みんなでプラス メニューへ移動 メインコンテンツへ移動

みんなでプラス

職業のジェンダーギャップ 性別をこえて働くには

消防士、エンジニア、看護師、歯科衛生士…これらの職業を聞いて、あなたが思い浮かべるイメージは男性?女性?

男女が平等に参画できる社会をめざし、1999年に「男女共同参画社会基本法」が制定されて20年以上がたちますが、いまも男女の割合が大きく偏った職業が多くあります。

背景に何があるのか?どうすれば改善につながるか?

男性が少ない看護師、保育士、女性が少ないITエンジニアの現場を取材しました。

(「あさイチ」ディレクター 徳田周子)

「男性1割以下」「女性1割以下」の職業75種

2015年の国勢調査*によると、232種ある職業のうち、男性が1割以下、女性が1割以下の職業は合わせて75に上ります。(*総務省「平成27年国勢調査 抽出詳細集計(就業者の産業(小分類)・職業(小分類)など 全国結果」)

男性が1割以下の職業は「助産師」「歯科衛生士」「保育士」「栄養士」など12種類。いわゆる“ケア職”と呼ばれる職業が目立ちます。

このうち助産師は法律上、男性は資格を取ることができないため0%となっています。

一方、女性が1割以下の職業は63種類。

「航空機操縦士」「大工」「消防員」「機械技術者」など幅広いですが、機械を扱うイメージがある職業と、体力勝負のイメージがある職業が多いようです。

社会学者の白波瀬佐和子さんは、背景には私たちの無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)があると指摘します。

社会学者 白波瀬佐和子さん
社会学者 白波瀬佐和子さん
社会学者 白波瀬佐和子さん

『この職業は男性、この職業は女性』という無意識の思い込みや、小さい時から積み上げられた周りからの期待が職業の選択肢を性別によって狭めてしまい、その結果として職業のジェンダーギャップを生んでいます。これは男女にかかわらず個人が潜在的に持っている才能を無駄にしているという危機感があります。結果的に社会にとって大きな損失になります。

男性看護師は”全体の6.7%” 働く現場は

コロナ禍で人手不足が深刻と報じられている看護師は、男性の割合が6.7%に留まります。

三重県の伊勢赤十字病院で腎臓内科・耳鼻科・婦人科の入院患者を担当している岡幸広さんは看護師10年目です。

患者の処置をする岡 幸広さん

岡さんは患者に対して丁寧に声かけをします。

部屋に入るとき、カーテンを開けるとき、足のむくみを確認するために布団をめくるとき、足にふれるときなど、一つ一つの動作を決して“流れ作業”にせず、患者さんの了承を得てから行います。

女性の患者さんの胸に聴診器をあてる際は、女性の看護師と交代します。

伊勢赤十字病院 看護師・岡 幸広さん
伊勢赤十字病院 看護師・岡 幸広さん
伊勢赤十字病院 看護師・岡 幸広さん

聴診は胸のあたりに手を触れることがどうしてもあるので、患者さんが『嫌』と言うのを待つのではなく『もしかしたら嫌じゃないかな』とすごく注意してはいるつもりです。

細やかに気配りをする岡さんは、患者からも慕われています。

岡さんの処置を受けた患者

私が退院する当日の朝、岡さんがわざわざ病室に『おめでとう』と挨拶に来てくれたんです。うれしかった。患者さんにも女性と男性もいるので、看護師も男女両方いたほうがよいのではないかなと思います。

この病院では男性・女性にこだわらず、適性重視で採用を進めてきました。

看護部長 松本ゆかりさん
看護部長 松本ゆかりさん
看護部長 松本ゆかりさん

(以前から)看護師は女性だけの職場風土でいいのかというのもありました。患者の苦しい気持ちに寄り添う、患者を支える力があれば、男でも女でもどちらでもいいと思います。岡さんは昨年度看護係長になったばかりですが、気配りが細やかで同僚からも他の医療者からも信頼されています。

自身も看護師で、男性看護師の支援を行う「全国男性看護師会」代表の前田貴彦さんは、男性の看護師が増えることは”患者の選択肢が増える”メリットもあるといいます。

全国男性看護師会 代表 前田貴彦さん
全国男性看護師会 代表 前田貴彦さん
全国男性看護師会 代表 前田貴彦さん

必ずしも女性の患者さんには女性の看護師、男性の患者さんには男性の看護師がいいとは限りません。女性の患者さんでも『乳がんの切除手術後の胸を女性の看護師には見られたくないので、男性の看護師の方がいい』とおっしゃる方もいました。

