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みんなでプラス > “フェイクニュース”に立ち向かう > もしSNSで“なりすまし”の被害にあったら・・・
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2019年12月13日
もしSNSで“なりすまし”の被害にあったら・・・
ネット上のデマやフェイク情報についての情報を募集したところ、複数の方からSNSで偽アカウントを作られる“なりすまし”の被害にあったという投稿が寄せられました。番組出演者のひとり、ITリテラシー専家の小木曽健さんによると、こうした被害は10代を中心に全国で起きているといいます。もし、被害にあったらどうすればいいのか?小木曽さんと一緒に対策を考えました。同じような体験をした方や、小木曽さんに聞いてみたいことがある方は、ぜひコメント欄に書き込んでください。

(フェイク・バスターズ取材班)



ある日突然 同姓同名の偽アカウントが・・・
投稿してくれた一人、大学4年生の浜田雄介さん(仮名)。コンタクトをとったところ、直接会って体験を聞かせてくれることになりました。待ち合わせたのは、浜田さんがアルバイトをしているNPO団体の事務所。活動の内容や、大学での専攻などについて明るく話してくれました。そんな浜田さんが“なりすまし”の被害を受けたのは2年前。まさか自分がこのような目に遭うとは思いもしなかったといいます。



2017年6月。被害に気づいたのは、友人からのメッセージがきっかけでした。
「ツイッターで変なことばかりつぶやいているけど、これって浜田なの?」

浜田さんが慌ててツイッターを検索すると、なんと自分の本物のアカウント以外に、同姓同名のアカウントが現れたのです。しかも、アイコンには浜田さんの高校時代の卒業アルバムから切り出した写真が使われていました。

その偽アカウントは、「○○ちゃん(実名)と遊びたい」「ホテルに行きたい」といった下品な内容を、毎日のように投稿していました。フォロワーはわずかでしたが、浜田さんの本物のアカウントをフォローしていた友人たちに対して、メッセージを書き込んでいました。20人以上の友人に対し、「お前しょうもねえな」「暇そうだな」といった馬鹿にするような内容を送っていたのです。

「びっくりしました。全く同じ名前だし、僕の写真が使われているし。信じ切って偽アカウントとツイッター上でやりとりしている友人もいたので…」


  偽アカウントによる実際の投稿画面

突然の偽アカウントによる嫌がらせに、戸惑いつつ何もすることができなかった浜田さん。その一方で偽アカウントの投稿は過激さを増していきました。浜田さんが過去に付き合っていた人によく似た女性が上半身裸になった写真を載せ、「俺の彼女」と紹介していたのです。写真は合成したように見えました。

「本当に不気味でした。毎日朝から晩まで偽アカウントのことが頭から離れず、授業中もチェックしながら『次は何をつぶやかれるのか・・・』と監視しているような状況で。当時はテスト中だったので、学業にも支障が出ていたと思います。」
警察に相談に行くも・・・
偽アカウントによるなりすましが始まって1ヶ月。浜田さんは、まず高校の先生に相談しに行きました。卒業アルバムの写真が使われていたことから、高校時代の同級生に犯人がいるのではないかと考えたからです。しかし、先生から返ってきたのは、「力になりたいけど、誰がやっているか分からず、対応は難しいかもしれない」という言葉でした。

ネットトラブルについてのテレビ番組で警察の相談窓口が紹介されていたのを見て、地元の警察署のサイバー課にも電話をしました。なりすましの犯人を捜査してもらえないかと聞いたところ、「名誉毀損の条件には達していないと思う。様子を見てさらにひどいことをされたらまた相談してほしい」と言われたといいます。

「あとはとにかく耐えるしかなかった。日常の活動を一生懸命やることで、なりすましの犯人のことは考えないようにして。誰が犯人だろうと考え出すと、周りに対する人間不信にもつながってしまうので…」

