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犯罪(103件)の放送記録

新しい記録から見る
2024年2月7日(水)

追跡・悪質ホストクラブの闇 “売掛金”に追いつめられる女性たち

ホストクラブへの“売掛金”が支払えず、風俗で働くことや売春を余儀なくされる若い女性が増加。また返済を巡り傷害事件に発展するなどのトラブルも相次いでいます。そこには、巧妙で悪質な手口が…。独自取材で得た大手ホストグループの詳細な“マニュアル”や証言からは、組織ぐるみで女性たちを囲い込み高額な金を巻き上げていく実態が。そして背後でうごめく“新たな犯罪組織”の姿とは。知られ ...

2024年2月5日(月)

さまよう繁殖引退犬 ペット業界の“異変”を追う

「繁殖引退犬」という言葉をご存じだろうか?ペットショップに子犬を供給するためにブリーダーが飼育してきた犬で、いま大量に手放されています。劣悪な環境で飼育してきた悪質業者の排除などを目的に2019年に動物愛護管理法が改正。犬の飼育頭数や出産できる年齢などに制限が。その結果、経営危機に直面し繁殖引退犬を手放すブリーダーが続出。犬を預かるシェルターもあふれ、山林に捨てられる ...

2024年1月24日(水)

疑惑の政治資金 〜問題の深層と改革の行方〜

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件は、3つの派閥が解散する事態に発展。長年、政治に大きな影響を及ぼしてきた派閥のあり方が焦点になっています。揺れる議員を単独取材し、今後への影響を展望します。そして政治不信を払拭するために、どのように政治資金の透明化を図るのか。元秘書などの独自証言から問題の深層に迫り、これまで積み残されてきた「政治とカネ」の問題をどう改革して ...

2023年12月13日(水)

ゆがんだ“正義”はなぜ ~私人逮捕系動画の波紋~

痴漢や盗撮など、犯罪行為をしたと主張して取り押さえ、その様子をネット上に投稿する「私人逮捕」系と呼ばれる動画。主に30~40代に人気となる一方、投稿したユーチューバーが相次いで逮捕されるなど、大きな問題になっています。なぜ動画が拡散するのか。取材を進めると、収益のために再生回数を増やそうと過激化している実態や、警察・行政への不信感、さらに社会の閉塞感も浮き彫りに。「私 ...

2023年10月24日(火)

“危険”か“過失”か 「猛スピード運転」と死亡事故

「危険運転致死傷罪は何のためにあるのか…」遺族がカメラの前で胸中を明かしました。法定速度を大幅に上回るスピードで走行し死亡事故を起こしても、なぜ危険運転の罪に当たらないのか。今、各地で遺族が法の不備を訴え改善を求めています。大分市では時速194kmでの死亡事故をめぐって過失運転から、より罪の重い危険運転に起訴内容が変更、裁判の行方に注目が集まります。猛スピード運転は“ ...

2023年7月3日(月)

消えた“865億円”を追え!~北朝鮮・闇の資金源~

去年3月、暗号資産を扱いベトナムで急成長した企業から、一夜にして“865億円”規模の暗号資産が消えた―。サイバー空間に残された痕跡から浮かび上がったのは、北朝鮮の“謎のハッカー集団”の影でした。国際社会から制裁を受けながら、なぜ北朝鮮は核・ミサイル開発を継続できるのか?ハッカー集団はどのような手口で“巨額の資金”を集めているのか?日本も標的となっているサイバー攻撃。知 ...

2023年6月14日(水)

スマホ“乗り換え転売”の罠 知らないうちに犯罪に!?

「スマホの転売を手伝えば、数万円の報酬を払う―」そんな甘い誘いが今SNS上で横行しています。携帯各社や販売店が、契約獲得のために値引きして販売する、いわゆる「1円スマホ」。こうしたサービスの隙をついた“闇のビジネス”が問題に。安易に手を出してしまい、儲けるどころか、多額の借金を抱える人も。さらに転売されたスマホが犯罪グループに流れている可能性も浮かび上がっています。身 ...

2023年5月30日(火)

私の知らない「私の息子」 ~急増する闇バイト・“転落”の真相~

ある1人の大学生が命を落とした交通事故。しかし、それは単なる事故では終わらなかった―。亡くなる直前、大学生は民家を狙った窃盗に加担していたことが発覚。事故車両に乗っていた5人は、“闇バイト”仲間でした。こんな息子の顔を私は知らない・・・。地元でも有数の進学校を卒業し、大学生になったばかりの息子がどうして?両親は、手がかりを求め続けています。なぜ今、若者の間で闇バイトが ...

2023年2月7日(火)

強盗から「家」をどう守る 進化する“闇名簿”の実態

容疑者の日本送還で、実態は明かされるのか―。広域強盗事件の最新情報、そして特殊詐欺が蔓延していた闇社会で起きている“変化”について緊急報告。“ルフィ”らを知る関係者が明かしたのは犯行に使われる“闇名簿の進化”です。「金融資産」「自宅預金」「住民の行動時間」…。かつてより“詳細な情報”が出回り、正確な名簿は高額で売買されているといいます。詐欺から強盗へ凶悪化する犯罪。家 ...

2022年12月14日(水)

やめたくてもやめられない 広がるオンラインカジノの闇

スマホひとつで24時間いつでもどこでもギャンブルができてしまう"オンラインカジノ"。日本では賭博罪にあたる違法行為だが、「オンラインカジノの運営会社は海外にあるため違法ではない」といった誤った認識のもと、有名人を起用した無料版の広告なども呼び水となって利用者が急増中。数百万円もの借金を抱えたりギャンブル依存症に陥ったりする人が後を絶ちません。広がる闇を徹底取材で明らか ...

2022年11月30日(水)

事件の“その後”に何が 犯罪被害者の闘い

もし無差別事件によって突然日常が奪われたら―。いつ、どこで犯罪に巻き込まれるか分からない現代。様々な事件の被害者や遺族が、事件の“その後"、どんな状況に直面しているのか全国を取材しました。見えてきたのは、事件の傷が癒えないだけでなく、精神的にも経済的にも追いつめられ、苦しみが深まっている実態です。「犯罪被害者等基本法」の成立から間もなく18年。犯罪被害者に必要な支援と ...

