クローズアップ現代トップ > みんなでプラス > コロナが私から奪ったもの 格差や貧困が広がる社会で > NHK「生理の貧困」取材チームが「貧困ジャーナリズム大賞」を受賞
2021年11月20日

NHK「生理の貧困」取材チームが「貧困ジャーナリズム大賞」を受賞

2021年11月20日、東京都内で「貧困ジャーナリズム大賞2021」の表彰式が行われ、本サイトで発信を続けてきたNHKの「生理の貧困」に関する一連の報道活動が「貧困ジャーナリズム大賞」を受賞しました。

この賞は、貧困問題に取り組む市民団体が、「貧困に関する報道の分野でめざましい活躍をみせ、世間の理解を促すことに貢献したジャーナリストたちを顕彰」するものです。

受賞理由は、以下のとおりです。

経済的な困窮などのために生理用品をつかうことができない「生理の貧困」の問題にいち早く注目。この問題を調査してSNSで発信する若い女性たちと連携してキャンペーン報道した。若い女性たちが悩み苦しんでいる実態を「おはよう日本」「クローズアップ現代+」などの番組で知らせたほかネットでも発信した。他の先進国の実例も取材して男性にも理解しやすい形で報道を繰り返し、結果的に学校や自治体などでトイレにナプキンを常備させる対応を実現する成果に結びつけた。女性の職場や学校などでこれまでほとんど目を向けられることがなかった問題について社会の理解を促進させた一連の報道活動はこれまでにない画期的な報道活動として高く評価したい。
(貧困ジャーナリズム大賞 公式ホームページより)
※NHKのサイトを離れます。

これも、日ごろ「みんなでプラス」のサイトの記事を読んでくださる読者の方や、「クローズアップ現代+」を始めとするNHKの報道番組をご覧いただいている視聴者の皆様のおかげです。あらためて御礼申し上げます。

また、今年2月に「生理の貧困」に関する調査を行った団体「#みんなの生理」をはじめ、取材に協力してくださっている当事者や専門家、関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げます。

私たちはこれからも「生理の貧困」をはじめとする社会課題の解決のために継続して取材を行い、放送とデジタルの両面で発信を続けていきます。

これまでの取り組みをまとめました。

「生理の貧困」チームによる取材の記録

“生理用品が買えない”日本でいま何が?

2021年3月9日公開

新型コロナウイルスの感染拡大によって、女性の仕事や暮らしが大きな打撃を受けている実態を取材してきた私たちは、支援団体の方々から「生理用品を必要とする人が増えている」という声を聞くようになりました。

いったい何が起きているのか。取材を始めると、経済的に厳しいことが理由で生理用品を買えず、トイレットペーパーやキッチンペーパーで代用しているという女性に話を聞くことができました。

「生理用品を購入できない・入手できない」という問題は「生理の貧困(Period Poverty)」と呼ばれ、欧米を中心に社会問題として解決していこうという動きが広がっていることを知りました。

👆この記事を読む


【NHK NEWS WEBの関連記事】

私が生理用品を買えなくなった日(2021年3月19日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210319/k10012922551000.html

実態調査の結果は・・・

学生の5人に1人が「生理の貧困

2021年3月11日公開

「生理の貧困」はいま、日本でどれくらい広がっているのか。20代の若者でつくるグループ「#みんなの生理」が行った実態調査によると、過去1年で経済的な理由で「生理用品を買うのに苦労したことがある」と答えた学生は5人に1にのぼりました。

さらに、生理によって学業や仕事に深刻な影響が出ていることや、新型コロナの感染拡大で、生理用品を手に入れるのがより難しくなっている実態も明らかになってきました。生理をめぐる状況は、私たちが想像していた以上に深刻だったのです。

👆この記事を読む


【NHK NEWS WEBの関連記事】

「生理の貧困」を調査 学生の約2割“生理用品 買うのに苦労” (2021年3月4日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210304/k10012896501000.html

“生理の貧困”をなくしたい 私が声を上げるわけ (2021年3月26日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210326/k10012937231000.html

生理がきたことを誰にも言えなかった (2021年4月2日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210402/k10012951861000.html

「生理の貧困」 経済的困窮以外に “恥ずかしい” が要因に (2021年4月6日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210406/k10012958121000.html

海外の事例は・・・

「生理用品には課税しません!」海外ではどう実現?