しかたなく浜田さんは、自分のアカウントに鍵をかけ、しばらく投稿するのをやめました。さらに、偽アカウントがコメントを書き込んでいた友人に一人一人連絡をとり、「これは自分じゃないから信じてほしい」と訴えました。友人の中には、自分のツイートで浜田さんがなりすましの被害にあっていることを広めてくれた人もいたといいます。


  浜田さんが友人に送ったメッセージ

日ごろから接している大学の友達や、バイト先のNPOの仲間は浜田さんを心配してくれる人がほとんどでした。一方で、しばらく会っていない中学や高校時代の友達の中には、偽アカウントの投稿を信じ、「あいつ変わっちゃったな」と受け取った人もいたそうです。

なりすましの被害が始まってから半年ほどたった頃。偽アカウントの投稿は突然、止まりました。しかし、誰が偽アカウントを作ったのか、犯人はいまだに分かっていません。浜田さんはいつまたこうした偽アカウントが現れるか、心配でならないといいます。

浜田さんは当時を振り返り、もっとできることはなかったのか、今でも時々考えるそうです。

「弁護士に相談するとか、訴えるっていうのは学生にとってはハードルが高いです。もっと自分の力や友達の助けを借りてできる対処法はあるのか知りたい。もしまた、こういうひどいことをする人が現れても、色んな対応を知っているだけで支えになると思うんです。」

すぐにできる「偽アカウント」対策とは?
浜田さんのような被害にあった場合、身近なところで何ができるのか。私たちは、ITリテラシーの専門家で、全国の学校や企業で年間300件を超える講演を行っている小木曽健さんにアドバイスをお願いしました。



Q もし“なりすまし”の被害にあったらまず何をすれば?
SNSで、自分の偽アカウントを勝手に作られ、友人への暴言や、炎上するような投稿がされる。また女性の場合、わいせつなコメントや捏造されたポルノ画像がばらまかれる……残念ながら、犯人はほぼ100%身近な人間です。今回はそれを逆手に取った対処法をご紹介しましょう。

犯人には「被害者が困っている様子を見たい」という心理があるので、被害者本人のSNSアカウントも頻繁に見に来ているはずです。そこで「情報戦」を仕掛けます。例えばツイッターなら、特定のメッセージを常に最上位に表示する「ツイートの固定」という機能があるので、そこに次のようなコメントを投稿してください。

●●というアカウントはニセモノです。発言や行為は全て無視してください。
現在、法的措置を取るために関係機関と協議を進めています。●●という
アカウントから迷惑行為を受けた場合はすぐにお知らせください

どの投稿のどの部分が問題なのか、具体的に記載すると、より効果的です。たいていの犯人はすぐに、恐らく大慌てで偽アカウントを削除します。

小木曽さんの著書より引用


Q メッセージを上部に固定表示する機能がない場合は?
フェイスブックなど、メッセージを上部に固定表示する機能がない場合は、トップの「画像」にメッセージを入れた画像にすることで、同じような効果が得られます。もし、これでも嫌がらせが続くようならば、その時はお望み通り法的な対処を検討しましょう。

Q SNSの運営会社に削除は頼める?
こんな面倒なことをしなくても、SNSの運営会社に通報すればいいのに、と思われるかもしれませんが、通報したからと言って必ずしも偽アカウントが削除される訳ではありません。削除まで相当な時間がかかる場合もあります。また偽アカウントが削除されても、犯人にまた同じような偽アカウントを作られたらキリがありません。通報は「削除されたらラッキー」くらいの気持ちでしましょう。

大切なことは、被害者が偽アカウント被害をしっかりと公表し、自分に非がないことを伝え、堂々と振る舞うことです。もし偽カウントが削除されても「ニセモノだから削除された」という情報はどこにも残らないし、何より「誤解」や「デマ」を独り歩きさせない為にも、事実はしっかり伝えるべきです。

※自宅の住所、電話番号を拡散されたり、自身の身に危険が及ぶ可能性があれば、迷わず警察など関係機関に相談して下さい。
#SNS#フェイクバスターズ#なりすまし
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#ネット社会これでいいの?

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