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その手があったか!自転車事故を減らすための“発明キッズ”のアイデア

暮らしの困りごとを社会実験で解決する「1ミリ革命」プロジェクトどうしたら自転車の事故を減らすことができるのか?この課題にたくさんのアイデアを寄せてくれたのが47都道府県にある「少年少女発明キッズクラブ」に所属する子どもたちです。

子どもが一時停止や左側通行といった自転車の交通マナーをどうしたら守りたくなるのか、子どもの目線で考えてもらいました。寄せられたアイデアは全部で38。いずれも常識にとらわれない自由な発想のもと、その手があったか!と思える仕掛けばかりでした。その一部をご紹介します。(1ミリ革命プロジェクト)

今回、「1ミリ革命」プロジェクトでは、自転車事故を減らすためのアイデアを募集しました。

【募集文】
NHKでは、“視聴者のお困りごとの解決のアイデアを探り、実験してみる”というコンセプトの「1ミリ革命」という番組を作っています。日本では毎年8万件を超える自転車事故が起きています。そこでNHKでは、みなさんと一緒に自転車事故を減らしたいと思っています。専門家いわくカギとなるのは、 「道路の左側を走ること」「スピードを出しすぎないこと」「交差点で必ず止まること」「車の運転者に気づいてもらうこと」の4つです。 どんなアイデアであれば、自転車事故が減らせるのか? 絵で自由に表現してください。皆さんの自由な発想を楽しみに、お待ちしています!!

1週間後、子どもたちから続々と投稿が寄せられました。4つのお題のうち、投稿があった3つのお題についてご紹介します。

お題① 自転車が走るべきは基本的には道路の左側。でも自転車を乗る人も、車を運転する人も、歩道を歩く人もあまり知らないです。どうしたらみんなにわかってもらえる?

大澤桃香さん

今ある道路の自転車レーンに、朝の通勤通学時間帯などにガードレールのような可動式の仕切りが出てくるようにし、自転車は基本的に車道を徹底する。自転車レーンは入口は広く、出口を狭く作る。出口が狭いため嫌でも交差点ではスピードを落とすことになるし、逆走は入口が狭いため入りにくくなる。

自転車利用者の多い時間帯にだけ仕切りが出てきて安全に走行ができる大澤桃香さんのアイデア。しかも出口を狭くすることでスピードの出し過ぎや逆走する自転車を防げるというのも新しい発想です。

板谷越 湊さん

自転車に乗る人に限るが、画像のような道路の左側を走行することを示すステッカーを自転車のハンドル部などに取り付け、目に入るようにする。

ハンドルの左側にステッカーを貼るだけで乗る人が常に左側通行を意識できるという、誰でも始めやすい板谷越湊さんのアイデア。さらに手書きの意見には、個人の努力も大切だけど、多くの人にとって安心できる法整備の必要性も書かれていました。

お題② 自転車を乗る人が、安全にゆっくり走るにはどうすればいい?

小荒井 奏樹さん

自転車に『ブザー付き速度計』(ある一定の速度が出るとブザーが鳴る)を付ければ、スピードをいつも気にしながら走れると思う。

小荒井奏樹さんの車やバイクについている速度計を自転車にも取りつけるアイデア。確かに自転車はどれくらいの速度で走っているか、わからずに乗っている人も少なくないかもしれません。スマートフォンのアプリで速度計を作れば気軽にたくさんの人が使えるかもしれません。

杉江 芽依さん

動物のしりとりになっている看板を左側走行の進行方向順につける。左側を走行すると左側に順にしりとりが続いていく。歩道や右側走行では、看板の絵が見られない。

しりとりを見るために自転車の速度が自然と下がるという杉江芽依さんのアイデア。スピードを落とせるだけでなく左側通行をする人が増えやすいよう設置の仕方にも工夫しています。

神谷海里さん

メロディーロードのように安全な速度で走ると音楽が聞こえるようにする。早く走るとガタガタするような道にする。

車道に設置されている速度超過をおさえる仕掛けを自転車にも応用する神谷海里さんのアイデア。メロディーロードにすれば音楽を聴きたくて自然と速度をおさえる人も増えそうです。場所ごとに色々な曲が聞ければ、話題のスポットにもなるかも?

お題③ 自転車を乗る人が、交差点で必ず止まるためにはどうすればいい?

高木 蓮仁さん

停止線の手前にセンサーを付け、車や自転車が近づいたら、標識に音と光で注意喚起して、停止線の上にのるとメロディーが流れて、聞き終わるまでバーが上がらない仕組みにすることで、楽しく必ず一時停止する仕組みにする。

センサーを使った音と光、さらに遮断器で確実に交差点で自転車を停める高木蓮仁さんのアイデア。電車の踏切にも似ていますが、ポイントはメロディーが流れて楽しく一時停止ができること。発明キッズたちのアイデアにはみんなが進んで安全運転に取り組めるような発想がたくさんあります。

ほんだえれさん

交差点に、お花や道路標識やストップしてる手などの「トリックアート」を描くと止まると思います。

衣斐 菜月さん

白線の内側に訴える顔をした動物のイラストを描く。

杉江 芽依さん

「止まれ」の標識にキャラクターがあることで、標識を意識させる。

柏田 奏子さん

停止線に目を描くと誰かに見られている感じがして、注意して止まると思う。

「現実的ではない」と最初から否定するのではなく、これらのアイデアのタネをどう実現に向けてみんなで育てていけるかが今後の課題解決のカギだと感じました。

その後、アイデアを送ってくれた子どもたちとオンラインワークショップを開催。 交通工学と行動経済学の専門家からのアドバイスを元に、実際の公道で実証実験を行いました。 その様子は2021年9月23日(木・祝)19:30放送の1ミリ革命でお伝えします!

子どもたちのアイデアがみんなにとって暮らしやすい生活をつくるための一歩になるかもしれません。たくさんのアイデア、本当にありがとうございました!

今後も1ミリ革命プロジェクトでは自転車事故を減らすために大人や子どもを問わず、一緒に考えながら取り組みを進めていきたいと考えています。