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みんなでプラス > “性暴力”を考える Vol. 1~40
“性暴力”を考える Vol. 1~40 写真
“性暴力”を考える Vol. 1~40
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Vol.81~のトピック一覧はこちら
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 このページでは、番組内容、ディレクターや記者の取材で得た情報などを発信し、皆さん と意見交換しながら一緒に考えたいと思っています。
 「被害の実態をもっと知ってほしい」「性暴力とどう向き合えばいいのか考えたい」など、あなたの思い、悩み、意見を 各トピックにある「コメントはこちら」か、 ご意見募集ページより入力下さい。皆さんから いただいた「声」は、取材班が一つ一つ目を通し、取材につなげています。

【毎週金曜日に更新中】
~Vol. 40のトピック一覧はこちら
【vol.40】『ハートネットTV』 フラワーデモ 全国中継!
【vol.39】子どもが性被害に遭ったとき 私は・・・ 2人の親の思い
【vol.38】いまそこにある性被害
【vol.37】潜入!男子校の性教育 ~性暴力を減らすには?~
【vol.36】親に被害を知られて…
【vol.35】親には 話せない…
【vol.34】あなたの地域の性暴力ワンストップ支援センター
【vol.33】信田さよ子さんに聞く「そのとき親はどう受けとめる?」
【vol.32】三浦瑠麗さん×夫・清志さん 被害をどう受けとめた?
【vol.31】“僕とホテルに行ったら採用”!? 就活セクハラの実態
【vol.30】男性の性被害③ 被害に遭った男性のみなさん そばにいるみなさんへ
【vol.29】男性の性被害➁ 性的虐待、レイプドラッグ… 寄せられる悲痛な声
【vol.28】男性の性被害① セクハラ被害の実態は
【vol.27】どうする? 子どもへの性教育
【vol.26】刑法改正への思い
【vol.25】#性被害者のその後③ 家族に、友達に…あなたはどう受けとめてほしかったですか?
【vol.24】子どもが性被害に… 母親たちの苦悩
【vol.23】“痴漢をさせない”ために…何が必要だと思いますか?
【vol.22】#性被害者のその後② 加害者が“身近”な人ゆえの苦悩
【vol.21】北原みのりさんに聞く! フラワーデモのいま
【vol.20】漫画で伝える 兄からの被害 
【vol.19】想像してほしい “声を上げられなかった” 私の気持ち
【vol.18】どう思う? コンドームの使用
【vol.17】伝えたい 正しい知識と考え方 ~性教育YouTuber シオリーヌ~
【vol.16】障害につけ込んだ性暴力
【vol.15】埋もれてきた男性被害
【vol.14】「#性被害者のその後」に寄せられた声
【vol.13】7月の番組を2分35秒にまとめました
【vol.12】あなたの「#性被害者のその後」教えてください
【vol.11】スタジオゲストに聞く!もっと話したかったこと にのみやさをりさん
【Vol.10】全データ公開 10~50代男女1,046人に「性暴力」への意識について聞きました
【vol.9】どう考える? 加害者の8割超が“顔見知り”
【vol.8 】三浦瑠麗さんが語る“レイプドラッグ”の被害
【vol.7 】番組で聞けなかったこと 大藪順子さん
【vol.6 】レイプドラッグから身を守るために
【vol.5】加害者に伝えたい 被害者の思い
【vol.4】スタジオゲストに聞く!もっと話したかったこと
【vol.3】友だちなど身近な人に被害を打ち明けられたら、どうしますか?
【vol.2】被害を受けたあなたへ。
【vol.1】皆さんの番組へのご感想や、ご意見を教えてください。
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2019年12月6日
【性暴力を考えるvol.40】『ハートネットTV』 フラワーデモ 全国中継!
11月27日に放送した『クローズアップ現代+ まさか家族が性暴力に・・・』に大きな反響がありました。番組に寄せられた皆さまからの声なども踏まえて、12月11日(水)に『ハートネットTV 性暴力 みんなに知ってほしいこと』(Eテレ 20時)を生放送します。
みんなで花を掲げよう
いまや全国27か所にまで広がった 性暴力に声を上げる「フラワーデモ」や、性被害を告白する書籍の出版やSNSが相次ぐなど、令和元年は、性暴力に遭った人たちが大きく声をあげる節目の年となりました。番組では、全国のフラワーデモの会場を中継で結びながら、埋もれている数多くの声をさらに発信する“場”をつくります。



生放送中にスタジオでは、「#ハートネット」のツイートが増えるにつれて、寄り添う気持ちを示す“花”が増えていきます。また、事前にご意見「性暴力 みんなに知ってほしいこと」を募集します。「被害に遭ったからこそ、みんなに伝えたいこと」「身近な人が被害に遭ったからこそ、みんなに知ってほしいこと」などを ご意見募集ページから お寄せください。生放送中のツイートもお待ちしています。


「みんなでプラス 性暴力を考える Vol.35」で紹介した大学生のアヤカさん(仮名)がVTR出演します。被害について家族にも誰にも打ち明けられずにいた頃から フラワーデモでスピーチするまでの気持ちの変化について伝えます。
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年12月6日
【性暴力を考える vol.39】子どもが性被害に遭ったとき 私は・・・ 2人の親の思い
我が子が被害に遭ったとき、どういう言葉をかけ、どう行動するか。親たちは、そのひとつひとつに悩み、苦しんでいます。11月27日に放送したクロ現プラス「まさか家族が性暴力に…」で伝えきれなかった親たちの苦悩と回復の道のりについて、記事で紹介します。

※この記事では、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容に触れています。フラッシュバックなどの症状のある方はご留意ください。

(クロ現+ディレクター 荒井拓)

日常の一コマから “まさかの事態へ”… 娘を責めてしまった母親

去年の夏、中学生の娘から被害を告白されたエツコさん(仮)です。

週に一度は娘と一緒に買い物などに出るほど 仲良しの親子だったというエツコさん。“その日”も映画を見た帰り道でした。あるカラオケ屋の前を通った時に、娘が突然、「私、ここで危ない目に遭った」とつぶやきます。さらに、SNSで知り合った見知らぬ男性からだまされて、性器を触られたり、裸の写真を送らされたりしていたと続けました。すべてを打ち明けた娘を、エツコさんは30分以上、責め続けたといいます。

「まさか自分の子どもがそんなに目に遭うとは思ってなかったし、そんなことする子じゃないと思ってたのに、裏切られたっていうような気持ちと、なんで守ってあげられなかったのかという気持ちがありました。また、どういう育て方をしたら こうならなかったのか、育て方を間違ったんじゃないかと、自分を責める気持ちと、子どもを責める気持ちがあって・・・。」
“一番傷ついているはずの娘を責めてしまった”
その後、エツコさんは自らをいっそう責め始めます。実は、エツコさん自身も若い時に、性被害に遭っていました。知り合いの男性にレイプ被害に遭いながら、当時、誰にも打ち明けられなかった経験があったのです。

「私自身も性被害を受けた経験があって、ただ、それを自分で解決していなかった。心の奥の中にずっとしまったままにしていたので、実際に子どもに起こってしまったときに、本当にどうすればいいか分からなかった。私がずっと被害を他人に言えなかったのは、性被害に遭ったことを非難されたくなかったんですね。責められるのがものすごく怖かったので誰にも話してこなかった。でも、子どもは打ち明けてくれた。ようやく告白してくれたのに、私は子どもを責めてしまったっていうのがすごくつらかったです。実際どうすればいいか分からなかったんですね。」

娘は、見知らぬ男性から加害を受けて、男性不信になってしまいます。「夫が知れば、怒ってしまい、逆に娘を追い詰めてしまう」と思ったエツコさん。誰にも相談できず、専門家にもうまく巡り会えませんでした。エツコさんと娘は2人で追い詰められていきました。
すがるように手に取った…書籍の数々


そんな2人がすがったのが、さまざまな書籍。児童心理の専門書や性教育の本、小説や哲学書・・・エツコさんはあらゆる本を手に取り、娘にも勧めました。(*)

「読んで知識が増えることで すごく気持ちが落ち着いていったんです。本を読んで知識をつけることで、自分たちは どうしていったらいいのかなっていうのがだんだん分かっていって、すごく気持ちが整理できるようになりました。ただ、どの本がいいというのは分からないので、いろいろたくさん読んでいきました。不安な気持ちをどうすればいいか、自分についてどう考えていけばいいか、もっと書かれた本はないかな、というように探していきました」

いま、エツコさんと娘は被害のことも少しずつ話すようになったといいます。今回の取材についても、娘と相談して受けることを決断してくださいました。エツコさんと娘の、性暴力の傷から回復する道のりは、なお続いていきます。

*エツコさんが参考になったという本のリスト
「メグさんの男の子のからだとこころQ&A」(築地書館)
「女の子、はじめます。:ココロとカラダの成長ログ」(小学館)
「いや!というよ!―性ぼうりょく・ぎゃくたいにあわない」(あかね書房)
「いいタッチわるいタッチ」(復刊ドットコム)
「わたしのからだよ!―いやなふれあいだいきらい」(NPO法人女性と子どものエンパワメント関西)
「男の子を性被害から守る本」(築地書館)
「小さな女の子・男の子のためのガイド」「10代の少女のためのガイド」(明石書店


「娘をこれ以上傷つけたくない」「加害者を断罪したい」 母親の葛藤と苦悩


関西地方に住むエリカさん(仮名)。現在20代の娘が、中学生の時に 個人塾の教師から性被害を受けていました。娘に打ち明けられた当時の自分の気持ち、そして、その後 揺れ動いた思いについて、取材班にメールで寄せてくれました。

「夫が長期出張で不在だったある日、娘は ほかのきょうだいが寝静まり、私と2人きりになった時に、『塾で先生が嫌なことをしてくる』と話してくれました。私は、娘の言葉から性的なことをされていると察し、娘を抱きしめました。抱きしめたまま、ゆっくり話を聞きながら、自分の心臓の鼓動が強く打っているのを感じました。しっかり受けとめなければ、娘を守らなければ、ここで泣いてはいけないと思ったことを覚えています。」

性被害の問題を扱う相談センターに早くつながることができたエリカさん。その後、警察にも相談を進めます。しかし気持ちが次第に揺れ動いていったといいます。

「ふとした時に、娘を塾にさえ行かせなければよかったと思うことが何度もありました。それは今でもあります。また、私は、『加害者を絶対に許さない』と強く思い、動き出すことにしましたが、娘と家族を守るため、夫以外の家族には言わないと決めたので、その中で「日常」を維持し、気持ちをコントロールするのが大変でした。さらに、警察へ訴えていく中で、娘にこれ以上 傷ついてほしくないと思いながら、加害者への怒りを形にするため、娘に思い出させ、話をさせなければならないことが何よりつらかったです。『これは親の責務なのか、親のエゴではないのか・・・』ずっと悩んでいました。

その後、人づてに「お嬢さんの方に非があった、悪かった」などという声を耳にすることもあったというエリカさん。性暴力については、やはり社会が変わる必要があると訴えます。

社会の間違った認識が、被害者や被害者の家族をさらに苦しめることを知ってほしいです。性被害は加害者の身勝手な思いによってのみ引き起こされる人権侵害行為です。大人の被害であっても、ましてや子どもの被害ならなおさら、被害者には全くの落ち度がないということを社会の常識にしたいです。性暴力が関係ないと思っている人であっても、性暴力被害を受けたと話してくれた相手を否定することなく、まずは受けとめてほしいと思います。」

性暴力被害に遭った子どもへのケアに関わる専門家によると、被害者の親も「第2の被害者」であり、同じ傷を心に負ってしまうケースもあるといいます。「被害者本人の傷に比べれば…」と、“親としての傷”をひとりで抱える方も、本当にたくさんいるのではないかと感じました。親もまた、つらい気持ちを抱え込まずに、誰かに吐き出し、頼ることを選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。

あなたの家族が性暴力の被害に遭った時、どのような言葉をかけましたか?どんな言葉をかけたいと思いますか?記事や番組への感想、性暴力について あなたの思いや考えを、下に「コメントする」か、 ご意見募集ページからお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年12月4日
【性暴力を考える vol.38】いまそこにある性被害
アナウンサーの高山哲哉です。今回、私は11月11日に東京で開かれたフラワーデモを取材しました。性暴力の撲滅を訴えようと大勢の人たちが集まる中、耳にした痛ましい被害経験の数々・・・。日々、誰の身近でも性暴力が起きていることを痛感すると同時に、なぜ被害はなくならないのか、大きな問いを突きつけられました。
フラワーデモの会場を訪ねて

(フラワーデモで被害について話す女性)

「私は…実の父親から、兄弟が寝ている場所で、性暴力を受け続けてきました」
「娘を離婚した夫に会わせたら…性暴力をされてしまいました」
「セックスを拒んでベッドの下に逃げたのに…出てきたらOKでしょって。性的同意がわかってない」


性暴力をなくそうと、被害者自身が訴えかける“フラワーデモ”。毎月11日、全国各地で開催されています。私が訪れたのは、東京駅前。300人ほどの人たちが、被害者に寄り添う気持ちを示す花を手に、参加していました。

公の場でマイクを持ち、時に涙を浮かべ、ことばを絞り出しながら訴えかける被害者の方々。初めて目の当たりにした私は、次から次に出てくる にわかには信じがたいエピソードの数々に、「なぜ加害者はこんなことが平気でできてしまうのか」、「ここまで見過ごされてしまうとは…なんて残念な世の中なんだろう」と、胸が締めつけられました。


(11月11日 JR東京駅前で行われたフラワーデモ)

会場の目の前は、丸ノ内のオフィス街。ふらっと足を止め、くぎづけになる男性サラリーマンの姿も目立ちました。感想を聞いてみると、
「実の娘にでしょ…耳を疑いました。なんでそんなことになるんだろう」
「性的同意と言われハッとしました。もしかして私も知らないうちに誰かを傷つけていたかも…」


どうして性暴力が起きるのか。ある男性は、「ちゃんとした知識が不足しているからですかね…性のことって、ひとりで抱えがちですもんね」
聞き終えたあと、何度も深くうなずき、力を込めた拍手を届けている姿に、“私事に置き換えながら聞いている”様子も垣間見えました。
「性教育」 学校だけでは不十分?


