みんなでプラス メニューへ移動 メインコンテンツへ移動

みんなでプラス

教員不足の解決策となるか 採用倍率増へ教育委員会の取り組み

“新学期に担任の先生がいない。教頭が代理担任をやることに”
“教科の先生が足りない。しばらく自習が続いている”


全国の学校現場で深刻になっている「教員不足」。

その背景のひとつに、教員採用試験の倍率の低下、教員を志す人が減少しているという指摘があります。去年、全国で採用された公立の小中学校や高校などの教員の採用倍率は3.7倍で過去最低となり、このうち小学校の採用倍率は2.5倍と、4年連続で過去最低となったことが文部科学省の調査で分かっています。

地域の学校教育の存続をかけて、各地の教育委員会ではあの手この手の採用活動の取り組みが始まっています。

移住して教員になろう!徳島県教委が都内イベント

徳島県教育委員会が企画した「徳島県で教員になろう!」イベントの様子

去年12月、東京・渋谷にあるホテルの一角。
「徳島で教員になろう!フォーラム」と題したイベントが2日間の日程で開催されました。

主催したのは徳島県教育委員会。近年低迷し続けている教員採用試験の志願者減少や教員不足に危機感を抱き、県外在住者も含めて教員のなり手を発掘しようという、初の試みです。

徳島出身者だけでなく、徳島にゆかりのないの人、さらには現時点で教員免許を持っていない人も含めて、幅広く参加を呼びかけました。

イベントの冒頭には、徳島の魅力を知ってもらいたいと、県教委の人事担当者自ら「阿波踊り」を披露。

イベント内、壇上で阿波踊りを披露する教育委員会の担当者

徳島では体育の授業で阿波踊りを教えるため、教員は初任者研修で踊りを練習するという地域の特色を、体を張ってPRしていました。

ほかにも“温暖な気候の中ゆったりとした雰囲気で子どもを指導できる”と、徳島で教員になる魅力をアピールしたり、働き方改革の取り組み、県外からUターンして働く先輩教員のビデオも紹介。

2日間のイベントには、教育学部で学ぶ徳島出身の大学生、社会人で転職・移住を考えている夫婦、徳島にゆかりのない人も含め50人が参加していました。

(徳島出身で都内在住の女性)

今は英会話の講師をしているが、いつか地元で教員になりたいと思っていたから、良い機会だった。将来同僚になるかもしれない人たちと話ができて安心感が湧いたし、モチベーションも上がった。

(都内在住の男子大学生)

親戚が徳島に住んでいて、徳島で教員にならないかと勧められて参加した。ただ、現時点では住み慣れた東京で教員になりたいと思っている。

徳島県教育委員会が企画した「徳島県で教員になろう!」イベントの様子

徳島県教委によると、2022年度に実施した試験の志願者は1175人と過去10年で最少。10年前と比べ約25%減少しています。

これまでも県内や隣県で大学生向けの採用イベントを実施してきましたが、厳しい現状に危機感を抱き、より積極的な施策を打とうと今回の企画に動いたと言います。

徳島県教育委員会 教職員課(小中学校人事担当)鎌田秀幸 統括管理主事

徳島の良さや教員になる魅力をお伝えできて、非常に手ごたえを感じています。

人口減少がどんどん進む地方の小さな県で、教員のなり手をただ待っているだけでは厳しい。近隣の県から徳島の採用試験を受けてくださる人もいるんですが、近隣の自治体との“志望者の奪い合い”になってしまい、合格を出しても辞退者が多いという現実もありました。

首都圏であればそういった奪い合いの心配は少なく、優秀な人材を掘り起こせるのではないかと期待しています。希望者には、県の移住施策も案内しながらスムーズに徳島に迎え入れたいと思っています。

“将来は教員に” 現役の中高生に呼びかける地域も

「中学生・高校生のための教職セミナー」の様子
「中学生・高校生のための教職セミナー」の様子(写真提供:静岡県教育委員会)

将来の教員志望者を増やすために、今まさに学校で学ぶ生徒にも教職の魅力を訴えているのが静岡県です。

静岡県では10年以上前から、中高生向けのセミナーを開催。若手の教員をパネリストにディスカッションを行ったり、一日をどんな風に過ごしているか話したりして、職業としての教員を知ってもらおうとしています。

教員になるには教員免許状を取得する必要がありますが、そのためには大学等で教職課程を履修しなければなりません。大学進学を控えた世代に、進路を決めるに当たって教職を検討してもらいたいという取り組みには、これまで約2300人の生徒や保護者が参加してきました。

「教職を目指す中高生のモチベーションを向上させ、教職を目指すことを迷っている生徒の背中を押す効果などを実感しています。中高生という進路選択を考える時期に、正しく教員の仕事や教職の魅力を伝えることは、非常に重要であると感じています」(担当者)

少子化の時代、なぜ「教員不足」が起きる?

そもそもなぜ教員不足が起きているのか。これにはいくつかの理由があります。

国や自治体の調査によると、近年、ベテラン教員が大量退職しています。1970年代前半に生まれた第2次ベビーブーム(団塊ジュニア)世代の就学に合わせて大量採用された教員が、定年を迎えているためです。

その穴を埋めるように新規採用も増加し、学校現場は“若返り”が進んでいます。

教員の平均年齢の推移(公立小学校)のグラフ
文部科学省「令和元年度 学校教員統計調査」の資料より一部加工して作成。
画面左の平成22年度は「50歳以上」が多くの割合を占めているが、画面右の令和元年度は「30歳未満」の比率が19.2%となり、年齢構成が変化している。

現在、そうした若い教員が産休・育休をとる時期にさしかかっていることや、病気で休職する教員が増えていること、さらに特別支援学級のニーズが高まっていることも重なり、教員不足が起きていると文部科学省は説明しています。

学校現場のピンチヒッター「講師」が足りない

とはいえ、これまでも何らかの理由で休職する教員はいたはずなのに、今まで教員不足が問題にならなかったのはなぜか?専門家などに取材すると、そこには「講師」と呼ばれる非正規教員の存在と、教育界独特の慣習があるといいます。

公立学校の教員になりたい人は、教員免許を取得した上で、各自治体が実施する「教員採用試験」を受験します。受かれば、正規の教員として採用され教壇に立つことができます。

