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老後のお金 どう備える? ~“家計改善のプロ”に聞いてみた~

老後のお金 どう備える? ~“家計改善のプロ”に聞いてみた~

2019年8月5日
  • 人生100年時代

老後に「およそ2000万円が必要になる」などとした金融庁の審議会の報告書。先日、大きな波紋を呼びました。このニュースをきっかけに、老後の資金について考え始めた人も多いのではないでしょうか。番組にも老後資金をどう備えるか、不安や悩みの声が次々と届いています。
「今からできる対策は?」「自分はこのままで大丈夫?」
今回、私たちはこうした悩みや疑問を、数々のお金の悩みを解決してきた5人の専門家にぶつけました。
1回目は家計改善のプロ、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに話を伺います。

目次
悩み①「貯蓄ができない!」
悩み②「どうする?子どもの教育費」
悩み③「非正規雇用の老後は?」
悩み④「気になる“投資” どうすれば?」

答えてくれる“お金のプロ”
ファイナンシャルプランナー
横山光昭さん

6人の子どもの父親。子供への金銭教育、家族にやさしい家計管理を大切にしている。
「家計改善の方法教えます」





悩み①「貯蓄ができない!」

主婦 30代女性

夫婦共にお金に関心が薄く、将来を見据えた貯金ができていません。給与から生活費などを抜いた分を貯めている状態で、管理の方法が分からない状態です。


まずは支出の把握を
自分が何にいくら使っているのかを把握することが家計管理の第一歩。まずは記録をつけてみましょう。それから支出を『消費』『浪費』『投資』という価値観で分類してみます。はじめは『消費』や『浪費』の割合が多いでしょうから、理想的な割合に近づけることで、貯金を増やしていけるはずです。この理想的な割合は『70:5:25』です。

月収の6分の1貯金を目指す!
支出を見直したあとは、毎月手取り収入の6分の1を貯金できることを目指しましょう。これを続けると、3年で手取り年収の半分を貯められます。消費と浪費のムダを削り、このペースで貯金することを目指しましょう。細かい予算管理をしなくても、割合や目安を意識するだけで、お金はたまっていくはずです。





悩み②「どうする?子どもの教育費」

会社員 50代男性

中学生と高校生の子どもが私立大学への進学を希望しており、教育費が大きな負担になりそうです。自分たちの老後も不安で、奨学金を借りてもらうことも考えています。


貯蓄に加え、積み立て投資で準備を
大学4年間の学費を考えると、私立文系で約500万円、理系で約700万円は見込んだ方が良いでしょう。まずは大学入学までに300万円を目標に貯めるとよいと思います。その後の不足分は、子どもと相談して一緒に準備するとよいでしょう。まずは、貯蓄を積み立てていくことや積立投資で準備していくのが、効率は良いと思います。

奨学金=子どもの借金 慎重に検討を
どうしても資金不足となる場合には、奨学金を検討することもあるでしょう。
給付型ではない限り、子どもの名義で借りる借金となってしまいます。利息は低いですが、お金を借りるということになりますから、お子さんが働き始めて返済するときに無理がないかシミュレーションしてみて、金額を決めることが必要です。





悩み③「非正規雇用の老後は?」

個人事業主 40代男性

フリーランスなので、退職金もなく、年金も国民保険なので、明らかに老後の収入と蓄えが必要になります。ただ現在は、日々の生活で精一杯で貯蓄もありません。老後のために、何から始めたら良いのかわからない状態です。


税制優遇制度を活用して、老後資金は自力で作る
まずは支出を見直し、貯金・投資にまわせるお金をつくりましょう。支出の把握をして不要な支出を見つけ削減していけば、少しでも貯金できるお金ができるはずです。貯金をしっかり作りながら、投資もする“並走”もよいと思います。

年齢を考えると、貯金ができるのを待つよりも投資と“並走”することがよいでしょう。
投資は、長期・分散・積立で取り組むことが理想です。国もこういった投資を勧めており、運用益が非課税になる制度をつくっています。個人型確定拠出年金、つみたてNISAがそうですが、フリーランスだと考えると、国民年金基金、付加年金、小規模企業共済も良いでしょう。





悩み④「気になる“投資” どうすれば?」

会社員 30代男性

今の経済力で貯蓄もなかなかできない中、将来どうなるのか不安です。投資に関心はありますが、リスクがあるので二の足を踏んでいることと、自分自身がノウハウを持っていないので、なかなか始められません。


投資を始めてみるなら少額から
投資を試してみるなら、毎月3000円程度の少額から始めてみるとよいと思います。
できそうだと思えば、少しずつ金額を増やしてみましょう。また、どうしても向かないと判断した場合、個人型確定拠出年金や定期預金で貯めていくと、少しの手数料はかかりますが、所得税・住民税が安くできます。その分をしっかりためていきましょう。

投資は「しない」という選択肢もある
将来のお金をつくることを考えると、投資はしたほうがよいと思います。ですが、人によりリスク許容度が異なり、「1円でも評価額が下がると不安」という人もいます。その場合は無理に投資する必要はないと思います。それを確かめるために、普通の投資用口座で投資信託の積立を試してみてはいかがでしょう。どうしてもリスクに耐えられないなら、すぐやめてしまえばいいのです。


いかがでしたか?
番組では引き続き、老後のお金について悩みや疑問を受け付けています。
こちらの投稿フォームより、お寄せ下さい。
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/rougo-shikin.html

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