2022年11月2日(水)

王将社長射殺と工藤会 事件の“謎”に迫る

闇に包まれていた事件が突然動き出しました。9年前、京都市山科区で「餃子の王将」で知られる王将フードサービスの大東隆行前社長が拳銃で撃たれて死亡した事件。逮捕されたのは工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者でした。社長だった大東さんとの「接点」はどこにあったのか?社長が狙われた「背景」に何があったのか?そして田中容疑者に“何者かの依頼"はあったのか―。事件の深層を独自取材。残さ ...

2022年10月26日(水)

急増する盗撮 暮らしに潜む危険と対策

いつもの駅や電車、職場、学校、自宅にまで「盗撮」のリスクが…。公衆トイレの排水溝、銭湯のお風呂セットなど、生活のあらゆる場所に小型カメラが潜み、盗撮被害が急増しています。検挙数は10年前の2倍に。被害者は適応障害になるなど日常を奪われ、深刻な影響が。しかし盗撮を取り締まる直接的な法律がないため、多くが事件化されず被害者は泣き寝入りしているのが現状です。被害の実態を徹底 ...

2022年10月12日(水)

五輪汚職疑惑の深層~スポンサー選定の闇に迫る~

東京オリンピック、パラリンピック大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者が、受託収賄の疑いで逮捕・起訴された事件。内幕についてキーパーソンを独自取材すると、スポンサー選定のプロセスが“ブラックボックス化”していた実態、広告業界なしでは立ちゆかない歪な構造、そして高橋容疑者が理事に抜擢された知られざる経緯が浮かび上がってきました。汚職事件の実態と背景に迫り、透明性なき五輪 ...

2022年9月13日(火)

追跡!投資ブームの影で広がる借金投資 ローン不正利用の実態

投資熱が高まる今、住宅ローンを悪用し、資産のない人たちに多額の借金をさせて不正な投資へ導く“借金投資"が急増。5月の第1弾の放送後に寄せられた情報をもとに取材。カリスマ投資家のネットワークを通じて“借金投資"へと誘い込む手法が明らかに。さらに、住宅ローンの不正利用による不動産投資に関わった不動産業者は、「金融機関のローン審査の甘さにつけ込んだ」と証言。“借金投資"が広 ...

2022年8月1日(月)

“戦争犯罪”は裁けるのか ウクライナ検察・知られざる闘い

ウクライナでは今、史上例のない規模での“戦争犯罪”の捜査が進められています。2万件以上の膨大な被害をどう検証し、容疑者を特定するのか。番組では、ウクライナの地方検察庁にカメラを入れ、知られざる闘いに密着しました。困難を極める戦火の下での捜査。そこに、迅速かつ厳しい処罰を求める国民感情が交錯します。果たして検察は「公正な正義」を貫けるのか。そして、プーチン大統領の責任は ...

2022年7月19日(火)

「違法漫画サイト」を摘発せよ!密着“デジタルGメン”

今月14日、巨大海賊版サイト「漫画BANK」を運営する人物が中国で摘発されたことが明らかになりました。日本人向けのサイト運営者が海外で摘発されたのは初めてのこと。この大捕物の裏には著作権団体を中心に結成された「デジタルGメン」の存在がありました。有名作品が次々と掲載され、被害額は去年1年で少なくとも1兆円とされる海賊版サイト。番組ではGメンの追跡調査に半年間密着。海賊 ...

2022年6月14日(火)

封じられてきた声 映画界の性暴力〜被害をなくすために〜

映画界で相次ぐ性暴力の告発。証言からは性暴力を見過ごしてきた映画業界特有の構造が見えてきました。キャスティング権を持つ監督やプロデューサーなどが地位や関係性を利用して性暴力に及ぶケースや相談窓口がなく泣き寝入りせざるをえないケースが後を絶たないといいます。一方、海外では支援機関の設置や防止教育の義務化など、業界をあげて被害を防ぐ取り組みが進んでいます。被害の実態、そし ...

2022年5月24日(火)

トラブル急増!不正ローンで広がる”借金投資”

必ずもうかる投資法という触れ込みの高額ソフトウエアに、数千万を超える投資用の不動産。サラリーマン・主婦・若者が不正なローン契約で購入し、手元に巨額の借金が残ってしまうトラブルが続出している。業者はマッチングアプリなどを入り口に信頼関係を築き、将来不安をあおり勧誘していく。なかには金融機関からローンの一括返済を求められ自己破産に追い込まれるケースも。トラブルに巻き込まれ ...

2022年2月24日(木)

50年目の独白 ~元連合赤軍幹部の償い~

連合赤軍「あさま山荘事件」から今月で50年。 実行犯のひとりが獄中でつづった“最期の手記”が取材班に託されました。 書いたのは身重の妻を含む14人の仲間のリンチ殺人に加担した、吉野雅邦受刑者(73)。 無期懲役を宣告した裁判長から「生き続け、その全存在をかけて罪を償え」との異例の訓戒を受けました。 50年かけて到達した“許されざる罪”への省察とは。

2022年1月20日(木)

追跡!サイバー犯罪組織 コロナ禍の日本を狙う闇

コロナ禍で急速に進むオンライン化。その“穴”を突くサイバー攻撃が急増している。身近な脅威は、クレジットカード情報などの悪用だ。ネット通販サイトの利用などが増える中、フィッシングなどの手口が巧妙化。突然、身に覚えのない請求が届く被害が相次いでいる。一体、誰が…取材を進めると、個人情報が売買される闇の市場=「中国ブラックマーケット」の存在が浮かび上がってきた――。 カネ ...