一方、試験に落ちた人は、各自治体の教育委員会から「講師」として登録するよう促されます。学校現場で欠員が生じた場合に、期限付きで非正規の教員となる、いわば“ピンチヒッター”です。

教員採用試験の倍率が高かった時代は、試験に落ちる人が多く、結果として講師登録者も大勢いました。ある日突然、教育委員会から「すぐに働いてほしい」と電話がかかってきても、教壇に立てるならと応じる人がそれなりにいたのです。

教員採用試験から教壇に立つまでの流れ イメージイラスト

現在は採用試験の倍率が低下⇒不合格者が減少⇒講師登録者が減少している状況で、いざ欠員が生じても対応が難しくなっています。それが「教員不足」という形で、学校現場へのさらなる負担となり、子どもたちへの影響も心配されているのです。

教員確保へ「初任給アップ」「大型連休返上の採用活動」…模索し続ける教育委員会

NHKが実施したアンケートの用紙

NHKでは去年、教員不足を解消するためにどんなことを行っているか、各都道府県の教育委員会を対象にアンケートを実施しました。

多くの自治体が取り組んでいるとしたのが下記です。

○免許は持っているが教職に就いていない「ペーパーティーチャー」向けのセミナー開催
○ハローワークを通じた募集
○特別免許状の活用

※教員免許状を持っていないが、優れた知識などを持つ人を教員として迎える制度

また、教員のなり手が集まらない理由に長時間労働が指摘されていることを受け、働き方改革に力を入れていると答えた自治体も多くありました。

一方で、自治体独自の取り組みも。

福井県教育庁のYouTube映像
(YouTubeに掲載されている福井県教育庁が制作した動画)

【福井県】YouTube動画で教員の魅力をアピール
教育委員会のすべての課から部局横断でプロジェクトチームを結成し、YouTubeの企画を立案。“恩師と教え子の対談”や“県外から転職して福井県の教員になった人”などを動画で紹介し、福井県で教員として働く魅力を訴えています。

「成果は分からないが、受験者に“動画をみました”と声をかけられることはある」(担当者)


【岡山市】初任者の給与アップ 毎月2500円×5年間支給
この春から初任者の教員に対して、採用後の5年間、給与に加え毎月2500円を支給することが決まりました。また、講師に対しても45歳の年度末まで、毎月1000円が支給されます。

教員の負担軽減を考える校長と現場教員などによるワーキンググループで議論を重ね、今後改善を図っていく予定だということですが、更に処遇の改善をすることで、教員の確保につなげたいとしています。

島根県教育委員会が制作したパンフレット
島根県教育委員会が制作したパンフレット

【島根県】大型連休や年末にU/Iターン者向けの特別試験
島根県では去年初めて、U/Iターンの社会人向けに「特別選考試験」を実施。試験を受けやすい大型連休に試験日を設定しました。

春の大型連休の試験では24人が受験し17人が合格。受験者からは、「新卒で教員採用試験を受けた当時は、採用倍率が高く、島根県で教員になりたくてもなれなかった」という声も聞かれていて、担当者は「非常に成果があった」と話していました。

合格者の平均年齢は40歳台。こうした即戦力となる教員を確保しようと、引き続き特別選考試験を実施する予定です。


【神戸市】採用が増えた新任教員を対象に、採用前研修
神戸市では、教員不足に対応するためこの春の採用者数を増やし、451人を採用予定(前年度比205人増で約2倍)。倍率は7.1倍から3.6倍に下がりました。

大学を卒業したばかりの新規教員が増えることへの対応として、神戸市教育委員会は、学校配属前の2~3月に大規模な研修を初めて実施することにしました。希望者に対して、座学や模擬授業などの研修を、小学校で15日間、中学・高校で9日間行います。この期間は時給で給与も支給。対象者のうち9割が参加する盛況ぶりだといいます。

「教員不足の影響が大きく、なかなか講師が確保できないため、前年比で77人多い学卒者を採用しています。これまでも“初任者研修”という研修制度はありましたが、学校での仕事が始まる前に受けたいというニーズも多く、少しでも新人の先生方の不安を和らげることができればと考えています」(担当者)

教員不足は解消できるのか?専門家に聞く

教育研究家の妹尾昌俊さんの写真
教育研究家・妹尾昌俊さん

こうした対策は、教員不足の解決につながるのか?
教育研究家で、国の中央教育審議会委員なども務めた妹尾昌俊さんに聞きました。

妹尾さんは「様々な取り組みをして対応しようとしているのは興味深いが、いずれも効果のある施策か明言が難しく、まずは実態や原因を、教育委員会も国も正面から見つめるべきではないか」と指摘。
そのうえで、問題の背景のひとつである“志願者数の減少”について、教員を目指す人がその道を諦めるタイミングはいくつかあるとして、主に4つを挙げています。

① 教職課程に進むも、「難しい」「忙しすぎる」などで修了できない
② 教員免許をとっても、教員採用試験を受けない(民間等に就職する)
③ 試験に不合格となり、講師登録には至らない
④ 教員として働くが、労働環境や処遇の問題などで辞めてしまう

教育研究家・妹尾昌俊さん

一例として、教員免許は取得したものの教員にならなかった人の約30%が、“教育実習”を経験して志望度が低くなったという調査結果があります(下図参照)。その原因は何なのかを調べ、対策を打っていくことが必要です。

簡単に教員免許を取れるのが良いことだとは思いませんが、今の学生は特別支援教育やICT教育など、勉強しなければいけないことが増えていて、“カリキュラム・オーバーロード”も懸念されます。学生の不安に向き合うことも重要だと考えます。

2022年 文部科学省「教職課程を置く大学等に所属する学生の教職への志望動向に関する調査」資料より、教育実習に関する項目
(2022年 文部科学省「教職課程を置く大学等に所属する学生の教職への志望動向に関する調査」資料より)