男性看護師 活躍を阻むものは

男性看護師の割合はまだ少ないものの、10年前に比べて2倍に増えています。

しかし「看護師=女性の職業」という根強いイメージをもっている人も少なくないようです。

前田さんと2人の男性看護師にそれぞれの体験を話してもらいました。

(左:平田研人さん 右上:山崎陽弘さん 右下:前田貴彦さん)
(左:平田研人さん 右上:山崎陽弘さん 右下:前田貴彦さん)
看護師 山崎陽弘さん

60代ぐらいの男性患者さんから『男のくせになんで女がやる仕事やってるんだ』とはっきり言われました。女性患者さんから『男の人に採血されると乱暴にされそうで嫌だわ』と言われたこともあります。

全国男性看護師会代表 前田貴彦さん

患者さんとその家族が(男性看護師のことを)『あの人は誰やろう?看護師さん?違うやろ』『医者やったんかな?』という会話をしていたのを聞いたことがあります。

看護師 平田研人さん

看護師に対しては強い口調だけど、お医者さんには穏やかになる患者さんもいらっしゃるので、女性看護師が対応に困ってるときに『ちょっとごめん、先生役で来てくれへん』と頼まれることがあった。自分が出て行って説明したら患者さんは素直に受け入れてくれました。

男性看護師ならではの悩みもあります。その一つが、女性の患者に対する配慮の必要性について、一緒に働く女性の看護師から理解を得にくいことだといいます。

平田研人さん

思春期の女の子の患者さんの場合、体を拭くなどの処置を自分がするのは『絶対嫌やろうな』と思うので、自身もすごく抵抗がある。そうした感覚を女性の先輩看護師は理解してくれずに『看護師なんだからプロとして、そういう子にも自分で対応しないといけない』と言われました。

また収入の悩みもあります。

山崎陽弘さん

家族を養っていくのは男性というイメージが世の中にあるが、看護師として生涯ずっと働いていくと考えたときに、夢のある給料でないというのが事実。

平田研人さん

ちゃんと収入も確保できて、『一生の職業として看護師やってるぞ』って、子どもにも胸張って言えるかどうか考えたときに、給料としてはちょっと厳しいかなと…。

男性・女性に関わらず、看護師の給与体系を見直すことが必要だと前田さんは訴えます。

全国男性看護師会代表 前田貴彦さん

看護師の収入は上り幅が小さいうえに年齢があがって管理職になると、若いころよりも夜勤や時間外が少なくなって収入が減ってしまう人もいます。家族を一人で支えるには厳しいという声も多いです。

看護師の給料が低い背景にも『看護師は女性が多い職業』という前提があると思います。結婚・出産を機に離職する人が多かったため、その後の給与体系を働く側も雇用側も重要視してこなかった。今は男女問わず ずっと働き続ける人も多いので、給与体系を整備していかないといけないと思います。

”全体の3%” 男性保育士の活躍を促すには

もう一つ、男性の割合が非常に少ない職業が保育士です。国勢調査によると保育士の数は年々増えてはいるものの、男性の割合はわずか3%にとどまります。しかしその存在は欠かせない存在になっています。

千葉市内の保育所

千葉市内で150人以上の子どもを預かる保育所では2人の男性保育士が働いています。子どもたちに慕われ、保護者からも頼りにされています。

娘を預けている父親

男性保育士さんがいてくださると非常にありがたい。女の子に対する上手な接し方を聞いたことがあります。実践してみたら、『ママ、ママ』となることが多い娘が来てくれるようになりました。

しかし社会には男性保育士への否定的な意見や、『男性保育士には、女の子の着替えやおむつ替えをしてほしくない』という声もあります。

この保育園で統括主任をつとめる高梨公之さんは、子どもと保護者に安心感を与えることが大切と考えています。

トイレに付き添う高梨さん
トイレに付き添う高梨さん
保育士 高梨公之さん

男性保育士というと性犯罪的なことがちらつく人もいると思うんですけど、そういった類(たぐい)のニュースを見たり聞いたりすると残念な気持ち、寂しい気持ちになります。そういう事件があるのは事実なので、自分自身が保育の中で子どもたちとしっかり向き合って、保護者ともしっかり向き合って『この先生なら安心だな』という信頼につなげていくことが大切と考えています。