2022年1月11日(火)

"消えたカツオ"を追え! 浮かび上がる水産流通の闇

私たちの食を支える市場で、衝撃的な事件が発覚した。冷凍カツオの水揚げ日本一の静岡・焼津漁港で、漁協職員や水産加工会社の元社長らがカツオを盗んだとして起訴されたのだ。カツオの横流しは20年以上前から常態化し、被害総額は数億とも数十億とも言われている。今回、事件の当事者が初めて取材に応じ、市場で公然と犯罪行為がまかり通っていた現実や、閉鎖的な組織の中で善悪の価値観が麻痺( ...

2021年12月20日(月)

徹底検証・大阪ビル放火 どう命を守るか

師走の大阪、繁華街のビル4階のクリニックで起きた火災。24人が死亡する大惨事となったが、実際に焼けたのはクリニック全体の約4分の1にあたる25平方メートルのみ、そして火も約30分でほぼ消し止められた。なぜ“焼損面積がそれほど大きくない場所”、そして“わずかな時間”で、これほど被害が拡大したのか。数々の証言や専門家の分析で明らかになったのは、逃げ場のない空間で、猛烈なス ...

2021年11月16日(火)

追跡・日大背任事件の〝内幕〟

学生・生徒数9万人以上を誇る国内最大規模の学校法人・日本大学。元理事らが多額の資金を流出させたとして逮捕・起訴される異例の事態となっている。なぜ事件は起き、そして見過ごされてきたのか。番組では大学関係者を徹底取材。元理事が絶大な影響力を持つ理事長を後ろ盾に大学を私物化していた実態や、内部告発があっても改善に活かせない組織の課題が浮かび上がってきた。知られざる事件の内幕 ...

2021年11月4日(木)

追跡・SNS性犯罪~ ネット上で狙われる子どもたち

いま、子どもたちがSNSを通して、わいせつな行為を求められたり、性的な画像を要求され、知らぬ間にネット上で拡散される被害が増加している。子どもたちにいま何が起きているのか・・・今回、番組では支援団体と共同で、SNS上に架空のアカウントを開設。見えてきたのは、巧みな話術で懐柔し子どもたちを手なずける卑劣な手口だ。さらに画像が、違法な児童ポルノサイトで売買されている実態も ...

2021年10月5日(火)

工藤会と“91人の証言者” 暴力団トップ死刑判決の内幕

史上初の指定暴力団トップへの死刑判決―。野村悟被告は「生涯、後悔する」と裁判長に言葉を残し、法廷は騒然となった。指定暴力団の中でも“特に危険”とされ、全国で唯一「特定危険指定暴力団」に指定される工藤会。市民をも対象にした数々の凶悪事件で、地域を恐怖に陥れてきた。その工藤会に突きつけられた判決の裏には、覚悟をもって証言した、のべ「91人」の存在があった。元関係者、被害者 ...

2021年1月6日(水)

ある自衛隊員の自殺

今、札幌で1つの裁判が行われている。9年前に自殺で亡くなった自衛官・川島拓巳さん(当時19歳)の遺族が国に損害賠償を求めたものだ。自衛隊員の自殺は毎年60~100人。詳しい経緯を遺族が知ることができないケースも多く、川島さんの母・五月さんは「裁判しか、真相を知る方法がない」と話す。一方、自衛隊を取材すると、自殺対策に力を入れているものの、思うように効果が上がらない実態 ...

2020年12月15日(火)

教員からの性暴力なくすために 最前線からの提言

去年5月から継続取材を行うクローズアップ現代+の「#性暴力を考える」プロジェクト。今回は、わいせつ行為などで処分される公立学校の教員が過去最多となっている、学校現場の問題に迫る。私たちの取材で明らかになったのは、処分に至るのは氷山の一角に過ぎず、多くの被害が意識や制度、時間などの“壁”に阻まれ、埋もれたままになっている実態。現場の徹底取材に加え、最前線で活動する専門家 ...

2020年11月26日(木)

追跡!あなたを狙う“闇バイト”

全国で相次ぐ「持続化給付金」の不正受給や、詐欺、強盗・・・。今“手軽に稼げる”ことをうたう“闇バイト”に「つい手を出す」若者が急増している。取材班は若者たちや、闇バイトを斡旋する人物を追跡。すると、SNSを通じて簡単に“仕事”が紹介される“スピード感”が、コロナ禍で困窮する若者をひきつけていく実態が見えてきた。「金に困る若者は狙い目」と語り、若者たちを取り込んでいく“ ...

2020年11月25日(水)

失われたブタを追って

関東を中心に相次いだ豚や牛などの家畜盗難。群馬・栃木・茨城・埼玉の県境付近などで、これまでにブタや子牛、ニワトリなど1300あまりの家畜が盗まれた。番組では出所が不明のブタをSNSで売買したというベトナム人たちを取材。するとコロナ禍で仕事を失った実習生たちが、困窮状態に追い込まれている実態が浮かび上がってきた。

2020年10月14日(水)

ALS 当事者たちの声

今年7月。難病ALSを患う女性から依頼を受け、薬物を投与し殺害した疑いで医師2人が逮捕されました。ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、意識は明瞭なままで、全身の筋力が徐々に機能を失っていく難病。亡くなった女性は9年前に発病、24時間の介護サービスを受けながら独り暮らししていました。視線でPCを操作し、SNS上で生きる苦しみを綴っていた女性。事件を受け、同じALSで闘病生 ...

2020年6月4日(木)

ネットのひぼう中傷 なくすために ~女子プロレスラーの死~

女子プロレスラー、木村花さんが自殺したとみられる問題。ネットのひぼう中傷はこれまで何度も問題になってきたが、なぜなくならずにきたか…。木村さんへの中傷を書き込んでいた人たちを取材し、実態に迫る。また、長年問題になってきたのが、「発信者の開示プロセス」に時間と金がかかること。ひぼう中傷を受け、その後、書き込み相手を特定しようとした人たちを取材し、現在の仕組みの実情を探る ...

2020年2月26日(水)

「虐待後」を生きる ~癒えない“心の傷”~

いま“虐待後”を生きる若者たち=「虐待サバイバー」という言葉が注目を集めている。ひきこもりや自殺未遂‥。大人になっても心に刻まれた傷が癒えず、社会から孤立するケースが後を絶たないのだ。今回、虐待後を生きる若者たちの日常に密着、彼らがいったい何を抱えて生きているのか取材した。今月発表された虐待の通告件数(2019年)は過去最悪を更新(9万7千人 警察庁)。国も4月から虐 ...

