音楽の力で訴える気候変動の危機【インスタ画像でわかりやすく解説】
SDGsの17の目標のなかに、「気候変動に具体的な対策を」という目標があります。
深刻化する気候変動に危機感を覚えた若者たちが立ち上がり、あるイベントが開かれました。
それは、気候危機を訴える音楽イベントです。
「気候危機に取り組む仲間を増やしたい」。
20代の若者が中心となり、多くの人が参加しやすいイベントにできればと考え、企画しました。
(NHK「首都圏ネットワーク」より)
※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。
“取り組む仲間を増やしたい” 音楽の力で訴える気候危機
2022年10月中旬、20代の若者たちが中心となって企画した音楽イベントが開かれました。その名も「Climate Live Japan (クライメイト ライブジャパン)」。音楽をきっかけに気候危機を知り、一緒に行動する仲間を増やしたい。イベントの開催には、若者たちの強い思いがあります。
-
イベントを主催する 小出 愛菜さん
-
「普通の生活を送ることができなくなるくらいに気候変動が進んでいることに危機感を感じています。しかし、ことし(2022年)の夏の異常な暑さも、涼しくなると忘れられてしまいます」
-
イベントを主催する 田代マホさん
-
「周囲に気候変動対策で活動していることを話すと、『すごいね』と言われますが、話はそこで終わってしまうので、アクションにつながっていないと感じています」
このイベント、日本で開かれるのは2022年で3回目ですが、実は世界各地で開かれています。最初に呼びかけたのはイギリスの高校生。
「クイーンのブライアン・メイを呼んで、気候変動を訴えるライブをやれないか」
との提案から始まり、趣旨に賛同した若者たちが次々つながって世界での実現に至ったのです。
-
Climate Live Japanに出演 KOM_Iさん
-
「“出てください”と言われて正直、断れないなと(笑)。10歳ぐらい下の子たちが気候変動に危機感を持ち、イベントをやろうとしているのはかっこいい」
日本でのイベントは主催する20代の若者と10数名のボランティアでアイデアを出しながら、手探りで準備を進めてきました。アーティストには本人に直接、自分たちの思いを語り、出演を交渉してきました。
イベントの入場時につけるリストバンドを古着から手作りしたり、会場には古着を回収するコーナーも設置。また、気候変動のことを知ってもらいたいと各地で活動する人から「いま行動してほしい理由」をわかりやすく話してもらうコーナーも企画。
-
Climate Live Japanの主催者 田代マホさん
-
「気候変動での活動は、どうしても友だちや周囲に言いにくい部分があります。音楽だったら、活動していない人でも気軽にイベントに誘いやすいし、アーティストのファンにも響くと思うのでアクションを起こすきっかけになると思っています」
\音楽ライブで使う“アレ”を古着で/
気候変動の危機を音楽ライブイベントを通して伝える「Climate Live Japan」。ライブで身につけるリストバンドは紙ではなく、古着から作ります。
不要になった衣類のリメイクを手がける学生団体と協力。3色の編み込みがかわいいリストバンドがイベントを彩ります。
\ポジティブな気持ちが行動につながる/
「Climate Live Japan」に参加するアーティストのKOM_Iさん。
「ライブイベントに来た人に音楽が響くことで、ポジティブな気持ちになり、持続可能な地球にするために『何かやろう』という気持ちになってくれれば」と語りました。
インスタグラムでも画像を公開中
インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます