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クロ現+
2020年5月3日

その情報は「感染防止に役立つのか?」を判断基準に

メディア論が専門の桜美林大学教授、平和博さん。
本人いわく「“フェイクニュース”の収集家」で、国内国外を問わず、ネット上の様々なデマやフェイク情報を分析しています。新型コロナウイルスをめぐって多くの情報が飛び交う中、その情報が「感染防止に役立つのかどうか?」を情報発信の判断基準にしては、と提案します。

デマが感染対策への障害にも

Q.新型ウイルスに関して、海外ではどんなデマが問題に?
次世代の通信規格「5G」が新型コロナウイルスを感染させているというデマが、世界中で氾濫しています。実際にイギリスなどでは、モバイルのアンテナに放火する事件が40件以上報告されています。なかには感染者のためにつくった臨時病院のモバイルアンテナが焼き討ちにあった例もあり、感染対策への障害になっています。見過ごせない問題だと思っています。
その情報は「感染防止に役に立つのか?」

Q.情報発信する時に気をつけることは?
スマホを使って情報発信することの「威力」が、体感できていない人が多いかもしれません。新聞・テレビなど旧来のメディアは、情報発信の恐ろしさを新入社員にまず徹底的にたたき込みます。誤報を出したらどういう影響を社会に与えてしまうのかについて、教育・トレーニングを行います。

しかし、スマホを子どもの頃から持っているいまの人たちは、情報発信の恐ろしさや威力というものについて、きちんとトレーニング、教育を受けていない気がしています。教育現場にいる立場としては、私自身にも言い聞かせることなんですが、それをきちんとトレーニングをしていく、教えていくことが非常に大事になっていると、いまの状況を見て強く思います。

Q.自分がデマを拡散しないためにはどうすればいい?
いまの状況では「感染防止に役立つのかどうか」というのは、ひとつシンプルな判断基準かと思います。例えば、医療関係者や感染した人に対する差別的なツイートをして、感染防止に役に立つのか?  あるいは「ウイルスは生物兵器」などの陰謀論をリツイートすることで、感染防止に役に立つのか? もし役に立ちそうもないならば、そのリツイートの手をいったん止めてみるというのが、1つの考え方ではないかと思います。

「情報リテラシー」って、情報を「読み解く能力」だと思われがちですけが、実は情報を「発信する能力」でもあるんですよね。受信だけ上手、発信だけ上手という人はあまりいません。情報リテラシーは受信・発信が必ずバランス良くセットになった技術であることを、ぜひみなさんに知ってほしいです。

平さんへのメッセージや質問などは、ぜひコメント欄に書き込んでください。

平和博さん出演 「フェイク・バスターズ」
 5月5日(火・祝)夜10:45~11:15(総合テレビ)
(同時配信・見逃し配信あり)