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老後のお金 どう備える? ~“ライフイベントのお金”編~

老後のお金 どう備える? ~“ライフイベントのお金”編~

2019年8月7日
  • 人生100年時代

老後のお金をめぐる不安や疑問に、お金のプロや専門家が答える企画。
番組には、誰もが迎えるライフイベントや、将来のライフプランを考える上で直面するお金の悩みや不安の声が届いています。
「住宅ローン」や「介護費用」、そして近年注目される「副業」など…それぞれの“プロ”が皆さんの悩みに答えます。

目次
悩み①「住宅ローン どうすれば?」
悩み②「年金はいくらもらえる?」
悩み③「両親の介護費用は?」
悩み④「老後資金はいくら必要?」
悩み⑤「副業したいけど…」





悩み①「住宅ローン どうすれば?」

会社員 51歳男性

60歳で定年を迎えますが、月8万円ほどの住宅ローンの返済が75歳まであるので、将来的にどうしていけばいいのか不安です。転職を経験したため正社員になるのが遅く、退職金も余り期待できません。

答えてくれる“お金のプロ”
ファイナンシャルプランナー
深田昌恵さん

“すぐに実行できるアドバイスを心がける”のがモットー。
「住宅ローンのお悩み解決します」



定年の段階でローン返済の終え方を決める
月約8万円の返済額が75歳まで続くということは、住宅ローンの残高は60歳時点で約1500万円強、65歳で約100万円強、70歳では約500万円強残ると思われます。
60歳時に残り1500万円を完済するのが難しいなら、定年以降を「60代前半」「60代後半」「70代前半」の3つの時期に分けて対策を考えましょう。

まず「月8万円」の返済は、いつまでなら続けられそうかを考えます。「60代前半」は再雇用で働き、返済を続けましょう。「60代後半」も何とか仕事を確保して返済を。65歳を過ぎると、勤務先の再雇用制度が適用になるかどうかは、今の段階でわかりませんから、60代後半も何らかの仕事を確保できるようにアンテナを張っておくことが肝心。妻も働き世帯収入をアップすることも、重要な対策となります。

問題は「70代前半」です。働きたい気持ちはあったとしても、そのときの健康状態や体力は今から予想はできないですし、思うような仕事を見つけられるかどうかもわかりません。ですから、遅くとも70歳で完済できるように今から準備をしましょう。

現在51歳、70歳まで19年あります。70歳時残高は約500万円ですから、毎年約27万円貯めると、70歳のときに貯まったお金で完済できます。月で考えると約2万2000円です。この分は老後資金等と分けて、積立しましょう。

具体的にすべきことがわかると、一歩前に進めます!





悩み②「年金はいくらもらえる?」

個人事業主 50代男性

若い時に何度か転職をしたことがあり、年金の未納期間もあります。老後について不安はありますが、家計は妻に任せきりで、自分がどのくらい年金を受け取ることが出来るのかも分かりません。


まずは「ねんきん定期便」でチェック
毎年誕生日月に「ねんきん定期便」が届いているはずですから、それで65歳以降の年金額を確認しましょう。未納の期間があると、基礎年金の金額は40年間保険料を納めて満額です。未納期間を埋めるために、60歳以降も「任意加入」で継続して保険料を納め、年金額を増やしましょう

家計を妻に任せきりはNG
自営業のメリットは、定年がありませんから自分でリタイアの時期を決めることができることです。一方で、会社員のように厚生年金があるわけではないので、リタイア後に向けて老後資金を計画的に貯める必要があります
老後資金を貯めておかないと、引退したくてもできない状況に陥る可能性があります。一般的に70歳を過ぎたあたりから、体力の衰えを自覚する方が多いので、それを念頭に置いて、老後資金作りに着手しましょう

妻に家計を任せきりにせずに、一度夫婦でしっかり貯蓄計画を立てることをお勧めします。家計運営は仕事の一環と考えるといいですよ。





悩み③「両親の介護費用は?」

会社員 40代女性

70代になる両親の介護が近い将来、必要になると考えています。現在、両親の生活は、年金だけで賄うことができず、私の収入から食費などを支払っていますが、さらに介護費用を支払うことが出来るのか不安です。

答えてくれる“お金のプロ”
ファイナンシャルプランナー
畠中雅子さん

実生活では、3児の母としての忙しい生活を送る。
「親のお金・介護費用のお悩み解決します」



親が元気なうちにこそ、介護の方針を決める
子どもとしてすべきなのは、親がどれだけ老後に備えた資金を持っているかを把握したうえで、その範囲内でできるだけ親の希望に添える介護プランを一緒に考えることです。親とお金の話をするのは誰だって避けたいものです。でも、嫌な話を早めにしておくことで、身の丈に合った介護プランを考えることが可能になります。

