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“ひきこもり”ではないけれど・・・ 名前のつかない生きづらさ 30代女性の決意

「ひきこもり」「発達障害」「アダルトチルドレン」「虐待サバイバー」…。こうした定義に、当てはまるようで、当てはまらない。だからこそ、自分の傷を認めることも、助けを求めることもできない。そんな生きづらさを抱えている人たちがいます。

「自分はひきこもりではないけれど、ずっと内にこもって生きてきました」。

コメントを寄せてくれた30代の女性に話を聞きました。

誰かに気持ちをわかってほしかった

今年の5月、いじめの古傷に悩みひきこもった経験のある男性の記事(「いじめの古傷 20年たった今も...“怒り”の先に見つけた生きる道」)に、あるコメントが寄せられました。

私はひきこもりでもないし、社会参加もできていますが、一方で自分の傷を認めてシェアする事がなかなか出来ずにいました。

私の経験は、誰が何と言おうと私にとって重要なものです。

「自分で自分のことを“当事者”と認めても良いのかもしれない。私は後遺症を抱えているのだ」と思うと、少し楽な気持ちになりました。

(アオミカン 30代 女性) ※一部抜粋

「“ひきこもり”ではないけれど」としながらも、記事に共感し、長文のコメントを投稿してくれた、アオミカンさん(30代女性)。

会って話を聞かせてもらいました。

「あの日は知人からつらいこと言われてしまって、打ちひしがれている状態でした。わかってくれる人だと思っていたから、ズッて落ち込んで。自分って何なんだろうなってグルグル考えていたら、あの記事がたまたま目に入りました。電車の中で記事を見ていたんですけど、降りて駅のベンチで座って、1時間ぐらいかけて投稿しました」

「誰かに自分の気持ちを分かって欲しくて、そうせざるにはいられませんでした」

投稿には文字制限がありましたが、その時に書いた原文は1200文字あったと言います。

そこには、幼少期の経験からくる生きづらさについて記されていました。

わたしは、小学校3年生の時から、家族から人格否定をされていました。

泣いても笑っても何をしても否定をされ、私は最終的に無表情を貫き、何も言わず黙るようになりました。家ではずっとそうやって過ごしました。当時は友達もおらず、ただ一人で過ごすばかり。暗い私をばかにするようなからかいも受けました。
大人になってから、自分の存在がないがしろにされるような感覚を覚えると、当時の無表情だった私、何も言わない私が急に立ち戻ってきます。それで友人を無くしたことが何度もありました。

自分が悪いのは分かっているのに、心と身体が急に言う事を聞かなくなるんです。
自分の意に反してそうなってしまうのが、またすごく苦しいです。本当はそうならずに感じの良い自分でいたいのに。

コメントを寄せてくれたのは、まさにそうした自分の存在が否定される体験が身に降りかかっていた時でした。

きっかけは、新しい上司に、自分自身のできないことをはっきりと指摘をされたことでした。「仕事として言われたことだ」と、頭では理解するものの、これまでやってきた自分のあり方を否定されたと感じました。

責任ある仕事につき、部下を束ねる立場にありましたが、そんな自分を周りがどう見ているのか気になり出したと言います。

「これまでなにげに私がやってきたことを、周りは実際どう思ってたんだろうって、怖い気持ちが出てきてしまったんです。そこでプツンと切れちゃって、ああもう無理ってなって、気持ちを病むようになり、しばらく仕事に行けなくなってしまいました」

「行けない日が続くとまずいなって思って、無理やり行ったら、幼少期にやってたような反応が出ちゃったんです。笑うことも泣くこともできなくて、ただ無表情でその場にいることしかできなかった。存在を満たすことができなかった、幼少期の自分に戻ることが何よりも怖かったんだと思います」

“生きづらさ”の正体を求めて

自身の抱えている生きづらさの正体を明らかにしなければ、前に進めないのではないか。

さまざまな情報に触れる中で、「自分は発達障害なのではないか」と考えるようになり、今年、専門外来を受診しました。

医師の判断は、傾向を持つ「グレーゾーン」。明確な診断は下せないというものでした。
そのことで、気持ちは、より追い詰められていったと言います。

「何かがちょっと自分の中で、欠落しているのはわかるんです。自分が何なのかっていうのを、はっきりさせたかったんです。でも、調べても、考えても、わからない。でも上手くできないから、何でなんだろうって思って。結局できないのを自分の“人格”のせいだって思うと、もうどんどん落ち込んでいきました」

