸際”の現場で何が起きているのか

感染の拡大が続く新型コロナウイルス。2月24日、専門家会議は「この1~2週間が感染拡大のスピードを抑えられるかどうかの瀬戸際」とする見解を公表した。首都圏では、集団感染が起きたクルーズ船からの患者の治療のため、対応できる医療機関の病床の多くが利用されている状況にあり、今後、感染を心配した多くの人が殺到すると、医療体制が混乱するおそれがあるとしている。こうした中、政府は ...

2020年2月19日(水)

新型ウイルス 景気の行方は? ~広がる経済への影響~

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。中国では死者が1367人にのぼり、中国以外の27の国と地域では567人の感染が確認されている(13日夕時点)。中国にある自動車工場の生産再開を延期する日本メーカーが相次いでいる他、食品メーカーなどでも工場の操業再開を延期する動きが続いている。世界経済への影響はどうなるのか?国内外の最前線からのリポートで迫る。

2020年2月18日(火)

“見えない感染” 何が起きているのか  ~新型肺炎・最新報告~

東京では70代のタクシー運転手が…。和歌山では50代の医師が…。新型コロナウイルスの、国内での感染が広がりを見せている。タクシー運転手のケースでは80代の義母も感染し、命を落とした。「感染のフェーズが変わった」と言われる中、私たちはどう対処すればいいのか?国内の感染事例を検証し、感染拡大を防ぐすべを考えるとともに、医療機関の患者受け入れ体制など、命を守るための対策に迫 ...

2020年1月28日(火)

新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか

中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎。感染者は4500人を超え、死者は106人にのぼっている(27日まで)。感染が深刻な武漢の地元当局は、武漢を離れる航空便や鉄道の運行を当面停止し、市民生活に大きな影響が出ると見られている。感染拡大は食い止められるのか?今後どうなるのか?緊急報告する。

2017年8月30日(水)

命を奪うマダニ感染症 ペットも野生動物も危険!?

先月厚労省は、猫にかまれた女性が「SFTS」(重症熱性血小板減少症候群)とよばれる感染症で死亡したと発表した。過去4年間に国内で50人以上が死亡し有効なワクチンもないSFTSを媒介しているのは「マダニ」。番組ではSNSを駆使して1000件を超える情報を収集。すると、これまで野生動物に付くと思われていたマダニが、全国でペットの犬や猫にも広がっている実態が明らかになった。 ...

2016年10月13日(木)

“昔の感染症”がまさかの復活!どう防ぐ はしか・結核・あの病

昔の病とあなどることなかれ。今、はしかや結核、梅毒などの発生が相次いでいる。感染力が最強レベルで妊婦や乳幼児に深刻な影響を与える恐れがある「はしか」。初期症状が風邪とそっくりで診断が難しいことが問題に。今も世界で最多の死者を出す感染症「結核」は、東京都心の意外な場所での発生が明らかに。さらに「梅毒」は女性の感染者が5年で約6倍に急増中だ。“再興感染症”復活の背景を探り ...

2015年6月23日(火)

MERS感染拡大 備えは大丈夫か?

韓国で「MERSコロナウイルス」の感染が広がり、死者27人、感染者172人にのぼっている(22日現在)。背景には、不十分な初動対応があったと指摘されている。中東から帰国した男性(68)の感染が確認されたのが、帰国から2週間以上たってからで、その間に同じ病室いた人や医療スタッフ数十人に感染が拡大。さらに、二次感染した男性(35)が、隔離措置がなされないまま転院し、新たな ...

2014年9月10日(水)

デング熱 感染拡大を防げ

先月末におよそ70年ぶりに国内でのデング熱の感染が確認されて1週間あまり。感染者は、14の都道府県80人にのぼり(8日現在)、感染源とみられる代々木公園に加え、周辺の新宿御苑などが閉鎖、東京都に1400件以上の相談が寄せられる(8日現在)など、波紋は広がりつづけている。東京都が代々木公園内でウイルスを持った蚊の有無を調べたところ、流行地でも1000匹に数匹程度しか見つ ...

2014年8月25日(月)

“緊急事態”エボラ出血熱 ~感染拡大は止められるか~

西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱。初めて人口が密集する都市にまで感染が広がり、死者は1300人を超えている。WHO=世界保健機関は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。医療施設やスタッフの不足も深刻で、感染の拡大に歯止めがかかっていない。去年12月、ギニアの奥地の村で1例目の患者が出たといわれる今回のエボラ出血熱の流行を、なぜ早期に抑え込むこと ...

2013年5月9日(木)

風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~

過去最悪のペースで流行が続く風疹。妊娠初期の女性がかかると赤ちゃんに障害が出るおそれがあり、今回の流行ですでに10人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されている。風疹は予防接種で防げるのに、なぜ患者が大量に発生しているのか。その背景として、国の対策の不備が浮かび上がっている。患者のほとんどは20代から40代。副反応が問題になったことを受けて、国は平成6年の法改正で ...