この保育所では保育士の仕事内容を性別で分けないことを、事前に保護者に説明しています。

これまでに「男性保育士におむつ替えをさせないでほしい」という声は届いておらず、保護者は理解を示しています。

娘を預けている母親

(性犯罪の)事件を起こすのは男の人が圧倒的に多いですけど、だからといって男の人が悪いわけじゃないですから。保育士に男の方がいるのも普通だと私は思っています。

イギリスなどでは子どもに関わる職業に就く際、過去に犯罪歴がないことを証明する書類の提出が義務付けられています。日本でも導入が議論されています。

保育の専門家で玉川大学教授の大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)さんは、こうした動きは安心感につながるものの、大切なのは保育園を開かれた雰囲気にしていくことだと指摘します。それが犯罪の抑止力になると同時に、男性保育士が社会に受け入れられるようになるためにも欠かせないと考えています。

玉川大学教授 大豆生田啓友さん
玉川大学教授 大豆生田啓友さん
玉川大学教授 大豆生田啓友さん

男性保育士がいることで子どもが育つ環境に多様性が生まれます。また父親たちにとって よい手本となり、社会全体の男性の育児参加を促すというプラスの影響があります。

保育士による子どもへの性犯罪を減らすためにも、保育所を保護者や地域に対して開かれた雰囲気の空間にしていくことで、多数の目で子どもを見守ることが大切です。そうすることで男性が赤ちゃんのおむつ替えをしてもそれが“普通”になっていく。そして保護者や社会からも保育士が専門職としてリスペクトされていくことも重要と思います。

“将来79万人不足” ITエンジニア 女性は14%

今後、人材不足が見込まれる分野でも女性の割合が低い職業があります。そのひとつがITエンジニアです。

IT産業はスマホはもちろん、金融システムや電子カルテなど現代の暮らしに欠かせません。しかし経済産業省が2019年に出した試算では、この先IT人材の需要が最も伸びた場合、2030年には79万人が不足するといわれています。

ITエンジニアが不足すると、システムトラブルやサイバー攻撃などからの復旧が遅れるなど私たちの生活が非常に不安定で脆弱になるほか、国際社会からも大きく遅れをとってしまうなど その影響は計り知れません。待ったなしで人材確保を進めなければいけない状況です。

しかしITエンジニアに女性が占める割合は14%と決して高くありません。背景には女性をITエンジニアから遠ざける要因がいくつも重なっていました。

「理系なら薬学部」親の思い込みが女子を遠ざける

『あさイチ』が職業のジェンダーギャップに関するアンケートを行ったところ、こんな声が寄せられました。

ITエンジニアの女性(30代)

大学も情報系の学部でしたが、その時点で女性が1割程度しかいませんでした。女性の就職の選択肢として『エンジニア』をそもそも意識としていないように思います。

自らも大手メーカーの研究職の経験があり、理系分野の女性参画に取り組む科学技術振興機構副理事・ダイバーシティ推進室長の渡辺美代子さんは、女子生徒がITについて学ぶ工学部や理学部への進学を志望すると、親からの“待った”がかかることが多いといいます。

科学技術振興機構 副理事/ダイバーシティ推進室長 渡辺美代子さん
科学技術振興機構 副理事/ダイバーシティ推進室長 渡辺美代子さん
科学技術振興機構 副理事/ダイバーシティ推進室長 渡辺美代子さん

親は『女性の少ないIT分野に進んで ずっと働いていけるのか、それよりは薬剤師や看護師のほうが資格もあり、安定しているのではないか』という意識から、良かれと思って娘たちに“待った”をかけていることが多いです。

また「IT=男性の職業」というイメージが社会に根強くあることもわかっています。

東京大学などが成人の男女約800人に聞いた調査では、「プログラミング」「パソコン」「AI」などIT関連の言葉はいずれも「男性的イメージがある」と答えた人が多いという結果が出ています。

渡辺さんによると、女性が少なく男性が多いいまのIT業界ではつくられる製品も男性の好みに合ったものが多くなり、結果的にさらに男性の参入が多くなるという循環があるそうです。

