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【実験結果】古賀さん(仮名)夫婦の場合

【実験結果】古賀さん(仮名)夫婦の場合

2019年6月25日
  • AI
  • 夫婦
  • 人生100年時代

結婚21年目、大学生と高校生のお子さんがいる40代の古賀さん夫婦。都内に暮らしているのですが、今年の4月から夫は広島で単身赴任をしています。普段の会話を5段階(満足・やや満足・ふつう・やや不満・不満)で評価してもらうと夫はやや満足、妻は満足でしたが、初めて離れて暮らすことに今までのような仲の良い会話ができるか心配をしているお二人です。



まずは、脳科学の実験です。今回は実験に参加してもらった6組の夫婦全員に脳センサーをつけ、『きのう何をしていたか』『相談したいこと』『雑談』『愚痴』『直してほしいこと』の5つのテーマで各5分間ずつ会話してもらいました。
計測したのは背内側前頭前野の血流量で他人とコミュニケーションをとるときに活発に働き、「心の脳」とも呼ばれる部分です。会話の中でお互いの気持ちを思いやるなど共感が生まれたときに動きがシンクロするといいます。脳センサーの開発に携わった東北大学の川島隆太教授(応用脳科学)によると「シンクロ率が高い会話というのはこころの結びつきを強める」そうです。

どのテーマで話したときにシンクロ率が高まるのか?
6組の夫婦の結果から見えてきたのが↓のランキング。


なんと、『直してほしいこと』が1位。ためていた不満が爆発しそうなテーマですが、お互いの気持ちを思いやるようなんです。逆に最下位は相手に聞いてほしいと思うはずの「相談したいこと」 少し寂しい結果となってしまいました。


この実験で古賀さん夫婦が会話した『直してほしいこと』は夫が強いて言えばという掃除や洗濯をしてほしいでした。(↓会話の様子はこちら)


終始仲の良さが出ていた古賀さん夫婦の会話。声を音の高さやテンポなど物理的な特徴から「喜び」「平常」「怒り」「悲しみ」を判断するAIにかけてみると


喜びが36%で一番多く含まれていて、口論になりそうな内容なのにお互いちゃんと聞いていたようですね。


さらにこの脳科学の実験で6組の夫婦の会話した内容をビジネスの商談成功率をあげるためなどに活用されるAIの会話解析にかけました。
解析には『①話題の豊富さ』『②データ(数値や日付など)』『③主張の理由』『④具体的な説明』『⑤その他』を会話を特徴付ける指標として用いました。この解析から見えてきた夫婦の特徴はこちら↓ 。


『③主張の理由』が多いと妻に嫌がられてしまうという結果が。解析してくれたコグニティによると、ある企業では、『③主張の理由』が多いことが営業マンの商談成功率を上げるコツになっているとも。実際にあのスピーチの名手として知られるスティーブ・ジョブズのスピーチは『③主張の理由』が多いそう。(↓赤はスティーブ・ジョブズ、青は古賀さん夫婦)


古賀さん夫婦の結果は、ジョブズより「③主張の理由」が少なく「④具体的な説明」が多く深掘りをして話していたようなんです。これは妻の会話の満足度が上がるだけでなく、夫婦の仲も円滑になるよう。
その理由は、AI解析をしたコグニティ河野理愛社長によると解析結果からこんな興味深い傾向が出ていたからなんです。




続いては、会話分析のスペシャリスト杏林大学・八木橋宏勇准教授に監修してもらった漫画実験です。
25枚のセリフのないカードから4枚を選び、4コマ漫画を作成するというもの、制限時間は10分間です。
この10分間の会話を八木橋准教授は、『相づちなど』『語尾の重なり』『雑談』『アイコンタクト』『体の動きや姿勢」の5つのポイントから夫婦の関係性を分析。5段階評価で採点した結果がこちら↓


古賀さん夫婦の結果は5が並び平均値4.8で6組中最高点でした。点数をつけた八木橋准教授は夫婦そろってコミュニケーションに参画していて、相づちやうなずきが多く、語尾の重なりも起きていて、6組中、一番会話を一緒に作り上げていたとのこと。あと、笑いの頻度も高く会話のテンポができていたと言っていました。心地よいコミュニケーションのスタイルが確立していると評価した古賀さん夫婦に八木橋准教授はこんなエールを送りました。


もともと夫婦の会話の満足度が高かった古賀さん夫婦は自分たちのことを客観的にみたいと今回の実験に参加していただきました。
今回の結果にどう思われたでしょうか?

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