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テレビの女性・男性、ジェンダー 視聴者アンケート結果Vol.44

女性や男性、さらに多様な性のあり方について、テレビでの取り上げ方や描き方をどう思いますか?

テレビ番組の多様性の向上に役立てることを目的に、NHKは11月にWEBアンケート調査を行いました。全国の18歳から69歳の1164人から回答がありました。以下、アンケート調査の内容と結果の一部を紹介します。

(テーマ)

・女性・男性の性役割やジェンダー 日常での違和感は?

・テレビの女性・男性やジェンダー どう見る?

・テレビの“多様な性のあり方” どう見る?

・“多様な性のあり方” 見聞き・参考にするメディアは?

・女性・男性や多様な性のあり方 テレビの影響力をどう見る?

(編成局展開戦略推進部 #BeyondGender プロジェクト班)

調査では性別の選択肢は「女性」「男性」、「女性・男性にあてはまらない」「性別無回答」の4つを設けました。回答者の内訳は、女性570人 男性579人 、「女性」「男性」に当てはまらない9人 、「性別無回答」6人。「女性・男性に当てはまらない」とした人と性別無回答の方は数が少ないため、その回答内訳は一部のみで記述しています。

女性・男性の性役割やジェンダー 日常での違和感は?

アンケートではまず、普段から女性・男性の性役割や「女らしさ」「男らしさ」、さらにLGBTQなどを含めた多様な性のあり方についての発言や考え方が気になったり、違和感を抱いたりすることはあるか聞きました。

「よくある」「ときどきある」を合わせた『ある』と回答した人の割合は全体のおよそ3分の1を占めました。若年層に多い傾向がみられます。
年代・性別にみてみると、特に多かったのは10代女性で7割近く(69%)、次いで多かった20代女性、10代男性でも半数を超えました。

一方、40代~60代では女性・男性ともに「あまりない」「まったくない」を合わせた『ない』が7割前後に上りました。

テレビの女性・男性やジェンダー どう見る?

ここからは本題のテレビ番組についての見方です。登場する女性・男性の取り上げ方や描き方、その違いなどに違和感や疑問、不快感などを抱いたりすることはあるかを聞きました。

「よくある」「ときどきある」を合わせた『ある』と回答した人の割合は全体のおよそ3分の1を占めました。やはり10~20代の若い世代に比較的多い傾向がみられます。
年代・性別にみると、最も多かったのは20代女性で半数以上(53%)、次いで10代女性が50%、そして10代男性(47%)でした。

一方、「あまりない」「まったくない」を合わせた『ない』が最も多かったのは50代女性で7割を超えました(75%)。次いで多い順に60代男性、40代女性、40代男性で、いずれも7割以上でした。

どんな番組について違和感や疑問などを抱いたのか。前の質問で「よく」「ときどき」あると回答した人たち(404人)に、そう感じた番組のジャンルを聞きました。

特に多かったのは「ニュース・報道」、「バラエティー・お笑い・芸能」でいずれも回答者のおよそ半数以上、「生活情報・ワイドショー」は半数近くを占めました。

続いて、どのような点が問題と感じたのか。「問題だと感じることはない」を含めた13の選択肢から選んでもらいました(複数回答)。

回答者のうち3割以上は「問題だと感じることはない」と答えています。

一方、「問題だと感じた」という人が多かったのは「メインのキャスターや司会は男性、女性はアシスタントという番組が多い」でおよそ4人に1人。
そのほか、「女性は身体の露出が多い装いや胸や足を強調するなど性的な描写、演出や言及が目立つ」、「女性には『優しい』『美しい』『母親のような』といった表現、男性は『強い』『頼りになる』『男らしい』といった表現を使うことが多い」、「識者や社会的地位にある人には男性が多く、女性は専門職や補助的役割が多い」がそれぞれ およそ5人に1人でした。

性別でみると、女性の回答者の方が問題だと感じていることが多いことがわかります。

前の質問で指摘されているような問題が起きるのは何が影響しているからだと思うか。7つの選択肢から最も影響が大きいと考える要素を3つまで選んでもらいました。

最も多かったのが「社会の実態を反映している」で回答者の半数近く、次に多かったのが「社会の価値観を反映している」、そして「取材・制作者の価値観を反映している」でした。

テレビの“多様な性のあり方” どう見る?

LGBTQなどを含めた多様な性のあり方(自分の性別をどう認識するかという性自認や、どの性別の人を好きになるかという性的指向、どのような服装や振る舞いなどをするかという性表現など)についてのテレビの取り上げ方、描き方に違和感や疑問、不快感を抱いたことはあるか聞きました。

全体では「あまりない」「まったくない」を合わせた『ない』と回答した人が全体の7割を超えました。年代・性別にみると8割を超えた層もありました。

一方、「よくある」「ときどきある」を合わせた『ある』が最も多かったのは20代の女性と男性でした。

今回のアンケート調査では性別の選択肢を「女性」「男性」「女性・男性にあてはまらない」「性別無回答」の4つにしました。1164人の回答者のうち「女性」と回答した人が570人、「男性」が579人、「女性・男性に当てはまらない」とした人が9人、「性別無回答」を選んだ人が6人いました。