あなたの子どもや家族を性暴力の被害から守るためにも、また、性暴力の被害を受けとめるためにも、「性教育が大切」と言われています。

私は、思春期の子育てを考える『ウワサの保護者会』(Eテレ:土曜よる9時半~)も担当しています。何度も「性」をテーマにした放送もしていますが、収録に参加した保護者からは、「家で性のことを話題にしづらい」、「自信が無い…学校で教えてほしい」という声をよく耳にします。


(ピルコン主催の性教育イベント)

都内で親を対象に性教育のイベントを開いているNPO法人ピルコン理事長の染矢明日香さんは、「いざという時のために、普段から性について話せる親子関係を築くことが大切」と話します。染谷さん自身も幼い頃に性被害に遭い、いまだに親に打ち明けられずにいるそうです。そうした経験から、親子で自分の体や、体を守ることについて話し合うことが重要と考えています。

学校の性教育は十分なのか?染矢さんによると、 「高校までに習う教科書に、“性交”についての解説は一切ありません。性について正しい知識があるか、高校生を調査すると、正答率は3割ほどだった」そうです。


(ピルコン理事長 染谷明日香さん)

また、日本財団の調べでは、4割の高校生が学校の性教育は「役に立たない」と考えていて、5割を超える生徒がインターネットの「ウェブサイトが主な情報源」と回答しています。
アダルトビデオがもたらす ゆがんだ性情報
強姦(ごうかん)や強制わいせつの容疑で逮捕された少年に科学警察研究所が行った調査では、2人に1人が「アダルトビデオを見て同じことをしてみたかった」と答えています。

長年、性教育の研究をしている元一橋大学講師の村瀬幸治さんは、
「アダルトビデオで見るような“相手に無理やり行う性行為”を、少年たちは娯楽だとは思わず、これが真実だと考えて行動してしまい、女性を不幸にして、それから自らも不幸になる。男の性の環境は絶望的ですよ。誰も確かなことを語ってくれないまま、大人になるんだから。加害も生みやすい、危険な状態です」

性被害を「かわいそう」「許せない」と思うだけでなく、私たちは、そうした状況にいつ巻き込まれてもおかしくない危ない社会をそのままにしている当事者だということを、もっと自覚する必要があるのではないか。今回の取材を通して、改めて、強く感じました。  

(アナウンサー 高山哲哉)


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2019年11月29日
【性暴力を考える vol.37】潜入!男子校の性教育 ~性暴力を減らすには?~
「みんなでプラス 性暴力を考える」に寄せられる“声”に目を通すたびに いつも思うことがあります。それは、被害に遭った方たちの苦しみを少しでもやわらげるにはどうすればいいのかということと、社会で起きる性暴力を減らしていくにはどうすればいいのか…ということです。決して簡単なことではありませんが、取材をする中で「性教育」が重要だという声を度々聞いてきました。「性教育」に答えの糸口はあるのか。模索を始めている教育現場を訪ねました。

(報道局社会番組部 ディレクター 神津善之)



(南山中学校・高等学校男子部)

取材したのは、名古屋市にある南山中学校・高等学校男子部。愛知県内有数の私立の進学校です。10月下旬、高校2年生の性教育の授業。ー教壇に立ったのは、なんと現役の警察官。性教育の一環として、愛知県警に依頼し「性犯罪防止」の授業を行うことにしたのです。

警察官から性犯罪のことを聞く授業…。どんな雰囲気になるのかと思っていましたが、授業は対話形式で和やかに始まりました。
男子高校生に性犯罪は関係ない?
1つ目のテーマは「性犯罪は自分には関係ない?」。まず、講師の警察官・安藤直道さんは、「性犯罪」には、痴漢、公然わいせつ(露出)、盗撮、レイプなど、さまざまあることを説明しました。そのうえで、生徒たちに問いかけました。

「自分に性犯罪、関係あると思う人?」


(授業の様子)

この呼びかけに対し、誰ひとり手をあげませんでした。一瞬、笑い声も教室に広がりました。続けて、安藤さんはこう語りかけました。

「ぼくも みんなと同じ年のときに聞かれたら、『何言ってるの?』って、いまみたいな反応になると思う。でも、みんなと同じ年ぐらいの女子高校生に聞くと、こんな反応にはならないんです。」

その理由として、あるデータを示しました。性犯罪につながる恐れがあると愛知県警がみている「声かけ・つきまとい」の情報件数です。愛知県警には去年1年間で3484件の情報が寄せられていて、狙われた女性の約半数が学生でした。


(授業で配布された資料)

「これはあくまで警察に寄せられた情報の件数なので、実際にはもっともっと多く発生していると思われます。みんなぐらいの若い女子高校生が狙われやすい。ということで、やっぱり男性と女性の意識は全然違います。」

自分と同年代の女性にとって、性犯罪は身近な問題だという現実を突きつけられた男子高校生たち。 さらに、性犯罪は男性にも関係する可能性が多いにあることを学んでいきます。先ほどの質問からより踏み込んで、「『まさか僕が…』というように、もしかすると自分が性犯罪に関係するかもしれない」こと、そのときどのように関係する可能性があるか考えてほしいと問いかけると…

「被害に遭うかも」「痴漢のえん罪とかに巻き込まれるかもしれない」
「目撃するかも」「加害者になってしまうかも」…


生徒たちから いくつか意見が出てきたところで、安藤さんが付け加えます。

「同じぐらいの年代の人が被害に遭いやすい実態があるので、あなた自身が、あるいは、身近な人が犯罪に巻き込まれることもあるかもしれません。『まさか僕が性犯罪被害者の家族になるなんて』、『まさか僕の彼女が性被害にあうなんて』…ということも考えられます。仲の良い友たちが、言えないだけで被害に遭っているかもしれない。」



ちょっと考えを広げることで、生徒たちは「性犯罪は自分たちにも関係のある問題」ということに気づいた様子でした。
被害を防ぐためには? 男子に知っておいてほしいこと
そして授業は次のテーマへ。「被害を防ぐためにはどうしたらいいのか?」。男子高校生たちは、リアルな話を通じて、間違った情報や勝手な思い込みをもとに行動する危険性を学びました。

安藤さんは、数年前に愛知県内で起きた痴漢事件について話し始めました。毎日のように同じ女子高生に対して、電車内で痴漢行為を繰り返していた犯人を、警察が現行犯で逮捕したときのこと。取り調べで「なぜ同じ女の子ばかり狙ったのか」と聞くと、犯人から信じがたい答えが返ってきたというのです。

「犯人は『抵抗もしないし、あの女の子、俺のこと好きなんじゃないですか』って答えたんです。女の子は怖くて振り向けない、怖くて抵抗できなかったのに、それを犯人は自分の都合のいいように解釈していました。全然抵抗しないから、俺のこと好きなんじゃないかと、思っていたんです。」



安藤さんは、性暴力が起きてしまう背景のひとつには、このように、犯罪者側に自分本位な考えや勘違いがあること、そして、こうした考えにつながるような「間違った情報」が世の中に氾濫していると話しました。

例えば、インターネットで「モテる」で検索すると、「女性は触れられることが大好き」、「仲良くなってからスキンシップするのではなく、スキンシップすることで仲良くなれる」といった誤った情報が出てくると言います。また、アダルト動画もフィクションの世界だと強調しました。レイプをした犯人の自宅から、強姦を題材にした動画が見つかることがあるそうです。動画と同じような行為をしても、女性は喜ばないこと、犯罪になりかねないということを、はっきり伝えました。

さらに授業では、「もし性犯罪の現場を目撃したらどうする?」、「大切な人が被害に遭わないためにできることはあるか?」など、さまざまな立場に立った場合を想定して話し合いました。
男子にも性教育が必要!
今回、この授業を企画した保健体育科の中谷豊実教諭です。「愛知県私学性教育研究会」の主任も務めるなど、長年「性教育」に取り組んできました。今回の授業をなぜ行ったのか聞くと、学校現場で直面している課題を話してくれました。


(中谷豊実教諭)

「『男子はたくましいから、放っておいても、まぁエロ話をしながらなんとか育つだろう、というわけじゃあ全然ない。』教育現場は そう思っています。高校生が痴漢とか、盗み撮りとか、わいせつな画像や動画を送りつけちゃうといった問題は、いま どの学校でも問題になっています。特にSNSでわいせつな画像を送った、送られた、拡散した、ということについて、各学校の指導部長たちは一生懸命 情報交換しています。」

とはいえ、男子に対して「加害者になるな」という視点だけで指導するのも間違いだと言います。実際に男子生徒が痴漢に遭ったり、上級生から性的な行為を強要されたり、被害に遭うケースもあるからです。自身が「被害者」になる場合、そして家族やパートナーなど周囲の人が被害に遭う場合も視野に入れて、考えていくことが重要だと言います。

「男は性的に悪さをする、お前ら そんなことするなよ、社会的な死になるぞとか、そういうすごく単純なものじゃなくて。自分のみならず、自分の親しい人、大切な人、そういう人が何かしら被害を受けたというときに、ちょっとでも考えていたり知識があったりすると、『関係ないや』じゃなくて、『いまこの人にはどんな声をかけたらいいんだろう』とか想像することもできる。こうした授業は、そんな優しさにも通じるんじゃないかと考えています。」
まずは想像することから…
今回の授業を受けた生徒たちは、どう受けとめたのか聞いてみると、頼もしい答えが返ってきました。


(授業を受けた高校2年の生徒たち)

「こういうことを教えてもらう機会ってあまりないので、すごく良い機会になったと思います。」

「自分が思っているよりも身近にそういう犯罪が行われていて、いつ自分がその場に出くわすかも分からないなと感じました。」

「性暴力は男として一番かっこ悪い、ダサいことだと思うので、きょうの授業を通して、自分中心の男にならずに、被害を受けている女性たちを守れるようになりたいと思いました。」


今回の取材を通して、男子高校生たちが、性暴力が身近なことであり、自分事になるかもしれないと気づいていく過程を見ることができました。そもそも「性教育」は、人と人とが豊かな心と体の関係をつくっていくため、お互いを大切にするための「人権教育」と言われています。今回の授業は、中谷先生が行っている性教育の中でも、性犯罪防止に特化した内容でしたが、この授業でも、人の尊厳について学び考える時間になっていることが分かりました。

一方、こうした内容を日常の中で考える機会はなかなかないのも実情です。性暴力を減らしていくスタートラインに立つためには、女性だけでなく、いろんな立場の人たちが性暴力について想像し、考える時間をもつことが、まず必要なことだと感じました。

みなさんは、性暴力の被害を減らしていくために、どんな性教育が必要だと思いますか? 「学校でこんなことを教えてほしい」など、あなたのアイデアや考えを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページにお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年11月27日
【性暴力を考える vol.36】親に被害を知られて…
性暴力の被害に遭った子どもたちの中には、親の受けとめ方によって さらに傷ついてしまうというケースもあります。母親から、「被害について誰にも話さないほうがいい」と言われたという大学生のエリナさん(仮名)を取材しました。記事とインタビュー動画で伝えます。

※この記事では、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容に触れています。フラッシュバックなどの症状のある方はご留意ください。

(クロ現+ディレクター 飛田陽子)

言い出しづらくなった 私の被害


エリナさんが性暴力の被害に遭ったのは、高校1年生の夏。午後3時、学校から習いごとへ向かう途中でした。普段は親に車で送り迎えしてもらっていましたが、この日は予定が合わず、ひとり電車で向かいました。駅近くの人通りの少ない道を歩いていたら、突然 複数の男たちに取り囲まれ、力づくで近くの公衆トイレに連れ込まれて、無理やりに性交を強いられたといいます。

「まさか自分がそんな被害に遭うとは思っていなくて、あっという間にたくさんの男たちに囲まれ、襲われて、とにかく”怖い“、”痛い“と感じたことだけ覚えています。そこから先のことはショックが強すぎて、記憶が飛んでしまっています。でも、今も、あの時 たたきつけられたトイレの床の冷たさと硬さの感覚は強く残っています。」

被害の直後、公衆トイレに置き去りにされたエリナさんは、呆然(ぼうぜん)としながらも、着ていた制服の汚れを水道で洗い流し、習いごとへ向かいました。教室が始まるまで屋外で待っている間に突然 気絶してしまいました。教室のスタッフが慌ててエリナさんの親に連絡を入れますが、貧血か熱中症と勘違いした両親はエリナさんを車で迎えに行き、帰りに病院にも行きませんでした。そして、エリナさんは被害のことを言い出せなくなってしまったといいます。

「あの時もし病院に行って、知識のある人に気づいてもらえていたら、何か違ったかもしれないと思います。でも、両親はまさか私が被害に遭っているなんて思いもよらなかったでしょうから、それは両親の非でもないし、周りの人の非でもない。そうなると、誰も責めることができない…。もちろん悪いのは犯人ですが、『被害に遭った私が悪い、恥ずかしい、汚い』と自分を責めるしかなくなって。よけいに誰にも言えなくなりました」
被害を知った母 まず懸念したのは “世間体”だった


その後、エリナさんは眠れなくなって体調が悪化。突如フラッシュバックに襲われることが増える中、大好きだった高校にも通えなくなり、出席日数が足らずに退学を余儀なくされました。そんなとき、エリナさんが つらい気持ちを唯一吐き出せることができた相手は、中学の時の同級生でした。LINEを通じて、被害のことも打ち明けていました。しかし、被害から半年以上たったある日、母親に、そのLINEやりとりが見つかってしまいます。その時の母親の反応は、エリナさんの思いもよらないものでした。



「こんなこと、どうして人に話したの?恥ずかしいことだし、悪いことなのに、ほかの人たちに知られたらどうするの?」

被害に遭った自分のことよりも、まず世間体を心配する母親の姿に、エリナさんは深く傷つき、どうして自分が責められなければいけないのかと、混乱しました。頭では、「母もショックを受けて、事実を受けとめきれていないのかもしれない」と思いながらも、さらに自分が傷つけられるのが怖くなり、反論せずに黙っていました。すると、さらに追い打ちをかけられます。「近所の人にバレたら恥ずかしい。あなたは結婚もできなくなるし、就職も不利になる。どうするの?」