2020年2月20日(木)

わたしたちの“答え”を探して ~障害者殺傷事件裁判 傍聴者たちの43日~

相模原市の障害者施設で、入所者など45人が殺傷された事件。事件を起こした植松聖被告の裁判には、多くの人々が傍聴に訪れてきた。障害のある息子を育てる父親は、裁判を通じて、自らが意識してきた“社会の目”と対峙してきた。春から福祉施設で働く大学生は、利用者との接し方を模索する中、法廷で語られる言葉に耳を傾けてきた。被告の「意思疎通のできない人間は生きる価値はない」という言葉 ...

2019年11月26日(火)

虐待 親たちの“再出発” ~カウンセリングの現場から~

虐待で年間50人を超える子供の命が失われている。どうしたら虐待を減らすことができるのか。親へのカウンセリングを行う現場の記録から考える。虐待した親たちが駆け込むカウンセラーがいる。200人以上と対話を重ねてきた心理カウンセラーの松林三樹夫さんだ。松林さんは、親たちが心の内に何を抱え虐待するのか、どう怒りの根源をひもとくのか・・・時間をかけて、ひとつずつ前に進む手助けを ...

2019年10月23日(水)

追跡 関西電力・金品受領の裏で何が?

関西電力の経営幹部ら20人が、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏から、多額の金品を受け取っていた問題。調査報告書を公表した岩根社長らは、金品を「断ると返された」と強調した。2011年に起きた、福島第一原子力発電所の事故の後、原発再稼働のトップランナーとも言われた関電。その幹部たちと、元助役との異常な関係は、なぜ、どのように築かれていったのか、内実を知る関係者たちの取材を ...

2019年9月5日(木)

「表現の不自由展・その後」 中止の波紋

1か月前、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展、「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到、わずか3日間で展示が中止になりました。取材を通して見えてきたのは、猛烈な抗議や脅迫の実態です。また、さまざまな催しが中止となる事態は、トリエンナーレの前から各地で起きていた事もわかってきました。いま、日本社会に何が起きているのか、考えます。

2019年7月3日(水)

気づかぬうちに被害者に… 広がるレイプドラッグ

「トイレに立ったあとの記憶がない…」食事に出かけた相手から飲み物などに薬物を混ぜられ、性的暴行を受ける「レイプドラッグ」を使った被害。婚活やマッチングアプリが急速に普及するなか、安易に薬を使って性交渉に及ぶ事例が多発している。使われるのは病院で処方される睡眠薬。不眠を訴えれば容易に処方される手軽さに加え、わずか一日で体外へ排出されるため証拠が残りにくく、多くの被害者が ...

2019年6月18日(火)

保釈か 勾留か どう考える?日本の司法

保釈か、勾留か。日本の司法制度が大きく揺れている。日産ゴーン前会長の事件では勾留が100日を超え、海外メディアから激しい批判を浴びた。こうした中で、今、被告の保釈を支援する活動が活発化し、保釈される人の割合も増加している。その一方、保釈中の被告が逃亡したり、事件を起こしたりするケースも相次ぐ。初めて取材が許された東京地検のある部署は被告の追跡に追われている。日本の司法 ...

2019年6月4日(火)

介護施設“虐待死”はなぜ?

先月末、品川区の有料老人ホームで82歳の入所者を虐待し死亡させたとして元職員の男が逮捕された。男は、職を転々とした後、この施設で宿直勤務を任されていた。今、介護施設での「虐待」は、過去最多の510件にのぼり死亡事例も相次ぐ。各地の施設で働いていた職員たちの告白を取材し、虐待を防止しようと行われる研修や職員のケアにも密着。“いのちの担い手”となる介護の現場に何が求められ ...

2019年5月21日(火)

刑務所が“ついの住みか”に!? ~おひとりさまが危ない~

ひとり暮らしの高齢者が増え続ける中、貧困・孤立・認知症などを抱え、万引きなどの犯罪を繰り返し、刑務所が居場所になってしまう人が目立って増えている。とりわけ、男性よりも寿命が長く、ひとり暮らしの数も男性の2倍という高齢女性が深刻だ。刑務所、そして出所後の高齢者の密着ルポからその実態に迫る。

2019年5月16日(木)

“魂の殺人” 性暴力・無罪判決の波紋

今年3月、名古屋地裁岡崎支部が出した判決に波紋が広がっている。19歳だった娘への性的暴行の罪に問われた父親に無罪が言い渡されたのだ。背景にあるのが、刑法で定められた犯罪の要件。2年前の法改正の前に議論されたが要件は改正されず、性犯罪被害の当事者などからは、「実態とあっていない」という批判があがっていた。番組では、法改正について議論した法律家などメンバー12人に緊急アン ...

2019年4月23日(火)

徹底追跡! “アポ電強盗”本当の怖さ

家に現金がいくらあるかを尋ねたあと、強盗に押し入る「アポ電強盗」。全国で相次ぐ事件や犯行グループを取材すると、これまで表に出てこなかった「本当の怖さ」が見えてきた。「受け子」のなり手が減る中、SNSで募集が行われるようになり、従来の詐欺グループとは関係のなかった人物が増加、一部が凶暴化しているとみられるのだ。さらに、個人情報が丸裸にされ、詐欺グループに筒抜けになってい ...

2019年1月31日(木)

子どもの命をどう守る?揺れる児童相談所

先週、千葉県野田市で小学4年生の少女が自宅アパートで遺体で発見された事件。41歳の父親が、娘に暴行を加えたとして傷害容疑で逮捕された。女児は学校に父親からいじめられていると伝えたり、児童相談所に保護してもらうなど、たびたびシグナルを発していたが、周囲は深刻さに気づくことなく親元に帰した後に悲劇は起きた。背景の一つとして考えられるのが、児童相談所がそれぞれのケースにきめ ...

