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クロ現+
2020年9月29日

メルカリ?リサイクル? 着ない服、どう処分してますか?

クローゼットの奥で眠る「着なくなった服」。
流行遅れになったもの、サイズが合わなくなったもの、買ってはみたもののイメージと違ったもの・・・色々な理由があると思いますが、みなさんは不要になった服をどうやって処分していますか?
古着屋やリサイクルショップに売る、フリマアプリに出品する、という方もいると思いますが、実は衣料品が再利用される割合はわずか26%で、およそ90%が再利用されているペットボトルなどと比べると非常に低く、ほとんどがごみとして処分されているんです。
これは地球環境にとっては決して良くないこと。
捨てられる服を少しでも減らすにはどうすればいいのか?
朝の情報番組「あさイチ(9/30放送)」でお伝えする、ある取り組みについてご紹介します。
知っていますか?着ない服の「交換会」

(「服の交換会」 映像提供:SDGs.TV  新型コロナウイルス感染拡大前に撮影)

多くの服がごみになり、環境に悪影響を及ぼしている現状をなんとかしたい。任意団体「xChange」代表・丹羽順子さんが、そんな思いから始めたのが「服の交換会」です。あらかじめ決めた場所に、各自が不要になった服を持ち寄り、他の人の服で欲しいものがあったら無料で譲り受ける、というシンプルな仕組みです。
服には値札の代わりに「エピソードタグ」という札がつけられ、「着る機会がなく今日という日が参りました。着こなしてくれる人に是非」「太ったのか小さくなってしまいました。細身の方に」など、持ち主からのメッセージが書かれています。






参加した人に話を聞くと、「メッセージを読んで大切に着ようと思った、すごくいいと思います」との答え。交換会を企画した団体によると、まさにそれが交換会のねらいだそうです。

服の交換会を企画する 丹羽順子さん
「そのお洋服がどこから来てどこへ行くのかというストーリーがわかると、よりお洋服を大事にしていくことができます。永遠に続く、みんなで作るワードローブみたいな感じです」


服の交換会が始まったのは2007年。フリーマーケットのような感覚で大阪、仙台、石川、長崎など全国各地に広がっています。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一時中止になりましたが、徐々に再開し始めているそうです。

多くは焼却処分 服の再利用が難しい理由とは

こうした取り組みの存在とともに、消費者としてぜひ知っておきたいことがあります。 それは、多くの服が再利用されずに焼却処分されているという現実です。



大阪府泉佐野市にある古着や繊維くずを扱う業者を訪ねました。作業場を案内してもらうと、そこにあったのは高く積まれた古着の山でした。70~80トンほどあり、いずれも資源ごみとして自治体が回収したものや、古着を扱う店でも値がつかなかったものです。多いときには、1週間におよそ10トンの古着が運ばれてくるそうです。

例年、暑い時期は古着の回収が少なくなるということですが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大で、外出自粛期間が冬服から夏服への衣替えの時期と重なったこともあり、いつもより多くの古着が集まってきたといいます。

この業者が引き取った古着のうち、状態が良いものや需要がある服については東南アジアなどに輸出され、現地で服として再利用されます。代表の東谷さんによるとこちらの業者で再利用されるのは6割ほどに過ぎず、それ以外のものは焼却処分されるそうです。

故繊維業者 代表 東谷泰章さん
「古着を輸出するのは東南アジアなどの暑い国ばかりなので、冬に使う服というのがリユースとしては不向きなものになります。海外で使ってもらえない、買ってもらえないものは、ほとんど焼却処分になってしまいます」


繊維の再利用に詳しい日本繊維機械学会の木村照夫さんに話を聞くと、再利用が少ないのは服の素材にも理由があると、教えてくれました。

日本繊維機械学会 木村照夫さん
「いつも我々が着ている多くの服はいろんな素材が混ざっています。私が着ている服も綿とポリエステルが混ざっています。いろんなものが混ざっていると、次の物を作り出すときに扱いにくいのです」


(古着を選別する東谷さん)

せめて焼却処分する服を減らしたいと、東谷さんは、再利用できない服を別のものに加工する独自のリサイクルに取り組んでいます。繊維に樹脂を混ぜた繊維強化プラスチックを開発し、ジーンズの生地から名刺を作ったりしているのです。

(ジーンズから作った名刺)

かわいい服を買う その先をちょっと考えてみる

ごみになる服を減らすため、私たち消費者にできることはないのでしょうか?
人や社会・環境に配慮した消費行動「エシカル消費」に詳しいエシカル協会の代表 末吉里花さんに話を聞きました。

エシカル協会代表 末吉里花さん
☞服を買って飽きたら捨てるというのではなく、自分が着なくなってもほかの人にとってはほしい一枚になるかもしれないと考えることです。
そうすれば、服を循環させることができます。

☞着なくなった服をNPOやNGOへ寄付する方法もあります。
古着ひと箱分で地雷撤去など社会貢献につながります。
ただ、寄付する際は、新型コロナウイルスの影響などで服の受け入れが止まっていないか、寄付する先に問い合わせることが大事です。

☞一番大事なのは、服を買う瞬間のことを考えるだけではなく、その服を自分が買うことでどんな影響があるかをしっかり考えることです。
そうすることで服のごみを減らすことにつながるかもしれません。


服を買う前に、その先のことをちょっと考えてみる。そのことがごみを減らす一歩につながるのだと感じました。あなたは服をごみにしないために、どんなことをやっていますか?
ぜひ、下のコメント欄で教えてください。

地球のミライではみなさんと一緒に環境問題について考えています。
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※コメントは編集部で内容を確認の上、掲載させていただきます。