教員の産休などの期間を講師がカバーするシステムも、限界に来ていると妹尾さんは指摘しています。

教育研究家・妹尾昌俊さん

以前は、教職はとても人気があって、倍率が10倍以上という時期もあり、不安定な講師の立場でも教壇に立ちたいという人は多くました。ただ、“試験は不合格だけど、教員として働いてほしい”と頼まれ、合格者と変わらない仕事をするという状況は、一般的にはなかなか理解しがたいことだと思います。
最も致命的なのは、講師として働く場合、研修を受ける機会が基本的にはないことです。正規採用された教員は“初任者研修”といって手厚い指導を受けられますが、講師の場合は、たとえ新人であっても、教育委員会から何のフォローもないまま現場に立たされるということが少なくありませんでした。講師を活用するならば、自治体の努力として彼らへの支援も必要だと考えます。

最も必要なのは“いま働いている先生たちの環境改善”

さまざまな要因が重なって顕在化してきた「教員不足」。

その対応策として最も大事だと妹尾さんが強調するのは、いま学校現場で働いている教員たちに目を向けることです。昨年度、精神疾患で休職した公立学校の教員は5897人にのぼり、健康に働き続けられる環境を整えることが重要だと言います。

教育研究家・妹尾昌俊さん

産休・育休の取得増加が教員不足の一因といわれますが、産休・育休の取得は当然の権利ですし、減らすことはできませんよね。定年退職する人を減らすこともできません。できることは教員志望者を増やすことと、今働いている教員の離職を防ぐことです。

職場環境をよくすることは、病休の人を減らすことと、志望者にとって魅力的な職場に近づくことの、2つの意義があり、効果的です。
ただ現状は、そもそもどんな理由で病休・離職になっているのか、その原因追及もあまりできていません。それゆえ、適切な施策が打てない。教員不足に歯止めをかけるためにも、実態を把握することが肝要です。

教員を志す人は、減っているとはいえ今も大勢います。生徒にとって最も身近な大人が教師であり、その姿から生徒は日々教職の魅力を感じ取ってくれています。だからこそ、やりがいばかりを強調するのではなくて、志望者が不安に思うことに向き合う姿勢が大事になると考えています。

取材後記

今回、各地の教育委員会から話を聞き、綱渡りの学校運営を何とかしたいと必死の模索が続いている様子が伝わってきました。

ただ、教員不足の背景は非常に複雑で、必要な対策も多岐にわたります。

取材に答えた教育関係者が共通して語っていたのは「先生への投資は、子どもたちへの投資、そして日本の未来への投資でもある」ということ。
その意識をもって、教員の処遇や労働環境の改善に取り組んでいく必要があると感じました。

担当 藤田Dの
これも読んでほしい!

この記事の執筆者

報道局 社会番組部 ディレクター
藤田 盛資

2011年入局、金沢局と首都圏局を経て現職。
「教員の働き方」や「校則改革」など学校現場を取材。

報道局 社会部 記者
能州 さやか

2011年に入局。
秋田局と新潟局を経て2017年から社会部。
現在は教育や子どもの取材を中心に行う。

みんなのコメント(52件)

感想
教員志望の大学生を持つ親
60代 男性
2024年1月13日
教員不足の問題が何か?みなさん『誰か』に騙されていませんか?
たしかに労働環境の改善は必要ですが、現状でさえ教員志望の学生はあふれる程大勢いるのです。教員を目指す学生の半数以上は夢破れて他の就職先を探さざるを得ないのです。教員採用基準の見直しこそ必要なのではないでしょうか?
『誰か』が、多くの教員志望者を意図的に排除しているようにしか思えません。いやな言い方ですが教員不足は『誰か』にとってメリットがあるからなのではないでしょうか?
『採用倍率増への取り組み』・・・悪くはないですが、教員不足解消策ではないと思えます。そもそも供給側は一部を除き不足すらしていません。この教員不足『問題』はみんなでどこに『問題』があるのかをよく考えて意見を出し、世論を動かさないと解決できないだろうなと思います。
提言
みか
50代 女性
2023年12月28日
老害な教員が多すぎる。昔のしきたりから抜け出せないから、若い人達が、教員になりたいと思わない。うちの娘が特別支援学校の先生になりたいと言っているが、親としては、あまり賛成できない。何故なら、働き方、労働者のあり方が、一般企業とかけはなれてるからです。
提言
SkyTrail.2
70歳以上 男性
2023年5月21日
教員不足の原因は様々で・・と総花的に説明をされていて、その通りではあるのですが、不足する理由の個々にその原因の重みが違いますから、重い理由から強調すべき解決すべきであると感じました。教員不足の最大の理由はなり手がいないわけで、ブラック定額働かせ放題ともいわれる過酷な勤務が主原因です。土日曜はクラブの引率で、右目で試験問題の採点をしつつ左目でプレーする生徒を見て技術指導を考えます。文系クラブでも10年間、土日曜は学校に来ていたという教員もいます。確か日当が1500円でした。時給190円未満の手当ては高校生のアルバイトの2割位です。学校では昼食も立って食べることも珍しくありませんでした。担任を持てば生徒の問題は山積で、夜寝ていても夢に出てきます。倒れた同僚が何人もいました。小さな手当をつければ解決するような問題ではありません。40年間の体験でして決して間違いはありません。
体験談
自立を目指すシングルマザー
50代 女性
2023年5月13日
シングルマザーになって、本格的に教員採用試験を目指しています。が、東京都の臨採が決まって引っ越しをし、仕事の開始連絡を待っても「辞令がとどかない」の一点張りで採用保留が半月。
収入は途絶えるし、引っ越し費用200万かかっています。

しかも、採用試験の申込をしようとしたら、まさかの受験資格なし!
私は中学校の免許しかないのです。採用試験は中高の免許がないと受験資格しかなく、臨採の面接のときに校長に「今なら受ければ全員受かるいきおいで人がいないから、ぜひ受験してください」と言われた言葉を信じてきたのですが。

