
広がる女性のひきこもり “孤立”をどう防ぐのか
先月、内閣府が公表した調査では50人に1人がひきこもり状態で、女性が約4割以上を占めることが明らかに。今回、インターネットなどを通じて1000人を超える人たちの声を集めると、女性活躍社会と言われる一方、家事や育児のために仕事を辞めざるを得なかった女性が「自分は生産性がない」と悩む声など、社会に居場所を持てずに“孤立"する姿が浮かび上がりました。全国に広がる新たなひきこ ...
先月、内閣府が公表した調査では50人に1人がひきこもり状態で、女性が約4割以上を占めることが明らかに。今回、インターネットなどを通じて1000人を超える人たちの声を集めると、女性活躍社会と言われる一方、家事や育児のために仕事を辞めざるを得なかった女性が「自分は生産性がない」と悩む声など、社会に居場所を持てずに“孤立"する姿が浮かび上がりました。全国に広がる新たなひきこ ...
NHKひきこもりキャンペーン「#こもりびと」の連携企画。NHKがひきこもり当事者の居場所になろうと始めたラジオ番組「みんなでひきこもりラジオ」には、これまで7500を超える声が寄せられている。「就職試験に失敗したら、父親に何度もバカ女と言われ、生きていても仕方ないと思うようになった」「親に認めてほしいけど、無理ならいなくなってほしい・・・」。一方、こっそりラジオを聞い ...
仕事がうまくできない。人間関係でつまずく。長年生きづらさを抱えてきたその理由は、「障害」にあった-。 コロナ禍で生活支援や就労支援の現場を訪れる中高年の人たちが、相談する中で初めて自分に知的障害や発達障害があることに気づくケースが相次いでいる。障害への意識や支援が広がるようになった今も、なぜ障害に気づかず、周りからも気づかれず、苦しみ続けているのか。当事者たちの実情 ...
新型コロナウイルスの影響で人に会うことが制限され、各地で行われてきた「訪問支援」などのひきこもり支援が難しい状況に直面している。リーマンショックの後にひきこもりが増えたことから、今回のコロナ危機でも同様のことが起きると支援者の間で危機感が広がっている。どうしたら支援を継続し、つながりを保ち続けられるのか。そして親子が一歩を踏み出すために何ができるのか。最前線の現場をル ...
いま世界中で急増している”オンラインゲーム”への依存。国内でもインターネット依存の疑いがある中学・高校生は93万人にのぼるとされ、この5年でおよそ2倍に増加。さらに、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が長期化するなか、自宅に閉じこもる子どもが外とつながるオンラインゲームにのめりこんでいる。一方、4月には香川県で、平日60分、休日90分をゲームの時間の上限とする独自の条 ...
いま“虐待後”を生きる若者たち=「虐待サバイバー」という言葉が注目を集めている。ひきこもりや自殺未遂‥。大人になっても心に刻まれた傷が癒えず、社会から孤立するケースが後を絶たないのだ。今回、虐待後を生きる若者たちの日常に密着、彼らがいったい何を抱えて生きているのか取材した。今月発表された虐待の通告件数(2019年)は過去最悪を更新(9万7千人 警察庁)。国も4月から虐 ...
これまで1年以上にわたって、ひきこもりについて取材を続けてきたクロ現+取材班。そのなかで、当事者やその家族から数多く意見が寄せられたのが、ひきこもりと発達障害の関係だ。「小さいころのいじめがきっかけでひきこもりになった。30代で発達障害とわかったが、つまずいた原因がもっと早くわかっていれば、ここまで人間関係に悩まなかったのでは」。「家族が精神科の受診に拒否感を示し、診 ...
みんなで考え、みんなで作り上げる「クローズアップ現代+」夏季特集。これまでの放送で反響が大きかった、「老後のお金」、「ひきこもり」の2つのテーマで、悩みを持つ皆さんの声にさらに向き合い、専門家と具体的な解決策を考えていきます。「介護や教育費、どうまかなえばいいの?」「周りにいるひきこもりの人たちの悩みにどう向き合えばいいの?」-。皆さんの不安や悩みに徹底議論でこたえま ...
内閣府は今年、中高年のひきこもりの数を推計61万人と初めて発表。NHKが独自に取材したところ、親の死後、ひきこもりの子どもが餓死するなど、深刻なケースが全国で相次いでいることが判明した。一方で家族はひきこもりの存在を隠そうとしたり、自治体など周辺からの介入が難しい現実も見えてきている。親の介護や退職など様々な事情で社会とのつながりを失い、その果てに死にいたるまで追い込 ...
かつて、ひきこもりといえば、「いじめや不登校などが理由で、若い男性が部屋に閉じこもる」と考えられてきた。しかし今、実態が多様になっているとされ、この秋から国も本格的な調査に乗り出す。これまでは推定54万人(39歳以下)とされてきたが、専門家からは100万人に達するのではないかとの指摘もある。今回NHKでは、SNSなどを通じて、ひきこもりの当事者や家族などからの体験談を ...
子どもが長年ひきこもっている。イライラを募らせ家庭内暴力をふるう。こうした悩みを抱える家族に対し、「問題を解決し、子どもの自立を支援する」とうたう施設によるトラブルが相次いでいる。「就労支援プログラムを受けられなかったのに500万円を請求された」、「アパートに監禁され、殴る蹴るの暴行を受けた」などと訴える声。人々に寄り添うはずの“自立支援”ビジネスの実態と、トラブル防 ...
内閣府の調査から全国に70万人(出現率1.79%)と推計されるひきこもり。しかし最近、自治体の調査で、これまでの予測を大きく上回る実態が明らかになってきた。なかでも全国に先駆け全戸調査を行った秋田県藤里町では、働く世代のおよそ10人に1人(出現率8.74%)がひきこもり状態という衝撃的な事実が判明。多くは都会で職を失い、地元に帰っても仕事に就けず、周囲の目を気にする中 ...
“ひきこもり”の長期化、高年齢化が止まらない。去年内閣府が行った調査によると、ひきこもりの人は全国に70万人いるとも言われており、その過半数が30代を占め、しかも、就労経験や、就職試験をきっかけにひきこもった人たちだという。「ひきこもり」の人たちが社会復帰を望んでも、ひきこもっていた期間により生まれる履歴書の空白や、社会経験の不足が自立への道を阻む。社会への出口が遠の ...
映画「home」は、日本映画学校に通っていた小林貴裕さん(26)が、7年間ひきこもっていた実の兄の博和さん(29)とカメラを通して向き合ったドキュメンタリーである。 暴力をふるう兄、鬱になった母親、しかしカメラを前にすることで、会話が成立し、次第に兄は心を開いていく…。この作品は、世界学生映画祭で大賞を受賞するなど、圧倒的な共感を巻き起こしている。現在都内で公開中だ ...
社会に出たくても出られないひきこもりに苦しむ人は、全国で数十万人とも言われる。その6割が大人で家庭崩壊を引き起こすことも少なくない。ひきこもりからどう社会に復帰するのか。ようやく動きはじめた対策とその課題を見つめる。