2021年4月2日公開

「生理の貧困」をめぐる海外の状況はどうなっているのか。取材を進めると、イギリスでは生理用品の無償配布や課税廃止が実現していることを知りました。国を動かすきっかけとなった人物は、活動当初20代だったローラ・コリトンさんです。

そこで、「クローズアップ現代+」の保里小百合キャスターが、「#みんなの生理」共同代表の谷口歩実さんとともに、コリトンさんにインタビューを行いました。

より効果のある署名活動の方法や政治の世界で生理について議論することの重要性を教わりました。コリトンさんが語った日本へのアドバイスとは・・・。

👆この記事を読む



クローズアップ現代+で放送

“生理の貧困” 私たちはどう向き合う

2021年4月6日公開

「生理の貧困」が日本でも急速に社会問題として大きな関心を集めるようになってきました。最新の調査結果や当事者の声、全国の自治体による支援の状況などについてまとめました。

👆この記事を読む


【クローズアップ現代+で放送】

「生理の貧困 社会を動かす女性たち」(2021年4月6日放送)
(放送のダイジェスト記事もこちらから)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4530/index.html

【NHK NEWS WEBの関連記事】

「見捨てられるのが怖い」10歳で生理の貧困になった私(2021年4月26日放送)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012997911000.html

男性にできることは・・・?

「生理の貧困」男にできることは? 考え続けた1か月

2021年4月28日公開

「生理の貧困」を取り上げた4月6日放送の「クローズアップ現代+」は、大きな反響を呼びました。「最初は正直、身構えた」という井上裕貴キャスター。男性としてこの問題にどう向き合えばいいのか、取材チームに合流してからの1か月、考え続けた心境をつづっています。

「これまで何の疑いもなく生きてきたこの社会にも、男として無意識に得てきた権利や有利な状況があったのかもしれない」

「大切にしていることは、一見すると自分とは関係がないように思える取材相手や状況に、自分との共通点を見つけること」

👆この記事を読む


【NHK NEWS WEBの記事】

32歳男、生理用ナプキンを買う(2021年6月23日放送)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210623/k10013097841000.html

社会が動いた・・・

社会が動いた 「生理の貧困」が国の方針に明記されるまでの4か月

2021年7月16日公開

「生理の貧困」取材チームが報道を始めて4か月。当初、ほとんどの日本人にとって「生理の貧困」は馴染みのない言葉でしたが、今では社会問題として広く知られるようになりました。

そして6月、大きな動きがありました。毎年発表される「経済財政運営と改革の基本方針」、いわゆる「骨太の方針」(国の重要課題や政策の方向性を示す方針)に、生理の貧困への対策が初めて明記されました。
具体的な内容を示した「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」では、生理の貧困を「健康や尊厳に関わる重要な課題」だと指摘しています。

さらに、「生理の貧困」に対して支援を行う地方公共団体の数も増え、5月19日時点で255団体、7月20日時点で581団体にのぼりました。

👆この記事を読む


【内閣府の記事】

男女共同参画局の「生理の貧困」ページ(国や地方公共団体による取り組みを紹介)
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/kenko/periodpoverty/index.html ※NHKサイトを離れます。

【NHK NEWS WEBの記事】

生理用品はトイレットペーパーと同じに (2021年9月3日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210903/k10013235351000.html

「生理の貧困」生理用品の配布など支援・検討 255自治体に (2021年6月2日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210602/k10013063101000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

「更年期ロス」の取材開始

“更年期ロス” 100万人の衝撃 データで見る#みんなの更年期① 

2021年11月5日公開

取材チームが「生理の貧困」に続いて注目しているのが、「更年期ロス」。 「更年期ロス」とは、ほてり、頭痛、憂うつ…など、性ホルモンの減少によって起こる心身の不調、いわゆる「更年期症状」によって仕事に何らかのマイナスの影響があることをいいます。専門家の集計によると、「更年期ロス」にあたる人は100万人を超えます。

今回、NHKと専門機関が行った初めての大規模な調査から、「更年期症状」が働く人たちに深刻な影響をもたらしていることが明らかになりました。何が起きているか、調査の結果を詳しくお伝えします。

👆この記事を読む



「更年期の症状でこんな影響が」「こんなサポートや仕組みがあれば良いのに」など、あなたやあなたの身近な人の経験・ご意見を聞かせてください。取材してほしい内容や質問もお寄せください。

#みんなの更年期 アンケートフォーム



【NHK NEWS WEBの記事】

「更年期障害の私は4月30日、雇い止めにあった」 (2021年4月30日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210430/k10013005981000.html

治療してくれる病院はどこに?40代、突然の体調不良 (2021年11月8日公開)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211108/k10013328141000.html

今後も取材の記事は、課題解決型ジャーナリズムのサイト「みんなでプラス」「コロナが私から奪ったもの」「ジェンダーをこえて考えよう」NHKニュースウェブのサイトなどで更新していきます。ぜひ、コメントをお寄せください。


みんなでプラス
「コロナが私から奪ったもの 格差や貧困が広がる社会で」


みんなでプラス
「ジェンダーをこえて考えよう #BeyondGender」



記事の感想やご意見は下の「コメントする」から投稿できます。

※コメントは編集部で内容を確認の上、掲載させていただきます。