「そうやって親に言われたら、そうなのかなと思ってしまって。私はそういう恥ずかしい事情を抱えているんだと。当時16歳だったので、母親の言葉はそのまま『真実』として、胸に突き刺さりました。そして『それなら、私はこの苦しみをずっと一人で背負って抱え込んで、自分だけでどうにかしていかなきゃいけないのか』と思いました。」
被害を打ち明けたとき 母に言ってほしかったことは…
被害を打ち明けたとき、エリナさんは母親から どんな言葉をかけてもらいたかったのか。また、家族や周りの人にどのように受けとめてもらえたら、支えになるのか、話してくれました。



母娘だけで向き合う限界 支えてくれたのは専門機関
被害を知った母親はその後、エリナさんの気持ちや意思を確認することなく、警察に被害届を出そうとしたこともありました。また、「ウソをついてるんじゃないの?」と疑ったり、「どこまで何をされたの?相手はどういう人だったの?」と詰問したりする母親に対し、エリナさんは失望を深めていきました。「詳しく話したところで、母は味方になってくれない…。」母娘の間に、埋めがたい溝ができていきました。

エリナさんの精神状態に変化をもたらすきっかけになったのは、性暴力被害者の救援を行っている 地域のワンストップ支援センターに相談したことでした。エリナさんの話を聞いた同センターの相談員は、まずは被害後のつらい症状を治療する必要があると判断し、精神科を紹介しました。そこでエリナさんはPTSDと診断され、3か月ほど入院することに。しばらく家族と距離を置く中で、次第に心の落ち着きを取り戻していったといいます。

「PTSDの診断が出たときに、実はすごくほっとしたんです。自分の混乱に名前がついたというか…。『ああ、これを治すことができれば生きていける』と思いました。母との関係についても、精神科の先生に『親であっても、あなた自身ではないのだから、分からないことはある。それに、一番の理解者が母親でない場合もあるよ』と言われて、少しずつ冷静に、母も動揺していたのだろうな、と考えるようになりました。あのまま母と私だけの間にとどめていたら 解決できなかった。お互い、もっとボロボロになってしまっていただろうと思います。」



被害に遭ったあなたと その家族へ、伝えたいこと
最後に、エリナさんに 自分と同じように被害に遭った人に伝えたいことは何ですか?と問いかけると、“心身の回復に向かうためには、2つの存在が必要になることを知っておいてほしい”という答えが返ってきました。

「私には、自分の心に寄り添って話を聞いてくれる人と、PTSDや被害のトラウマを回復させていくために専門的に診てくれる人、両方の存在が必要でした。被害者と家族だけで孤立する状況は一番つらいし、長続きすることではありません。もし今 悩んでいる人がいるなら、少し勇気を出して、ワンストップ支援センターなどの第三者に相談してほしい。今すぐ相談に行けなくても、そういうところがあることを知っているだけで、違うと思います。」

“センター試験の2日前まで入院していた”というエリナさん。いまは大学に進学し、法学部で刑法について学んでいます。自分が性暴力に遭った経験から、被害者に優しい社会をつくるために行動できる人間になりたいと考えています。そして、「いつか母親と、被害に遭った当時に自分が感じていたことを改めて話せるようになりたい」と話していました。つらい被害に遭ったことは、エリナさんの人生の中で“なかったこと”にはなりません。それでも、エリナさんのような人たちが、これまで一人で抱え込んできた苦しみを言葉にしていくことで、きっと社会は変わっていく――。問われているのは、その言葉を 家族や私たちみんなが受けとめる姿勢にかかっていると感じました。

番組や記事への感想、性暴力について あなたの思いや考えを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月27日
【性暴力を考える vol.35】親には 話せない…
11月27日(水)放送の「まさか家族が被害に… 身近に潜む性暴力」は、被害を親に打ち明けられずにいる子どもたちの苦悩について伝えます。

国の調査(内閣府・2018年)では、無理やりに性交などされた人の約6割が、「誰にも相談していない」と答えています。また、「相談した」と答えた人のうち、「家族」に打ち明けた人の割合は、「友人・知人」を下回っています。

なぜ被害について家族に打ち明けづらいのか。「当事者の気持ちを、家族や周りにいる人たちに知ってもらえれば」と取材に応じてくれたアヤカさん(仮名)の思いを、記事と動画で届けます。

※この記事では、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容に触れています。フラッシュバックなどの症状のある方はご留意ください。

(クロ現+ディレクター 飛田陽子)

“話さない” のではなく “話せない”。親だからこそ…


“性暴力を受けてから10年以上、被害について一度も両親と直接話したことがない”という、大学生のアヤカさんです。

アヤカさんは、小学生のとき 数年間にわたって、近所に住む同じ小学校の男の子から、一緒に遊んでいるときに体や性器を触れられる被害を繰り返し受けていました。とても苦痛に感じていましたが、相手に「誰にも言うな」と脅されていたため、また、“親に心配をかけてしまうかもしれない”という思いから、家族にも誰にも打ち明けらず、一人で耐えていたといいます。

「子どものときから、親とは仲がよかったのですが、被害のことは言えませんでした。加害者は近所の男の子で、親も含めて家に招くような家族ぐるみの つきあいもありました。だから、私が被害に遭っていることを言ったら、大ごとになってしまうのではないかと気にしていたんです。」



家族が被害について知ったのは、アヤカさんが小学4年生のときでした。一人きりで背負い込んできた苦しみに耐えきれなくなり、アヤカさんは学校に講演に来た いじめ防止団体のスタッフに相談したのです。急きょ、両家族の両親と学校の間で話し合いの場が設けられました。そして、その日以降、被害に遭うことはなくなりました。でも、アヤカさんの心と体はずっと傷ついたままです。10年以上たった今でも、電車などで隣に男性が座ると、緊張して全身がこわばってしまいます。また、恋愛に前向きになることもできず、いつか自分が結婚して出産することさえ想像できません。さらに、つらいのは、これほど長い間 被害の影響に苦しみ続けていることについて、両親と真正面から話すことができずにいることだといいます。

「たまに何も事情を知らない妹が加害者の男の子ことを話題に出すことがあります。すると、両親はそんな子は知らないというように振る舞って、話を濁す(にごす)んです。私に気を遣ってくれているんだと思います。私は私で被害について話せない。お互いの心を平穏に保つためには、何事もなかったようにしているのが一番いいのだと思います」
“話せるようになる日まで 時間をください”
11月11日。アヤカさんは、性暴力のない社会をめざして声をあげる「フラワーデモ」に参加しました。毎月11日、被害に遭った人たちが自らの体験について話をするこの集会に、アヤカさんが参加するのは3回目。この日は、家族に「映画を見に行って来る」と伝え、自宅から離れた会場を訪ねました。そして、自らマイクの前に立ち、被害に遭った人たちの家族や、そのそばにいる人たちに向けて、自分の思いを語りました。



インタビューで、“お互いの心の平穏を保つためには、何事もなかったようにしているのが一番いい”と話していたアヤカさん。この先 被害について家族と話してみようとしたとき、アヤカさんの思いが温かく受けとめられることを、願ってやみません。

まさかの事態に巻き込まれてしまったとき、子どもたちは、親や大人が思うよりもずっとずっと強く、“打ち明けにくさ”を感じているのだと、今回の取材で痛感しました。子どもにとって家族は 一番近い存在であるからこそ、被害を打ち明けたときに、“ショックを受けてしまうのでは…”と心配したり、“どんな反応を返されるのだろう…”と不安になったりしてしまうのではないかと思います。そのことを、心の片隅に置いておくだけでも、いざ子どもが“話したい”と言ってきてくれたときに、その言葉にしっかり耳を傾けることができるのかもしれません。

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2019年11月27日
【性暴力を考える vol.34】あなたの地域の性暴力ワンストップ支援センター
<被害に遭ったあなたへ>
あなたの心と体は、あなたのものです。あなたが望まない性的な行為は、すべて性暴力です。 つらいこと、不安なことを一人で抱え込まずに、まず ワンストップ支援センターに相談してください。一人一人の状況に応じて、あなたが安心できる方法を一緒に考えてくれる人たちがいます。
<身近にいる人へ>
「子どもが被害に遭ったと知り、混乱している。親はどうしたらいいの?」
「友人から相談を受けたけど、何て言えばいいの?」
各地域のワンストップ支援センターは、身近な人たちからの相談も受け付けています。
そばにいる あなたが一人で悩み続けないためにも、ぜひ相談してください。
<ワンストップ支援センターで相談できること>
妊娠や性感染症が心配
・協力関係にある医療機関において、緊急避妊薬の処方や、妊娠・性感染症の検査等について安心することができるよう、サポートします。
こころやからだのことが心配
・医療機関等において、必要な治療や心理的支援を安心して受けることができるよう、サポートします。
警察に相談したい、相談するかどうか迷っている
・警察での支援、捜査、証拠採取等に関する情報の提供、警察に同行するなど、相談する際のサポートを行います。
法律や裁判のことがよく分からない
・弁護士等と連携しながら、法的な手続きのサポートを行います。
その他(今後のことが心配など)
・その他、安心して安全に生活することができるよう、必要なことを一緒に考えてサポートします。

(出典:内閣府)


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2019年11月25日
【性暴力を考える vol.33】信田さよ子さんに聞く「そのとき親はどう受けとめる?」
みんなでプラス「性暴力を考える」に寄せられる「声」を読んでいると、性暴力の被害について親に打ち明けたものの受けとめてもらえず、親の反応によって さらに深く傷ついた経験をしている人が少なくないことが分かってきました。被害に遭った子どもに対して、親はどう接するのが良いのか。普段からできることはあるのか。数多くの親子をカウンセリングしてきた日本臨床心理士会理事の信田さよ子さんに話を聞きました。

(制作局第3制作ユニット ディレクター 荒井拓)

あなたは、家族から性暴力の被害を打ち明けられたことはありますか?被害を打ち明けられたとき、どんな言葉をかけましたか?かけたいと思いますか? トピックに「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月22日
【性暴力を考える vol.32】 三浦瑠麗さん×夫・清志さん 被害をどう受けとめた?
中学生の時に見知らぬ男たちから性暴力を受けた事実を 著書で公表した国際政治学者の三浦瑠麗さん。長い間ひとりきりで抱え続けてきた苦しみを 初めて「受けとめてもらえた」相手が、大学生の時につきあっていた1年先輩の清志さん。清志さんは瑠麗さんの告白をどう受けとめたのか。その後、結婚して二人三脚で歩み続ける お二人に話を聞きました。

(制作局第3制作ユニット ディレクター荒井拓)


被害を打ち明けた卒業旅行


僕が大学2年生で彼女が大学1年生のときに同じ授業で出会いました。当初はずっと友達関係で、僕が大学4年になるころから本格的につきあいましょうという形だったのですが、何となく「複雑な子だな」と思っていました。一緒に親しくする中で、夜うなされてたりとか、感情的になったりする場面がたまにあったので。

卒業旅行に一緒に2人でヨーロッパに行ったんですけど、彼女(瑠麗)は、その時に明確に話したと思っていて、でも僕は、「そうだったっけ?」って。ちょっと怒られちゃうんですけど。ただ、彼女もすごくビビッドな言い方をしたんじゃなくて、言いにくいことなので、ふわっと包んで話したんだろうと思うんですよね。



いろんな話を機内で打ち明けた記憶があって。でも、そもそも反応がわりと鈍い人なんですよね。「ふんふん」みたいな感じで。ただ、私は飛行機の機内でいろんなことを言ったけれど、それが蒸し返されることがあんまりなくて、「言いたければいつでも聞くよ」っていうスタンスでした。逆に私の特定の不幸を利用して、私に精神的支配を及ぼそうみたいなことは一切なかったんですよね。それってすごく新しい経験だったんです。

(良かったのは、彼が)動じないことですね。こっちの不安をしゃべっていて、向こうまで不安になってしまっても困る。清志の長所はとにかく、先ほど「ちょっと反応が鈍い」って言いましたけど、動じないんですよ。ほとんどのことに。



話せる相手であるっていうことが大事なんだと思ったので、「こうすればいいよ」「ああすればいいよ」っていうよりも、聞いてあげるっていうことに、一番の役割があったのかなと思いましたので、そこは黙って聞く、というのは意識したかなと思いますね。

本人が抱えているトラウマ的なものなのか、悩み的なものなのか、恥的なものなのか、いろんなものがあると思うんですけど、いろいろ抱えているものを解きほぐしてあげるというか。そもそも人間というのは信頼するに足るものであるとか、男性というのは信頼するに足るものであるっていう立場だったので、そこの信頼感を取り戻す役割みたいな。ちょっと大仰ですけど、そういう感じかなと思いました。日々具体的には何やるの?っていうと、話を聞くということかなと思います。
瑠麗さんは、それまで つきあった男性に被害を告白していた。
でも、いつもひっかかる言葉があった。

「きれいにしてあげる」という典型表現があって。「きれいにしてあげる」っていうのは、クリーンにしてあげる、汚されているという前提ですよね。そういうふうなことを言う人が、私の人生に複数現れた。何でそういう表現になるのかを思い起こすと、おそらく所有欲だったりとか、(性暴力を受けて)汚されたっていう社会通念が、その人たちの頭の中で影響していたと思うんですよね。

それはこちらからすると、今許されているとか受容されているっていう感覚にはつながるんですけど、一方で、スティグマ(恥辱・否定的な評価)を深くしてしまう。「汚されたんだ、私」みたいなふうに思うわけですよね。私は自我が強かったので、「こういう見方をする人なんだな」っていう、その人の限界みたいなものを見てとってしまった。それは、心が離れる原因でもあったし、より荒れるようになる原因でもあったかなと思いますね。
清志さんは、「味方でいる」ことを心がけた。


月並みですけど、聞いてあげることと、応援してあげることとに尽きるかなという気がしていて。代わりにその経験をできるわけでもないですし、その人生が進んでいくのを代わりに生きてあげることもできない。最終的には本人が乗り越えていかなきゃいけないと思うんです。それをできるかどうかっていうのは、周りのサポートは当然大きいと思っていて。特に男性だと、全部を理解してあげられるわけではないけれど、やれることは何かっていうと、聞いてあげること、応援すること、いつも味方だよって伝わるようにすることなのかなと思いますね。