社会に不可欠なIT技術を幅広い人に使いやすいものにするためにも、女性をはじめとした多様な人材の参加が望まれています。

始まった 女性のIT人材育成

こうした現状を変えようと動き出している人々もいます。

女子中高生を対象に開かれたプログラミングコンテスト

一般社団法人「Waffle」は女子中学生・高校生を対象にホームページの作り方やアプリの開発などのITスキルをオンラインで教えています。

アメリカのNPO法人が開催する、世界中の女子中高生が参加するアプリコンテストへの参加にも力を入れています。

IT業界で活躍できる女性の人材を増やすのがねらいです。

Waffle共同代表 斎藤明日美さん
Waffle共同代表 斎藤明日美さん
Waffle共同代表 斎藤明日美さん

“女の子はテクノロジー・ITが苦手”というステレオタイプもどんどん変わっていけばと。デジタル大臣でも、IT企業のCEOでも、いろいろな形で社会を変えていく存在になってほしいと考えています。

他にも企業や大学が理工学系に進学する女子学生への奨学金を設けたり、国公立の女子大に工学部を新設したりするなど、国を挙げた後押しが進められています。

女性ITエンジニアにのしかかる“家庭との両立”プレッシャー

女性をITから遠ざける要因は、進学だけでなく職場環境にもあるという意見もあります。

以下は、企業でITエンジニアとして働く女性たちから『あさイチ』に寄せられた声です。

(育休から)復帰した直後に、子どもが熱を出して保育園に迎えに行かないといけないことが続いていたら、上司の判断でデザイナーの仕事をまともに回してもらえず、雑用みたいな仕事ばかりになり、結果的にお給料も下げられた期間が半年ぐらいありました。

休みたいわけでなく仕事もしたいという女性の気持ちが伝わらない。職場にはお子さんのいるパパさんエンジニアもいますが、お迎えなどしているのは見たことがない。休むのはいつも女性ばかりで、休むから仕事ももらえなくてみたいなところはちょっと理不尽だなと思いました。

顧客の要望でお休みの日も出たりすることが結構あります。私の(結婚)相手も毎日県外に営業で出て帰りが遅かったり朝が早かったりするので、子どもが生まれてからどうするのかなというのは、(職場に)女性がいままでいなかったこともあって不安です。

一般的なデスクワークよりもITエンジニアのほうが稼げるし、やりがいがあるので女性にもおすすめしたい。出産・育児に関して職場の融通がもっときくようであれば、IT業界にもっと女性が増えると思います。

女性が働きやすい環境づくり 欠かせない職場の意識改革

こうした中、IT大手の日本IBMは女性社員が働きやすい職場づくりをめざし、管理職が”自主的に考える”ための研修を繰り返し行っています。

例えば、1年間の育児休暇から復帰した女性との面談のシーン。あなたは上司として、女性のコメントにどう答えますか。

(上司)「今後の業務は、どんなふうにやっていきたいですか?」

(女性)「子どもがまだ小さいので熱を出したりして早退することもあるかと思いますが、私としてはバリバリ働きたいです」

この会社が考えるベストアンサーは。

(上司)「わかりました。ちょっと責任の重い仕事もお願いしますね。問題があったら教えてください」

女性社員が「バリバリ働きたい」と言っている意向をくんで、責任ある仕事を任せながら「問題があったら対応する」というスタンスが重要ということです。

男性管理職の中にはこうした研修で初めて、上司が「産後だからたいへんでない仕事を」などと配慮することが、部下からは「期待されていないんだ」と受け取られ、場合によってはやる気をそいでしまうことに気づく人もいるそうです。

ソフトエンジニアの野村有加さん

この企業に勤めるソフトエンジニアの野村有加さんは去年4月に育児休暇から復帰しました。子どもの体調不良で保育園に早くお迎えに行くことがよくありますが、そのときにはオンラインチャットで同僚に抜けることを連絡して、残りの仕事を夜に済ませるなど臨機応変に働き方を調整しています。

職場には性別に関係なく“育児と仕事の両立が当たり前”な雰囲気があるといいます。

ソフトエンジニア 野村有加さん
ソフトエンジニア 野村有加さん
ソフトエンジニア 野村有加さん

調整しなければならないことがあればきちんと伝えて、それに対しての理解がみんなあります。また子どものいる男性社員も育休を取ることがありますし、『保育園のお迎えで早めに帰ります』と帰る男性社員もいます。男性だろうが女性だろうがそういうことはあるという感覚があるのではないかと思います。