ようやっと仕事を開始しても、就業前からせっついていた社会保険がいつまでたっても手続きをしてもらえません。子供の学校行事への参加のため、保険証が必要だと言ってもだめで、先日仕事を辞めてきました。国保に入ったので、子供は学校行事に参加できますが、収入はないまま。本当に困ってます。
体験談
元教員
50代 男性
2023年5月10日
私が講師をした時、管理職から2校間でやってと言われ断った。すると、自分で断ってくれと言われ当該の学校へ出向くと、既に私の名前が入った時間板ができていた。そしてその管理職は、異動していった。断れない弱味につけこんで。これが現場の姿です。
体験談
地方から出てきて
40代 女性
2023年4月23日
地方から東京に出てきて臨職をしていますが、すぐに辞めるつもりです。
まず、引っ越し手当がありませんでした。引っ越し費用は100万近くかかりましたし、職員住宅もないので、家賃が高いなか住宅手当もないのはかなりきついです。
そして、学校長との面談の時「今なら受ければ受かるから」と励まされて受ける気でいた教員採用試験は、自分の持っている免許では受験資格すらありませんでした。
4月1日から採用と言われていたのに「辞令が来ないから」と4月に入ってもだらだらと保留されて飼い殺しの状態。
これで地方からの教員を集めようというのがちゃんちゃらおかしい。
市役所に相談に行ったら「弁護士に相談するべき案件」と言われました。
飼い殺しにされている間に他県の採用試験の申し込みと、臨職の申し込みを済ませました。
体験談
たまちゃん
50代 女性
2023年4月16日
 教員不足の中、代替で来てくれるのは60代後半~70代という方も少なくありません。また、中学校の場合1人の授業数が週20時間以上になったり、時短で午後はいらっしゃらなかったりすると、相持ちの教員同士で授業の進度について話し合う時間がとれません。生徒の情報交換ができない上に、学年団会計や給食会計、各種書類作成が業務の負担になっています。これらすべては巡り巡って生徒の学習権を奪っていると言っても過言ではないでしょう。
 学校には、教員不足以外にも「いじめ」や不登校、パワハラ、部活動問題など、生徒、教員にとっても様々な問題があります。それは全て日本社会が抱えている問題の縮図ではないでしょうか。小手先の問題解決に躍起にならず、もっと大胆に改革してほしいものです。
体験談
ふむふむ
40代 男性
2023年4月14日
この春から特別支援学校の時間講師に任用されました。やり甲斐のある仕事だとは思うのですが、労働条件通知書の提示を求めたところ、そんなものは見たこともないし出したこともないとの返答。労働基準法違反です。
あるあるですが休憩時間とされている時間は生徒に給食を配膳し、教員は一緒にお弁当を食べます。あまりにも時代感覚と乖離した状況であるため勤務1日目で労働契約の解除を申し出ました。まともな精神状態では理解できないのが学校で働くということだと感じました。
提言
うさ
50代 女性
2023年4月9日
若い先生の離職が言われるが、ベテランも離職したいと思う事が多い。それは、今の保護者が変化した事も大きいと思う。30年ほど前なら、教員に対して協力しようと好意的であったが、教育再生会議の辺りから教員に対し、上から目線で理不尽な要求を言う保護者が増えてきた。更に母親でなく父親が言ってくる事が増えた。子どもを信じるのは大事だが、保護者は自分の子の言うことしか聞いてないし見えていない。
個に応じた指導と言われても、多動だったり、暴れる子がいたりと40人は多くて見きれない。今は親も子も多彩な考え方になっているので、海外のように25~30人学級に減らすべき。または、副担任をつける。
でも人はいない。つまり教員を増やしたいなら、給与や働き方の内容もそうだが、分業化も必要。クレーム対応の人員や事務処理対応の人員を各学校に配置することも必須。
体験談
はる
60代 女性
2023年3月28日
中学非常勤を辞めました。
あまりにも大変でした。
職務は“授業に関すること”のみなのに、試験問題作成して定期試験日に行き(出勤にならない)、採点して評価までやりました。
パソコンがないため自宅持ち帰り。旅先にもパソコン持参して機内やホテルで成績付け。セキュリティなんて形だけ。
この一年、何回徹夜したことか。すべて無給です。理科は実験もあり、その準備・片付けも大変でした。50分の授業の準備を25分でやれと?片付けは無給?
3クラス分まとめて出来るのは、プリント作成だけです。実験はその都度準備して洗わないと、器具が足りない。
正規の教師は連日会議で忙しく、理科室を整理する暇もない。どこの学校も理科室はゴミ溜めのようです。
要領よくやるなら、実験はすべて動画を見せる。それで良いのか?生徒のことを考えたら奉仕するしかない。行政は足元をみてるとしか思えない。
悩み
シマ
50代 女性
2023年2月28日
現役の教員で現在、教員34年目にして初めて休職中です。原因はクラスの1人の児童からの執拗な言動です。前触れもなく大きな声での暴言、まるであおり運転に一日中、毎日、毎日、繰り返しあっているような感覚です。担任が嫌がりそうなことを意図的にすることもあれば、自分の気分で周りの児童を巻き込んむこともありました。同じ学年の同僚に話したくてもゆっくり話す暇はなかなかありません。まして管理職にはなおさらです。自分の精神状態がいよいよまずくなってから、管理職に相談しましたが、改善の方向にはいきませんでした。保護者に伝えても、先生がうちの子を誉めないからだと私のせいにされました。その子が他の子に手を出したり暴言を吐いたり迷惑をかけた時には対峙できても突発的な暴言にいちいち対応する事がいつも冷静で感情を抑えるべき仕事で、時間的にも精神的にもできませんでした。なりたくてなった教員でしたが今はお勧めできません。
感想
P108
70歳以上 男性
2023年2月28日
記事中、教員と表記してますが、昭和初期は、師範学校出の先生様、戦後は教師、それが、教員組合が活発な頃から教員。たかが言葉かもしれませんか、教師の社会的地位の低下かもと思います。愛知県では、教員特別法の給与部分を削り、現職員並みになりました。行政の教師理解の貧弱さなのかと、思います。