「私はアダルトチルドレンでもないし、虐待サバイバーでもないし、ひきこもっていないし、いじめの明確な被害者でもない。でも傷はあるし、全然ほんとは大丈夫じゃない。内面ではこんなに苦しくて、葛藤しているのに、誰かに助けに求めるにしても、どこに求めてもいいかも分からない。すごいしんどいなって」

自分の経験は、誰がなんと言っても大切

そんなときに目にしたのが、いじめの古傷に悩み、ひきこもっていた男性の記事でした。
そこにあった「後遺症」という言葉を見て、“自分の傷を認めてもいい”と思えたと言います。

「私の経験は、誰がなんと言おうと、私にとって重要なものです」

コメントに寄せた言葉は、そんな中でわき上がった思いでした。

「私の経験って本当に苦しんでいる方に比べると重くないと思いますし、だから“当事者”を名乗ることに気が引ける部分がありました。“たいしたことない傷をひけらかすべきじゃないよね”っていうのが頭の中にあって。でも、“後遺症”って言葉を見て、本人が後遺症だと思ったら、傷と認めていいんだと思えたんです」

「その人にとって傷かどうかって、その人だけのもので、もっと認めていいはずなのに、“それぐらい我慢しろ”とか、“強くいて当然だ”とかいった空気がまだまだあるなと思うんです。でも、その人が大けがを負ったって思ったら、それはもう大けがで、経験の大きさとか深さに左右されるものではない。どんな経験であっても、尊いものだと思います」

傷とともに前へ

現在は、ひきこもりや精神障害の人たちに接する“支援者”という立場で仕事をしているアオミカンさん。

その傍ら、福祉の国家資格取得を目指して大学に通う中で、自分の傷に向き合うことの大切さを改めて学んでいるといいます。

「“自己覚知(じこかくち)”を徹底的にするようにと言われるんです。自分がどういう生き方をしてきて、今何をするためにここにいるのかってところを分かった上でその場にいないと、その支援者は簡単に相手を傷つけてしまう。だから、自分がどういう人間なのかっていうところを熟知する必要がある、と」

自分と向き合う中で気づいたことは、幼少期に周囲を気にして生きてきた影響から、常に他人からの評価を元に、自分の価値を判断していたということでした。

「“誰かを見返す”というような意識が常にあったのですが、それって果てしないじゃないですか。本当に見返せたかなんてわからないですし、満たされない。振り返って何が自分の手元に残ったかなって思うと、なにも無いんですよね。それって自分を生きられてないよねって思って」

家族から否定され続けてきたことで、自分の好きなことを好きともいえなかった過去。

実家を離れ、過去のものが手元に何も残っていない中、大切にとってあるものが一つだけあると教えてくれました。

まだ家族との関係がよかったころ、歌で自分を表現することが好きだった幼い自分。
そのころに使っていた、歌集でした。

ひとつひとつの記憶に向き合いながら、自分を取り戻していきたいと言います。

「ありのままの自分を表現すること。そんな自分を認めること。自分の中に確かな幸せとか、大切にしてる何かを積み上げていくということを、幼少期にできなかった。だからそれを取り戻して、獲得できなかったものを埋めていかなければいけないのかなって思っています」

「いつかどこかで、傷を抱えながらそれでも前に進もうとしている人たちと、お互いを認め合う話ができたら良いなと思います」

「留守電」はこちらから フリーダイヤル0120-545-501
みんなでプラス「#となりのこもりびと」では、投稿フォームから、記事にコメントしていただくことができます。

感想やご自身の体験談はもちろん、「こうしたら生きやすくなった」という知恵、「こんなテーマを取材してほしい」といったアイデアをいただけるとうれしいです。

もちろん、当事者、ご家族、支援者など、誰でもご参加いただけます。
みなさんの「知りたい」に応える形で、取材を進めていきたいと考えています。

みなさんの声が、私たちを動かす力になります。どうぞよろしくお願いします。

担当 #となりのこもりびと取材班の
これも読んでほしい!

