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2030年までに50%削減目標!カフェでの取り組み

カフェで加速する“脱プラスチック”の動き。スターバックスコーヒージャパンでは店内で飲む冷たい飲み物の「フタなし提供」を開始。エクセルシオールカフェでは「FSC認証紙」を冷たい飲み物の持ち帰りカップに、タリーズコーヒーでは冷たい飲み物の一部を紙カップ変更するなどサステイナブルな社会を目指した国内外の取り組みを取材しました。

スターバックスコーヒージャパンでは2030年までに二酸化炭素、水、廃棄物の半減を目標に掲げています。4月18日から国内の113店舗で店内で飲む冷たい飲み物の「フタなしでの提供」を開始。2022年夏頃の全国展開を目指しています。

利用する人はー

「すぐ飲むのでフタなしでもいいなと感じました。お店で環境への取り組みをしていることで、私もちゃんとしきゃなきゃなと気付かせてもらいました。
とてもいい試みだなと思います」 

店で働く人はー

「環境保全の取り組みの一環としてお客さまに説明、提案するととても良い印象を持っていただいています。
フタなし提供をはじめ、繰り返し使えるカップでの提供やストローなしなど、お客様とのコミュニケーションをとりながらニーズに合わせたものをこれからも提供していきたいと思います」 

【ドトールコーヒー】
2021年11月に使い捨てマドラーをプラスチックから厚紙のマドラーに切り替えました。これにより年間5.7トンのプラスチックを削減できるとしています。

また同じグループのエクセルシオールカフェでは2022年2月から適切に管理された木材を原料とした「FSC認証紙」を持ち帰り用の冷たい飲み物のカップに使用。年間28.6トンのプラスチックを削減できるとしています。

【タリーズコーヒー】
2021年10月に冷たい飲み物の一部でプラスチックカップから紙カップの提供へ変更。またフタはストローのいらないものに。

こうした取り組みを全国に展開することで、年間100トンのプラスチックの削減を見込んでいます。また4月から店内飲食時のカトラリーのステンレス推奨を強化するとしています。

海外では使い捨てカップの使用が廃止に

韓国のスターバックスでは2025年までに全ての使い捨てカップを廃止すると発表。​またチェジュ(済州)で先行して行った取り組みでは3か月で推定20万個の使い捨てカップ削減につながったとしています。

繰り返し使えるカップの貸し出し、回収、再利用の取り組みが始まっているアメリカ。
シアトルのオフィス内にあるスターバックスカフェ「SODO8」では全ての飲み物を再利用可能なカップで提供するという試験的な取り組みが行われています。

使い捨てスプーン、歯ブラシが有料に!?

4月1日に施行された「プラスチック資源循環法」では、カフェを始めとしたプラスチック製品を無料で提供している企業などに削減が求められるようになりました。

削減の対象のプラスチック製品は12品目。

コンビニやカフェなどで提供しているフォーク、スプーン、ナイフ、マドラー、ストローを始め、ホテルや旅館などで提供しているヘアブラシ、くし、かみそり、シャワー用のキャップ、歯ブラシ。
クリーニング店で提供しているハンガー、衣類用カバーがこれに当たります。

古米やサトウキビを配合したアメニティー

東京・品川区にあるホテルのフロントに置かれているのはヘアブラシや歯ブラシなどのアメニティー。

このホテルでは客室からアメニティーを撤去し、製品自体もプラスチックが少ないものに切り替えました。客の利便性を考えて、無料での提供を続けることに。

滋賀県大津市にあるこちらのホテルでは、歯ブラシなどの無料提供をやめることにしました。
客への反応は心配ですが…
宿泊客に予約時に環境への配慮を説明し、歯ブラシの持参を呼びかけます。
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最大5着までまとめてカバー

クリーニング店で課題となっているのが衣類カバー。
洗濯物は衛生的な扱いを求められているため、簡単にはなくすことができません。
名古屋市の店ではまとめて包装する「集合包装」を取り入れ、プラの量を従来の1/3〜1/5程度まで削減も。

機械の導入には1台200万円以上の費用がかかり、手作業で客ごとに衣類を分ける手間もかかるなど負担が…

清心社 小橋一慶社長 

「経費がかかるのでいろいろ知恵を絞らないといけない」

東京・大田区のクリーニング店が見直したのはフィルム。
衣類カバーに使うフィルムを薄いものにすることでプラを3割ほど減らせ、追加コストもほとんどありません。

クリーナーズ洗屋 小宮山圭造社長

「リモート化でワイシャツの取り扱いが減るなど大きな影響を受けている中なので、コストの負担が増えないように取り組んでいきたい」

コンビニエンスストアでもー

【セブンーイレブン】
植物由来(バイオマス)の素材を30%配合したスプーンやフォークなどのカトラリーを順次、導入。

【ローソン】
持ち手に穴をあけて、長さ1センチほど短くしたプラスチックのスプーンとフォークや木製のスプーンを全国の店舗で導入。

【ファミリーマート】
使い捨てのフォークと先割れスプーンの提供を取りやめる方針を固め、提供を求める客には代わりに、竹製の割り箸を提供することに。

プラスチック資源循環促進法にあわせて、企業が動きをみせる中、私たちの行動にも変化が求められることに。

あなたはマイ歯ブラシ、マイカトラリー持っていますか?

みんなのコメント(1件)

感想
持続可能な社会
30代 男性
2022年5月31日
日本はプラスチック製品が多く世界的に批判されてるので脱プラスチックをしている会社を私は応援したいです