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政治を「じぶんごと」にするには? 投票率1ミリアップ作戦!

「1ミリ革命 ~投票率1ミリアップ作戦!~」(6/16放送)では、投票率の低さという課題を1ミリでも解決するために、そのファションや飾らない発言が、若者から支持を集めるギャルの皆さんにアイデアを出してもらい、5月末に行われた新潟県知事選で実際に試しました。コンセプトはズバリ “もっと若者が楽しめる選挙に!” 。“うちらが行きたい選挙ってなんだろう?” から始まったギャルの皆さんのアイデアは、多くの共感を呼んでいます。1ミリ-ガーによる実践の様子をお伝えします。
(1ミリ革命プロジェクト ディレクター)

選挙דプリントシール”דプロフ帳”で選挙を「じぶんごと」に!

あおちゃんぺさん率いるギャル5人組が挑んだのは、2人の候補者が出馬した、5月29日に行われた新潟県知事選挙。投票率を1ミリでも上げるために行ったアイデアは・・・

投開票日当日と前日の2日間、街なかにプリントシール機を設置し、撮影した人にオリジナルのプロフィール帳を見てもらおうという作戦、名付けて「せん★プリ」プロジェクトです。
選挙の日を楽しい思い出に残すオリジナルの「プリントシール」と、候補者に人となりがわかる質問に答えてもらう「プロフィール帳」、さらには、候補者のマニフェストをギャルの視点でまとめた「ギャル的注目マニフェスト」を作成しました。

うちらが行きたい「選挙」って?

アイデア出しのギャル会議は2時間に及びました👆

1ミリ革命 投票率1ミリアップ作戦 記事

プロフィール帳とギャル的注目マニフェストはこうして生まれました👆

ギャル考案プロフィール帳 候補者を身近に感じる質問を厳選しました
ギャル考案マニフェストのまとめ 自分の生活に関わるテーマを軸に候補者のマニフェストを読み解きました

このプロジェクトの肝は、2段階であるということ。“選挙に行こう!” と呼びかけるのではなく、プリントシールを入り口にすることで選挙に対する敷居を下げ、さらに撮影後、候補者の人となりや身近なテーマごとにまとめられたマニフェストを見せることで、候補者や政治を「じぶんごと」として捉えてもらうことを目指しました。

このねらいが見事に的中し、新潟での実践は大成功!
プロフィール帳やマニフェストを見た人のその後の投票率は56.3%。 見なかった人に比べると 20ポイント以上もアップしたのです。これは専門家も可能性を感じる結果となり、1ミリーガーからも多くの共感が生まれ、実際にやってみたいという声が挙がりました。

「せん★プリ」を新たな政治参加の入り口に

“若者と政治をつなぐ、新たなタッチポイントになるかもしれない” と「せん★プリ」プロジェクトに前向きな反応を示したのは、10代20代の選挙啓発に取り組む1ミリーガー・石井大樹さん。2年前に、「学校総選挙プロジェクト」を立ち上げ、政治に関するアンケートやインターネットでの模擬投票などを行っています。若者にとって政治は、“わかりにくい” “話しにくい” “自分の意見が届けにくい” 存在。そこで、ふだんの生活の中から、政治とのつながりに気付いてもらうことを目指しています。

石井さんが昨年の衆議院議員選挙から取り組んでいるのが、「政党プロフィール」です。政党や政治家に対して聞きたいことは何か、10代20代のおよそ1600人にアンケートを実施。政治家の人となりや、 “若者世代に向けて何を約束するのか” ということなど、若者が聞きたいことを9つの政党(※国会に議席を有する政党)に直接質問し、まとめました。若者が欲しい情報は何なのかを調べる中で、政策に関することだけではなく、人としての共感や自分たちの世代にとっての距離感が縮まるような情報も求めていることが見えてきたため、プロフィールという形にしました。

2022参院選版の「政党プロフィール」

「政党プロフィール」はSNS上で公開したり、全国でおよそ60の学校の授業で活用されています。情報の中立性やわかりやすさが好評を呼んでいるそうです。中には、「プロフィールで、政党の考えを理解したから今回は選挙に行く」という声も。

一方で、政治に距離を感じているような人にとっては未だハードルが高く、情報が届いていないという課題もあります。堅苦しくない方法でより多くの若者とのタッチポイントを作るにはどうしたらいいか・・・試行錯誤する中で出会ったのが「せん★プリ」でした。

政治への “入り口” をたくさん作りたいと考えている石井さんは、プリントシールのもつ “楽しさ” “敷居の低さ” に注目。参院選はスケジュールの関係で間に合いませんでしたが、将来の選挙に向けて検討を始めています。

石井大樹さん

「『せん★プリ』は、プリント台紙などから政党や争点情報に連携させることで、選挙自体に関心を持てていない人たちにとっての “入り口” として有効だと思っています。将来の地方選などで自治体の投票啓発や他企業とコラボする形で実現できればと考えています」

新潟での「せん★プリ」実践でも、楽しそうなプリントシールにひかれてやってきた人が、フレームに書かれた投票日の情報から選挙があることを思い出す場面が多く見られました。10代20代にとって身近なプリントシールだからこそ、肩肘をはらずに、ふだんの生活の延長線上で選挙や政治に出会うことができる、新たな “入り口” になるのではないでしょうか。

投票先を “なんとなく” ではなく 「#くらべてえらぶ」 へ

ギャル発案の「せん★プリ」とのつながりは、さらに広がっています。マニフェストの制作を手伝ってくれた早稲田大学マニフェスト研究所では、参院選に向け、9つの政党(※国会に議席を有する政党)の公約を多角的に検証した「#くらべてえらぶ 参院選2022 マニフェスト比較」を公開しています。政党ごとにマニフェストを比較するだけではなく、まずは自分の生活と関連があったり、興味があるテーマごとに政策を比べられることができるのが特徴です。

「#くらべてえらぶ」のトップページ。関心のあるテーマをクリックすると・・・
各政党がテーマについてどんな政策を掲げているかまとめられています

これまでの選挙では、「政党別」にマニフェストをまとめた一覧表を公開していましたが、わかりやすく簡潔にまとめているつもりでも、項目数が膨大になり、文字の多さの敬遠されてしまうという懸念がありました。
そこで、今回の参院選から取り組んだのが、「政策別」にくらべるということ。ニュースで報じられている争点だけではなく、自身の経験や暮らしの中で接する関心のあるテーマを入り口にすることで、暮らしと政治の接点を見つけ出し、政治を「じぶんごと」化してほしいと考えました。

政策別の次には、政党ごとにマニフェストのまとめを見ることができるようになっている。この順番にも意味が・・・

特設サイトの中では、「政策別」の次に「政党別」の項目が並んでいます。自身の関心のある政策を比較したときに、 “ここいいな” と思う政党があれば、「政党別」に進んで気になるテーマ以外も深掘りしてもらおうというねらいです。さらにスクロールすると、次は9つの政党のマニフェストの一覧が公開されていて、全体をふかんして見ることができる仕掛けになっています。

サイトの最後には、マニフェストが具体的で実行性のあるものなのかなど、内容を点数化した「マニフェストできばえチェック」を公開し、有権者にマニフェストそのものの価値にも注目してもらうようにしました。

今回「#くらべてえらぶ」の制作を担当した1ミリーガーの山内健輔さんは、 “自分の生活と関わりがある” と思うテーマを軸に読み解いた「ギャル的注目マニフェスト」にも注目。なんとなく行かなかったり、なんとなく投票先を選んだりするのではなく、まずは1つ関心のあるテーマだけでもいいから、「#くらべてえらぶ」を広めていきたいといいます。

山内健輔さん

「何を基準に選ぶかは人それぞれ違っていいし、政党が掲げている政策すべてを理解して、そのすべての考えに一致して投票する必要はないと思います。政治がなんとなく遠い存在と思ってしまうのは、政治の場で議論されることが、自分の暮らしとは直接関係ないように思えてしまうから。自分の暮らしの中や経験してきたことの中から関心のあるテーマが何かあるはずです。まずは、その一点だけを入り口に、余裕があれば少し視野を広げて他の政策テーマも見てみる、というように、この「#くらべてえらぶ」を使いこなしてほしいと思います」

「投票したところで私たちの生活の何が変わるのか?」この企画が走り出したころ、ギャルの皆さんが言っていた言葉です。私自身も “政治をじぶんごとに” とはよく聞きますが、テレビの中や街宣カーから聞こえてくる言葉から、自分との関わりを感じるのは難しいと感じていました・・・。

しかし、ギャルの皆さんの挑戦を取材する中で、どんどん政治と自分の生活の距離が縮まっていき、政治と暮らしは地続きであると感じるようになりました。ギャルの皆さんも「ギャル的注目マニフェスト」を作成するころには “私はこう思う” “私はこういうことに困っている” と自分を軸に語るようになり、徐々に政治との距離感が変化していきました。

忙しい毎日の中で、一字一句すべてを読み込み理解するなんて難しくて当然です。まずは、自分の生活の中の困りごとや将来に対する不安でもなんでもOK!自分たちの暮らしをよりよいものにするために、自分が関心のあるテーマから政治に目を向けてみませんか?

「自分の関心事と政治をつなげる」新しいアイデアや、私も取り組んでみたいという方を今後も募集しています。是非コメントをお寄せください。

みんなで1ミリ革命、起こしちゃおうぜ~!