誰も代わりには生きられないっていうポイントを強調していたと思うんですけど、それはそのとおりで、共依存関係になってしまっても嫌だなというのは思ったんですね。感情をぶつけたり、暴れたりして受けとめてくれる存在を通じて回復する人もいると思うんですけど、私はそういうスタイルは取らなかったし、自尊感情ってどうやって育てるのかっていうと、すごく難しいんですよ。悩みを聞いてもらう、暴れてもいいよ、何か物を投げてもいいよといっても、自尊感情って育たないんですよね。それをすごく長い間をかけて育てたということじゃないですかね。
「気持ちを整理して乗り越えたい」という瑠麗さんの意志を感じた清志さん、
あえて伝えていた言葉がある。


「前向きに生きていこうよ」「頑張ろうよ」みたいな。後から少し本を読んでみると「頑張ろうよ」っていうのは、いちばん言ってはいけないことだと、事後的には僕も知るに至ったんですけど。当時は、たぶん「頑張ろうよ」みたいなことを言っていたような気はします。ただ、傷や悩みを抱えていても、何を抱えているのかって、明確に分かってないんだと思うんですよね。分かっていたら、半分解決しているようなものなので、たぶん分かってないモヤモヤがあって、それ故に、人生の前向きな決断に対して果敢に挑戦していけない、継続的に努力していけないっていうのはあると思うんですよね。



(「頑張れ」って言われると)やっぱ、イラッとしますよね(笑)。イラッとするんだけども、正論だとは分かっているんですよ。逆に言うと、清志のやり方というのが、一応 状況を見ながらであったということ。「頑張れ」と言っても通じないときには、「じゃあ休むか」みたいな。わりと臨機応変だったので助けられたというのはあります。

(清志は)その時に何ができるかを考えるタイプの性格なんですよね。それが結局のところ、「受けとめる」っていうことであって。私の自我に必要以上に干渉してこないし、支配しようとしないし、ただやれることをやる。例えば私が落ち込んでいるんだったら、「じゃあイタリアン行くか」とか、「温泉行って つかってみるか」っていうような。ものすごく小さな処方箋に見えるかもしれないけれども、「その時やれることをやる」っていうことが、受けとめとしては最大のものでしたね。



解釈の仕様なのかなと。手前みそですけど、「頑張れ」っていう言葉そのものも、「何ぐずぐずしてんの? 頑張りなさい」っていう感じと、「応援してるからね」っていう感じでは、だいぶ意味合いが違うと思っていて。マニュアルどおりの正解な反応をしていたかっていうと、たぶんそうでもないと思うんですよね。ただ、マニュアルでやっていいこと、いけないことの一般論を越えて、マニュアルに宿っている精神みたいなものは何ですかっていうと、その時その人が欲していること、その人の状況をよく見て、臨機応変に真心を持って親切にみたいな、そういう一般的なところにたぶん落ち着くんだと思うので、それが結果的によかったのかなと思いますけどね。



マニュアルを全く読まない2人で十何年かけて今の状況にたどり着きましたが、もう少し期間を短縮することができたといえば、できたかもしれない。いずれにしろその後、何年もずっと人生って続くんですよね。

だから、治って、「私はこういうふうに捉えられるようになりました」っていう人は、いっぱいいるけれど、どこかに何か抱えていると思うんですよ。解決策として世の中に提示されているものは、プロの支えとか家族の心得としてとても便利だけど、それだけでは終わらないし、それを与えられなかった人であったとしても、長い年月をかけて癒やすことは可能だっていうことですね。
<瑠麗さんと清志さんの話を聞いて>
大切な人から、性暴力の被害を打ち明けられたら、どう受けとめるのか。清志さんの話を聞いて、答えとなるようなマニュアルはないことを改めて実感しました。そして何よりも2人がともに長い人生の中で積み上げてきた“自分たちのやり方”への信頼が、とてもまぶしく、とても重要に思えました。

国の調査によると、女性の13人に1人、男性を含めると20人に1人が、無理やり性交などをさせられたことがあります。あなたの近くにも、性暴力の被害に遭っている人がいるかもしれません。もし大切な人から被害の経験を打ち明けられた時、受けとめることができるのか・・・。まず、 “想像”することから始めてみませんか。


あなたは性暴力の被害の経験を打ち明けられたことはありますか?その時、どんな言葉をかけ、どう受けとめましたか?どう受けとめたいと思いますか? あなたの思いや考えを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。

<三浦瑠麗さん 関連記事>
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2019年11月22日
【性暴力を考えるvol.31】“僕とホテルに行ったら採用”!? 就活セクハラの実態
ことし春、就職活動中の女子大学生がOB訪問の相手から性的暴行やわいせつ行為などの被害を受ける事件が相次ぎました。弱い立場につけこんだ “就活セクハラ”の被害は増えているとみられます。たとえ それが軽はずみな言葉だけであったとしても、相手が嫌がる性的行為はすべて“性暴力”。決して許されるものではありません。なぜ“就活セクハラ”が後を絶たないのか、その実態を取材しました。

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/11/1121.html

企業にも大学にも相談できない、そんな経験をしたことはありませんか? あなたや身近な人の経験、考えや記事への感想を、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月18日
【性暴力を考えるvol.30】シリーズ 男性の性被害③
被害に遭った男性のみなさん そばにいるみなさんへ

「男性の性被害」第3回は、男性から被害の相談を受け付けている専門家から、被害を受けた男性のみなさん、そして、周りにいる みなさんに向けて、メッセージをいただきました。

(報道局社会番組部 ディレクター 神津善之)






心理カウンセラー 山口修喜(のぶき)さん

神戸市で男性被害者専門のカウンセリングオフィスを開く。カナダ・ブリティッシュコロンビア州の大学院でカウンセリング心理学の修士号を取得。同州で性的虐待を受けた男性のための支援センターに勤務した経験をもつ。これまでに600人以上の男性から相談を受けている。



被害を受けた男性のみなさんへ
「被害に遭うのは“おかしいこと”ではない」


被害の相談を寄せてくださる男性の中には、「男性なのに性被害に遭うなんて…」、「男なのに抵抗できなかった…」、「自分はおかしいのではないか…」と考えてしまう人が多いんです。でも、現実には、性暴力は性別・セクシュアリティにかかわらず起きています。実際に、私のところには、10代から60代まで、さまざまな年齢の男性が相談に訪れます。みなさん、被害に遭うまでは、ごく当たり前の日常を過ごしていた人たち。容姿も、背が高い人もいれば低い人も、マッチョで強そうに見える人もいれば痩せている人もいます。特別な男性だけが被害を受けるわけではないのです。

また、性被害に遭ったとき、自分の「体の反応」に混乱し、「強い恥」を感じてしまう男性が少なくありません。「体の反応」とは、性的な興奮や快感が生じること。自分の意思に反した行為をされたにもかかわらず、体が反応してしまったことを恥じている男性たちには、必ず「それは自然なこと」と話しています。

熱いものを触ったときにやけどをするのと同じように、性器を触られて勃起したり射精したりするのは、あなたの意思とはまったく関係がない。あくまでも自然な体の反応。だから、あなたがおかしいわけではないんです。もし、あなたの体が反応したとしても、あなたが望まない性的な行為であったならば、それは性暴力です。

そして、苦しみがなかなか癒えないと感じている男性たちに強く伝えたいのは、「あきらめなければ回復できる」ということ。相談に訪れた人たちの中には、カウンセリングを受けて不安や恐怖が軽減されていった人、フラッシュバックが徐々に減り、最終的には症状がなくなった人もいます。

性暴力は人の尊厳を傷つけます。被害に遭った人が負う傷は非常に深くて大きいです。でも、そこから回復することができることも、ぜひ知ってほしいと思います。


男性から被害を打ち明けられた みなさんへ
“被害は誰にでも起こりえます”




あなたの身近な男性から被害について打ち明けられたら、「否定しない。男性でも被害に遭うということを理解する」ことが何よりも重要です。被害を受けた男性が苦しみ続ける大きな理由の一つは、被害そのものに加えて、周りから「被害を理解してもらえない」こと。打ち明けたのに、「男性が性被害に遭うわけがない」と信じてもらえなかったり、「(性的な)経験ができてよかったじゃないか」とかわされてしまったり・・・。周りから、被害として認識してもらえないケースが少なくありません。

被害は、誰にでも起こりえます。それは男性であっても。私のもとに寄せられる男性被害の相談は、全体のほんの一部にすぎません。誰にも相談できずに苦しんでいる人が、あなたの近くにいる可能性があるんです。

もう一つ、男性から性被害を打ち明けられたときに大切なことは、「今、何に悩んでいるか、何が心配か、聞いて寄り添う」こと。相手がいま抱えている苦しみを共有することが、心の大きな支えになります。そこから、専門家や支援機関に相談するなど、回復に向けての大きな一歩を踏み出せる可能性も生まれます。一方で、被害の内容を聞くときに気をつけてほしいこともあります。それは、聞きすぎないこと。具体的にそのときの状況などを詳しく質問しすぎることで、被害者は当時の出来事を再体験し、フラッシュバックを引き起こすなど、より つらくなることがあるからです。「いつ、誰から、何をされたのか」程度に話を留めることを勧めています。

でも、実際に、自分の家族や大切な人から被害を打ち明けられたら、冷静に対応することはなかなか難しいですよね?被害を打ち明けた子どもに対して否定的な言葉をかけてしまったという親も多いです。もし、一度、相手を否定してしまった場合でも、“伝え直す”ことで、被害者が救われることもあります。

“この間は、取り乱してしまってごめんね。話してくれてありがとう。あなたの話を信じているよ”など、改めて伝えることで、被害者の気持ちはかなり楽になります。周りが受けとめて 寄り添うことは、被害を受けた本人の傷を癒やしていく上で、とても大切なことです。だから、周りのみなさんも、あきらめずに寄り添い続けることが大事です。

<男性の性被害を取材して>
セクハラ、レイプドラッグ、子どもの頃の性的虐待・・・。男性、女性などの性別に関係なく、性暴力は日々私たちの社会の中で起きているという現実を、今回の取材を通して痛感しました。いつ、誰に、どのような状況で性暴力が起きたとしても、最もショックを受け、最も苦しんでいるのは、被害を受けた本人です。女性だけでなく男性であっても、被害の苦しみはその後も続きます。そばにいる誰もが、被害者の性別に関係なく 性暴力の実態を理解し、寄り添うことが、その人たちの苦しみや悲しみを少しでもやわらげるために何よりも大切ではないかと感じました。

男性の性被害について どう思いますか? 男性から性被害を打ち明けられたことはありますか? もし打ち明けられたら どうしますか? あなたの思いや考えを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月17日
【性暴力を考えるvol.29】シリーズ 男性の性被害②
性的虐待、レイプドラッグ… 寄せられる悲痛な声

「男性の性被害」第2回は、「クローズアップ現代+ 性暴力を考える」に寄せられた体験を紹介します。被害に遭った男性たちに詳しく話を聞くと、「男性が被害に遭うわけがない」という世間の偏見や、「男は自分で問題を解決すべき」といった考えから、つらさを ひとりで抱え込んでしまう人が少なくないことが分かりました。

(報道局社会番組部ディレクター 神津善之・竹前麻里子)




小学生のときに見知らぬ男から…



この投稿を寄せてくれたヒロシさん(仮名・40代男性)。被害に遭ったのは、小学4年生の夏休み。電車でのある出来事がきっかけだったと言います。

「友達とプールに遊びに行った帰りに乗っていた電車で、見知らぬ男から、おしりを触られる「痴漢」の被害に遭ったんです。そのときはびっくりして逃げたのですが、降りた駅の駐輪場で、その痴漢をした男を見かけました。“探偵ごっこ”くらいの気持ちで、男の住んでいる場所と名前を突き止めようと、あとをつけていったところ、家の前で男に見つかってしまい、腕をつかまれて家に連れ込まれました。」



部屋に入るなり服を脱がされ、自分が何をされているのか飲み込めないまま、肛門性交をさせられました。ヒロシさんは痛くて泣き叫んだことはぼんやりと覚えているものの詳細な記憶はなく、いまもはっきりと思い出すのは、その部屋の天井やカーテンなどの情景だと言います。

被害後、この出来事を誰かに話すことはできませんでした。

「その男から『これは悪いこと、誰かに話したら君も捕まるぞ』と脅されました。当時、性に対する知識がなかったので自分が何をされたのかも分からず、男の言葉を信じてしまい、絶対に言ってはいけないと思いました」


被害を誰にも打ち明けられない・・・

成長するにつれ、自分がされたことは性的虐待だったと分かりましたが、男性から被害を受けたことを「恥」と思い、両親を含め、誰にも相談することができませんでした。家族とは物心ついたころから、あまり関係が良くなかったため、どうせ話しても「信じてもらえない」というあきらめがあったと言います。そして、つらい過去の記憶をこれまでずっと ひとりで抱え込んできました。

長年、恐怖心や孤独感にさいなまれ、フラッシュバックなどにも悩まされてきました。いまは結婚していますが、性的なものを「汚い」と感じてしまい、パートナーと性的な関係は持てずにいます。カウンセリングを受けたこともありますが、診療に前向きになることができず、自分で解決するしかないと考えていると言います。

「男性から被害を受けたというと軽蔑されるのではないかと思ってしまう。社会人になってからは、『自分が弱いから つけこまれてしまった』、『自分自身が強くならないといけない』と考えるようになりました。」

被害については、「墓場まで持っていくつもり」だったというヒロシさん。今回、私たちに話をしてくれた理由を尋ねると、こう答えてくれました。

「男性被害者の状況を発信してもらうことで、男性も性暴力の被害に遭っているという事実を知ってもらいたい。当事者が語ることで、少しでも男性の性被害について理解が浸透し、男性被害者が助けを求めやすい社会になっていってくれればと思っています。」