2019年1月29日(火)

追跡!カワウソ密輸事件 黒幕は誰だ?

いま空前の“カワウソブーム”が起きている。水族館には長蛇の列、全国にカワウソカフェも広がっている。1匹の値段は100万円以上にまで高騰。しかし、一方でカワウソ密輸で逮捕される日本人が相次いでいる。犯人たちは、全員いわば“普通”の人たちだった。なぜ素人が密輸に手を染めるのか。取材を進めると、彼らを「運び屋」として使う、反社会組織の影が見えてきた。ブームの背景に広がる闇に ...

2019年1月22日(火)

追跡!“フェイク”ネット広告の闇

見られていない広告の費用を企業や自治体が負担させられる問題などを追った「ネット広告の闇」。取材を続けると、一般消費者に狙いを定めた不正も明らかになってきた。それは、“フェイク広告”。「ダイエットに効く」とするサプリなどを芸能人が体験談を元に宣伝しているが、その画像は無断加工され、体験談も全くウソだったケース。そして「スマホで簡単に収入を得られる」などと副業や投資のノウ ...

2019年1月21日(月)

あなたの“SNS投稿”が危ない ~窃盗・ヤミ金 知られざる手口~

いま、私たちがSNSに何気なくのせた情報が犯罪グループに物色されている。住所特定や生活パターンの把握に使われ、窃盗などの犯罪被害につながっているのだ。さらに、SNS上の情報から周囲の人間関係まで調べて脅しに使う「ヤミ金」業者による被害も相次いでいる。NHKは被害者や犯罪グループを徹底取材。知られざる手口が明らかになってきた。SNS利用が広がる社会で何が起きているのか? ...

2018年11月13日(火)

“地面師”に“出し子”!? 認知症高齢者が犯罪に利用される…

老人ホームで暮らす90代の男性。実は12億円の不動産取引をめぐる“地面師”事件で、地主になりすまし不法な土地売買に関わったとして起訴されている。しかし取材を進めると、認知症を発症していた男性が犯行に利用された疑いがあることが分かってきた。また、高齢で1人暮らしをしている認知症の女性が突然逮捕されたケースも見つかった。銀行からの不正な引き出しに“出し子”として利用されて ...

2017年12月5日(火)

追いつめられる留学生 ~ベトナム人犯罪“急増”の裏側で~

ベトナム人による万引きが急増している。来日外国人の犯罪件数でも中国を抜いて最多となった。背景にあるのは、ここ10年で20倍以上に増えたベトナム人留学生たちの“窮状”だ。昼は日本語学校に通い、夜は仕事へ。宅配便の仕分けや新聞配達など、夜間早朝の厳しい労働現場も少なくない。一部では、多額の借金を返すためやむなく犯罪に手を染めるケースまで。追いつめられるベトナム人留学生の実 ...

2017年4月4日(火)

あなたは賛成?反対?徹底検証 テロ等準備罪

国会論戦の焦点に浮上している「テロ等準備罪」の新設。政府与党が、テロ対策に万全を期すために必要だとするのに対して、市民団体などからは、自分たちの“内心の自由”が侵されかねないとの懸念の声があがっている。法案は、そもそもどのようなものか分かり易く解説。何を処罰するのか?新設は必要なのか?一般の人は対象にならないのか?「テロ等準備罪」をめぐる論点について、推進・慎重それぞ ...

2015年9月1日(火)

えん罪は防げるか 司法取引で変わる捜査

今国会で審議している、刑事司法制度改革の関連法案。これによって、日本の捜査のあり方が大きく変わることになる。そのひとつが、初めて導入される司法取引の制度。他人の犯罪について供述し捜査に協力すると、その見返りに自分の罪が軽くなる制度だ。事件の核心につながる重要な証言を引き出し、犯罪の全容解明につながることが期待されている。その一方で、罪を軽くしてもらうために、うその供述 ...

2015年2月9日(月)

少年犯罪・加害者の心に何が ~「愛着障害」と子供たち~

16歳の少女が通信アプリ・ラインでつながった同世代の少年少女に殺害された「広島強盗殺人事件」。去年秋、主犯格の少女に1審判決が下された。残忍な犯行に酌量余地はないものの、幼少期の「愛着不形成」の影響が大きいことなどが加味され、求刑より減刑となり、注目された。いま、幼少期に周囲との信頼関係が育まれない「愛着不形成」に関する研究が進んでいる。脳の特定部位が萎縮を起こす、自 ...

2014年12月4日(木)

犯罪を繰り返す高齢者 ~負の連鎖をどう断つか~

全国の刑務所で入所受刑者の高齢化が加速している。65歳以上の受刑者は20年前の5倍、2200人に上っている。そのうちの7割が何らかの病気にかかっており、柔らかい食事の提供など介護施設のような対応が必要だ。重症化した受刑者を頻繁に外部医療機関に移送するため、保安職員の配置が必要となり、通常の業務に支障が出ている。問題の根にあるのは、高齢者の多くが社会的に孤立し、出所して ...

2014年10月14日(火)

防犯カメラの落とし穴 ~相次ぐ誤認逮捕~

犯罪捜査の決定的証拠として欠かせなくなった防犯カメラ。しかし今、カメラの映像をきっかけにした「誤認逮捕」が相次いでいる。2011年以降、10件近くにおよび、その多くはコンビニエンスストアや、ガソリンスタンドなど誰もが普通に訪れる場所で発生している。防犯カメラは“決定的瞬間”を押さえたとして、強力な証拠になりやすく、DNA鑑定とともに今や、捜査に欠かせないものとなってい ...

2013年12月12日(木)

ストーカー加害者の告白 ~心の闇と対策~

「強い支配欲」「自分の所有物」…。過去にストーカー行為を繰り返していた男性が、知られざる加害者の心理をカメラの前で告白した。相次ぐ凶悪事件を受けストーカー規制法が改正されて2か月。対策強化の一方で被害の認知件数は年間2万件を突破、過去最悪のペースで増加している。従来の対策の限界が明らかになる中、今注目されているのが「加害者へのアプローチ」だ。最新の研究から、加害者は「 ...