この記事の執筆者

首都圏局 ディレクター
森田 智子

「#となりのこもりびと」担当。

みんなのコメント(35件)

体験談
でこ
50代 女性
2023年10月30日
私は母親の立場の者です。読んでいて、とても悲しく辛くなりました。
ひきこもりではない娘が、大変な生きづらさを抱えてます。
「なぜ産んだ。一生恨んでやる。いつか殺してやる」と言われる事があります。
こんな事を言わなければいけないほど苦しいのだと思って耐えてきましたが、
先日、虐待されていたと言われ、まさに青天の霹靂、ショックで青ざめました。
他の家族に尋ねましたが、皆が否定。
これまで、生きづらさを抱える方が、「虐待を受けていた」「夫婦喧嘩ばかりの家で育った」と訴えるのを見聞きして、気の毒に思ってきましたが、自分がそう言われてみて、ハッとしました。
記憶の改竄、脳内変換でそう思い込んでいる方もいるのでは?
絶望し、あまりに辛くてコメントしました。
この記事の方の事を言っている訳ではありませんので、決して人格否定などとは思わないでください。
悩み
しろいゆきのひ
20代 女性
2023年10月22日
自分が何者か知ること、知ろうとすることはとても大事なのだと思います。私も今、美大で表現を通して自分を知ろうとしているところです。
私の父は機嫌が悪いとリビングでたくさん煙草を吸います。小さい頃から、会話といえば否定、反論すれば殴るふりでした。でも、機嫌が良い時には世間でいう「良い父」なのでしょう。
自分の感情がどこにあるのかいまだによくわかりません。私は笑顔がデフォルトですが、芝居っぽいと言われます。一体どうすればいいのでしょうね。癒えても消えない跡を素敵に隠してくれるものが見つかるといいですよね。
感想
Love & peace
60代 女性
2023年10月21日
「"ひきこもり"ではないけれど…
   名前のつかない生きずらさ」

まさに、言い当て妙!
60超えてもクリアできず。
そういう人って、いるんだ!と
少しほっとしました。
自分だけが何か変なのでは…と
寂しく悲しい思いを抱いていました。
もう少し、頑張れ(?)そうです。
ありがとうございます。
感想
サバイバーも同じかも
40代 女性
2023年9月22日
私は虐待サバイバーです。記事を読んで思った事は、同じだけれども私は親を親と思える生活はしていない事でしょうか?私はどうして施設に保護されなかったんだろう、施設だったら周りが何を言わなくても私に普通の親子関係があって当たり前と押し付けてこないだろうと生きづらいです。私のされたことは人並み以上で今生きていることだけで自分を褒めようといつも努めています。私は思っています。社会で言われる幸せが普通だと刷り込まれていているけれども、私たちは私たちの幸せがあっていいと思います。難しいですが。私は自分の感情を表すことつまり自分を表すことが出来ません。しかし私は人が大好きです。これは私をもっともっと苦しめます。社会の普通という押し付けが少しでも減ってくれたら生きやすいのかもしれません。
体験談
おと
60代 男性
2023年2月15日
幼少期、父親の死後、母親に「お前のせいでお父さんは早死にしたんだ」と言われました。未熟児でお金がかかったからだそうです。子供の頃、月末になると腹痛でのたうち回りました。今思えば、父親の命日が月末なので罪悪感で体調が悪くなったのです。大人になっても人間関係がうまく築けず、妻からは抜け殻と話しているみたいでむなしいと言われます。体験を話してもすぐ周りのせいにする、と非難されます。死ぬまでつらさを背負うのでしょうか。
感想
たみ
40代 女性
2023年2月3日
わたしも人格を否定されてきた過去があります。
笑うことも泣くこともできなくて、無表情になる…とても似ていると思いました。
本当はしっかりコミュニケーションをとって誤解を解いたり、話し合いをした方がいい場面でも、反射的に固まってしまって。
何度も何度も、次は言葉にしよう、こうしよう、と心に誓っても、いざそんな場面がくると、全く同じ反応しかできない自分。
家族と距離をとり、ほとんど過去のものを持っていないことも同じです。
なんでこんな人生になってしまったのかな、という思いと、でも人生を諦めたくない気持ちでいつも揺れています。
アオミカンさんが前向きに夢を叶える方向に進んでいらっしゃるお姿に、とても勇気づけられました。
自己覚知、確かに…。
わたしもわたしを深く知り、どこかにいる同じ悩みを持つ仲間を助けられるような人になりたいです。
記事を書いてくださって、感謝します。
悩み
コスモスイカ
50代 男性
2022年12月31日
妻と中学生の子供がいます。現在、妻からのDVとモラハラを3年前から受けて別居しています。仕事はしていますが妻から毎日、受けた暴力、暴言が染み込んで仕事以外では外に出られません。フラッシュバックがひどくて夜も寝れなく昼間も頭痛が頻繁に起きます。ひきこもりでは無いのですが、いつか出れなくなってしまうのでは。と不安な日々を過ごしています。胸が詰まって苦しくなる時が多いです。
体験談
とも
40代 女性
2022年11月14日
地方の貧困でエリートでもない女の仕事はありません。ひきこもるだけ。40代なので静かに余生を過ごすだけ。親はDV被害を受けシングルマザー。特性から孤独で、どんな男との子どもでもうみたいと言って避妊に失敗したので出産。生まれたくなかったです。
感想
ぬめ
30代 男性
2022年10月31日
親から人格否定を受けてたのは明確に虐待だと思います。
物理的な暴力がなければ虐待ではないというのはあまりにも基準が狭すぎる。
体験談
kepco
40代 女性
2022年10月16日
わたしは中高生から20代前半に親のアルコール依存に巻き込まれました。しかし幼少期は大いに親の愛情を感じて育ちました。なのでアダルトチルドレンに当たるのかよくわからないまま歳を重ねてきました。
そして今、何をしていても息苦しさや孤独を感じて生きていますが、これを親や家庭環境のせいにしたくないという気持ちが強いです。
おそらく死ぬまで独身で、家族友人や社会のために何か有意義なことができるわけでもないと思います。そんな自分が心底嫌いです。
自死を考えるわけではないし、病名やナントカ症候群という呼ばれ方もしない。わたしは文字通り名もなき存在なんだなと感じます。
体験談
ころ
50代 女性
2022年10月9日
私の娘も、ひきこもりではないですが、ひととのコミニュケーションをうまくとりづらいです。保育園時代にいじめられていた子と、高校で再会したり、中学校時代にグループ分けで嫌がられたり。そういうこともあって、結婚に憧れても、行動には移せないようです。回想するドラマで、過去にいじめられていたから同窓会で仕返しをしようとしたというものを見ていたら「やればよかったのに・・・」と呟いた時には驚くとともに、娘の傷の深さを痛感しました。私もいじめた相手を憎む感情が湧いてきたくらいです。