体験談
しーちゃん
60代 男性
2023年2月28日
もっと再任用を大切にすべきだと思う。60歳以降もまだ貢献できると思って、続ける人も多いが実際職場では、使い捨て扱いだなぁ、と思うことがある。給料は、期限付きの1年目の人達と同じで、期限付きは毎年度給料が上がって行くが、再任用はそのまま。また期限付きはもらえる手当が、再任用にはない。授業時間数は、期限付き1年目より多い。これじゃ、65歳まで勤めたくなくなるよ。
提言
ふくちゃん
60代 男性
2023年2月27日
教員は忙しすぎる。文部科学省、教育委員会では、ビルドはするが、自らの施策を吟味してスクラップすることは、しない。現場は、新しい仕事が増え続けている。若い人たちは、教員はブラックだと気づき始めている。教員志願者を増やすには、仕事をスクラップすることが、不可欠である。本当に児童生徒に必須なのはなにか、見極める必要がある。(元小学校教諭)
提言
yk
70歳以上 男性
2023年2月25日
定年に達する教師に対して、定年後の再雇用を柔軟な勤務条件により対応すれば、教師不足の緩和に繋がるのではないかと思います。定年後も時短などで働きたいと考える教師はたくさんいるように思います。現在小学校で短期の事務補助をやっている者です。
感想
しんでゅう
40代 男性
2023年2月22日
労働力が足りないのは、いまや全業種といってもよい。志願者が減ったといっても志願者からまだ3倍の採用枠を取れるのだから、不足というには贅沢である。
賃金アップも月数千円のアップと言われたところで、誰も魅力を感じないのではないか。
教員でしかできない仕事とは何なのかを考えて、業務をスリムにしなければ、希望者は増えないだろう。
まあ、希望したところで長く働いてくれそうな人材を面接で見つけられなければ、なんの解決にもならない。
悩み
娘教員後悔父
70歳以上 男性
2023年2月22日
娘夫婦は教員で、孫2人は保育園に。娘は約700人の生徒に一人で専門科目を教育、担任、部活顧問もあり、平日は20時から21時帰宅。土曜日も毎週部活で学校に。孫の保育園は7時から19時まで。娘が迎えに間に合わないので、毎日ジジババが迎えに。19時迎へではほとんど誰も残っていないので17時に迎えに行く。ばあばは娘家族の夕食も作らざる得ず、ばあばの家事は7時から20時まで。定年退職してもジジババは、ゆっくり旅行も出来ていない。教員になった娘夫婦はもとより親の生活まで犠牲にする教育労働環境に疑問を感じる。このような実態を見聞きして周囲の人は自分の子は教員に就かせないのだろう。県教委は学校現場だけでなく、教員の子育て環境、支援しているジジババ等まで実態を調査して対策をこうずるべきです。正直、教員への就職に反対すべきだったとの思いもある。
教員本人、子ども、親の全てが疲弊している。社会全体で解決してほしい。
体験談
イソノ
50代 女性
2023年2月22日
土日に部活動の大会がある場合は『休める日が二週間後か』と思いながら働き、授業日に大会含む出張がある場合は勤務日に授業を変更します。そうすると、出張もあるけど授業も普段より多くなり、大会引率前に疲れていることもあります。部活動担当を掛け持ちしているので、大会日程が重なれば片方の大会にだけ行きますが、重ならない場合には文字通り『連続勤務』です。そこに検定試験や模擬試験監督が入るのです。疲れは取れません。教育無償化よりも検討するべきことがあると思います。『勤務実態調査』は定期考査前に実施されるため通常よりも勤務時間は短くなる(部活動中止となるため)ので、全く『実態』とかけ離れた結果にしかなりません。定年延長になっていますが、現在と同じことをできるのはあと何年かと考えてしまいます。生徒の成長だけでは、教師になったときの気持ちを持ち続けることはできない。
提言
ゾル
2023年2月21日
「教員不足」に関する記事はこれまでにも何度も目にしてきたが、一都市部で講師経験がある体験者として、元凶は正規教員枠を予算の都合という理由で減らし、一方でその人員不足を体のいい「講師」という名の下に、都合よく使い捨てている現状が最大の問題点である。担当記者はそれを理解するべきだ!!民間へ就職や正規教員の産休、病欠だとか、そんなものは大した問題ではない!!一番は都合よく使い捨てられ体のいい「人員調整弁」として正規教員の欠員の穴埋めをさせられている講師であり、その待遇は劣悪、最低で研修も受けられず、翌年の勤務保障もしないような雇用条件である。このような講師活用を即刻辞め、すべてを正規教員として採用するべきである。また自治体や国が予算を理由にするなら、現状の正規教員への公務員としての手厚い待遇を減じて整理し、新たな正規採用者枠への予算として均等化するべきだ。
感想
こぐま
40代 女性
2023年2月21日
私立の専門学校で教員をしています。教員不足は本当に問題だと思いました。
記事の最後の内容が1番肝心ですが、その事について議論されていないことにもどかしさを感じます。
なぜ離職するのか。病休者が増えているのか。
その要因として教員個人の業務量過多と時間外労働があげられると思います。
もう、教育への情熱だけでは持ち堪えられません。誰かが休めば誰かに皺寄せがいく。
悪循環で教育の質は下がっていきます。
時間外は、計上されていない「持ち帰り仕事」が大きな負担です。
働き方改革は、ただ上司から「早く帰れ」と言われるだけで、職場にいる時間が単に制限されただけ。業務量は変わらないので自宅に持ち帰るしかありません。
土日も授業の準備や会議、行事等の資料作成に自分と家族の時間が削られていきます。
家事、家族との時間を捻出するために自分の睡眠時間を削ります。
そして精神が病んでいく。
提言
教育界のチコちゃん
30代 その他
2023年2月21日
教員不足の原因は確実に「業務量の多さ」です。
「魅力アピール不足」と謳う自治体や文科省は的外れすぎて何も言えません。

