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2020年8月20日

「フェイク・バスターズ」番組ダイジェストVol.2 ひぼう中傷の被害者を救う!第三者がカギに


あなたもできる 被害者を救う“ひと言”
ひぼう中傷に関する興味深いデータがある。
多摩大学情報社会学研究所によると、ネットの炎上に加担したことのある人は、ユーザー全体の1.1パーセント。このことから、実際に攻撃的なコメントを書き込む人は、ごく一部だと分かる。そしてそれ以外の、多数を占める第三者こそが、被害を減らすカギを握っているのだ。



新型コロナウィルスに感染した経験を発信し、ひぼう中傷を受けたリョウスケさん。
被害が止まず、精神的に追い詰められる一方だった。そんな状況を大きく変えたのが、一部のフォロワーから寄せられた、リョウスケさんの味方をする書き込みだった。





リョウスケさん
「気分が沈んでいく状況の時に、自分を応援してくれる人や、励ましてくれる人がたくさんいることで、すごく嬉しくて頑張ろうっていう気持ちになりました」


取材をすると、リョウスケさんの味方をしたフォロワーの中には、中高生の子どもを持つ親たちも複数いた。

リョウスケさんに味方したフォロワー
「みんなのために発信している子がひぼう中傷を受けているのを見て、黙っていられませんでした」
「自分の娘と同年代の子が攻撃されているのを見過ごせませんでした」


リョウスケさんに対するひぼう中傷はいまも続いているが、こうした声のおかげもあり、以前のように気に病むことはなくなったと言う。

リョウスケさん 「こんな人がいたんだっていう程度に、(ひぼう中傷を)流せるようになりました。『発信している内容を見て、より一層感染対策に気をつけるようになった』という、DMやリプライをたくさんいただくので、発信を続けていこうかなと思っています」

困っている人には応援を


YouTuber 葉山 潤奈さん
友達やフォロワーさん、会ったことのない人たちでもいいので、声を上げていくことを本当にしてほしいです。叩かれて困っている人に、「私たちは応援しています」と愛が伝わる書き込みをする人が増えれば、ひぼう中傷しにくい環境ができるのではないかと思います。文章じゃなくハートマークだけでもいいと思う。こうした一言を投げるのはSNSのすごくいい使い方だと思います。

心理学者 関屋 裕希さん
そこはすごく大事なところで、ひぼう中傷を書かれている人は、世界が全部敵のように見えてしまう。例えば30件ぐらいコメントがついて、その中で1件だけでもネガティブなコメントがあると、人はそっちに注意が向きやすい。これは心理学で「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれるものです。そこにハートマークのコメントや応援メッセージが来ると、『何か違う、一人じゃないんだな』と思えて、孤立から抜け出せると思います。

評論家 宇野 常寛さん
ひぼう中傷を受けた人は傷つきすぎないでほしいし、気にしすぎないでほしい。こんなものは世間で一部なんだということをはっきり言っておくことが大事だと思う。さっきのリョウスケくんのような立場に置かれた人も、過剰に絶望しないですむのではないかと思いました。



「フェイク・バスターズ」番組ダイジェストを読む
Vol.1 もしも身近な人がひぼう中傷を受けたら…
Vol.3 ひぼう中傷をなくすために…プラットフォームの役割は?



「フェイク・バスターズ」

8月20日(木)夜10:00~10:30(総合テレビ)