夫も、娘の姉も亡くなって、やがて一人になる娘の心のよりどころになるものができるとよいのですが。
提言
だんだん
50代 女性
2022年10月7日
見た目に元気だったり自立してみえたりすると、一人でも大丈夫な人、強い人…と、勝手に判断され、うらやましいとか、時に尊敬されたり…ああ、めんどくさい(笑)。ますます、弱い自分をさらけ出しにくくなる上、強くなりそう。私だって人並みにいろいろなことを経験し、嫌でも自分と向き合い傷つき気づきながら、やっとやっとなんとか今にたどり着いたんだから。うらやましいならやればいい。神様じゃない、私もただの人間なんだから、弱い、と叫びたくなる(笑)。もし違いがあるならば、ありのままの自分を愛し信じる覚悟を決められたから。心身共の自立を目指してるから。
それでも望むなら、そんな私の心、胸の内を深く理解してくれる人、程よい距離感、対等な関係で見守ってれる人が1人でも居てくれたら、どんなにか心強いだろう。その安心安穏こそが、真に自立を支え自分らしく自信を持って生きていく原動力になるから。人には人。一人では生きていけない。
感想
つやこ
40代 女性
2022年10月5日
私も過去のモヤモヤから抜け出せない日々です。虐待とか、いじめにあったわけでもないけど。

今、子育てをしていて我が子を愛している自分と、過去の親から愛されていない自分が、心の中でぶつかりあっていて。親から何も肯定してもらえなかった過去の経験が邪魔をします。

職場でリーダーシップを取って問題の洗い出し、解決策を出しても自信が持てないから、みんなが賛成しても、信用出来なかったり、陰口言われてないか心配になったり。

ひきこもりたいけど、世の中の反応が怖いから、出来ないだけなんです。
ひきこもれるのは強い心があるから。安心して良いと思う。
感想
モモンティ
40代 女性
2022年10月2日
とても、共感できます。
何かが欠落している感覚、私にもあります。
年齢を重ねて、仕事がうまくできなくなり、職場の人間関係もギクシャク。。
適応障害を発症。その後復帰しましたが、やはり調子はよくありません。
仕事もミスが多くうまくいきません。
家族がいなければ、ひきこもっていると思います。
次のステップに向けて行動できてすごいと思いますが、今の私にはマネするのも難しそうです。
悩み
some
その他
2022年9月30日
みんなと同じように、一度だって怠けずに真剣に生きてきたのに、大人になれない、人として大きな欠落がある、そうひしひしと感じます。

