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【新型コロナ後遺症】30代以下の若者にも ”脱毛”や”うつ症状”

緊急事態宣言が出された1月、東京都の新型コロナ感染者の半数以上を占めているのが10代から30代の若い世代です。「高齢者に比べて重症化する割合が低い」とも言われる若い世代ですが、感染後に思わぬ症状に悩まされている人たちがいます。
東京・渋谷区にある診療所には、コロナの“後遺症”とされる、けん怠感・息苦しさ・味覚障害などの症状に悩む若い患者の受診が相次いでいます。
取材を進めると、後遺症が長期にわたり、生活に大きな影響を受ける人の存在が浮かび上がってきました。

(首都圏情報ネタドリ!取材班)

発症3か月後に襲った“脱毛”の後遺症

去年9月に新型コロナに感染した関東地方に住む20代の女性です。職場で集団感染が発生し、みずからも感染。無症状のまま自宅で静養し、回復しました。その後も普段通りの生活を送っていましたが、感染から3か月経った頃、突然の脱毛症状に襲われました。

20代の女性

「毎日、排水溝の髪の毛を取らないと詰まっちゃうぐらいなので、もう衝撃でした。なにこれ?って」

多いときには30本以上抜けることもあり、周囲からも抜け毛を指摘されるようになりました。悩んだ末、生まれて初めて育毛剤を購入しました。

20代の女性

「育毛剤を買うっていうのも、この年齢で抵抗があったけれども。いつまで続くんだろうというのと、治るのかな?っていう不安は残ります」

後遺症が原因で「うつ」に 休職に追い込まれた20代男性

後遺症によって、仕事に大きな影響が出たという20代の男性もいます。去年4月から新入社員として都内の人材派遣会社で働き始めましたが、7月に新型コロナに感染しました。回復後は職場に復帰したものの、けん怠感息苦しさなどの後遺症に悩まされるようになります。始めたばかりの仕事を頑張りたいと、上司と相談してテレワークと出勤を組み合わせながら仕事を続けましたが、徐々に体が耐えられなくなっていきました。

(後遺症について上司とやりとりしたメール)
20代男性

「メール1件を送ったらちょっと休憩とか、仕事を1時間すると結構きつくなっちゃって体が言うことをきいてくれない。気持ちはあるけれども体がついていかない」

いつになったら思い切り仕事ができるようになるのか?先の見えない不安に襲われるようになり、満足に睡眠が取れない日々が続くようになりました。
11月に心療内科を受診し、うつ状態であると診断を受け、ドクターストップ。休職を余儀なくされました。

(心療内科の診断書)
20代男性

「実際に自分がうつになるなんて思ってもいなかったのでびっくりというか、ショックというか。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。会社に対してもそうですし」

これまでの生活が一変してしまったというこの男性。同世代の若者に新型コロナの怖さを知ってほしいといいます。

20代男性

「先の見えない迷路みたいな感じでコロナになってしまうとすごい人生が狂ってしまいますし、予定していたことがすべて壊れちゃうので、できるだけ外に行く機会を控えてコロナにならないようにしてほしいなと強く思います」

患者の約半数が若い世代 コロナ後遺症クリニック

新型コロナの後遺症とみられる症状の診断を行っている東京・渋谷区にある診療所です。 いま、回復した後も長期間続く症状に悩まされ診察に訪れる若い人があとを絶ちません。

院長の平畑光一医師がこれまでに診てきた患者は700人以上。新型コロナから回復した後もけん怠感や息苦しさ、脱毛や味覚症状を訴える人が相次いでいるといいます。
詳しく分析した475人のうち約半数が10代から30代の若い世代でした。

平畑 光一医師

「あんまり特別なことではなくて、実は多くの方が後遺症にかかっています。コロナそのものよりも後遺症のほうが若者は気をつけないといけないと思います。怖いことが起きているなというのが僕の実感としてあります」

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