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番組に寄せられた”非正規の公務員“の方たちの声

番組に寄せられた”非正規の公務員“の方たちの声

2019年11月6日
  • 働き方

「公務員」と聞くと、安定して働き続けられる、安心して生活できるだけの十分な収入があると思うかも知れませんが、今回番組で“非正規の公務員”の方々を取材すると、月収は手取りでおよそ12万円という人も少なくありませんでした。また任期が限られているので、待遇があがらないまま更新を繰り返して働き続けるケースが多いのも現状です。番組に寄せられた”非正規の公務員“の方たちの声をご紹介します。


【非正規公務員とは】
今回番組で「非正規公務員」として考えたのは、下記の総務省資料の「臨時・非常勤職員」とされている人たちです。
専門家によりますと、「非正規公務員」の4人に3人が女性と言われています。
(もともと「非正規公務員」という名称の身分は存在せず、専門家や自治体職員の間で総称されている用語になります)

※地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付職員に係る現行制度について(総務省資料)より抜粋
※臨時・非常勤職員の数については、1週間当たりの勤務時間が19時間25分以上で、任用期間が6ヶ月以上(見込みを含む)であるもの。
※黄色の文字はNHKが加筆


【番組に寄せられた声】
◆「市役所で児童虐待の相談員をしています。我が子を寝かしつけてから再度、出勤。会議があるときは資料作成に朝までかかります。そして2、3時間寝てから、また出勤。出勤している間はほぼ電話が鳴りつづけ、時間外に対応することもあります。この仕事は誰でもできる仕事でなく、対応一つで命の危機を救えないかも知れない重い責任があります。ストレスもすごく溜まる仕事で、寝られないぐらい重たい事案が飛び込む時も。命を預かる仕事がこんな待遇であることは、信じられません」(家庭相談員・嘱託職員)


◆「10年目の勤務を迎えたころ、突然待遇が悪化しました。厚生年金、健康保険に加入できなくなり、有給休暇もなくなりました。通勤費も全額は出なくなり、健康診断も受けられなくなりました。職場の非常勤職員の半数以上が辞めました。自分の状況は「同一労働半額賃金」です。いやなら辞めろということなのでしょうが、非正規職員は都合のいい捨て駒なんだと日々実感しています。どうやってやる気を保てばいいのか、分かりません」(学校司書・臨時職員)


◆「いじめ・不登校の他にも摂食障害や自傷、虐待のケースに向き合わないといけません。ときには子供の命をギリギリのところで守ることもあります。ただ、守ることが「普通」とされています。手取り額は20万を切ります。賞与もなく退職金もありません。新規採用者も5年以上働いた人もみんな同じ給料です。これまで毎年のように新人教育をしていますが、特に給料は上がりません。1年ごとの契約です」(教育相談員)


◆「去年、予算削減で交通費がかかるために、今年度は任用しないと伝えられました。交渉を行って今年度は仕事が続けられましたが、次年度の任用について詳しい話はありません。常に失職するかもしれない不安に苛まれています」(教育委員会・臨時職員)


◆「昔はアルバイトと正規職員の中間くらいの仕事内容だった気がしますが、近年ではずいぶん正規職員よりになってきているように感じます。不満を言えば、もらえる手当も通勤手当のみなので、せめて住居手当がほしいです。正規職員の大部分は自分たちと非正規雇用の間にある差を知らなかったりします。各種手当もですが、福利厚生も非正規雇用は受けられないことを知らず、なのに同等の働きを求められるというのはストレスです。仕事の量も多く、部署によっては定時に帰れないこともあります」


◆「私の仕事として住民からの電話対応があります。専門職としての知識や技術も必要ですし、クレーム対応のようなケースもあります。本当に公共サービスの第一線を私たちが担っている感がいっぱいですが、正直、割が合わないと感じます。週2~3日のパートの職場は日給が2倍なのです。本当にばかばかしくてやってられません」


◆「非正規公務員として勤務して5年目になります。新規の事業を行うということで事業の立ち上げから一人で任され、現在では軌道にのると正規職員の成果報告の場となっています。正規職員の半分程度の賃金で企画して運営して報告書まで作り、仕事が残って残業したくても、正規職員の1/3以下の残業時間がもらえません。来年、雇用止めになったらどうしようかと毎年思っています」


◆「来年度も更新したいですかと聞かれ、もう少しで3年目に入るので、ぜひ続けていきたいですと伝えました。ところが、後日、来年度は更新しませんと言われました。本当に酷い話です」


◆「賞与もなく、退職金もありません。新規採用者も5年以上働いた人も、みんな同じ給料です。残業代なども出ません」


◆「現在、3回目の採用でベテランの部類に入りました。新人に仕事を教えることのほか、人手もないため、正規並みかそれ以上の業務量と責任を負わされています」

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