たとえ親が世間的には毒親と呼べなくても、親によって何かしらのトラウマや傷を負って、それを子どもの時に癒せることなく年を重ねてしまった人間の背負うものは、あまりにも特殊で理不尽で、残酷です。同じものを背負う人にしかこの苦しみはわからない、と真剣にそう思いました。

どれだけ前を向きたいと思っても、そういう人間は多かれ少なかれ他人との関係を上手く築けません。社会に出ても同じように傷を負う。家から出るのが当事者にとって最も解決に近道なのに、背負ったもののせいで自立が困難になる。結局ひきこもるしか生きる術を見い出せず、元凶である親から離れられず、さらに生きたしかばねのようになっていく。
どうしたら自由になれるの?死ぬまでこのままなのかと。
感想
みどり
40代 女性
2022年9月28日
「何かがちょっと自分の中で、欠落しているのはわかるんです。自分が何なのかっていうのを、はっきりさせたかったんです」
「結局できないのを自分の“人格”のせいだって思うと、もうどんどん落ち込んでいきました」

という言葉にとてもとても共感しました。

私は機能不全家族で育ち、精神的虐待(面前DVなど)を受けました。母の愚痴を聴くのは長子の私の役目でした。

加えて20歳から8年間、ひと回り年上の元夫から精神的DV(人格否定、殴るぞと脅されるなど)を受けました。

PMDD(月経前不快気分障害)、うつ病、やや発達グレーゾーンと診断され、「ちょっと自分の中で欠落している何か」に名前がついて、私の"人格“のせいじゃないことが分かり少しホッとしました。

私は、アダルトチルドレン、毒親育ち、DVサバイバー、精神障害者だけれど、「後遺症」という言葉が私も1番しっくりきます。
感想
たんぽぽ
30代 女性
2022年9月28日
「見返したい」って思いに共感しました。苦しいです。
感想
かすみ
30代 女性
2022年9月28日
"ひきこもり"ではないけれど…というタイトルにひかれて読みました。
私の母は今なら毒親と呼ばれるタイプだと思います。当時はそんな言葉もなく、親との関係を誰かに打ち明けても「それくらい虐待じゃないじゃん」と言われたり、親への恐怖でイベントに参加出来ないと「いい年して親を言い訳にしてる」と非難されたりしていました。
母親への恐怖が生活の中心だった私にとって、自分の気持ちが誰にも上手く伝わらないことが1番つらかったです。
母親中心で生きていたので、人間関係を築くこともどんどん下手になっていき、人との距離感もいまだにわかりません。
もしかしたら私には何かしらの発達障害があるかもと思うこともありますが、医者と話すことが怖くて調べていません。

「虐待ではない、だから問題ではない」…それが間違っていることが、もっと広まってくれたらと思います。
感想
ふ。
40代
2022年9月28日
自分が人の親になった時に「毒親」って呼ばれる可能性がある…
親の責任ってどれだけ重いんだって、いつも思う。今悩んでいるのは親の育て方や接し方だったってわかったところで、解決するのかが疑問です。
感想
そえちゃん
20代 女性
2022年9月28日
とても共感しました。私、つらかったんだって記事を読みながら認めることができました。ありがとうございます。
感想
ピグレット
60代 女性
2022年9月28日
毒親の話で「子どもの方が親と距離をとる」という提案をあさイチで見ましたが、子どもは親となんとか距離が取れても、親は自分の娘を助けたい、孫が可愛い、自分はどうなってもいいから助けたい。どんな我慢をしても距離を取ることはできない気がします。親に見捨てられることはないという思いから親に毒舌する大人子ども、わがまま放題をする大人子どもで悩む親もいると思います。親の場合は、自分が育てた結果だから、自分で解決しかないのかなとも思っています。
悩み
ここな
40代 女性
2022年8月31日
子どもの頃、親から求められるものは私を愛するがゆえの事と感じていたが、私の心をないがしろにするものだった。