職場の多様性が好循環に 技術の革新も産む

科学技術振興機構の渡辺美代子さんは、大きな改革をしなくても小さな改善を重ねることで、多くの人が意欲をもって働ける環境を整えることが可能だといいます。

科学技術振興機構 副理事 渡辺美代子さん

環境さえ整えば、いろいろな人たちが自分の力を発揮していい仕事ができる。それは会社にとってもメリットになる。さらにそういう人たちがリーダーや管理職になり、その立場の女性が増えていくことにつながる。さらには若い人たちがその人たちの姿を見ながらこの分野に躊躇せずに入り、いい仕事をすれば、好循環が生まれます。

一方で、環境を整えるうえで気をつけた方がいいポイントもあります。

たとえば女性がチームに一人しかいないと発言しずらいケースもありますが、数人いれば前向きな意見を言いやすいといいます。それを考慮しながらチームを組むことが大切だといいます。

さらに渡辺さんによると、女性のITエンジニアが増えると人手不足の解消のほかにも良いことがあるそうです。

近年、研究開発を行うチームに多様なメンバーがいることで技術革新が進み、経済効果を生み出すことが明らかになってきています。

例えば特許。発明者が男性だけの特許よりも、男性と女性がともに関わった特許の方が経済効果が1.5倍も高いことがわかりました。

欧米では、研究開発のチームの構成に多様性を確保することを推奨する「ジェンダード・イノベーション」の考え方が主流となってきています。

男性・女性などの性別のくくりをこえて一緒に働くことが「この職業は男性」「この職業は女性」という思い込みを次の世代に引き継がないことにつながります。そしてそのことは個人の職業選択の自由を確保するだけでなく、社会全体の豊かさを生み出すことが取材をとおして見えてきました。

これからもさまざまな分野でジェンダーギャップをなくす取り組みについて取材を続けます。

あなたのご意見や記事へのご感想を画面の下に表示されている「この記事にコメントする」か、ご意見募集ページからお寄せください。

みんなのコメント(11件)

体験談
ママ歴18年
40代 女性
2023年5月1日
総合職で入社し結婚、出産、育休、受験、と一通り経験。理解ある上司に恵まれましたが、ほぼワンオペで毎日子供は7時から19時まで保育園、夏休みや海外出張は私の実家に預け、関わる時間が少なかったことが残念です。それでも残業しないとかよく休むと同僚に言われてきました。
今は時短も男性の育休も徐々に浸透し、子育て環境が向上したと思いますが、本当はきちんとマネジメントすれば子育て中の部下でも成果が出せるのに、そこにチャレンジしない管理職、理解不足のメンバーがまだ多いと思います。
体験談
まっこ
20代 女性
2022年9月4日
女ですが、自動車の整備士をやっています。

仕事をしているとよく驚かれたり、「これから資格取るの?もう持ってる?」「大丈夫なの?」「(先輩に)ちゃんと教えてもらえよ」とお言葉を頂くことがあります。

国家2級の資格も持っており、あとは経験を積んでいくだけと意気込んで入社しました。

でも、性別が『女』というだけで、こういう反応をされる事が多々あり、まだまだ男社会なのだと実感しています。
感想
日本史好き
40代 男性
2022年7月15日
「発明者が男性だけの特許よりも、男性と女性がともに関わった特許の方が経済効果が1.5倍も高いことがわかりました。」の部分は、「発明者が女性だけ」のデータも欲しかったです。「女性だけ」の時に1倍に戻るなら、「多様性によるシナジー効果」と言えます。しかし、「女性だけ」の時に2倍になるなら、「女性は男性より優秀」ということになるように思います。
オフィシャル
「あさイチ」取材班
ディレクター
2022年2月7日
みなさま、コメントをありがとうございます。

さまざまな職種・職場で、性別と結びついたイメージが色濃く残り、現場に影響を及ぼしていることを教えていただきました。


一人でも多くの人が性別にとらわれず働く社会はどうすれば実現するのか、これからも取材を続けたいと思います。


記事への疑問や感想など、引き続き、みなさまの声を寄せていただけたらうれしいです。
体験談
くろねこ
40代 女性
2022年5月31日
ITエンジニアの女性です。
職場の男女比は9:1程。
以前、夜勤の話が出た時に「〇〇さんは女性だから」という理由で、夜勤から外されたことがあります。発言をされた方は、差別のつもりではなく気を遣ってのことと思いますし、万が一「何か」が起こってからでは責任が・・・という話になるかもしれません。(真剣に格闘技を習おうかと検討しました)
最近は、女性の夜勤に理解ある派の男性の方が動いて下さり、夜勤に組み込んでもらうことができました。
※夜勤だけど出退勤は明るい時間帯