これは一例ですが、総合的な学習の時間を無くし、道徳を教科から外して時数を減らせば1日5時間授業を実現することも可能です。こうした予算のかからない取り組みをするだけでわずかながら教員の業務削減は可能なのです。

今後、教員不足の問題を取材されるのであれば表面上の取材ではなく、「教員の本当の業務」を学習指導要領を見て、把握してから取材された方が良いと思います。
実際教員の中心的な業務は間違いなく「授業」です。その他にも指導要領上行わなければならないことは書かれていますが、「学校の仕事」としてイメージされることのほとんどは「仕事ではない余計なこと」になります。

最後に職場内でも他の教員を苦しめる教員が存在します。
そういったところも取材されてはいかがでしょうか?
感想
よつば
40代 女性
2023年2月20日
単純に、業務量に対して配置される正規の教員数が足りていないと思います。

新課程でやることも増えているのに、生徒数に合わせて正規の教員数は減らされる一方です。特に40代はちょうど採用数の少ない時期で校務の負担がかかりやすいうえに、経験年数の少ない若手教員とICTやコンプライアンス意識の変化に対応できない退職前後の教員両方のフォローを同時にこなさなければなりません。

講師の仕組みが限界にきているというのは本当にその通りですし、長期的な展望をもって働けないという点では再任用の仕組みも現場の負担が大きいです。各地の取り組みを紹介しておられますが、個々の力量の問題を大きく超える根本的な構造の(突き詰めれば予算的な)問題はそのままに、個人や現場の努力に期待しようという取り組みばかりという印象が否めません(教育委員会の方々が、できることの中で精一杯やってくださっていることは理解しています)。
体験談
ぎんちゃん
60代 男性
2023年2月20日
妻は生活指導担当教員です。そして、部活動の顧問も担っています。
朝は7時前に出勤、退勤はほぼ20時過ぎ。土日も連休はあり得ない。そして【給特法】の存在によるサービス残業。
息子も同じ道を目指し、8年間【講師】を経て、昨年に新規任用。講師でも、担任を持たされるという異常さを子供たちの親御さんはご存知なのか。
体験談
マミ
50代 女性
2023年2月20日
子供の学校でも、先生が鬱で来られない、必ず遅刻する先生がいる、など現場の疲弊が起きています。
20年前、バブル崩壊の後、私は教職課程を取りましたが、実習の時に「採用枠ないのになんで来るの?」と、しつこく聞かれて教職を断念しました。ずっと蔑ろにしてきた問題です。そのツケを今、若い先生が払っているように思えます。
体験談
ゆー
30代 女性
2023年2月19日
現在育休中の教員です。自身の経験からも、志望者を増やすためには労働環境の改善が急務と考えます。現場で担任をしていたときは、朝から休憩無しで仕事をしやっと職員室の椅子に座れる、というのが16:30という日々でした。もちろん子供のお迎えはいつもギリギリです。
子育て世代の女性が働く制度はありますが、担任で取得しにくい、または周りの理解が得られにくいと感じます。
悩み
たまご
30代 女性
2023年2月19日
島根県の公立の小学校で勤めています。
何度もNHKさんが教育現場の破綻している状況をアウトプットして下さり、ありがたいなあと感じています。

ぜひ、【教師のバトン】のハッシュタグのついたTwitterを見てみてください。
現職のつらさ、文部科学省の現場との乖離、県および市の教育委員会の職務の押し付け(増やすだけ増やして、フォローもスクラップもしません。)、現場の悲鳴が詰まっています。

また、家庭の教育力もスマホやオンラインゲームがどんどん入ってきたためにがくっと落ちています。
絵本の読み聞かせの代わりに、YouTube、ティックトック、これでは子どもの学力以前の情操も育っていません。
何でもかんでも学校で教えてください、我が子の悪いところは言わないでください(躾の範疇のことも、学校のせい)、教育現場は崩壊しています。
松江市は【講師】が40人不足しています。なのに業務量は減りません。
感想
まこと
50代 男性
2023年2月19日
いったい、何を訴えたいのか。表層的な記事になってる。
妹尾昌俊先生から、話を引き出せても、記事にできないのでは意味がなくないか。
講師問題ももっと深掘りしてほしかった。
どうかシリーズ化して、教育改革への問題提起をどんどんしていって欲しいと思う。

子育て中なので他人事じゃない。
先生の問題は10年前、子供達が保育園に入った時に知った。
悪化するばかりでなんの対策もしない。
子供は1年で大きく成長する。
大人の時間で考えているうちに、乳児は幼児に、幼児は小学生に、小学生は中学生に、中学生は高校生に、高校生は大学生や社会人に。
提言
ぐうちゅぁん
50代 男性
2023年2月19日
業務量が等比級数的に増えている実態にまるで言及していない。3年前位に文科省が始めた「教師のバトン」プロジェクトが大炎上したのをもうお忘れか?あれから文科省は、効果的な措置を打つことができたかな?今回の大臣の卒業式のコメントも迷惑な限りだ。現場に混乱を引き起こすだけじゃないか。「色々あろうが、現場の指示に協力してやって欲しい」くらい、なぜ言えない。大臣自ら現場の業務を増やすだけ。
結論「教員不足ではなく、業務量に見合った定数ではなくなったのが実情。業務の質ではなく、量そのものが異常に増えていることを認めることが、解決の第一歩」解決策は、人件費を業務量に見合った金額にすることだ。
感想
tulip
40代 女性
2023年2月19日
教員は都道府県ごとの採用であり、移住するとまた試験の受け直しや研修し直しとなる。もちろん試験内容は新規採用とは違うが、負担になることは間違いない。
研修も、現役で数年働いている先生なのに、教職に就く心構えを説く研修に遠路はるばる参加させられていた。もちろん仕事を休んで。徳島の阿波踊りの例のように、地域の特別な習慣は学ばなければならないと思うが、あまりに無駄なことが多いのが実際だ。
せめて採用については全国一律として、移住での再試験は不要になるだけで、即戦力も移住しやすくなるだろう。結婚などで県を跨いで移住することも、ためらいなくできるようになるだろう。
悩み
たかちゃん
50代 男性
2023年2月18日
現役の中学校教諭です。講師不足のため、3校を掛け持ちしています。以前は時間講師で対応してたところを正規採用教員でまわしています。ストレスと多忙で精神疾患を発症し、病気休暇を取りました。復帰しても抗鬱剤、睡眠導入剤を飲みながら仕事をしています。小規模校が多いため、10年以上の兼務で限界にきています。
感想
りこ
60代 女性
2023年2月18日
 教員を定年退職したものです。確かに大変なことも多いし多忙でした。すぐに成果や結果が出る仕事ではないかもしれませんが、三十数年間を、振り返ると大変充実していました。福利厚生は充実しており、育休や病休を取っても自分に著しい不利はありません。性別に関係なく実力を発揮できる環境にあります。ハラスメントの相談窓口もしっかりしており、校長以外の場合は解決も容易です。
感想
Don
50代 女性
2023年2月18日
興味深く拝読致しました。
確かに小中高だけでなく保育の現場も含め、子どもに携わる職場というのは見直されて然るべきだと思います。
私の知り合いもいまは違う業界で働いておりますが、一度教師という仕事に携わってみたい願望はある。ただ、本当に対価が少なすぎると。今と同等、それに近いお給料を貰えるのなら、すぐにでもチャレンジしてみたいと。
 