「女性」「男性」に当てはまらないとした人では、上記の質問に対して「よくある」「ときどきある」を合わせた『ある』と回答した人が9人のうち7人(「よくある」4人、「ときどきある」3人)で、「あまりない」が2人、「まったくない」を選んだ人はいませんでした。性別無回答の6人の内訳は「ときどきある」が2人、「あまりない」が3人、「まったくない」が1人でした。

前の質問で、多様な性自認、性的指向についてのテレビの取り上げ方、描き方に違和感や疑問、不快感を抱いたことが「よくある」「ときどきある」を合わせた『ある』と回答した人たちに、それはどのような番組だったか、あてはまる番組のジャンルを選んでもらいました(複数回答)。

ここでも「ニュース・報道」、「バラエティー・お笑い・芸能」、「生活情報・ワイドショー」を選んだ人が多く、いずれも回答者の4割を超えました。

続いて こうしたテーマの取り上げ方について自身の考えに近いものを選択肢の中から選んでもらいました(複数回答)。

最も多かったのは「もっと自然なかたちで出演者や登場人物として取り入れてほしい」で4割近くでした。次に多かったのが「今のままでよい」、続いて「ステレオタイプや固定観念を助長しない取り上げ方をしてほしい」でした。

女性10代・20代では「取り上げる機会を増やしてほしい」が他層より多い傾向がみられました。

さらに性別でみると、女性と男性ともに最も多かったのは「もっと自然なかたちで出演者や登場人物として取り入れてほしい」、続いて「今のままでよい」でした。

一方、「女性」「男性」に当てはまらないとした9人では「普段からもっと多様な性のあり方について配慮した番組づくりをしてほしい」6人、「ステレオタイプや固定観念を助長しない取り上げ方をしてほしい」が6人と比較的多くなりました。「今のままでよい」は1人もいませんでした。

「性別無回答」の6人では「普段からもっと多様な性のあり方について配慮した番組づくりをしてほしい」2人、「ステレオタイプや固定観念を助長しない取り上げ方をしてほしい」2人、「あまり取り上げないでほしい」を選んだ人も2人いました。

“多様な性のあり方” 見聞き・参考にするメディアは?

多様な性のあり方のテーマについて見聞きすることが多いメディア、情報を参考にすることが多いメディアはあるか。録画再生やそれぞれのメディアのオンラインでの利用も含めて、あてはまるものを選択肢の中から選んでもらいました(複数回答)。

最も多かったのは「テレビ番組」で回答者のおよそ半数でした。次いで多い順に「ニュースのまとめサイトのオンライン記事」、「新聞記事」、「ソーシャルメディアへの投稿」でした。一方、「そうした情報は特に見聞きしていない」は4割近くでした。

年代別にみても、すべての年代で最も多かったのが「テレビ番組」でした。「ソーシャルメディアへの投稿」を選んだ人は10代が最も多く、若い世代ほど割合が高くなっています。 一方、高齢層では「新聞記事」が多い傾向があります。

女性・男性や“多様な性のあり方” テレビの影響力をどう見る?

女性や男性、性役割、LGBTQなどを含めた多様な性のあり方の、テレビ番組での取り上げ方や描き方が人々の考え方に影響していると思うか聞きました。

「大いに影響している」と「やや影響している」を合わせた『影響している』と回答した人は全体のおよそ2分の1を占めました。最も多かったのは10代女性で7割近くに上りました(69%)。続いて60代女性、20代女性、20代男性でした。その他のほとんどの年代・性別でも半数を超えました。

一方、「あまり影響していない」と「まったく影響していない」を合わせた『影響していない』とした人が半数以上を占めたのは10代男性でした。

前の質問で『影響している』と回答した人たちに、テレビの社会的な影響について、自分の意見や考えにあうものを3つまで選んでもらいました。

最も多かったのが「多様な人々がおかれている社会の現実について知る機会になっている」で回答者の半数を超え、次いで「多様なモデルや多様な可能性を示してくれる」が3割以上で、テレビが多様な人々や社会について情報を発信していると考えていることがわかりました。

一方で「多様性を排する固定観念、無意識の偏見や差別を助長している」が3割近く、「多様な可能性を閉ざすようなステレオタイプを示している」が2割など、テレビがマイナスの影響を与えているという意見も一定の割合を占めていました。

今回のアンケート調査はインターネットの調査会社に登録している方たちを対象に実施したものです。世論調査と違い、国民の声を代表するものではありませんが、テレビ番組を視聴者がどう見ているかを知る手がかりとなる貴重な意見です。

調査はNHK編成局展開戦略推進部 #BeyondGender プロジェクト班がNHK放送文化研究所メディア研究部とともに行ったもので、詳しい調査内容については、放送文化研究所の月刊誌『放送研究と調査』でも報告する予定です。

<調査の概要>
期間:2021年11月16日(火)~19日(金)
方法:インターネット
回答数:全国の18歳~69歳の1164人(女性570人、男性579人、「女性」「男性」にあてはまらない9人、性別無回答6人 / 18-19歳 90人 20代 210人 30代 213人 40代 214人 50代 220人 60代 217人)

・調査結果の%は小数点以下を四捨五入し「整数」で表示しているため、%の合計が100にならないことがあります。
・複数の選択肢を合計する場合、実数を足し上げて%を再計算しているため、%を合計した値とは一致しないことがあります。
・本文やグラフで使っている『』(二重かぎかっこ)は、複数の選択肢を合わせたものを示しています。

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