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#Beyond Gender
2020年12月25日

Vol.6  ジェンダーをこえて考えよう みなさんの声①

社会的・文化的に作られた性差「ジェンダー」や、“思い込み”から生まれる偏見「ジェンダー・バイアス」について、みなさんからさまざまな声が寄せられています。日ごろから感じている疑問や”モヤモヤ”、どうすれば解決できるのか…。
あなたも一緒に、ジェンダーをこえて考えてみませんか。

ジェンダーについての “モヤモヤ”…


“男のくせに” “女々しい” とは…

「男のくせに」「女々しい」という表現があります。前者は『男』が『女』より優れている、上であるなどというのがあり、後者は『男』が下の存在である『女』のような真似(まね)をしているから言われるというのもあります。 その非対称性を無視して語られているのを見たりするといつもモヤモヤします。

夫に暴行されていた妻を助けた女子プロレスラーを「男前」と評して、後輩を殴った力士(の親方)が「女々しい」と報道されたことがあったそうです。 このように、女の人がいいことをしたときに「男前」とほめられたのに対し、男の人が悪いことをしたときに「女々しい」などと非難されたのを見たときもモヤモヤしました。 なぜ性別を持ち出すのかなと思います。

10代・女性

  



なぜ女性だけに防犯ブザー?

交通事業に関わる社員です。職場で女性社員のみ、防犯ブザーが配布されています。有事の際に必要とのことですが、このご時世、男性社員が被害に遭わないとは限りません。 防犯上必要との理由ならば、男女問わず配布すべきであり、どちらか片方に配布というのは、男性・女性双方に対する差別ではないでしょうか。

男性・愛知

  



人材の半数を活用・育成しきれていないのは損失

ジェンダーの問題は、「○○するのが当たり前」という思考停止が原因ではないでしょうか。男性は稼いで当たり前、養えない男性は結婚するに値しない、など。

男女差別は文化の問題でもありますが、経済に与える影響を考えたときに、人口が少なくなっていく日本では男性だけが働いて稼いでも生産性は上がりませんし、教育分野で男女平等に育てている日本でいよいよ社会に還元するという段階で、人材の半数を占める女性を活用・育成しきれていないのは相当な損失だと思います。女性が能力伸長をあきらめて、ケア労働にばかり回る社会では、どれだけ男性が頑張っても、男女同等に活躍する国がある限りは、その国に人材活用の分野で差がつけられるのは仕方がないことかと思います。

20代・女性・東京

  



ジェンダー問題を語れない空気がある

ジェンダー問題を語ろうとしても、できる人とできない人がいる。そうした問題を、空気を乱すもののように見ている人がいることが現状ではないだろうか。当然のようにセクハラもあるし、性的マイノリティへの理解はもっと根深いといえると思う。

20代・男性・宮城

  



日頃から「おかしい」と感じていること

選択的夫婦別姓が未だに実現していないのはおかしい。名前を知らない誰かのことを呼ぶときに、 「おばあさん」「おじいさん」 「おばさん」「おじさん」 「おねえさん」「おにいさん」 など、血縁に基づいた、性別を断定する呼び名ばかりなのが不便。 新しい言葉が欲しい。緊急避妊ピルが薬局で売られるかどうかについて、日本産婦人科医会の男性が「どんな時も薬局で買えるようにするのはおかしい」と反対を表明しているのはおかしい。

日頃から「おかしい」と感じていること、もっとこうなればいいなと思うこと、知りたいと思うことがたくさんある。     

30代・女性・愛知

  



異性愛が前提の番組にギモン

私が常々思うことは異性愛中心主義の根深さです。恋愛、結婚するのが当たり前。そして、それが異性であることが前提の番組作り、会話の進め方が多いです。ジェンダー、セクシュアリティーは多様だとはいうが、それは口で言うだけで、その考えを実際に取り込んで会話を進めている番組は少ないと思います。

ぜひ、恋愛、結婚、異性愛であることが前提という風潮に疑問を持つような番組を作ってほしいです。         

20代・女性・東京

  



男性も悩んでいます

男性も悩みや生き方で悩んでいます。 男性であっても、その性がつらい人々の多様さにも焦点を当ててほしいと思います。 ちなみに私は男でいることが嫌になり、今年から自宅では女性のファッションを身に付けています。性欲は男性の性器、女性との性交にあり、複雑です。 女性になりたい、そして女性が好きです。

50代・男性・東京

  



“女らしさ”は“男性のため”!?