子どもの私は無力でとにかく捨てられては生きていけないという一心で親の望む良い子を演じるのに必死で、上手く出来ない自分を責めた。どう振る舞うか常に考え顔色をうかがい、家で心が休まる事はなかったと記憶している。

頑張っても報われない状態に嫌気がさし、小学校高学年で自分らしい自分を捨てた。それ以後、痛い、かなしい、楽しいなどあまり感情を感じにくくなり、中身空っぽでただヘラヘラと笑ってる とりあえずな私ができあがった。

自分の好き嫌い、得意不得意、将来がわからなくなり行き当たりばったりの生き方をしてきた。
ずっと生きづらさを抱えていたが、苦しいから生きることを許されていると本気で思い込んでいた。愛想は良い方なので問題なく見られるが、内心は怯え、心理的にひきこもっており、時間が止まって動けない自分がつらいです。
感想
ケンジ
60代 男性
2022年8月15日
幼少期に愛されなかった。これが一番大きいと思います。誰かに依存しなければ生きてはいけない時期に存在を認められない。愛されて当たり前の時期に愛されないことほどつらいことはないと思います。

愛されているという実感がないまま育ってしまうと自己を肯定できなくなると思うので、他人を愛せなくなるのではないかと…過去の傷はなかなか癒えないかもしれないが、人を愛することができる人になってほしいと心から願っています。
感想
あっこ
30代 女性
2022年8月14日
アオミカンさんのお話、わかるなと共感しながら読みました。私も今、自分のインナーチャイルドと向き合っている最中です。「わざわざこんなこと言わなくても」と思う気持ちもあるけれど、私を見て欲しい。私の話も聞いて欲しい。という気持ちがあり、それをどこに吐き出していいのかもわからなくなり、またモヤモヤし始めます。

今は、こんな私も一生懸命生きてるなと前向きにとらえるようにしています。心に傷が抱える人たちが安心して胸の内を話せる場がもっとあるといいなと思います。
感想
セッキー
20代 男性
2022年8月14日
アオミカンさんのコメントを読み、共感出来ました。
自分も社会人4年目ですが、学生時代は人とコミュニケーションが上手く取れず人間関係にはとても苦労しました。

約1年半前にASDと診断をされ、今までの生きづらさの理由が分かりました。
今は次のステップに向けて資格の勉強をされているので、とてもすごいなと思います。
感想
abc
2022年8月14日
仕事は普通にできているけれど、仕事以外のときは内側にひきこもっています。ただ、仕事でもフィードバックやアドバイスをもらうだけで、否定されてる気持ちになり、落ち込み、消えたくなります。相手は怒ってるわけではないのに。

わたしも自分がなぜこんなに生きづらいのかわからず、いろんな分析で考えますが、明確に答えは出ず。幼少期の母親との関係だと思いますが記憶が曖昧でその点もよくわかりません。

この記事で、一緒に頑張ってる方を見つけられた気持ちです。ありがとうございます。
感想
すん
30代 女性
2022年8月13日
自分が周囲と違う人間だという感覚を長らく持ちながら、少しでも普通に近づこうと、自分に「訓練」を課してきました。30代になってから知能検査を受けましたが、私も発達障害の「傾向がある」どまりで明確な診断が出ていません。一時期は診断名が欲しいと思う自分は甘えているのではないかとしばらく思い悩みました。

後遺症という言葉を読んで涙が出ました。
「訓練」の一環で自分を徹底的に否定してきたせいか、一時期は拒食と過食、最近は明確な原因のない抑うつに悩まされていますが、これも「後遺症」なのかな、と思います。

物事に名前がつくことで、得体の知れない不安から解放される人が増えるのだろうと思います。
ただその一方で、名前がつくこと、カテゴライズされることには、えてして偏見が伴います。
偏見を気にせず自分のことをオープンにできたらどんなに気が楽になるか、そんな思いも抱える日々を過ごしています。
体験談
みつば二葉
2022年8月13日
私も特に表だって話せるような大きくつらい出来事や境遇に遭ってきた訳ではないですが、、

気づいたら独りで、生きづらく、そして感情がなくなりかけていて...
そこから長い長い時間をかけて、学校の学生相談室に通ったり、心理学や精神疾患などの情報や詩などの表現に触れていく事で、なんとか悲しいという感情を取り戻し、(それでも自分の事で涙は出ないいまままですが)どうやら自分が傷ついている、悲しんでいるようだ、という事に気がつくことが出来ました。