2013年11月13日(水)

急増!老後マネーを狙う投資詐欺

オレオレ詐欺の対策が進み、いったん減少した詐欺が再び急増している。その多くが特殊詐欺と呼ばれる新型の詐欺だ。IPS細胞、シェールガス開発、東京五輪関連など話題のニュースを引き合いに、巧妙な手口で投資を持ちかけ金を騙しとる。これまでの詐欺と大きく違うのは、複数の詐欺師が手を組んでチームで騙す「劇場型勧誘」であること。さらに過去に騙された人に被害救済を持ちかける詐欺も増え ...

2012年10月29日(月)

“暴力団排除”で何が ~変貌する組織犯罪~

全国に導入されて1年がたつ暴力団排除条例。そして今月末に施行される改正暴力団対策法など、いま暴力団排除の動きが加速している。企業や市民による利益提供や名義貸しを禁じることで、暴力団を弱体化させる効果を生んだ一方、福岡では困窮した暴力団によるとみられる市民を狙った凶悪事件が相次ぎ、警察が警戒態勢を敷いているが、なかなか犯人検挙には結びついていない。また、暴力団包囲網が狭 ...

2011年2月24日(木)

遺族の声が司法を変えた ~犯罪被害者・岡村勲さんの闘い~

先月、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の設立以来11年にわたり代表を務めてきた元日弁連副会長の岡村勲さん(81歳)が退任した。14年前、事件で妻の命を突然奪われた岡村さん。遺族として初めて法廷の柵の外側から見た裁判で、被害者や遺族が無視されていると痛感した。そして、「明日の犯罪被害者のために司法を変えなければならない」と、被害者の権利獲得に奔走してきた。その訴えは社 ...

2010年4月7日(水)

犯罪“加害者” 家族たちの告白

重大事件になると必ず責任を追及され、社会にさらされる犯罪加害者の家族。犯罪とは直接関係のない子どもや親戚にまで影響が及び、最悪のケースでは自殺に追い込まれる家族もある。このたび、東北の市民団体が日本で初めて加害者家族を対象にしたカウンセリングやアンケート調査を実施したところ、その悲劇の実態が明らかになってきた。地域社会やメディア、ネットの攻撃によって「孤立」していく加 ...

2010年1月28日(木)

なぜ再犯を防げなかったのか

去年10月、千葉県で起きた女子大学生殺害放火事件、被害者のキャッシュカードを使った疑いがもたれている男が、被害者を刺したことを認める供述を始めている。この男は、事件の1ヶ月前に、強盗傷害事件で7年の刑期を終え、満期出所したばかりだった。今、元受刑者が再び犯罪に走るケースがあとを絶たず、検挙者のうち再犯者の割合は平成20年は42%と、この20年間で最悪になった。日本の制 ...

2008年10月27日(月)

見逃された犯罪・感染症 ~問われる死因究明制度~

今、死因がはっきりしないとして警察に届けられるいわゆる「異状死」は年間、15万人。全国で亡くなる人の7人に1人にのぼる。異状死は、殺人、自殺、それに病死などに判断されるが、死因究明が不十分なため、事件・事故、それに感染症が見過ごされるケースが全国で相次いでいる。去年、愛知県では、大相撲の時津風部屋で、当初、病死と判断された力士が、実は暴行を受けていたことが発覚。また、 ...

2007年10月2日(火)

追跡“闇サイト犯罪” ~事件続発 背景に何が~

今年8月、名古屋市で31歳の女性が拉致、殺害された事件。逮捕された男3人は互いに面識がなく、出会ってわずか3日後に事件を起こした。男たちを結びつけたのは、”闇サイト”と呼ばれるインターネットの掲示板の1つだった。怪しげな求人情報や仲間募集の呼びかけ等が氾濫する”闇サイト”。詐欺、誘拐、そして殺人など様々な犯罪を誘発しているが、書き込みそのものの規制や摘発は難しいのが現 ...

2007年8月29日(水)

無実の“死刑囚”124人の衝撃 ~えん罪に揺れるアメリカ~

先進国で死刑制度を持つ数少ない国、            日本とアメリカ─── 。 今その一角アメリカで、死刑宣告を受け服役していた受刑者の無実が相次いで判明し、大きな衝撃が走っている。えん罪を見つけ出しているのは、進化を続けるDNA鑑定の技術。残された微量の証拠品から、事件の真相に迫り始めている。一方、えん罪のない司法制度への模索も進められている。自白の強要な ...

2006年9月20日(水)

急増する外国人犯罪 ~府中刑務所からの報告~

外国人犯罪の増加に伴い、外国人受刑者の数が急増、全国の刑務所がパンク状態に陥っている。この10年ほどの間に、外国人受刑者の数は4倍の3940人に急増。就労・就学目的で来日したものの、失業や地域からの孤立などをきっかけに犯罪に手を染めていくケースが目立つ。日本最大の刑務所、府中刑務所では受刑者の2割が外国人となる中、国際対策室を設置、30言語に対応できる体制を組んだ。し ...

2006年2月2日(木)

拉致実行犯に迫る

昨年暮れ、拉致被害者が初めて明らかにした二人の実行犯、シン・グァンスと”パク”。その足取りを辿っていく中で、拉致が行われた背景と工作活動の実態が浮かび上がってきた。原勅晃さんの拉致で知られるシン・グァンスは、これに先だって、どのように横田めぐみさん、地村さん夫婦の拉致に至ったのか。蓮池さん夫婦を拉致した”パク”は、日本でどのような潜伏活動を行っていたのか。二人には、在 ...

2005年12月7日(水)

犯罪被害者 どう補償するのか

相次ぐ外国人犯罪や通り魔事件。犯罪によって生命・身体に被害を受ける人は年間4万8000人以上。毎日130人以上がどこかで被害に遭っている。被害者や遺族は事件の苦しみに加え、経済的にも大きな困難に直面している。国からは「犯罪被害者等給付金」が支給されるが、あくまで「一時見舞金」。被害者への補償は「加害者の責任」とされているため。しかし、賠償を得るには被害者が自ら民事裁判 ...