人が自分を都合の良いように扱うために、“女性らしさ”を使われていたことに幼い頃から傷ついてきました。私にしか割り振られないものは、家事、お客様の接待。いずれ結婚した女性がするからというのです。結婚や出産は誰しも望んでいるわけじゃないし、女性の仕事が家事労働ということにも納得がいきませんでした。ジェンダー規範が嫌で、「女性でなくていい!女性らしさに当てはまらない私は女性じゃない!」と長きにわたり、“女性よりのXジェンダー”を自認してきました。

「女らしくしなさい」には、おとなしく従順で「男性のために役立て」と言われている気さえします。「女性らしさ」と言われているものが必要にされるときは、会社などの組織の中で、男性の目がある時です。同性といるとき、女らしさなんか気にもとめません。自分を魅力的に見せたい場合ならまだしも、そうでない時さえ、マナーとして男性を立てる必要が出てきたり、身だしなみをきちんとしたり。女性らしくしていないと社会人失格のような扱いさえ受けます。自立した人間同士なのに、いびつな形だと思います。

20代・女性・栃木

  

ジェンダー・バイアスをなくすためには?


職業や立場で縛ることをやめよう

看護師の男性です。「女性はまめでやさしいから介護看護職向きだけど、男は雑で荒っぽい」という潜在的な性別観を、患者家族はもちろん同僚の姿勢に感じ、悩まされることが結構あります。逆に“らしさの呪縛”を解くために、男が化粧したり、女が大股を広げたりすることであらがうことにも違和感を覚えます。

少なくとも、職業や立場で縛るのをまずやめないと。社会構造だけでなく、心理的精神的構造に性別固定的観念がくみこまれているので、変えられるところから変えないと。

40代・男性・鹿児島

  



「そういう人もいる」と認めていくことが大切

先日、男性のタレントさんがテレビで、お肌のケアに気をつかったり、化粧品にこだわったりしていると話しているのを聞いて、両親が「男がメイクなんて、気持ち悪い」と言いました。生きてきた“時代”の考えが無意識的に働いただけで、悪意はなかったのだと思います。

でも、「気持ち悪い」「男なのに」「女なのに」そういう言葉ひとつひとつに傷つけられ、好きなことを好きにできない方々はまだまだたくさんいるかもしれないと思うと、とてもつらくなります。 好きなことを好きなだけできない、周りの人間に認めてもらえないのは、誰にとっても苦しくてつらいものだということは、少し想像すれば分かることではないでしょうか。

例え理解できないことであったとしても、「そういう人もいるんだな」と認めていくことで、みんなが息苦しくない世の中になっていくのではないかなと私は思います。もっともっと良い時代に向かっていきますように。

20代・女性・愛知

  



性別が “星座くらいの存在感”になってほしい

「性別が生き方・人生に影響してはならない」と考えています。性別は何かしら与えられてしまうもの。せめて「星座」くらいの存在感になってほしい。蟹座の人は獅子座の人より偉い、なんて誰も思いませんよね。性別も本当はそんなモンです。性別によって相手を縛ったり、自分を縛ったりするのはおかしなこと。自由と寛容の社会にしていきましょう。人はみんな同じ「人」です。

30代・女性・神奈川

  



少数派がいることを見える化

身長150センチ台の男性です。背の低い男もいろいろ苦しんでいます。身長が低いことを笑われることは当然、既成の靴や服がほぼ無いなど日常的につらい思いをしています。何もしなければ、多数派に圧されるのは当然です。

少数派が居ることを見える化して、差別しないだけでなく、可能な範囲で少しだけ手をさしのべることの大切さを意識することが大切なのではないでしょうか?

50代・男性・愛知

  



知ることが理解につながる

日本では「~らしさ」を大事にしている風習があるので、つらい思いをされてきた人もいると思います。ですが、知ることから、理解につながると思っています。勇気のいることだと思いますが、これから理解者は増えるはずです。 

60代・女性・埼玉

  



賛成・反対 いろいろな意見を聞く

男性だからカッコよくあってほしい。女性だからかわいくあってほしい。と思うのは普通だと思う。でも、それを他人に押しつけるのは違う。「トランスジェンダーだから変」とか「性同一性障害だから変」とか、そんなわけないのに。障害があってもなくても、それぞれ1人の人であることを忘れてはいけない。

自分は人それぞれで百人百色ってことでいいと思う。でも、みんなそう思っているわけじゃないからSNSや学校、職場で嫌な思いをする人が出てしまう。だから、もしよかったら一方的にこれは良いことだと報道しないで、いろんな意見を聞かせてほしい。「そう思わない」っていう人の意見も聞いて、自分なりの考えをまとめたい。特に田舎は意見の交流会みたいなことがないから、テレビを通して沢山の違う意見の人の話を聞いてみたい。

10代・女性・岩手

  


こらからも、みなさまから寄せられた「声」をさまざまなカタチで紹介させていただきます。




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