先生への投資は、子どもたちへの投資、そして日本の未来への投資でもある。

まさにその通りだと思います。

ただ、それだけではないですよね。
民放ドラマの「資格が必要ない仕事はいっさい致しません」というように、教職の免許が必要ない誰でもできる雑多なことは、先生方ではなく、別枠で採用しても良いのではと思います。
提言
としやん
40代 男性
2023年2月18日
そもそも、1人の教員が担当する仕事が多すぎます。
生徒の対応だけではなく、保護者の対応、学校行事の作成、やりたくもない部活指導の強制など幾らでも出てきます。まったく授業準備が出来ない先生もいるのではないでしょうか。こんな労働環境では、尻込みしてしまうでしょう。夢見て採用されたが、現実とのギャップで悩んでいる人もいます。もっと働きやすい環境を作ってほしいと思います。
提言
都立教諭
40代 男性
2023年2月18日
前略

記事について、学校のパソコンにて興味深く読みました。良い記事でした。

ただ、現場の問題について、さらなる深掘りが必要です。

??何が問題で、魅力が低下しているのか。
??絶対的な低下なのか、はたまた相対的なものか。
??激務を緩和する具体的な方策は対処されてきたのか。
??予算はキチンとつき、確実に現場教員の負担は減少しているのか。

など、ややオブラートにつつまれすぎていて、根本的な問題に焦点があたっていないような…すみません、現場目線では辛口に感じました。

現場は、かなり、混乱している気がします。予算なんか見えないし、改善しているとは思いません。

現場は、旧態依然であり、また混乱収束すべき管理職、教育庁は…ですよね。

さらなる深掘り、強く希求します。
希求しない限り、真理には至りません。

以上
感想
Yoh
60代 男性
2023年2月18日
教員不足についてその解消法として全国で進められていることと専門家の意見も取材して,課題が何にあるかを読者がそれぞれに考えられるようにして下さり,ありがとうございます。
教員に魅力を感じ,定年退職まで続けましたが、その後続けようとは思いませんでした。今の現場が魅力に欠けてきているのは事実だと思います。どうも,政府及び文科大臣の言っていることは,法律あっての言い分であり,毎年のように働き方改革の実態調査をしながら,課題に対してのビジョンが見えません。今の子どもたちのために今後も取材,報道をよろしくお願いします。
感想
あいママ
60代 女性
2023年2月18日
高校の美術教諭を40年続け昨年3月で退職。仕事は教材費の管理や事務事務が苦手でパソコンも四苦八苦。でも教師になったからこそ、少しはマシな人間になれたかなと思う。私は部活の指導も楽しかった。
今後は教師の事務仕事を減らし、教員が精神的ゆとりをもって生徒と向き合う時間を確保できるように、学校のシステムを変える時期だと思う。不登校の問題も学校の外には支援体制が出来てきたが、学校が変わらなければ今後も不登校は増え続けてしまう。若い人が教師に憧れるような学校、教員現場を再構築することが求められていると思う。
感想
はる
40代 女性
2023年2月18日
かつて教員を目指していた氷河期世代です。もう20年近く前の話ですので、今は少し講師の立場も改善されたかと思います。
20年前の私は正規教員と同じように学担を持ち、部活を持ち、生徒指導をして、家に仕事を持ち帰る、研修は一度きり・・・4年務めましたが限界でした。
もちろん合格できる知識量まで至らなかった私の力不足ですが、こんな毎日では採用試験の勉強もままなりませんでした。
さらに、教員の若返りを図るということで、採用年齢の引き下げ(受験制限)という時代でした。今の教員の年代バランスが崩れている要因の一つかとも思います。
尊い仕事ですし、やりがいもあります。でも、教員を取り巻く環境を見ていると、若い人や子供たちに『職業』としては勧められません。授業や生徒指導にとどまらず、もはや家庭や保護者との関わりも大きい現在です。
日本の『教育』はどこへ行くのでしょうか。
感想
しっぽ
40代 女性
2023年2月17日
毎日朝から晩まで大学に通い、中学社会、地理歴史科、公民科の3つの教員免許を取得しました。が、時代は就職超氷河期で大阪の教員採用試験は100倍以上。講師登録の話などもありませんでした。教育実習期間は一般企業の採用試験を受けることもできず、やっとの思いで企業に就職しました。一般企業並みの賃金、労働条件、研修制度等が整えば、免許を取得したものの教員につかなかった人たちが安心して手を挙げることができるのではと思います。

また、そういったひとが教員になることで閉鎖的と言われる学校社会を変えることができるのではないでしょうか?国がこの国の将来を担う子供の教育についてしっかりとした方針をもち、その為には何が必要なのかを長いスパンで見極め実践することが重用なのではと思います。