女性からレイプされたという男性も

レイプドラッグを飲み物に入れられ、女性に性行為を強要されたという男性も投稿を寄せてくれました。



テツヤさんは20代の頃、居酒屋で知り合った女性から、「以前つきあっていた男性に暴力を振るわれている。いつまた男性がアパートにやって来るか分からない。アパートの鍵が壊れてしまって怖いので、鍵を直してもらえないか」という電話を受けました。女性のアパートに駆けつけたテツヤさんは、出されたコーヒーを飲んだあと、急激な眠気に襲われたと言います。

「意識がもうろうとして、今にも寝てしまいそうだったのですが、肩を抱えられれば歩けるという状態でした。『クローズアップ現代+』のレイプドラッグの回※で紹介されていた被害者の女性と、まさに同じような状態でした。」

(※放送内容はこちらから「気づかないうちに被害者に…広がるレイプドラッグ」

今も頭に焼き付いているのは、ロープで手を縛られて、胸にたばこを押しつけられて性行為を強要された光景です。

「タバコを胸に押しつけられて、『次は目を焼くぞ』と脅されたので、言いなりになるしかありませんでした。」



翌朝、テツヤさんは目が覚めると、女性の目を盗んでロープをほどき、室内に散らばっていた服をなんとか身につけて、女性のアパートから逃げ出しました。そして、近所の人に助けを求めました。その後、警察が駆けつけましたが、被害届を出すことはできなかったと言います。

「担当の捜査員が女性だったので、どんな被害を受けたのか言い出せなくなってしまったんです。また、もし飲まされた薬が覚せい剤だったら、自分も捕まるのではないかという恐怖もありました。薬も、『私が自分で服用した』と女性が虚偽の証言をすれば、警察はその話を信じるかもしれませんし。」

テツヤさんはその後、PTSDに悩まされ続けました。夜眠れなくなり、職場でも、加害者と似た女性の声を聞くと、被害に遭った時のことを思い出し、仕事に集中できなくなりました。当時、務めていた会社を辞めざるを得ず、職を転々としたと言います。自殺未遂をしたこともありました。しかし被害に遭ったことを、医師などの専門家に相談することはできませんでした。自殺未遂をした時に入院した病院で、治療のために薬を飲むことを強要され、被害の記憶がよみがえったつらい経験があったからです。



“被害者は医師などのプロを頼って”

テツヤさんは、うつ病などの治療のため、10年ほど前から精神科のクリニックに通院しています。通い始めた当初は、カウンセラーには性被害に遭ったことを隠していました。被害を初めて打ち明けることができたのは、今年に入ってから。被害から20年以上がたっていました。その日、カウンセリング室の外から聞こえてきた女性の声に、テツヤさんはビクッと震えました。その様子を見ていた なじみのカウンセラーから、「どうしたの?何か隠していることはない?」と問われ、テツヤさんは被害を打ち明けたのです。そして現在、本格的なPTSDの治療に取り組んでいます。

治療を始めて数か月経つと、公共の場で女性の声が聞こえてきても、「あれは加害者の声ではない」と客観的に考えられるようになってきたと言います。

取材の終わりに、「他の男性被害者の方々に伝えたいことはありますか?」と尋ねると、テツヤさんは次のように語ってくれました。

「性被害を、自分や家族だけで抱え込まず、医師などのプロを頼ってほしいです。PTSDや精神の病気は専門家の支えが必要です。精神科などに行くことに抵抗があったら、家から離れた病院に通ってもいいと思います。僕のようにひとりきりで20年も抱え込まず、誰かに打ち明けることで一歩を踏み出してほしいと伝えたいです。」

投稿を寄せてくれた男性たちの被害を受けた時期や状況はさまざまです。「まさか、そんなことが…」というような性暴力が実際に男性たちの身に起きています。今回、お話を伺う中で、男性が被害について誰かに話すのはとても難しいということも感じました。性暴力について そもそも話しづらい社会であることに加えて、「男性が被害に遭うなんて信じてもらえないのではないか」、「男なんだから自分で解決しないといけないのではないか」など男性特有の話しづらさがあるためです。どうしたら男性たちが被害を抱え込まずに済むようになるのか。私たちひとりひとりの受けとめ方が問われているのだと思います。

※今回、イメージイラストは漫画家の菊池真理子さんに担当していただきました。(菊池さんの主な著書:『酔うと化け物になる父がつらい』『毒親サバイバル』)

性暴力の被害を受けて ひとりで悩んでいませんか? 自分の家族や大切な人が被害を受けて苦しんでいませんか? あなたの経験や思いを、下に「コメントする」か、 ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月17日
【性暴力を考えるvol.28】男性の性被害① セクハラ被害の実態は
性被害は、誰の身にも起こり得ます。それは男性であっても同じです。 11月19日の「国際男性デー」を前に、女性の被害に比べて軽視されがちで、だからこそ被害者が声を上げにくい“男性の性被害”について3回シリーズで特集します。第1回は、職場でのセクハラの実態です。

(報道局社会番組部ディレクター 竹前麻里子)


“体を触られた。周りに相談したが、取り合ってもらえなかった” 

今年、日本労働組合総連合会が行ったアンケート調査では、職場でハラスメントを受けたことがある男性のうち14%が「セクハラを受けたことがある」と答えました。また、「就職活動中にセクハラを受けた」という20代男性は21%にも上り、20代女性の12.5%よりも多いことが分かりました。

被害者の一人を取材しました。関東の企業に勤める男性(30代)は、2011年10月、温泉巡りという共通の趣味をもつ男性上司(当時50代)から、日帰り温泉旅行に誘われました。その帰りの車の中で、股間を何度も もまれるといった被害に遭ったと言います。



温泉旅行の数日後、男性はその上司と一緒に仕事をするのが苦痛になり、社内のセクハラ相談窓口の管理職に被害を相談します。しかし返ってきたのは思わぬ言葉でした。

「『あいつはお酒飲むと、いつもそういうことをするんだ。だから、気にするな。いつまでも気にしていると仕事に支障をきたす』と言われてしまって。真剣に取り合ってもらえず、ショックでした。」

男性はその後、温泉旅行に一緒に行った上司から、職場でも乳首をつままれる、股間を触られるといったセクハラを受けるようになったと言います。

「仕事でお世話になっている上司なので、面と向かって反抗しづらかったです。押しのけて逃げたことはあったのですが、相手が怒ったりするので、怖かったです。」



男性は、勤務シフトを管理している直属の課長に、この上司と異なる時間帯に働きたいと要望。しかし、2か月ほど、一緒に仕事をせざるを得ない状況が続きました。男性は適応障害を発症し、1年以上休職することになりました。

「いろんな人に相談したのですが、まともに取り合ってもらえなくて。周りから孤立してしまった絶望感というか、精神的な負荷がものすごく大きくなって、仕事が手につかなくなってしまいました。」

当時の企業側の対応について、広報担当者は次のように話しています。

男性が訴えたセクハラ被害に対しては、それなりの配慮をしたと考えています。2011年10月に、男性からセクハラ相談窓口に相談があった翌日、セクハラをしたとされる男性に事実確認をして、注意を行いました。また、シフトを配慮してほしいという申し出についても、可能な限り、2人のシフトをずらしました。同じ時間帯に同じ業務につけたことは、12月は1日しかありません。」

しかし、男性によると、シフトが入れ替わるときの引き継ぎの際などに、この上司と2人で作業しなければならない日が複数あり、体を触られるなどの被害を半年近くにわたって繰り返し受けたと言います。

男性が休職せざるをえなくなったあと、上司は転勤。その後1年ほどたって男性は職場に復帰し、現在も同じ会社で働き続けています。


裁判では「セクハラ」と認められず

2015年、男性は労災認定を求めて提訴しましたが、2018年の東京高裁の判決では、セクハラによる労災は認められませんでした。裁判所は、上司が日常的に男性の尻をたたいていた事実は認めたものの、「スキンシップの一環である」として、セクハラ行為には認定しませんでした。また男性の乳首や股間を触ったという訴えは、目撃者がいないなどの理由で認められませんでした。

男性の当時の弁護士、穂積匡史(ほづみ・まさし)さんは、この判決について次のように批判しています。 「厚生労働省が定めた労災認定の基準では、腰などへの継続的な接触は、心理的負荷が強いセクハラ行為だとして、原則、労災として認定されます。男性の高裁判決では、尻を日常的に触られていた事実は認められているので、もしも被害者が女性だったら、労災は認定されていたでしょう。

『被害者が男だから、たいしたことはないだろう』という偏見が、判決の背景にあると感じています。」


女性から男性へのセクハラも

女性から男性へのセクハラも、男性から女性へのセクハラに比べ、軽視されがちだと指摘する専門家がいます。弁護士の戸塚美砂さんです。戸塚さんは2011年、女性から男性へのセクハラについてインターネット上でアンケートを行いました。女性管理職の増加に伴い、潜在的な被害があるのではないかと感じたことがきっかけでした。


戸塚美砂弁護士

アンケートは、全国の22歳から39歳までの男性を対象に行われました。回答者2539人のうち、女性の上司や先輩から「不快な思いをさせられた」と答えた人は4人に1人に上りました。



戸塚弁護士は、アンケートに答えてくれた複数の男性に聞き取り調査も行いました。「“あの人、オカマっぽいよね”と言われた」、「女性社長が男性社員をデパートに連れていき、水着を次々と試着して感想を言わせた」などの事例があったと言います。



また、「不快だと感じる行為を女性から受けたときに、オープンに話せる社会環境か?」という質問に対しては、75%の人が「そうは思わない」と回答しており、男性が周囲に被害を打ち明けにくい実態がうかがえます。戸塚弁護士は、表面化している男性被害は氷山の一角に過ぎないと考えています。

「『女性からそんな事をされるような弱い男性だと思われたくない』『男の沽券(こけん)に関わる』などの理由で、ほとんどの被害者が、周囲に相談していないことが分かりました。また会社に思い切って被害を申告しても、『男なんだから我慢しなさい』と言われるなど、女性が被害を受けた場合よりも問題が軽く扱われてしまうため、訴えることをあきらめたという人もいました。実際に起こっている被害に比べて、表に出ている件数はかなり少ないという印象を受けました。」

今回、取材を通じて感じたのは、女性へのセクハラが社会的にかなり問題視されるようになった一方で、男性へのセクハラについては、「相手が男性なら許されるだろう」という空気が、社会にまだ根強く残っているということです。男性へのセクハラを防止する研修や、男性が相談しやすい窓口を設置するなどの対策が求められているのではないでしょうか。

あなたは男性のセクハラ被害についてどう思いますか?職場でセクハラ被害に遭ったことがある男性の方、無意識に男性にセクハラをしてしまったことがある男性・女性の方、ご自身の経験や記事への感想を、下に「コメントする」か、 ご意見募集ページから お寄せください。

※今回、イメージイラストは漫画家の菊池真理子さんに担当していただきました。(菊池さんの主な著書:『酔うと化け物になる父がつらい』『毒親サバイバル』)
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年11月15日
【性暴力を考えるvol.27】どうする? 子どもへの性教育
「みんなでプラス 性暴力を考える」のご意見募集ページには、「もっと踏み込んだ性教育が必要だ」という声が多く寄せられています。でも、いざ自分の家庭で、子どもに性について詳しく伝えようと思っても、一体何から始め、どんなふうに話したらよいものか、考えてしまいませんか?

先月、こうした親たちの悩みを受けとめ、どんな性教育のあり方が望ましいかを考えるトークセッションが東京で開催されました。「Sexual Health Education~障がい児の性が尊重される社会を実現するために~」。障害のある子どもの親を対象に開かれた性教育のセミナーですが、どんな家庭でも参考にできるヒントや情報にあふれていました。

(NHKグローバルメディアサービス ディレクター 田邊幸)




障害がある人たちの性暴力被害



10月25日。金曜日の夜に東京都内でひらかれたトークセッションの会場には、あいにくの大雨にも関わらず、40人ほどが集まり、ほぼ満席でした。みなさん、日々、障害のある子どもと向き合っている特別支援学校の教員や、いのちの現場で助産師として働く人たちです。

会を主催したのは、性暴力の根絶を目指し啓蒙活動を行うNPO「しあわせなみだ」。10年にわたって、性被害の問題に向き合ってきた理事長の中野宏美さんが、セッションの初めに “障害のある人が性暴力に遭うリスクの高さ“について話しました。

障害のある子どもと その家族は、学校や作業所の仲間が障害者だけであったり、障害によって参加できるサークルや活動が限られたりして、所属しているコミュニティが小さくなりがちなため、性に関する情報を得る機会が比較的に少ないそうです。そのことが性暴力被害のリスクを高める要因のひとつになっていると、中野さんは言います。

「子どもたちを障害につけ込んだ卑劣な性暴力から守るためには、子どもたち自身に“あなたは大切にされるべき存在”であることをしっかり伝えることが大切です。そして、偏りがちな知識を補うために、より丁寧な性教育を施す必要があるんです。」


ヒントは世界スタンダード“包括的性教育”にあり!