2005年8月24日(水)

法廷で訴えたい ~犯罪被害者 遺族の声~

今月、「犯罪被害者の権利」を守るための政府の基本計画の骨子がまとめられた。600を超える被害者の要望の中から、重点課題の一つに選ばれたのが「被害者の刑事裁判への参加」と「損害回復」である。裁判に「当事者」として参加したいという被害者からの強い要望によるもの。「国民が参加できる裁判制度」を目指す中、なぜ被害者が取り残されてしまうのか。海外ではどうなっているのか。どうした ...

2005年7月11日(月)

ロンドン同時多発テロ 犯人像に迫る

サミット開催中のイギリスで、死者50人を越えると見られる多くの犠牲者を出したロンドン同時多発テロ。米国同時多発テロ以降、徹底したテロ対策を進め、世界で最もテロ対策が進んでいる国と言われてきたイギリスで、首都ロンドンの中心部が狙われ、多くの犠牲者を出したことは世界に大きな衝撃を与えている。イギリスの捜査当局は、犯人の捜索に乗り出しているが、未だ詳しい情報は明らかにされて ...

2005年6月15日(水)

犯罪で奪われた金を取り戻せ

振り込め詐欺など、一般人を狙う犯罪が多発する中、経済被害に苦しむ人が増えている。犯罪被害者給付金制度など身体や生命に対する被害の救済が曲がりなりにも進む中、経済被害の回復は原則、被害者本人が加害者を訴える民事訴訟による他無い。裁判の手間や費用、立証の難しさ、報復などの恐れから、泣き寝入りを余儀なくされる人も多い。アメリカでは、政府機関が被害者を代理して犯罪者を訴え、犯 ...

2005年1月20日(木)

性犯罪 再犯を防げ

幼児・児童を狙った性犯罪が後を絶たないなか、いま再犯が大きな問題になっている。奈良県で起きた女児誘拐殺人事件では、逮捕された犯人はかつて同様の事件を何度も起こし服役していた。去年、松山で起きた女性を拉致して暴行した上殺害した事件は、犯人が出所後8日目の犯行で、5回目の性犯罪だった。 こうした犯人に対して国内では有効な対策がない中で、海外では、服役した後も何度も事件を ...

2004年9月6日(月)

なぜ続くテロの悲劇 ~ロシア 学校占拠事件~

1日、ロシア南部の北オセチア共和国で起きた、武装勢力による学校襲撃事件。 3日、ロシアの特殊部隊が突入、制圧したが多数の犠牲者がでた。チェチェンに駐留するロシア軍の撤退を求めていた武装グループ。ロシア当局は、旅客機同時爆破事件やモスクワ地下鉄爆弾テロ事件などとの関連の疑いを強めている。 さらに激化するチェチェンとロシアの根深い対立。モスクワと現地ベスランを中継をで ...

2004年6月14日(月)

“食肉のドン”の犯罪 ~牛肉偽装事件~

大阪を本拠地に全国に拠点を持つ食肉卸の大手・ハンナンの元会長で、業界で絶大な影響力を持つことから「食肉のドン」と呼ばれてきた浅田満容疑者が逮捕された。BSE対策の国の買い上げ事業を悪用し、これまでの牛肉偽装事件とは桁違いの50億円もの金を不正に手に入れたと見られている。 警察の調べによると浅田元会長は、輸入肉や加工された肉、それに内臓まで買い集めて買い上げ対象の肉と ...

2004年5月31日(月)

急増する老人犯罪 ~“高齢者刑務所”からの報告~

今、高齢者による犯罪が急増している。刑法犯罪で検挙された65歳以上の数は10年前の3倍以上。 広島県の尾道刑務支所には、高齢の受刑者を専門に受け入れる設備があり、平均年齢は73歳を超える。ほとんどは再犯で、80%が出所して一年以内に刑務所に戻ってくる。背景にあるのは、刑務所を出ても頼る家族がいなかったり、同居を断られることが少なくないなど、犯罪歴を持つ高齢者を受け入 ...

2004年5月18日(火)

暗躍するロシアマフィア

いまロシアマフィアが、日本に深く入り込もうとしている。盗難RV車、拳銃や薬物の密輸などで暗躍するマフィア。 年々その犯罪数が増加するなか、ロシアマフィアが日本の暴力団と深く結びつき、巧みに”しのぎ”のシステムを作り上げていることが、マフィア幹部・暴力団関係者の証言から浮かび上がってきた。暴力団が用意しロシア船に積み込む盗難車。その”代金”として支払われるのは密漁で採 ...

2004年4月29日(木)

犯罪急増 どう守る子どもの安全

今、子どもが路上で襲われたり、連れ去られそうになる事件が全国で相次いでいる。6歳から12歳の子どもを狙った連れ去り事件は去年1年間で109件にのぼり、年々増加する傾向にある。 新学期に当たって防犯ブザーを配るなどの取り組みが各地の学校で広がり、親の中には子ども専門の警備会社を利用する人まで現れている。地域では、住民が子どもたちと共に危険な場所を回って防犯マップを作っ ...

2004年4月27日(火)

少年犯罪 遺族たちの訴え

神戸小学生連続殺傷事件を起こした元少年の仮退院に際し、法務省は遺族の土師守さんの訴えに応じて初めて仮退院の時期と居住先を知らせた。異例の対応を実現させたのは犯罪被害者の権利がほとんど認められていない少年司法制度の問題を訴え続けた土師さん自身だった。 一方、民事裁判を通じて「少年司法の壁」を乗り越えようとしてきた遺族もいる。息子を暴行し死に至らしめた加害少年に対し、法 ...

2003年11月5日(水)

暗躍“斡旋屋” ~外国人犯罪と日本人~

外国人と日本人とが連携した”組織犯罪”が、今、増えている。中国人強盗団や窃盗団の「運転手役」や「見張り役」などとして、日本人が中国人犯罪者を支えているのだ。 関係する日本人は暴力団関係者ではない。長引く不況の中で、これまで犯罪に手を染めたことのない日本人たちが僅かな報酬を求めて、中国人グループの手先となるケースが急増している。 NHKでは、その実態解明の鍵となる1 ...

