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持続可能な世界のため“健康にも地球にも優しい食事”とは?【インスタ画像でわかりやすく解説】

私たちが出しているプラスチックごみが、外国で火事の原因となっている・・・?

世界の飢餓の原因は、私たちの日々の食事と関係がある・・・?

いま起きている環境問題は、どこかで私たちとつながっています。

問題を「ひと事」にせず、一緒に考えていければと、SDGsをグラフィックでわかりやすく解説していくシリーズを始めることにしました。

1回目は、私たちに欠かせない食料についてです。

2つのポイントから考えていきます。

ポイント1☞8億人が飢餓状態 原因は私たちに?
ポイント2☞“健康にも地球にも優しい食事”とは?

(NHK「NHKスペシャル 『2030 未来への分岐点』 」より)

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

SDGsの目標2は「飢がをゼロに」です。

しかし、8億もの人々が飢が状態にあるとみられ、国連が「飢がのパンデミック」と警鐘を鳴らす危機となっています。

食料は十分に生産されているのに、なぜ「飢がのパンデミック」が起こるのでしょうか・・・?

その原因は、私たちにも関係がありました。

8億人が飢が状態 原因は私たちに?

アフリカなどを中心に飢が状態にある人が増え続け、その数8億人と見られてます。国連は「飢がのパンデミック」と警鐘をならします。

全世界で生産された穀物は26.7億トン(2020年 ・過去最高)。地球上の全員が1人1日2348kcalずつ摂取できる分量です。それなのになぜ「飢がのパンデミック」が?

世界で生産される食料の1/3が廃棄に。私たち日本のフードロスだけでも2億人近くの飢がを解消できるとされています。

そして先進国で大量消費される「肉」。それをまかなうために世界で生産される穀物の1/3が使われています。

WFP 国連世界食糧計画 デイビッド・ビーズリー事務局長

「現在の食料システムは持続可能ではありません。飢がは悪化の一途をたどっています。今改革に着手しなければ飢がの拡大が社会の不安定化を招き、大量の難民が発生します。飢えと社会の安定はつながっているからです」

“健康にも地球にも優しい食事”って?

食料問題に取り組むEAT財団が発表した「地球を守りながら 100億人を健康的に養える食事」。
ポイントは 「肉の消費の大幅削減」 です。肉食中心の先進国では牛肉や豚肉を8割以上、魚を多く食べる日本でも7割の削減を勧めています

牛肉1kgの生産には6~20kgの穀物が必要とされます。そして世界の食肉生産量2億5千万トンをまかなうため、世界で生産される穀物の1/3が使われています。
肉の生産に使われる大量の穀物などを貧困層に回し、偏りを解消することが飽食を楽しむ私たちに求められているのです。

国連では2021年、 「食料システムサミット」が初めて開かれます。
先進国での浪費を止めると同時に、生産・流通・消費まであらゆる段階でシステムを改革することを目指し話し合いが行われます。

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

インスタグラム「地球のミライ」はこちらから※NHKサイトを離れます

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みんなのコメント(1件)

かに
40代 男性
2021年10月28日
全ての人々に食料が行き渡るようにすることは必要だと思います。ただ、「地球を守りながら100億人を健康的に養える食事」としている点については疑問に感じます。国谷さんとの対談でヨハン・ロックストローム博士が『ここ5年間で多くの科学的エビデンスが示しているのは、私たちが飽和状態に達しているということです。』と述べているとなると、持続可能な社会と人口100億人社会は辻褄が合っているのですかということです。