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『ゲーム形式で本音を伝え合う』 “夫婦円満に役立つ”アプリとは?制作現場に密着

夫婦が面と向かって不満を伝えるとついケンカになってしまうもの。どうすればギスギスせずに、お互いの思いを伝え合うことができるのでしょうか?

今回、ゲーム形式で夫婦の本音を伝え合うという『アプリ制作』の現場を密着取材しました。

取り組んだのは、ITを武器に社会のアップデートを目指す団体「Code for Japan」のみなさん。アプリ制作の議論から新たなチエが生まれました。

(5/29放送NHKスペシャル「つながれ!チエノワ」制作チーム)

Code for Japan
ITエンジニアやデザイナーなど、年齢も職業も住む場所も多種多様な有志が集まった団体。プログラミングなどのデジタルスキルやアイデアによって、社会課題の解決につなげる活動をしている。東京都の新型コロナ対策サイトやオンライン学習アプリなどを開発。

「未来の子どもに残せるアプリに」

アプリ開発のプロジェクトが始まったのは今年3月。Code for Japanのみなさんに「いっしょに子育ての課題解決をしませんか?」と相談したところ、「自分のスキルや発想を社会に役立てられるなら」と、総勢30人以上がボランティアで協力してくれることになりました。

メンバーのひとり今村かずきさんは「子育ては夫婦・親子間だけの問題ではない」と考え、参加を決めました。

今村かずきさん(エンジニア・女性)

「私は団塊ジュニア世代で、未婚で子どももいないんです。でも子育てって夫婦・親子間だけの問題ではないでしょうし、未来の子どもたちに残せるものがあればいいなと思います」

あのゲームから着想 パートナーの本音を想像するアプリ

オンラインミーティングの様子

今村さんたちのチームは「夫と妻が抱えている不満を楽しく伝え合えないか」というテーマで話し合いをスタートしました。

夫婦が面と向かって不満を伝え合うと、ついケンカになりがち。それを避けるためのアイデアを探そうとしたものの、なかなか突破口が見つかりません。

議論が煮詰まったその時、メンバーのひとりからある提案が。

前川弘樹さん(エンジニア・男性)

「ジャストアイデアですけど、2人で協力してバランスをとるゲームとかになったら面白いなと。マインスイーパーってあるじゃないですか?あれのマスが全部イラストになっていて、夫がそれを避けて通るようなゲームはどうですか?」

ゲーム画面のイメージ

前川さんが名作ゲームをヒントに思いついたのは、妻の「ホンネ」や「怒りポイント」を、夫が想像力を働かせ避けていくゲームです。

このアイデアをもとに、具体的にどのようなアプリにするかをチームで議論することになりました。

ゲームが「お互いの気づきのきっかけになれば」

開発チームでは「笑って使えるアプリにしたい」とSNSで人気のネット漫画家・白目みさえさんにイラストを依頼。プログラミングが得意なメンバーの力も借りながら、2ヶ月でアプリの試作版完成にこぎつけました。

そしてアプリの名前は「マママインスイーパー」に決定。
下は実際のアプリ画面です。

イラストの吹き出し部分のセリフは、妻が書き込んだ「不満」や「愚痴」です。

たとえば、
「食材は買ってきてくれても調味料不足で料理ができない」
「あとでやると言って 1週間放置 すぐにやって欲しくて頼んだのに」
「吸引力…落ちたんじゃなくてゴミがぎっしりつまった掃除機」
といった具合です。

ただしこの3つのうち、面と向かって言えない『本音』は1つだけ。
ほかの2つは『本音ではないダミー』という設定です。
そして夫がそれを見分けて、『ダミー』だけを選んでいくというゲームです。

もし妻の『本音』(=怒りポイント)を避けられず、選んでしまったらそこでアウトです。

『本音』を選んでしてしまった時の画面

もちろんゲームは夫と妻の立場を入れ替えて使うことも可能です。

開発メンバーが目指したのは、このゲームが夫婦のコミュニケーションを深めるきっかけになること。普段なかなか言えない不満やその理由などについて、言葉を交わすことにつながれば、という思いが込められています。

今村かずきさん(エンジニア)

「このアプリはちょっとしたきっかけや気づきをアシストするものです。そこでの気づきをお互いに深めるとか、一歩先にいけるよう背中を少し押すものになればいいと思います」

アプリを使った感想は

5月29日放送のNHKスペシャル「つながれ!チエノワ」では、出演者の澤部佑さん(お笑い芸人・3児の父)がこのアプリを実際に使ってみました。

スタジオでアプリを使う澤部佑さん

吹き出し部分のセリフを書いたのは鈴木奈穂子アナウンサー。

鈴木アナは自らの実体験をもとに次のような“不満”を記入。この5つのうち2つが『本音』です。


「左右バラバラになった靴下の神経衰弱」
「今日は外食でいいよ!疲れた私にささやく夫」
「後でやると言ってすでに一週間」
「冷蔵庫に飲み残しのペットボトルがたまる謎」
「洗濯ばさみって知ってる?」


澤部さんが「今日は外食でいいよ!疲れた私にささやく夫」というセリフを選ぶと…

見事にアウト!
鈴木アナによると、子どもが小さいと外食に連れていくのも一苦労のため、「『今日は僕が料理をつくるよ』と言ってほしかった』とのことでした。

澤部佑さん(お笑い芸人)

「遊びながらできるのがいい。面と向かって話してピリピリしたりケンカになるより全然楽しくできると思います。まぁ実際妻がつくったのをやったらこんなに笑えてないのかもしれないですけど(笑)」

アプリを使ってみたい方はこちらから

ご紹介したアプリは「Code for Japan」の有志がつくったものです。
開発チームのみなさんは、多くの方に試してもらえるよう、デモ版を期間限定で公開しています。

▼アプリを実際に使ってみたい方はこちらから▼
https://www.code4japan.org/news/cc-childcare(NHKサイトを離れます)
※各アプリ説明の下にある「触ってみる・使ってみる」のリンクから利用可能です

NHKスペシャル「つながれ!チエノワ #子育てのもやもや解消」

放送日:5/29(日) 夜9時~ NHK総合

NHKプラスでも配信(5/29夜9:00~6/5夜9:54の期間)