2003年7月14日(月)

中学生がなぜ?続く凶悪犯罪

沖縄県北谷町で中学2年生が暴行を受け死亡した事件では、中学3年の少年らが逮捕、中学2年生が補導された。長崎市で4歳の男の子が連れ去られて殺害された事件でも、12歳の中学生が補導され、社会に衝撃を与えた。 3年前の少年法改正で刑事罰の対象年齢が16歳以上から14歳以上に引き下げられた後も、少年犯罪は減少していない。沖縄の少年たちはどのようにして仲間の少年を集団で暴行し ...

2003年6月5日(木)

犯罪から身を守れ ~治安悪化 広がる“自警”~

検挙率が20%と低迷、「自分が犯罪被害に遭う不安を感じる」人の割合も41%にまで急増する等、治安が悪化する中、全国各地で「自警」の動きが広がっている。 空き巣・強盗などの被害に遭った恐怖感から防犯カメラを設置する人が増加、「防犯マンション」と呼ばれる分譲マンションも通常の価格帯で販売されるようになってきた。強盗が急増した東京の小岩商店街では4月、全国で初めて地域住民 ...

2002年10月24日(木)

犯罪被害者をどう守るのか

犯罪にあった被害者の権利がこれまでほとんど認められてこなかった日本。一昨年「犯罪被害者保護法」が施行されたが、刑事裁判の現場はどう変わったのか、神戸の事件を例にリポートする。 被害者の母が、暴力団からの報復を恐れ申請した「裁判中のついたての設置」が裁判官によって拒絶されるなど、被害者の人権保護はまだ不十分のままである。 5年前に妻を犯罪で失った弁護士・岡村勲さんが ...

2002年3月12日(火)

罪に問われた“金庫番” ~加藤事務所元代表脱税事件~

自民党の加藤紘一元幹事長の事務所の元代表が逮捕された。 公共工事受注の“口利き”や、不動産取引の仲介で集めた資金など、2億7千万円余りの所得を隠していた疑いが持たれている。 逮捕された佐藤三郎容疑者は、代議士の政治資金を管理する会計責任者もつとめる人物だった。 佐藤元代表は有力代議士の影響力を背景に、どのように多額の裏金を作り出したのか、事件の深層に迫る。

2000年10月23日(月)

犯罪被害者をどう支援するか

通り魔事件、ストーカー殺人など、凶悪犯罪に突然巻き込まれ、その後の人生を大きく狂わされてしまった犯罪被害者たち。被害者の多くは、体や心に深い傷を負った上、経済的な補償を十分受けることも出来ず苦しんでいる。こうした人たちを助けようとする動きが、今各地で始まっている。被害者からの相談を受け付けるために大がかりな体制をとった警察署や、独自の条例を作って見舞金を支給する自治体 ...

2000年5月1日(月)

姿なき侵入者を追え ~急増するハッカー犯罪~

急増するハッカー犯罪。アメリカでは、個人のクレジットカード番号が、コンピューターから盗まれるという事件が相次いでいる。30万人分もの番号を盗み出し、インターネットで売りに出すハッカーも現れている。日本でも今年1月、中央省庁のホームページが次々と書き換えられる事件が発生した。3か月以上たった今も、犯人は捕まっていない。密かに他人のコンピューターに侵入するハッカー。今夜は ...

1999年12月16日(木)

あなたのカードは大丈夫? ~偽造クレジットカード犯罪~

いま、クレジットカード犯罪が急増している。他人のクレジットカードの磁気情報を盗み取ってカードを偽造し、そのカードを使って高額の買い物をするという犯罪で、海外にも及ぶ組織的な犯罪である。番組では、クレジットカード犯罪の被害の実態と組織的な犯行の手口、そしてこの犯罪に対するカード業界としての取り組み状況などを、弁護士の児島幸良さんの話とともに伝える。

1998年1月19日(月)

性犯罪者の情報教えます ~アメリカ性犯罪対策最前線~

性犯罪の犠牲となる子ども達。アメリカでは今、深刻な社会問題となっている。こどもに対する性犯罪は、年間およそ9万件、そのうち実に2000人近くが命を奪われている。こうした事態をうけ、アメリカでは性犯罪に対する、国をあげての取り組みが始まった。大胆な情報公開で、市民は性犯罪者の情報をいつでも手に入れることが出来るようになった。性犯罪者に電波を発進する特殊な足環をつけ、24 ...

1996年2月29日(木)

ねらわれた宗教法人 ~宗達絵巻・所得隠しのからくり~

このほど、一流の美術コレクター(79歳)が国の重要文化財などを売った代金12億円余りの所得を隠した脱税が発覚した。所得隠しに利用されたのは活動していない休眠状態の宗教法人だった。美術コレクターと宗教を結びつけたものは何だったのか、12億円もの大金をどうやって隠したのか、その手口に迫る。

1995年10月6日(金)

評決は無罪 ~シンプソン裁判・米国は何を裁いたか~

9か月間にわたって全米の人々を釘づけにした法廷ドラマさながらの裁判が終わった。殺人罪に問われた、黒人のアメリカンヒーロー、OJシンプソンが被告となったこの裁判は全米にテレビ中継され、票決の瞬間の視聴率は40%を越えた。無罪判決の出たこの世紀の裁判を振り返りながら、全米の人々を巻き込んだシンプソン裁判をめぐるさまざまな波紋をリポートする。

1995年4月14日(金)

人民警察は眠れない ~中国・凶悪犯罪摘発最前線~

改革開放の流れの中、急激な経済成長が進む中国で犯罪が急増している。殺人、強盗、麻薬取引など特に犯罪の凶悪化が進み、中国にとって、今や犯罪取り締まりが最優先課題となっている。これまで外国のマスコミには公開されたことのない中国警察の現場の取材を通して、取り締まりの実態に迫る。