しかし、情報を得ても、、自分の症状の名前や存在の定義が何も見つからず..誰にも話せなくて共有もできませんでしたが、例え全部自分が悪かったんだとしても、自分が傷ついた事に変わりはない。誰にもわかってもらえなくても、自分には傷と悲しみがある事。

それを礎に、何とか取り戻した感情を持ったまま日々を送ってきたので、とても響く内容でした。
感想
ばば
50代 女性
2022年8月13日
私も自分に似てると思いました。最初は自分でもなんでこんなに気持ちが苦しくなるのかわからなくて、どうしても人とうまくやれなくて、そのうち自分もうまくやれなくて、あっという間に年を重ねてきました。今はエネルギーが湧かないし、心が苦しい。振り返るとやっぱり色々あって、でも今の自分は今に存在するそのことと気持ちがいったり来たりして立ち止まっている感じがします。

この記事に出会って少し安心しました。そんな私の今でいいんだって思えました。
感想
ke i
30代 女性
2022年8月13日
「自分の体験は、何があっても、大切な体験…」

その側面もご自分を癒すために必要なひとつの道だと感じます。その上で別の道、別の見方もあるのではないでしょうか。自分だけを助けるための見方ではなく、そこに関わる全員が、助かり、癒される見方です。ご両親は、どのように祖父母に育てられてきたのか、観察したことはありますか。ご両親も否定的に育てられたのだとしたら、「この否定の連鎖を止めたい」というご自身は、今度は自分を傷つけるということを通して、攻撃性をやめられていないように感じるのです。

自分を傷つけるのも、他者を傷つけるのも、同じ攻撃性。だとしたら、止めるために、「自分は伸び伸び好きなものを、好きでいていい」「どうみられても、自分を自分は傷つけない、喜びを生きる」という決意のための、投稿をしてくださったように思うのです。その決意に、わたしも助けられています。
感想
たまこ
50代 女性
2022年8月13日
人は「そんなことで?」と軽く言うかもしれないが、その人の育ってきた背景によって、傷の付き方も残り方もそれぞれ違う。その人がつらく苦しいのなら、それは紛れもなくつらく苦しいことなのです。自分の限定的な経験値をベースに人の傷の大小を計れば、相手の傷をさらに深めてしまう。同調圧力の強い日本では、こうした名前のつかない生きづらさを抱える人は多いかと思います。
感想
wba
2022年8月12日
脳の発育の時期に受けた刺激がどんなものか、自覚が無くても影響が残るのだろうと思っています。

私も、「〇〇後遺症」という表現に心を救われた思いがしました。
私の場合、自己肯定感が薄弱な自覚があり、自分でも不思議でした。個としてより手のかからないように育てられたのだと思います。

個を脅かす行為はしてはいけないと思います。が、こうした行為を跳ね返す強さは、自分で自分を守るよう育てないと、無防備でやられっぱなしになり、つらいです。
安心できるところで伸び伸びと自分を育てたいと思います。
感想
30代 女性
2022年8月11日
とっても自分に似てるなーと思って読みました。

私も30代女性で、自分の生きづらさが何に起因するものなのか確かめたくて、発達障害の診断を受けに行きましたが、同じくグレー診断で終わりました。
アダルトチルドレンなどの定義に自分がいまいち当てはまりきらないというつらさがあるのも同じです。

不謹慎ながら、どこかのカテゴリー(アダルトチルドレン 、発達障害、被害者など)に属せたら、居場所もできて人にもつらさを理解してもらいやすくていいだろうなと思ってしまいます。
感想
とさか
30代 女性
2022年8月11日
アオミカンさんにとても共感しました。私は30歳過ぎてひきこもった時期があります。振り返るとようやくひきこもれてSOSを出せたんだと思います。

ひきこもりピアサポート活動をしていて感じるのですが、ひきこもりに関心が高まる一方で、アオミカンさんのようにどこにも当てはまらない人がますます苦しくなっていくのではと危惧していました。ひきこもってから支援につながるではなく、「ありのままでいていい、感じ方は人それぞれ」誰もが尊重される社会を望みます。

そのためには、まず大人が、苦しい時は苦しい、助けてと言える社会であることが大切だと思います。
感想
たいら
30代 男性
2022年8月11日
自分の事のことのように感じて、ハッとしました。