そのときのポイントは、「口頭で聞き取る」のではなく、「親に書面で質問に答えてもらう」こと。アンケートみたいな形で、親の介護の希望を聞いてみましょう。お金の話は重要ですが、介護の希望を多めに聞くことが大切です。

「年金+α」で暮らせる介護施設を探す
老後資金に余裕がない場合、特別養護老人ホームでの介護を望まれるのが一般的ですが、原則として要介護3以上でないと申請ができません。要介護1、あるいは2のあいだは、介護型ケアハウスを検討されるとよいでしょう。月額の費用は食費や家賃、光熱費、介護費用を含めて10~20万円程度ですが、所得による軽減措置があるので、月々の出費は、年金の範囲内あるいは、年金額に数万円程度の+αで抑えることも可能です。





悩み④「老後資金はいくら必要?」

公務員 30代女性

小さい子どもが3人います。子ども達に親の老後の心配をさせない位の貯金をしたいと思っていますが、いくらためておけば、自分達の老後資金がまかなえるのか凄く不安です。

答えてくれる“お金のプロ”
ファイナンシャルプランナー
小野原薫さん

証券会社の営業として培った、株式や投資信託などの知識も豊富。
「老後資金の試算は任せて下さい」



まずは試算を!
必要金額は、個人個人によって異なるのが現実ですので「試算」をおすすめします。
不足額は、「老後の収入」-「老後の支出」で算出できます。
老後の収入は、公的年金+保険など自分で準備したお金です。公的年金の予想額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で調べられます
老後の支出は、現在の支出を参考に考えますが、一般的に夫婦2人で1か月約26万円(豊かな生活であれば約35万円)と言われています。
あくまで予想ですが、まずは大まかにでも把握してみましょう。

どう準備するか作戦を考える!
次に老後資金を「どのように準備するのか」を考えましょう。
実は、毎月3万円の貯金を30年続けたとしても、今の金利状況だと1080万円しか貯めることができません。
資産を作る方法は、①収入を増やす ②支出を減らす ③資産運用をする(お金に働いてもらう)の3通りしかありません。
質問者さんは貯金することに意識がいっているようですが、この3つの視点から作戦を考えると良いですね。
支出を減らすには家計の見直しが一番!固定費や金額の大きなもの、例えば住居費や携帯電話代から見直してみましょう。
ただ収入増、支出減だけではどうしても限界があります。まだ30代であれば、時間という大きな資産がありますので、iDeCoやNISAを活用した資産運用について学ぶことからスタートするのもおすすめです。





悩み⑤「副業したいけど…」

主婦 30代女性

最近、マスコミで老後2000万円問題が報じられて、収入を増やすため、何かしないといけないという意識はあります。夫が専業主婦を希望しているので、育児をしながら在宅で出来る仕事を探しています。

答えてくれる“お金のプロ”
副業評論家
藤木俊明さん

副業・起業関連の書籍を執筆。
「役立つ副業の仕方教えます」



無理せず、頑張らない稼ぎ方を!
家で育児をしながらの副業では3つのポイントがあります。「すきま時間の活用」「頑張りすぎない」「好きなこと、得意なことをいかせるものに取り組む」です。
「すきま時間の活用」はスマホを活用して小さな収入を積み重ねていくこと。「頑張りすぎない」は、は頑張りすぎると無理が生じて長続きしません。“ほったらかし”でいい副業もあります。そして長続きさせるためには、自分の好きなことを生かせたり、それで社会に参加しているという意識が持てる副業に取り組むことでしょうね。なので「好きなこと、得意なことをいかせるものに取り組む」こと。例えばある主婦の方は、スマホで撮った写真を投稿して、誰かがダウンロードしてくれるとお金になるというサイトを利用。ふだんの家事や育児に影響が出ないように、“ほったらかし”で稼いでいます。

趣味や特技を生かして楽しく稼ぐことも
趣味や特技をうまくいかせば収入アップも夢ではありません。もしイラストを描いたり文章を書くのが好きなら、その仕事を引き受けてくれる人や会社と仲介してくれるサービスがあります。例えば、自分のハンドメイド作品をネットに出店して収入を得ている主婦もいます。仕事の依頼から納品、報酬の受け取りまですべてネットで完結しますので、面接に行ったり、時間を拘束されたりすることは基本的にありません。また、やりがいも持てますので、長く続けられそうですね。

いずれの収入アップ術も、人に喜んでもらい、やりがいを見つけられる貴重な機会。収入アップの試みが、結果として、あなたの人生を豊かなものにしてくれるかもしれません。


番組では引き続き、老後のお金について悩みや疑問を受け付けています。
こちらの投稿フォームより、お寄せ下さい。
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/rougo-shikin.html

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