“丁寧な性教育”・・・。それはいつ、何から始めればいいのでしょうか?そのヒントについて語ったのは、特別支援学校の教員で、現在は大学院で、知的障害をもつ子どもや大人への性教育を研究する、門下祐子(かどした ゆうこ)さん。これまでに、体が不自由だったり、知的障害などがあったりする子どもたちの担任を務めた経験があります。門下さんが話の初めに 一つのキーワードを提示しました。

それは、“包括的性教育”—。月経のしくみや生命誕生のメカニズムなど 性に関する科学的な知識から、人間関係の築き方、人権の考え方、文化やジェンダーへの理解などまで、包括的に教えていく性教育のこと。2009年にユネスコが中心となって開発した、「国際セクシャリティ教育ガイダンス」に記されている、世界中の教育現場で活用されている性教育の考え方です。発達段階(5~8歳、9~12歳・12~15歳・15~18歳)に合わせた学習目標を作って、進めることになっています。


(門下祐子さん)

あえて性的な知識を教え込むことだけに絞らないねらいは、子どもや若者たちが、多様な性の価値観を重んじ、性的にも社会的にも、責任ある判断や選択を、自分の力でできる人間に育てること。そして、 人権に関する正しい知識や考え方を学ぶことで、性暴力の被害者にも加害者にもさせないことだといいます。

“包括的性教育”は、すべての子どもたちにとって必要な性教育の世界水準であるにも関わらず、日本ではまだ浸透していないと、門下さんは感じています。

「日本の中学校で性教育にあてられる時間は、年間で平均約3時間と言われてます。アメリカや韓国は約10時間、フィンランドは約17時間。海外に比べると、日本は非常に短いんです。それだけ遅れているんですよね。これは“性教育の放棄”であり、私たち日本人は、“ネグレクトの被害者”とも言えると思います。」

昨年まで門下さんが教員を務めていた特別支援学校では、包括的性教育を実践するために、独自に年間指導計画を作成し、さらにそれを、小学部から高等部まで系統的に行うことで、多くの教員がその教育に関わる体制をとっていたそうです。性教育は「養護教諭がやるべきもの」、「体育の先生に任せておけばいい」という考えではなく、“全職員で、子どもの性教育に取り組む”ことを目標に、年10回の授業を行っているといいます。その結果、生徒が以前に比べて、悩みや不安を、そばにいる先生に相談してくるようになったそうです。

「特別支援学校には、入学前にいじめや偏見、差別を受けた経験から、“自分は誰にも必要とされていない”と考えてしまいがちな、自己肯定感の低い生徒もいます。そうした子どもたちには、なるべく多くの人間が真剣に向き合い、継続的に関わりを持つことで、「いつもそばにいるよ、見守っているよ」というメッセージを送ることがとても大切なんです。」

丁寧で包括的な性教育は、学校だけで行われるべきものではありません。家庭や地域など、子どもたちを取り巻くあらゆる環境で行われる必要があると、門下さんは話の終わりに、力強く訴えました。


あなたなら どう答えますか? 子どもからの性の質問 

それでは、性について、子どもとオープンに語りあえるようにするためには、大人はどんなことに気を配ればいいのでしょうか?教えてくれたのは、以前、この「性暴力を考える」でも紹介した性教育youtuberで助産師の「シオリーヌ」こと、大貫詩織さんです。


(シオリーヌさん)

「私は親御さん向けの講演会もするんですが、そこでよく相談を受けるのが、子どもに聞かれて困った質問です。」

そういってシオリーヌさんがスライドに映し出した質問は3つ。
【Q1】赤ちゃんって、どうやって、おなかにくるの?
【Q2】友達が“オナニー”って言ってたけど、それって何?
【Q3】中学生で彼氏とエッチするのっていけないこと?


どれも、突然、子どもに聞かれたら、動揺してしまいそうな質問ばかり。あなたなら、なんて答えますか? シオリーヌさんは、大人が性について子どもへ伝えるときに大切なポイントを4つ教えてくれました。



日本はまだまだ、性を語ることがタブー視されやすい社会。子どもからの質問にはついドキッとして、避けてしまいたくなります。でもシオリーヌさんは、親や大人がはぐらかしたり否定したりすると、子どもは、「恥ずかしいことなんだ」、「怒られることなんだ」と思って、相談できなくなってしまうといいます。、まずは、質問してくれたことを評価することが大切だと言います。

「家庭でできる性教育の強みは、“継続できること”だと思うんです。子どもの質問に、うまく答えられそうにないと思ったら正直に、“ちょっと時間をちょうだい”と言ったり、答えに失敗したらリトライしたりすればいい。大人がちゃんと自分と向き合ってくれたという記憶は、子どもに残っていきます。また、「わからなかったら何回でも聞いていいよ」などと伝えて、質問する機会を大人が保証することは、子どもにとって、すごく大事なことなんじゃないかと思います。」


「あなたが大事」から始めよう

子どもへの性教育の場面でよく使われているのが、「自分を大事にしてね」という言葉。でも、シオリーヌさん自身は、安易にこの言葉を言わないようにしていると言います。そして、以前、思春期の子どもたちが入院していた精神科の病院で、看護師として働いていた時の経験について語りました。入院している子どもの中には、親から虐待を受けたり、帰る家庭がなくて何年も入院したりしている子が少なくなかったそうです。

「ある時、入院していた女の子から、“誰にも大事にされなかった私が大事なはずがないのに、どうして自分で自分を大事にしなきゃいけないのか わからない”と言われたんです。そのときから、私は、“自分を大事にしてね”と言えなくなりました。子ども自身に任せることではないんです。それよりもまず、周囲の大人が そのお子さんを大事にすることから始めないといけない。“あなたが大事だから、あなたが傷つくと悲しいから、知ってほしいことがある”というメッセージを繰り返し、伝えていくことが大切です。」



最後に、シオリーヌさんは参加者にこう語りかけました。

「性教育に正解はありません。大人の持っている価値観や、子どもとの関係性によって、そのときに適切な言葉は、変化していくものだと思います。だからこそ大切なのは、真摯に向き合うこと。はぐらかさないこと。そして、そのためにはまず、大人自身が、自分の性に対する価値観とぜひ向き合っていただけたらと思います。」


性暴力をなくすために、私たちが今日からできること

性暴力の取材をしていると、後を絶たない卑劣な行為と、加害者がきちんと罰せられずに被害者が傷つき続けなければならない現状に、無力感を感じ、心が折れそうになる時があります。でも、今回の取材を通じ、明日の社会をただちに変えることができなくても、毎日の暮らしの中でできることがあるように感じました。子どもの声に耳を傾けること、「あなたが大事」と伝え続けること、自分自身が持つ性に対する価値観と向き合い、考えること。性暴力を減らしていくために、今日からできることを始めませんか?


あなたは、子どもから「性」について聞かれたことはありますか? 子どもと「性」について話したことはありますか?どう話そうと思いますか?ご自身の経験や思いを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月9日
【性暴力を考えるvol.26】刑法改正への思い
10代のときに父親から性暴力の被害を受けた経験をもち、現在、性暴力の被害者などで作る団体「Spring」の代表をつとめる山本潤さん(45)。現在の刑法は性暴力被害の実態に即していないとして、見直しを求めるキャンペーンを全国で展開しています。10月半ば、名古屋市で開かれたイベントを取材して、山本さんの刑法改正にかける思いに迫りました。



人生で一番のショック “性被害を知らない人たちが法律を作っている”

10月14日、雨にも関わらず、会場には被害者や支援者たちを中心に60人以上が集まりました。山本さんがまず語ったのは、今年3月、愛知県で、実の娘に性的暴行をした罪に問われた父親に出された「無罪判決」。名古屋地方裁判所岡崎支部は1審で、「娘の同意がなかった」ことは認めた一方、「相手が抵抗できない状態につけこんだ」という有罪の要件を満たしていないとして、無罪を言い渡しました。(先月末から2審の裁判が始まっています。)この「無罪判決」をきっかけに、山本さんは被害者などの仲間と一緒に、刑法改正を求める声を集めて国などに積極的に届けてきました。

そんな山本さんですが、実は数年前までは刑法に問題を感じながらも、“自分にはどうにもできない遠い世界の話”と思っていたと言います。意識が変わったのは、2015年。法務省で行われていた刑法検討会で委員たちが話し合っている内容を聞いたことでした。「親子間でも真摯な同意に基づく性的な関係が全く起こらないとはいえないのではないか」といった議論がされていたのです。

それは“人生でいちばんのショックだった”と振り返ります。「性暴力被害の実態を全く知らない人たちが、被害者に大きな影響を与える法律を作っている・・・。」大きな危機感を抱いた山本さんは、被害当事者の会を立ち上げ、刑法改正に関わる議論の場に参加し、議員たちを積極的に訪問しました。そして、「被害者が加害者に抵抗できないのは、ショックなどで体が凍りついてしまうから」など、被害者の実態を具体的に伝え、「抵抗していないことを同意とみなされてしまうのはおかしい」と繰り返し訴えてきました。



刑法改正後も残る課題

その後、2017年に刑法は改正されました。それまでの強姦罪の名称は「強制性交等罪」に変更され、被害者を女性に限っていた規定も見直されました。さらに、18歳未満の人を監督・保護する立場の者がその影響力に乗じてわいせつな行為をした場合は、暴行や脅迫がなくても処罰できる「監護者わいせつ罪」が新設されました。明治40年の制定以来、110年で初めての大幅改正でした。

しかし山本さんは、まだ課題は山積していると指摘します。そのひとつが、今回、見直されなかった「暴行脅迫要件」です。性行為を犯罪として処罰するには、「相手が同意していないこと」だけでなく、加害者が被害者に暴行や脅迫を加えるなどして、「抵抗できない状態につけこんだ」ことが立証されなくてはなりません。いかに「暴行脅迫要件」が加害者を野放しにしてしまうか、山本さんは、実際にあった被害のケースを例に話しました。



被害者は、知り合いの男から強いお酒を何杯も飲まされ、気づいたときには無理やり性交させられ、携帯電話で動画撮影をされていました。「やめてください、撮らないでください」と泣き叫んで言いましたが、男から頭に毛布をかぶせられ、息ができなくなりました。しかし、検察側はその動画を見て、「女性が動画を撮らないでほしいと言っているのは分かるが、性行為を嫌がっているかどうかは分からない」として、男は不起訴になりました。一方、被害者は、被害のあと、学校に行けなくなった上に、いつまた加害者と遭遇するか分からない恐怖におびえる日々を送り続いているそうです。

その後、山本さんは続けました。「私たちの提案は、性犯罪の構成要件とされている『暴行・脅迫を用いて…』という箇所を、『同意なく、もしくは明示的な意思に反して・・・』と変えることです。同意なく性交してはいけないということを、社会のルールにしたいんです。」

「暴行脅迫要件」を撤廃すると、えん罪を生みやすくなるとの指摘もありますが、海外では犯行に至る過程や、加害者が優位な立場を利用したかなどから、同意か不同意かを見極めているそうです。



山本さんが指摘する、もうひとつの課題が、刑法改正には盛り込めなかった「時効」の廃止や延長です。強制性交等罪は10年、強制わいせつ罪は7年を過ぎたら、加害者に罪を問うことができません。山本さん自身、13歳から父親に被害を受けていましたが、他人に話せるようになったのは20年以上経ってからでした。その経験より、7年、10年という期間は短かすぎると感じています。

一方、イギリスやアメリカの一部の州では時効そのものがありません。ドイツでは被害者が満30歳になるまで時効は停止され、その後20年間は訴えることができるようになっています。「性暴力の罪をどう社会がとらえているか、“子どもへの加害は時が経ったからといって許されるものではない”という考えが社会にあるかないか。それが各国の刑法に現れているのだと思います。」

当事者の声よ 届け!

いま、山本さんたちが期待をかけているのが、「刑法改正の見直し」です。2017年の改正では、3年後、すなわち2020年をめどに、見直しを検討することが盛り込まれました。

「でも、誰かが声を上げなければ、検討会は開かれず、何も変わらないかもしれない。“見直しが必要”という世論を盛り上げていかなくてはいけません。」山本さんは講演の終わりに、会場に集まった人たちに、性暴力について思うことや刑法改正について望むことを書いてほしいと呼びかけました。「One Voice」と印刷されたシートを手渡された参加者たちは、それぞれの思いや要望をその場で書き出していきました。

「まずは知ること 学ぶこと」
「被害者をまん中に 寄り添える法改正を!」
「誰も ひとりぼっちにさせない社会」


最後は、それぞれの思いを書いたシートを胸に、みんなで記念撮影が行われました。



「性暴力の実態や被害を知る人の思いを、見える形にして届けることで、刑法を改正したい。」
山本さんが笑顔まじりに力強く語ってくれた言葉がとても印象的でした。

山本さんたちSpringが主催する、刑法改正をめざして「One Voice」を求めるイベントは、あす10日に東京で、12月に岡山で開催される予定です。

あなたは、刑法改正について、山本さんたちの「One Voiceキャンペーン」について、どう思いますか?下に「コメントする」か、ご意見募集ページから、お寄せください。
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2019年11月8日
【性暴力を考えるvol.25】#性被害者のその後③ 家族に、友達に…あなたはどう受けとめてほしかったですか?
「みんなでプラス 性暴力を考える」の意見募集ページには、毎日のように性被害の経験が寄せられています。私たちは、これまで埋もれてきた事実や思いを一人でも多くの人に伝えて共有することが、社会を変えることにつながると考えています。今回は、ルルさん(40代)の声を、本人の承諾を得た上で、以前に自身の経験を漫画で表現してくれた「ぼんさん」制作の漫画とともに伝えます。

10代のときに年上のいとこと おじから被害を受け、一時 学校に通えなくなるほどのつらさを背負い込んだルルさん。被害そのものだけでなく、女友達やお母さんに打ち明けた時の反応にもひどく傷つけられたといいます。「自分の経験が、ほかの誰かの勇気につながれば」と、取材に応じてくれました。

(クロ現+ディレクター 村山かおる・飛田陽子)


※この記事と漫画は、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容に触れています。フラッシュバックなどの症状のある方はご留意ください。

長年 蓋(ふた)をしていた 性暴力の記憶

ルルさんが性暴力の被害に遭ったのは、小学生のとき。祖母の家で一人で昼寝をしていたとき、年上のいとこに体に触れられたり、性器に指を入れられたりすることがあったといいます。さらに、おじからも、2人きりのときに、ポルノ雑誌を手渡されて「俺の前で読んでいて」と言われたり、「ホテルに行こうよ」とささやかれたりしました。「性」の仕組みについてまだ何も知らなかった幼いルルさんは、自分が、いとこや おじに性的に扱われているということさえ理解できませんでした。

「当時はただ、気持ち悪いような、何か嫌なことをされて不快という感覚でした。でも、次第に “そもそも自分は大切にされない存在なのかもしれない"いう不安が大きくなっていったように思います」

ルルさんは、幼い頃の被害の記憶に自ら蓋(ふた)をして、思い出さないように努めましたが、心の奥底にこびりついた生きづらさが消えることはなかったといいます。中学・高校生のとき、原因不明のめまいに襲われたり、学校に通えなくなるほど ふさぎ込んでしまったり、心身ともにつらい日々を送りました。成人して性被害者専門のカウンセリングを受けるようになったとき、中高時代の症状は幼い頃に性被害を受けたことによる影響だということを初めて知りました。