子供手当だけでは子供は育ちません。資金をどこに投資するかが重要だと思います。貧富の差が教育格差とならないようにしなければなりません。
提言
中村
30代 女性
2023年2月17日
教員のブラック社会をどうにかしなければ志望者は減る一方です。減らずとも新規で精神的に追いやられて行きます。
本当に働き方を見直してほしいです。
感想
ねこ
20代 その他
2023年2月17日
 学生時代、一年間に理科の先生が2回変わったことがありました。体育の授業を英語の先生が担当していたこともありました。中高は、先生不足を感じながら過ごしました。
 研修が充実していても、忙しすぎると、仕事を続けるのは困難になりますよね。先生の仕事、学校の制度、保護者の役割、いろいろ見直したいです。
体験談
にゃにゃ。
40代 女性
2023年2月17日
昨年3月いっぱいで中学校の教員を退職しました。理由はこのままでは心身を壊してしまうと思ったからです。一番大切なはずの専門教科の指導や生徒理解の時間は後回しになり、形ばかりの研修や書類作成に追われます。総合的な学習の時間や道徳は準備も評価も本当に大変です。不測の保護者対応や生徒指導も日々あります。休日出勤や持ち帰り仕事のない週末などほとんどありませんでした。
教員という仕事そのものはやりがいのあるものですが、いつしか自分が犠牲になっているような感情を拭うことができなくなり、生徒にも心ない言動をとって自己嫌悪に苛まれました。
個人的には給特法見直しより先に、部活動の負担軽減や勤務時間外の留守電の義務化など、今働く教員の待遇を明確に改善することが急務だと考えます。
感想
GEN
2023年2月17日
非常勤講師の使い捨てや、辞める病める教員の身勝手さ、管理職の理不尽等々?どれをとっても若い人が希望を持てる職業ではありませんよ。異常事態でも、いまだに残る学閥や担任不在でも一度気にくわない?と思われると絶対に講師をとらない管理職。私は今はフリーですよ。異常事態です、現場。希望なんかありません。キレイごとばかりニュースにしないでほしい。
体験談
ボーイ
女性
2023年2月17日
非常勤講師として東京都で働いています。かつては他府県で正規採用でした。
現場の実態、非常勤講師の使い捨てや何故若手が教壇に希望を持てないのかお話したいです。辞める病める方々の穴埋めして20年以上異常ですよ。
感想
塾長
40代 男性
2023年2月17日
フルタイムじゃなくて、午前、午後だけの教員の形態もあっていいと思う
感想
新任教師
20代 女性
2023年2月13日
初任者研修があり手厚いとの説明でしたが、現実はそんなものではなく、4月の始業式後からいきなり担任を持ち授業をが始まります。初任者研修は一学期の途中で、超多忙の中、事前指導も研修もない中、毎日の授業準備の中、初任者研修の準備を強いられます。
当然通常業務の中で終わらず、定時後の無償残業での対応です。それが現実です。
提言
いらち
70歳以上 男性
2023年2月12日
教師のとんでもない多忙な現状を根本的に解決しなければ、教師の成り手不足は解消しないと思います。それには一刻も早く学級定員を30人以下にするべきだと思います。そして、担任や授業をする教師を増やすしかないと思います。
提言
アラ還
50代
2023年2月11日
ブラックな環境で働きたくなる若者は少ないでしょう。ブラック部活動がクローズアップされていますが、根幹に関わる問題は教員定数です。ここの抜本的改正がなされれば、部活動がブラック呼ばわりされることも少なくなるはずです。
体験談
教員辞めたい
2023年2月11日
 賃金を上げるのではなく、とにかく仕事を減らして欲しいです。
 勤務開始時刻の1時間以上前から授業準備や校内環境整備、家庭連絡等の対応に追われます。給食は指導時間なので気が抜けません。美味しいはずの給食ももはや私には砂を飲み込んでいるような感覚です。昼休みは委員会や係活動、児童生徒管理、午後の授業準備でトイレに行く暇もありません。放課後は会議、研修、家庭連絡、事務処理、アンケート、採点成績処理、研究授業・授業参観・行事の計画、管理箇所の点検、お便り作成で本当に目の回る忙しさです。気付けば20時を回っており「早く帰りなさい。」と管理職に促されます。そして、やり残した仕事をカゴいっぱいに詰め込み家に帰ります。帰宅後、残務に手を付けるも結局終わらず一日が終わってしまいます。
 自分の子どもの世話をする余裕がありません。家庭が崩壊します。このままでは体も心も壊れてしまいそうです。
感想
クレイグ
40代
2023年2月7日
月の時間外勤務が100時間を超えても支払われる手当は給与の4%という定額。そして勤務時間前に子どもが登校してくるので勤務開始は必然的に20~30分前倒しになる。中学校については,部活動の顧問を強制的に割り当てられるため,放課後は勤務時間通りには終わらない。また,休日は自治体が定める最低賃金を下回る安い手当で部活動の練習の監督をやらされる。このような人権がないがしろにされる環境で働こうとする若者はなかなかいないと思う。
感想
small world
40代 男性
2023年2月7日
「その背景のひとつに、教員採用試験の倍率の低下、教員を志す人が減少しているという指摘があります。」
→教員不足の原因は,労働条件や環境の問題です。ここに問題があるから志願者が減っているのです。「#教師のバトン」プロジェクトによって,教員には時間外手当が支払われないことや休憩時間がないなど,かなりブラックな一面が今まで以上に世間に知れ渡りました。こうした問題を解消しない限り,いくら間口を広げても若者が志願するとは思えません。
感想
高校講師
40代 女性
2023年2月7日
高校に非常勤講師として勤務しています。
常勤教諭(専任ではない)も経験したことあります。
常勤でも非常勤でも校務などの研修がないため、免許更新のための書類につける起案の書き方も知らないのに、『教頭に起案つけて』と言われかなり困りました。
授業に関することでも、非常勤だとかなり制限があります。
教諭と生徒は一人一台のパソコンを貸与されますが、講師にはありません。
これでは講師に習う生徒と教諭に習う生徒とで、学習に差が生まれるのでは、と考えてしまいます。
また、講師への制限のおかげで、持ち帰りの仕事も多くなります。
機密は持ち帰るな、でも校内で作業する環境はない。
これでは講師をやる人は増えないと思います。
せめて、授業に関することだけでも、教諭と同等な立場で行えるようにしてほしいと常々思っています。
感想
オウル
60代 女性
2023年2月7日
何年も前からこのような状態になるとわかっていたのに、今このような危機的状態になってから、報道されることにとても違和感を覚えます。現場は退職された60代、70代の先生まで講師として働く状態です。私のいる自治体では問題のある先生とわかっていても、人手不足のために辞めさせられません。こんなことで未来を担う子どもたちが健全に育つのでしようか?
倍率が下がることで何が起きるかというと、どんな問題の先生でも採用されるということです。この人が先生?と思われるような方も教壇に立って指導しているのです。また特別支援教育はどうなっているのでしょう?教員失格のような先生が支援級で担任をしていたのは少し前にはよく聞く話でしたが、私の自治体では、今もそういう話をよく聞きます。虐待まがいのことを発語がないことをいいことに子どもたちに平気で行う60代の先生がいます。これが学校でしょうか?