クロ現+
2019年12月23日

地球のミライを考える展示会に行ってみた

流れはエコから持続可能社会へ


回収したペットボトルから作ったバッグや女性用のコート、植物を原料とするバイオプラスチックで作った紙コップやストロー。12月上旬、東京都内で3日間に渡り、環境に配慮した製品やリサイクルの最新の技術などを紹介する大規模な展示会、「エコプロ2019」が開催されました。展示会には500以上の企業や団体が参加。近年、プラスチックごみの問題で海洋汚染が引き起こされ関心が高まっていることなどから、海洋プラスチックごみをテーマにしたコーナも設けられていました。

「SDGs」知っていますか?


この展示会、もともとは環境に特化していたということですがここ数年、企業は環境という観点だけではなく、社会の課題解決に向けたものを出展するようになったと主催者は話していました。会場でしばしば目についたのが「SDGs」という言葉。この言葉、聞いたことはありますか?SDGsとは、Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標という意味です。4年前の国連サミットで採択され、2016年から2030年までに達成すべき17の目標として掲げられました。目標は気候変動や海洋資源、教育、ジェンダーなどがあげられ、先進国を含めたすべての国が行動し、誰一人取り残さない持続可能な社会を実現することが求められています。 会場ではあまり知られていないSDGsを知ってもらおうと、SDGsを題材にお笑い芸人による漫才やコントも披露されていました。

10代のユニークなアイデアで持続可能な社会を実現


会場を歩き回っていると、「Sus(サス)ガチャしませんか?」という声が聞こえてきました。何だろうと思って行ってみると、そこにあったのは巨大なカプセル入りのおもちゃ。しかも、出展していたのは学校でした。名古屋国際中学校・高等学校の生徒たちです。生徒たちは、持続可能な社会を目指したいとSus-Teen!〈=Sustainable-Teen、持続可能な10代の略〉という部活動を作って活動しています。このおもちゃ入りのカプセル、ボタンが17つあるのですがひとつひとつはSDGsの達成すべき目標になっていました。自分がすでに実践していたり、特に大事だと思う目標を選んで押すと景品が出てくるという仕掛けです。何が出てくるのかワクワクしながら、13の気候変動に具体的な対策を と書かれているボタンを押すと“私は持続可能な10代!”と英語で書かれたクリップが入っているカプセルが出てきました。

名古屋国際中学校・高等学校のSus-Teen!のみなさん

この学校のブースには大きくてカラフルなおもちゃ入りのカプセルにひかれて、3日間でおよそ1000人が訪れたといいます。生徒たちはブースを訪れた人とSDGsについて話をしたり、学校での活動についても話す機会にもなり、新たに交流も生まれていました。しかし、なぜおもちゃ入りのカプセルを作ろうと思ったのでしょうか。聞いてみるとそこには生徒の思いがありました。学校では毎年、文化祭が開かれるそうですが開催後、いつもごみでいっぱいになるといいます。“散らかるごみをなんとかしたい”と考えた生徒が思いついたのが、ごみを持ってくることで何か特典を得られるというアイデアでした。そのためにカプセル入りのおもちゃという形にし、ごみを入れると景品が出てくるようにしたといいます。景品はリサイクルを意識して、生徒や先生たちからいらなくなったキーホルダーや文房具、ゲームカードなどを集めました。すると、この企画が大当たり。カプセルをやりたい人が次から次へとごみを持って来て、学校はすっかりきれいになったといいます。生徒はこうした活動などを通じてSDGsに興味を持つようになりました。

どの目標が押されたのかシールを持つ石川愛子さん

後日、生徒がSDGsの17の目標のうちどれが関心が高かったかを集計した結果、14の「海の豊かさを守ろう」と6の「安全な水とトイレを世界中に」という水に関する目標が高かったということでした。現在、学校では、近くを流れている天白川の水系から市町村や産業界などと一緒に持続可能な街作りを考えるというプロジェクトを行っているということですが、今回の集計結果とからめて、今後調査したことを発表していきたいと話していました。

みんなのアイデアを共有
地球のミライに寄せていただいたコメントでも、自分が環境のために取り組んでいることを書いてくださった方がいたのでご紹介します。コメントで多かったのは、プラスチックを減らすことでした。使い捨てのプラスチックを買わないようにするなどみなさん、普段から買うものや使うものを「意識」されているようでした。













ご意見をくださったみなさんのように意識して生活するようにしたり、名古屋国際中学校・高等学校のように何ができるかアイデアを出しあってやってみようということが地球のミライにつながるのだと感じました。
みなさんは、何かSDGsで実践していること、考えているアイデアはありますか?
下のコメント欄でぜひ、教えてください。

(地球のミライは私たちの手に 取材班 ディレクター 酒井利枝子)

※コメントは編集部で内容を確認の上、掲載させていただきます。