24歳のとき、それまで独りで抱え込んできた被害の苦しみを、心の準備ができないまま、周りに話さざるを得ない状況に追い込まれます。職場の女性の同僚たちとの飲み会の席でのこと。それぞれが自分の性の初体験について、順番に打ち明けることになったのです。幼いときの恐ろしい記憶から 誰かと恋愛関係をもった経験さえなかったルルさんは、とっさに被害のことを打ち明けるしかありませんでした。

ルルさんの思いがけない告白に同僚たちは、“聞きたくない話を聞いてしまった”という表情を浮かべ、少し戸惑った様子でした。

「みんなの引いた反応を見た瞬間、後悔しました。同時に、“自分は後ろめたい、汚い存在なんだ”という感覚が強くなりました。」

同性の同僚たちに受けとめてもらえなかったことで、ルルさんの生きづらさはかえって増幅しました。女性に生まれたことを後悔するようになり、“女の敵は女”と考え、周りに本音を打ち明けることがいっそう苦手になってしまったといいます。

“もう忘れなさいよ” 何気ない言葉に痛む心



30代になると、ルルさんは自分を粗末に扱うような行動を繰り返したといいます。人と深い関わりを持つことが怖く、男性を心から愛することができない中、その夜限りの相手を求めるようなことを続けました。

「当時は自己肯定感というものがまったく無くなってしまっていて、自分を痛めつけることで、生きていることを実感して安心できる状態でした。でも、暴力的な男性から乱暴的に扱われたこともあって、“いつか自分は性感染症にかかるかもしれない、性暴力によって死ぬかもしれないな”と自暴自棄になっていました。」

絶望的になっていたルルさんに大きな衝撃を与えた出来事がありました。幼い頃に自分に被害を及ぼした いとこの結婚です。自分が今もなお苦しみ続けているのに、相手は何事もなかったかのように普通に幸せになっていく・・・。つらさに耐えかね、ついに母親に被害を打ち明けました。

母親は、いとこに対する怒りをあらわにした一方、ルルさんにかけた言葉は「子どもの頃のことなのだから、もう忘れなさい」のひとこと。家族にさえ心から理解してもらうことはできないのだと心を痛めたルルさんは、しだいに実家から足が遠のくようになったといいます。

「誰かに、忘れられない苦しさやつらい気持ちを分かってもらいたいけれど、一方的に“あなたはかわいそうな人”と扱われるのも、それはそれでつらかったです。自分で自分が分からなくなるほど、心は複雑でした。そもそも女性に生まれて、被害に遭うことがなければ、こんな思いをしなくて済んだのではないかと思うと、余計に悔しくなりました。」

どう生きていけばいいのか・・・。もだえ続けていたルルさんの日々に光がさし込み始めたのは、つい最近のことです。きっかけは、昨年から定期的に受け始めたカウンセリング。カウンセラーが安全な場所で、評価も分析もアドバイスもせずに、ただルルさんの言葉に耳を傾け続けてくれました。この経験を通じて、徐々に自分の人生をしっかり見つめられるようになり、女性として生きることにも前向きな気持ちが沸いてくるようになったといいます。同時に、性暴力被害者を孤立させない社会をつくるために貢献したいという思いが芽生えています。そのためにも、まずは大学院に入ってジェンダーや性暴力について専門的に学ぼうと、現在、働きながら入試の勉強に取り組んでいます。

「たとえ悲しみや苦しさを抱えたままでも、私は生きることを諦めたくないと思っています。私のような思いをした人が生きていることで、ほかの女性が “自分はひとりぼっちではない”と、勇気を持ってくれたら うれしいです。」

あなたが性暴力の被害を打ち明けた時、家族や友人にどんな反応をされましたか?「こんな言葉や対応がうれしかった・悲しかった」、「こんな言葉・対応がほしかった」など意見や考えを、下に「コメントする」か、ご意見募集ページから お寄せください。
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2019年11月1日
【性暴力を考えるvol.24】子どもが性被害に… 母親たちの苦悩
「子どもから 性被害を受けたと打ち明けられた。どう接したらいいのか分からない」…。子どもが被害に遭った親たちが、月に一度集まり、悩みや不安を吐き出す自助グループが、名古屋にあります。「ピアサポート リースの会」です。活動開始から2年、7人の母親が参加しています。本来、ここで話される内容はいっさい外には出さない約束ですが、「同じような苦しみを抱える親たちに、こんな場があることを知ってほしい」と、特別に取材に協力していただきました。

(報道局社会番組部 ディレクター 村山かおる)




親が気持ちを吐き出し 被害者を知る場が必要

主催者は涌井佳奈さん(44)。高校時代に教師から性被害に遭い、長年そのトラウマに苦しんできました。周囲に相談しても、返ってきたのは、戸惑いの反応や、「もう忘れなさい」という言葉がほとんどでした。その経験から、被害者の心が回復するためには、自ら気持ちを語り合い、受け止め合う場が必要だと、3年前、被害者たちの自助グループを立ち上げました。そこで聞いた当事者たちの声が、“母親の会”を立ち上げるきっかけになったと言います。

「ひとりの子が、親に被害を相談したけれど、理解されず傷ついたという経験を話してくれました。でも、そのとき、母親たちも、どんな言葉をかけていいのか、どう接していいのか分からずに苦しんでいるのではないかと思ったんです。被害者の親を対象にした公的な相談窓口はほとんどないので、親たちも気持ちを吐き出せる場が必要だと感じました。また、私たち自身の被害経験から、被害を受けた子どもに精神面や行動面でどんな症状が出るか、どんなことを言われたら悲しくて傷つくかなどを、親たちに伝えることができるのでは、という思いもありました。」



涙を流せるのはここだけ

10月。強い雨が降りしきるなか、2人の母親が「リースの会」に参加しました。1輪の花を手に、ひとり およそ3分間ずつ話したいことを話し、次の人に花を回していきます。

この会が発足した当初から毎月欠かさず通っているというアキコさん(40代・仮名)。2年前、当時中学生だった娘が、自分の再婚相手から被害を受けました。「再婚した私が悪い」「娘は、いまは落ち着いているけれど、これから恋愛や結婚をするなかで影響が出てしまうのではないか」…。自分の親や友人にも打ち明けることはできないなか、悲しみ、怒り、後悔、不安などが混ざり合った複雑な感情を包み隠さずに出せるのは、この会だけだと言います。「下の子どもたちに心配をかけたくないので、家では笑っているか、怒っているかのどちらかです。解決できないモヤモヤした気持ちを吐き出し、涙を流せる場所はここだけ。月に一度、ここで泣いて すっきりすることで、毎日を過ごすことができます。」



被害から8年 娘の突然の告白

リースの会に参加するなかで、娘への接し方が大きく変わったという母親に、話を聞くことができました。50代のユリさん(仮名)。娘はいま20代で、中学生のとき、男子生徒からレイプ被害に遭いました。ユリさんがそのことを知ったのは3年前。被害から8年経ったある日のことでした。 「ひとり暮らしをしている娘から突然電話がかかってきたんです。様子がかなりおかしかったので、すぐ娘の家に行きました。そのとき、“お母さん、私のこと何も知らないでしょ”と言いながら左腕を出し、無数のリストカットの傷痕を見せながら、“中1のときにレイプされた”とぼつりと話し出しました。」

ユリさんの口からとっさに出た言葉は、「誰に?」と「どこで?」の2つだけでした。「他校の先輩から」「公園のトイレで」という娘の答えに対して、何も言えませんでした。「どうして今まで言わなかったの? なぜついて行ったの?」と責めはしませんでしたが、「よく1人で頑張ってきたね、話してくれてありがとう」といった ねぎらいの言葉をかけてあげることはできませんでした。

“被害者のその後”を知ることで

ユリさんは娘を助けたい一心で、インターネットなどで相談先を検索。涌井さんの被害者たちの自助グループを見つけ、娘と同じような被害に遭った人たちの声を聞きました。そこで、「娘さんもSOSのサインを出していたのでは?」と言われてから、「娘があるときから、朝決まった時間に起きられなくなったのは、被害を思い出して夜に眠れなくなっていたからではないか」など、かつて娘に見られた変化を性被害の影響とつなげて考えられるようになったと言います。

また、ユリさんはその後 発足した「リースの会」に参加。娘の被害に気づくことができなかった自分を責める一方、娘にどう接していいかわからないと困惑したときの思いを打ち明けました。そのときに涌井さんから、「ユリさんに必要なのは、性被害の実態を知ること」と、被害後にどんな症状が出るのかなどが書かれた本を勧められました。8年間、娘がどれだけ苦しんできたのか、これからどんな苦しみが待っているのか…。初めはその本を開くのがとても怖かったと言いますが、勇気を出して少しずつ読み進めると、ハッとすることがありました。「自殺行為やリスクのある性行動をとることなどがあるが、本人が生きるために必要なこと」と書かれていたのです。ユリさんは本を読んでからは、「リストカットや、心配になるような男性とのつきあいも、娘が生きていくためには必要なこと」と考え、決して否定せずに、接していると言います。

「まだ、娘の思いを聞き出すまではできていませんが、少しずつ距離は縮まっていると感じています。『リースの会』に出会っていなかったら、私と娘の関係は、完全に途切れてしまっていたかもしれません。」

家族への支援・サポートの仕組み作りを

子どもが性暴力に巻き込まれることは、親にとっても大きな衝撃です。周囲に打ち明けづらい状況があるなか、気持ちを吐き出し、一緒に考えてくれる人たちがいる「リースの会」の存在は本当に貴重だと、取材を通して感じました。また、母親は「リースの会」に、娘は被害当事者のための「リボンの会」に参加しているケースもあります。親と子のどちらもフォローできる点も、涌井さんたちの取り組みの利点だと思います。

一方、涌井さんは課題も感じています。親と子、それぞれが専門的な支援が必要だと思っていても、「つなぐ先」が不足していると言います。「被害者の回復のためには、周りが性暴力を理解するとともに、孤立、疲弊しないよう、つながりを持つことがとても大切。誰がどこに相談しても、適切な支援につながる仕組みが、社会全体に広がってほしいです。」

あなたは、家族や友人から性暴力の被害を打ち明けられたことはありますか?被害を打ち明けられたとき、どんな言葉をかけましたか?かけたいと思いますか?
トピックに「コメントする」か、 ご意見募集ページから、意見をお寄せください。
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2019年10月29日
【性暴力を考える】娘に性暴力で無罪判決 2審が始まりました
今年3月、愛知県で実の娘に性的暴行をした罪に問われた父親が、1審で無罪を言い渡され、大きな波紋が広がりました。あれから7か月、きのう2審が始まりました。

↓↓↓
“娘に性暴力”で無罪 2審開始 検察「抵抗できぬ状況明らか」

1審では、娘が「抵抗できない状態(抗拒不能)だったとは認められない」として、無罪と判断されました。検察は、この判決は誤りで、有罪の要件を満たしていると主張しています。

あなたは、この裁判や日本の刑法について、どう思いますか?
下に「コメントする」か、ご意見募集ページから、意見をお寄せください。

私たちは、日本の刑法で有罪の要件となっている「抗拒不能」の撤廃について かつて議論を行った「性犯罪の罰則に関する検討会」のメンバーに、5月にアンケートを実施しました。
回答はこちらです。
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2019年10月25日
【性暴力を考えるvol.23】“痴漢をさせない” ために…何が必要だと思いますか?
警察の調査によると、痴漢の被害を受けた人のうち、警察に通報や相談をした人は、わずか1割ほど。多くの人が泣き寝入りをしているのが現状です。こうした中、被害者が声をあげやすい社会をめざして、独自の取り組みを始めたITベンチャー企業と老舗の印鑑メーカーを取材しました。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/175/index.html

それぞれの企業の取り組みについて、どう考えますか? “痴漢をさせない”社会をつくるために、何が必要と思いますか?下に「コメントする」か、ご意見募集ページから、あなたの意見をお寄せください。
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2019年10月18日
【性暴力を考えるvol.22】#性被害者のその後② 加害者が“身近”な人ゆえの苦悩
「クローズアップ現代+ 性暴力を考える」のご意見募集ページには、毎日のように性被害の経験が寄せられています。私たちは、これまで埋もれてきた経験や思いを伝えることが、社会を変えることにつながると考えています。今回は、掲載の許可をいただいた中から「加害者が“身近”な人ゆえに苦しんできた」という声を紹介します。あなたの感想、身近な人から受けた性暴力について、意見をお寄せください。

↓↓↓記事はこちら
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/174/

※この記事では、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容にもふれています。フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください。

↓↓↓あなたの「#性被害者のその後」を聞かせてください↓↓↓
引き続き募集しています。あなた自身の体験、家族や友人などから被害を打ち明けられたときの経験などについてお寄せください。(※いただいた投稿は、許可なくこのページや放送で公開されることはありません)
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/seibouryoku.html
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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3
2019年10月11日
【性暴力を考えるvol.21】北原みのりさんに聞く! フラワーデモのいま
きょうは性暴力の撲滅を訴える “フラワーデモ”が開催される日です。
毎月11日に開催されているこのデモは、ことし4月、「これ以上性暴力を許してはいけない、これからの社会のために声をあげよう」と訴えるフェミニストの北原みのりさんの呼びかけで始まりました。

初回は東京だけで開催されましたが、いまは全国20都市に広がり、大きなうねりを見せています。北原さんは、7回目の開催を経たいま、この広がりをどう受け止め、何を感じているのか。そして、この先の展開をどう考えているのか、話を聞きました。

↓↓↓記事はこちら
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/171/

みなさんは、フラワーデモに参加したことや見たことはありますか?
記事へ感想や、フラワーデモについての思いを聞かせてください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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4
2019年10月4日
【性暴力を考えるvol.20】漫画で伝える 兄からの被害 
“隠れてしまいがちな家庭内の性暴力を多くの人に知ってほしい”
「みんなでプラス 性暴力を考える」の投稿フォームに、実の兄からの被害経験を寄せてくれた30代女性が、自身の体験を漫画にしてくれました。“加害者である兄も 苦しんでいた”という女性の言葉の背景にある思いは…↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/168/index.html

※この記事と漫画では、性暴力の実態を伝えるため、被害の具体的な内容にもふれています。フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください。

