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2020年5月4日

「だしいりたまご」ネット情報を見極める7つのポイント

新型コロナウイルス感染症をめぐって、医学的根拠の乏しい情報が数多く出回っています。フェイクに惑わされず、情報を見極めるための7つのポイントを、SNSで「わかりやすい医療情報」を発信している山本健人さん(外科医けいゆう)が教えてくれました。

その名も、7つの頭文字をとって「だしいりたまご」です。
(「だしまき」ではありません)

(※山本さんと相談の上、「ご」の表現を変更しました)
「だしいりたまご」



①「だ」=誰が言っている?

その情報を発信している人が、本当に専門家なのか。一見すると、専門家のようでも、実は厳密に言うとその分野は専門ではない、という場合もあります。例えば医師であっても「感染症科」「消化器内科」「小児科」など、診療科によって専門性が明確に分かれています。




②「し」=出典はある?

いくら優れた専門家でも、人間である以上間違えることはあります。ですので、その情報の「出典は何か」「エビデンスはあるのか」を、常に考えておきましょう。もし出典がないとしたら、その情報が正しいかどうかを他の専門家が検証することができません。その場合は「あくまで個人的な意見にすぎない」と、考えることも必要です。




③「い」=いつ発信された?

医療に関する情報は、最初は正しいと思われていたことでも、時間が経って研究が進んだ結果、「実は間違いだった」とわかることがあります。これは医学に限らず、すべての情報に当てはまることだと思います。特に新興感染症の流行期のような、次々と新しい知見が明らかになるような状況では、少しだけ前の情報でも、のちに評価が変ってしまうことは十分あり得ます。その都度、その情報がいつ発信されたものなのかを確認しましょう。




④「り」=リプライ欄にどんな意見がある?

TwitterなどのSNSでは医療に関するデマが拡散することも多いのですが、リプライ欄を見ると、専門家がデマを否定していることが簡単にわかることもよくあります。リツイートして拡散しようと思ったときに、まずリプライ欄を見れば、「これデマじゃないかな?」と疑うことができます。「他の人がどういう見解を示しているか」を常に確認しようすることが大切です。




⑤「た」=たたき(攻撃)が目的の投稿ではないか?

例えば、自分が「あまり好きではない」と思っていた人が、SNSで批判を浴びていたとします。そんな時は、情報が正しいかどうかを判断することより、「拡散したい気持ち」を優先しがちです。その心理がデマの拡散につながることがあります。誰かを攻撃することが目的の投稿ではないか、拡散する前にもう一度考えてください。




⑥「ま」=「まずは一旦 保留しよう」

見つけた情報を友達に教えたり、リツイートしたり、情報の内容を実際に試したり・・・、そうした行動を起こすのを、一旦保留してみませんか。「これは」と思った情報でも、時間が経つとすぐに評価が変わるかもしれません。急ぐ気持ちを抑え、すぐに判断を求めないようにしてください。




⑦「ご」=公的情報は確認した?

自力で複数の情報を取りにいって比較検討する。出典が正しいかを確認する。これがベストです。でも、例えば英語の医学論文を何本も読むとなると、できる人は限られますよね。そうであれば、多くの専門家のコンセンサス(合意)である公的な情報を参考にするのが、もっとも安全ではないかと思います。

最後は「ご」でなくて「こ」になってしまいましたが、この7つのポイント、ぜひ覚えておいて下さい。


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 この記事の内容は2020年5月5日の放送「フェイク・バスターズ」でご紹介しました