2009年8月26日(水)

新型インフルエンザ “感染拡大”との闘い

国内で「流行期」に入った新型インフルエンザ。基礎疾患のある患者が死亡し、若者の間で集団感染が広がるなど大流行への備えが求められている。学校が新学期を迎える今、どうやって大量感染を防ぐのか。不足するワクチンへの対策や、子どもの命を救うために岡山の医療現場が行なっている対策など最新事情を伝える。

2009年5月18日(月)

どう対応 国内感染拡大

国内初の新型インフルエンザが神戸市で発生した。患者の高校生3人は海外渡航歴がないことから、人から人への感染が国内で進んでいる可能性も高い。神戸市では一部の学校の休校や、保育所や福祉施設の休所などを決めたが、長引けば市民生活への影響が大きいだけに、用意していた行動計画をどこまで遂行すべきか、難しい選択を迫られる。番組では、神戸市や市民の動きを追う一方、重症化しやすい基礎 ...

2008年10月27日(月)

見逃された犯罪・感染症 ~問われる死因究明制度~

今、死因がはっきりしないとして警察に届けられるいわゆる「異状死」は年間、15万人。全国で亡くなる人の7人に1人にのぼる。異状死は、殺人、自殺、それに病死などに判断されるが、死因究明が不十分なため、事件・事故、それに感染症が見過ごされるケースが全国で相次いでいる。去年、愛知県では、大相撲の時津風部屋で、当初、病死と判断された力士が、実は暴行を受けていたことが発覚。また、 ...

2008年4月21日(月)

肝炎 埋もれた感染ルート

感染者が300万人以上と推定されるウィルス性肝炎。1月に「救済法」が施行されたが、救済される患者は推定1000人程度にすぎず、抜け落ちた患者達が、今、救済を求めて声を上げ始めている。汚染された血液製剤で作られた糊で感染した人達などだ。明確な因果関係がないと受けられない給付金。医療費に対する助成も十分ではないという。患者達の声の裏側には何があるのか。300万の命を守るた ...

2007年5月23日(水)

はしか猛威!感染拡大を防げ

首都圏を中心に15歳以上のはしかの患者が急増。集団感染で休校に追い込まれる高校や大学が相次ぐなど、大流行のきざしを見せている。原因とされているのは予防注射の未接種と免疫力の低下。90年代前半にワクチンの集団接種が廃止されて予防注射を受けない子供が増加。さらに予防接種を受けた人でも10年程度たつと免疫力が低下することが新たにわかってきた。世界ではしかの排除が進む中、今も ...

2003年2月6日(木)

細菌から温泉を守れ ~広がるレジオネラ感染~

最近、大規模な温泉施設におけるレジオネラ菌の集団感染事故が多発している。感染による肺炎で、毎年10人をこえる死者が出ており、現在、厚生労働省は全国で入浴施設の一斉調査が行っている。 調査が進む中で明らかになってきたのは、大規模な温泉施設における衛生管理の予想外の難しさ。こうした施設では循環式という浴槽水を繰り返し循環させて使う方式が多い。この循環式の施設では、レジオ ...

2002年10月7日(月)

院内感染 VREの拡大を防げ

欧米の医療機関で院内感染を起こす細菌として広がっている菌、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)。アメリカでは年間数千人以上が感染し、体の抵抗力の弱くなった人が感染すると死に至ることもある。 今年、北九州市の病院で、5年間で35人からVREが検出されていたことがわかった。別の病院でも同じタイプの遺伝子を持つVREが検出されていたことがわかり、地域での拡がりも懸念されてい ...

2002年3月4日(月)

謎のQ熱 ~広がるペットからの感染症~

日本人の5人に1人が犬や猫などを飼っているが、ペットとの濃厚なスキンシップによってQ熱と呼ばれる感染症をうつされる人の多いことが最近の研究で分かってきた。 原因は“コクシエラ菌”という犬や猫の1割が持つ細菌で、高熱、胃痛、肺炎、さらにはうつ症状も引き起こす。 日本では10年前にやっと存在が確認されたばかりだが、実際にはかなりの数の感染者がいると推定されている。 ...

1999年11月16日(火)

10代の女性が危ない ~急増する性感染症・クラミジア~

性行為によっておきる病気、性感染症が今若い女性を中心に急激に増えつつある。特に増加が著しいのは10代の女性だ。厚生省の調査では、性感染症にかかっている女性はこの4年で30%も増加している。現在流行している性感染症は、自覚症状が出にくいため治療を受けている人はごく僅かだ。しかし放置しておくと予期せぬ事態を引き起こす。若い女性の間に急増する性感染症、その実態に迫る。

1997年12月8日(月)

広がる結核の集団感染

過去の病気と思われがちな結核。しかしその結核に新たに感染する人の数が毎年4万人以上、死亡する人は3000人をかぞえている。特にこのところ増えているのが集団感染。学校やオフイスそして本来結核患者がいないはずの一般病院などの公共施設で、結核の大規模な感染が起きている。今なぜ結核が広がっているのか、どうすれば予防出来るのか、続発する集団感染の対策と謎に迫る。

1996年4月8日(月)

広がる不安・狂牛病“感染の謎”

牛の脳がスポンジのように穴が開き神経がマヒして死亡する狂牛病が英国を中心に広がり、英国政府はこのほど、生後30か月以上のすべての牛、400万頭を処分すると発表した。正式には牛海綿状脳症と呼ばれる狂牛病とは一体どのような病気なのか、種を超えて牛から人間へ感染するものなのかどうか、牛肉の「輸出禁止」をめぐる英国政府とEU諸国の動きなどを伝える。