心遣いは大変ありがたい。
でも、それがジェンダーレスな働き方の足かせになってしまうのは悲しいこと。



性別によって任せることを躊躇(ちゅうちょ)している業務について、分析をして本当にリスクが存在するのか、存在するなら緩和・回避策は無いか、検討することから始めてみるのはいかがでしょうか。
umi
30代 女性
2022年2月4日
女性の保育士です。圧倒的に男性が少ない職種ではありますが、男性が増えてきていることも感じています。 しかし、現在わたしが勤める保育園では男性保育士は一人もおらず、過去にも居なかったそうです。理由を聞くと、男性用更衣室がないためであるとのこと。少し前に施設を建て替え、男性用更衣室もできたのですが、5年たっても採用されません。人事の考え方としては、男性1名だけでは働きにくいので、男性保育士が複数名いる園に優先的に採用になるとのこと。転勤も同じように男性のいる園で回っているようです。例年、各園1名の新規採用があるかないかの現状で、2名同時に採用(または転勤)になることはほぼありえないのではと思います。 女性のみの会議や討議はやはり感情的になりがちだとおもいます。“女子”特有のいじわるやいじめもあります。どこかで突破して男性も女性も当たり前の職業になったらいいなと思います。
華大推し
50代 女性
2022年2月3日
頭で理解していても、実際に体験すると考えてしまいました。
6年前、後期高齢者の母が入院手術をした時、その病院では術後のトイレ介助が男性の看護師でした。私は一緒にトイレの個室に入りましたが、下着を下ろして恥ずかしそうな母がかわいそうになりました。トイレや入浴などはやはり同性の看護師が良いのではと思いました。
ぷぅ
50代 女性
2022年2月3日
私は企業で働いていて、子育てが落ち着いて保育園に勤めましたが、園長のパワハラなどで耐えられず、退職しました。 保育園は“女の世界”です。男性の保育士をとらないかとの話には、全ての部屋にカメラを付けないと危険だから無理だといっていました。 園長からして、まだまだそういう考えなので、保育園の世界はまだまだ狭くて古くて難しいと思います。
きた
50代 男性
2022年1月30日
私は、女性が多い職種スーパーのレジで日中にパートをしています。主に家庭的な理由(家族看護)があり、フルタイムの職種をあきらめました。 採用時、面接の店長(男性)さんに男性でのレジ希望は珍しい言われました。 店長は採用をしたいと話してくれましたが、上部の許可次第というニュアンスでした。 面接時には、時給の高い精肉や鮮魚部門はどうかと聞かれ、私はレジをしたいとはっきり言い、その他の部門の話は断りました。 レジをやりたい理由、レジをするならその店舗でとはっきりした理由を説明したのが良かったのか、採用され約1年がたとうとしています。 実際レジの男性は、土日や、遅い時間帯の学生アルバイトだけでした。 平日の日中のレジで男性は、私だけです。他店もほぼ同じだと思います。 米などの重い商品が持てる、機械やパソコン(レジも同じ)に強い、男性トイレに気兼ねなく出入りできる点では重宝がられているように感じます。
まゆ
30代 女性
2022年1月30日
大学病院で看護師をしています。私は都内の国立大学出身ですが、受験時の男女比と合格後の男女比が圧倒的に違いました。合格した男性は2名のみ、ウワサでは実習でペアが組みやすいように合格者は2名もしくは0とのことでした。前にニュースであった「医大の女性受験生差別」の男性版が看護業界で行われているのではないかと考えています。医師の男女比に比べると看護師の男女比はあまりにも偏り過ぎており、現状未だに是正されていないのは明らかにおかしい。おそらく現在進行形で育成機関での男女差別がおこなわれていると思います。患者側の無意識の差別もあるかもしれませんが看護師自体(特に年代が上の看護師)に「看護師は女性がなるもの」という意識があるのではないかと考えています。
wba
2022年1月29日
異性への異常な渇望が、性別の偏った忍耐サービスのいる職場ほど強く、正常判断が出来ないほど狂わせている気がする。性別配分の適正化や給与というが、職場におけるメンタルケアやカウンセル、癒やしや対話、責務の土台の知識情報等の支援がむしろ併せて必要なのではと思うが。