家庭内 あるいは 子どものころに受けた性暴力について、あなたの経験、思いや意見などをお寄せください。

※2019.10.11追記※
いつも“性暴力を考える”のページを見てくださり、ありがとうございます。
実の兄から受けた性暴力をマンガで教えてくださった被害者の方の記事を公開してから、番組へのご意見募集のページより、たくさんの方々より 自らの被害経験や思いが寄せられています。私たちは皆さんの一つ一つの気持ちを受けとめ、性暴力で苦しむ人が生まれない社会をつくるために何ができるか、問いかけ続けたいと思っています。今後も、記事をご覧いただき、ご意見をお聞かせいただけると、うれしいです。(「性暴力を考える」取材班 ディレクター)

投稿は引き続き募集しています。こちらからお寄せください。
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/seibouryoku.html
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年9月27日
【性暴力を考えるvol.19】想像してほしい “声を上げられなかった” 私の気持ち
“高校生のころ、通学電車で毎日のように痴漢に遭いました。恐ろしかったし、ばかにされたようで、悔しかった・・・。”

このページに寄せられたメールです。
警察庁の調査(2010年)では、被害に遭ったことのある女性のうち、警察などに相談・通報できたという人は1割弱。ほとんどが泣き寝入りしています。男性が被害に遭うケースも少なくありません。

メールを寄せた女性は、現在30代で3児の母。「いま無邪気に笑っている子どもたちが、歪(ゆが)んだ認識によって、いつか被害者や加害者になってしまわないためにも」と、胸のうちを語ってくれました。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/165/index.html
※記事では、被害の実態を伝えるため、ご本人の承諾を得た上で、痴漢行為の具体的な内容に触れています。フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください。

痴漢行為について、あなたはどう思いますか?意見や考えをお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年9月20日
【性暴力を考えるvol.18】どう思う? コンドームの使用 
先月、NHK NEWS WEBの記事に、気になる数字が出ていました。
大手コンドームメーカーが ことし3月に1万4000人を対象に実施したアンケート調査で、コンドームを「全く着用しない」または「着用しない時がある」と回答した人が70%近くに上るというのです。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
流されていた私 変われた(2019年8月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012048971000.html

コンドームの着用は、避妊のみならず、性感染症の予防のためにも大切なことです。
好きな相手やパートナーにさえ、コンドームを“つけて”と言いづらい社会・・・。
皆さんの意見や考えをお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年9月13日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.17】伝えたい 正しい知識と考え方 ~性教育YouTuber シオリーヌ~
“思わぬところで性暴力に巻き込まれることもある。自己防衛できるよう、家庭や学校で知識を授けてほしい、と言いたいです。”

「みんなでプラス 性暴力を考える」に寄せられた、性教育の充実を求める声です。 性暴力の被害を防ぎ、被害に遭った人を取り残さない社会をつくるためには、性に関する正しい知識と理解が欠かせません。いま、どのような性教育が必要なのでしょうか? 取材班は、看護師・助産師の資格を持つ「性教育 YouTuber」、シオリーヌさんに話を聞きました。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/164/index.html

みなさんは、性教育のありかたについてどのように考えますか?
ぜひ、コメントをお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年9月9日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.16】障害につけ込んだ性暴力
東京・世田谷区で知的障害がある女性を自宅に連れ込み わいせつな行為をしたとして、今月6日、46歳の男が逮捕されました。ただでさえ卑劣な性暴力。障害の特性につけ込むような行為が、許されていいはずがありません。

以前、「障害のある娘が性暴力を受けていた」という女性を取材しました。娘が被害に遭っていることを知った母親は、どれほど傷つき、絶望したのか。8月に公開された記事を再掲します。
↓↓↓
障害がある娘が受けた性暴力 母親が決意の告白 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190805/k10012019751000.html

皆さんの意見や感想をお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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2019年9月6日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.15】埋もれてきた男性被害
“性暴力の被害に遭うのは、決して女性だけではないことを知ってほしい。” 
「みんなでプラス 性暴力を考える」に寄せられた、男性被害者からの声です。その経験や苦しみについて “今まで誰にも話したことがなかった”と言います。私たちは、男性の被害相談も受け付けている名古屋市の救援センターを取材。これまで埋もれがちだった男性被害者の実態と苦悩について伝えます。
↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/163/index.html

男性の性被害について、あなたの経験、知っている情報、思いや意見などをお寄せください。
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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3
2019年8月30日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.14】「#性被害者のその後」に寄せられた声
“性暴力を考える”取材班では、望まない性的行為を受けたことがある方から、被害のその後の思いや経験談を募集しています。これまでに寄せられた投稿の一部を紹介します。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/162/index.html

↓↓↓あなたの「#性被害者のその後」聞かせてください↓↓↓
投稿は引き続き募集しています。より多くの人に性暴力の痛みを理解してもらい、これ以上、被害者だけが苦しみ続けることのない社会をつくるために、望まぬ形で性暴力被害にあった方がどんな思いで「その後」を生き抜いているのかを教えていただきたいと考えています。こちらにお寄せください。

https://www.nhk.or.jp/gendai/request/seibouryoku.html

↓↓↓ハッシュタグ「#性被害者のその後」について詳しい記事はこちら↓↓↓

https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/159/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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8
2019年8月20日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.13】 7月の番組を2分35秒にまとめました
7月30日に放送した 「“顔見知り”からの性暴力」を、2分35秒の動画にまとめました。放送を見逃した方、だれかとシェアしたい方、ぜひ ご覧ください。

↓↓↓あなたの「#性被害者のその後」を聞かせてください↓↓↓
“性暴力を考える”取材班では、望まない性的行為を受けたことのある方から、被害のその後の思いや経験談を募集しています。より多くの人に性暴力の痛みを理解してもらい、これ以上、被害者だけが苦しみ続けることのない社会をつくるために、性暴力被害にあった「その後」をどのように生き抜いているのか、教えていただきたいと考えています。

↓↓↓投稿はこちらから お願いします↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/seibouryoku.html

↓↓↓ハッシュタグ「#性被害者のその後」の詳しい記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/159/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou#性被害者のその後
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12
2019年8月9日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.12】あなたの「#性被害者のその後」教えてください
「加害者に罪の意識がない理由は、“その後の苦しみを知らないこと”にあるのではないかと思いました。よければ、このタグで語ってください。#性被害者のその後」――。

ある30代の女性が、「みんなでプラス」を見たことをきっかけに、Twitterで「#性被害者のその後」というハッシュタグを作り、性暴力被害者に呼びかけ始めています。被害の後に次々と押し寄せる さまざまな苦しみや悩みを“なかった”ことにせずに語り合いましょう、と。女性は過去に上司からの性被害に遭い、いまも深刻なPTSDに悩まされているといいます。ひとつのハッシュタグに込めた思いについて、取材班が聞きました。

↓↓↓記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/159/index.html

↓↓↓あなたの「#性被害者のその後」聞かせてください↓↓↓
「性暴力を考える」取材班では、もっと多くの人に、性暴力の痛みを理解してもらい、 これ以上、被害者だけが苦しみ続けることのない社会をつくりたいと考えています。
性別は問いません。異性であれ、同性であれ、誰かから望まない性的な行為を受けた あなたの声を聞かせてください。
https://www.nhk.or.jp/gendai/request/seibouryoku.html
#性暴力#MeToo#Withyou#レイプドラッグ#性被害者のその後
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2019年8月2日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.11】スタジオゲストに聞く!もっと話したかったこと にのみやさをりさん
7月30日放送 「“顔見知り”からの性暴力」で、スタジオに出演いただいた写真家の にのみやさをりさんから、スタジオで語りきれなかったことについて、コメントを寄せていただきました。

自らも20代のとき、当時の職場の上司から性暴力被害を受けた にのみやさん から ”あなた” へのメッセージです。
↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/154/index.html

もう一人、スタジオに出演いただいた精神科医の小西聖子さんは、東京の性暴力救援センターと連携して被害者の支援を行っています。過去にEテレ「ハートネットTV 性暴力被害 あまりに知られていないその実態」に出演されています。
番組内容はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/127/
#性暴力#MeToo#Withyou#レイプドラッグ
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2019年7月30日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
性暴力を考えるVol.10 【全データ公開】 10~50代男女1,046人に「性暴力」への意識について聞きました
“性暴力”について 人々がどのような意識や考え方を持っているのかを知るために、取材班はLINE社と協力して、10~50代の男女1,046人にアンケート調査を行いました。7月30日放送の番組で、その一部を紹介しましたが、このページで全ての結果を公開します。 それぞれのデータを見て、皆さんは何を感じますか?ぜひ、教えてください。
記事はこちら↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/152/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou#レイプドラッグ
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2019年7月18日
【性暴力を考えるvol.9】どう考える? 加害者の8割超が“顔見知り”
取材班は2か月間、名古屋市にある性暴力救援センターに密着。ここでは、支援員、看護師、医療ソーシャルワーカー、医師などが24時間態勢で被害者から、電話や直接話を聞いて相談に応じています。大きな衝撃を受けたのは、身内を含めた“顔見知り”からの被害が相談の8割を超える実態です。「会社の上司」「教師」「父親」など、いわば上下関係があるケースだけでなく、「同僚」や「友人」などからの被害も少なくありません。
“顔見知り”からの性暴力について、皆さんのご意見や思いをお寄せ下さい。

“なかったことにはできない” 顔見知りからの性暴力 8割以上
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190710/k10011988471000.html
#性暴力#MeToo#Withyou#レイプドラッグ
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2019年7月9日
【性暴力を考えるvol.8 】三浦瑠麗さんが語る“レイプドラッグ”の被害
性的暴行に及ぶ目的で睡眠薬などが悪用される、レイプドラッグによる犯罪。今回、取材を通して分かったのは、安易に犯行が繰り返されている一方で、深刻な被害が生まれている実態でした。私たちはこうした卑劣な犯罪と、どう向き合えばよいのでしょうか。

今年5月に自らの性暴力被害を公表した国際政治学者の三浦瑠麗さんに、話を聞きました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/147/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年7月3日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.7 】番組で聞けなかったこと 大藪順子さん
7月3日放送「気づかぬうちに被害者に・・・ 広がるレイプドラッグ」では、悪質な性犯罪の手口の1つ、「レイプドラッグ」について取り上げました。スタジオゲストとしてお越し頂いた大藪順子さんのお話の中で、番組内ではご紹介できなかったものをまとめました。

番組では、性暴力に関する情報をまとめ、皆さんと一緒に考えていく場を設けています。 あなたの気持ち、意見など、コメントをお寄せください。
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/145/index.html
#レイプドラッグ#性暴力
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2019年7月3日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.6 】レイプドラッグから身を守るために
7月3日に放送した「気づかぬうちに被害者に・・・ 広がるレイプドラッグ」では、悪質な性犯罪の手口の1つ、「レイプドラッグ」について取り上げました。どうしたら被害から身を守れるのか、番組ではお伝えしきれなかった情報も含めてまとめました。

他にこんなことに気をつけている、そもそも女性が自衛しなければならないのはおかしいのでは?など、あなたのご意見、ご感想をコメントでお寄せください。
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/144/index.html
#レイプドラッグ#性暴力
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2019年6月28日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.5】加害者に伝えたい 被害者の思い
性暴力の被害を受けられた方からお話を聞かせていただくとき、
「加害者はなぜ そんなことをしたのだろう」
「加害者は自分のしたことの重みと向き合っているのだろうか」と思うことがあります。

この「みんなでプラス」にも、“加害者がなぜ 性暴力を実行してしまったのか、何があれば実行せずに済んだのか聞いてみたい”というコメントが寄せられました。

「性暴力を考える取材班」は、性暴力のない世の中をめざして、あえて加害者と向き合い、直接対話し続けている性暴力サバイバーの女性の活動を取材しました。取材からは、加害者の多くが、被害者の気持ちや 被害を受けた後の苦しみを知らなかったり、正しく向き合えていなかったりするという現実が見えてきました。下記に、記者による取材記録を掲載します。

みなさんは、性暴力被害を社会からなくすために、加害者にはどんなことを理解してほしいと思いますか?ぜひ、コメントをお寄せください。

※記事の中では、加害者が性暴力に及んだ理由にもふれています。性暴力の被害に遭われた方にとっては、気分が悪くなるような表現があるかもしれません。あらかじめお伝えします。

性犯罪者との対話 真の更生を求めて
https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/143/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年6月21日
このお題はクローズアップ現代+で番組になりました
【性暴力を考えるvol.4】スタジオゲストに聞く!もっと話したかったこと
5月16日放送「 “魂の殺人” 性暴力・無罪判決の波紋」では、実父からの性暴力被害者の山本潤さん、弁護士で「性犯罪の罰則に関する検討会」の委員をつとめた宮田桂子さんをお招きし、お話を伺いました。
※放送内容はこちらから https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4281/

刑法改正に対する意見は違うものの、「性暴力はあってはならない」という考えは同じお二人。ご出演を終えて、スタジオで記念撮影をされている姿が印象的でした。
今回、お二人から「30分という短い時間の生放送では語りきれなかったこと」、「ご出演を経て改めて感じたこと」などを「みんなでプラス」宛てにお寄せ頂きました。

お二方のコメントを読んでのご意見、感想など、ぜひお寄せください。
山本潤さん https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/134/index.html
宮田桂子さん https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/133/index.html
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年6月16日
【性暴力を考えるvol.3】友だちなど身近な人に被害を打ち明けられたら、どうしますか?
私たちが取材した名古屋市にある性暴力支援センターでは、医師や専門の看護師、ソーシャルワーカー・支援員の方々が24時間体制で性暴力に関する相談に応じています。

相談を寄せるのは、被害を受けた当事者だけではありません。
「身近な友人が性暴力の被害を受けているかもしれない。どうすればいいか」
「家族に被害を打ち明けられたことがショックで、自分が思いつめてしまっている」
この「みんなでプラス」にも、友人から被害を打ち明けられたときにどうすればいいのか分からなかったという方からのコメントを頂きました。

性暴力被害支援看護職“SANE“の資格を持つ看護師に話を聞きました。
あなたなら、大切な人にもしもの事が起きてしまった時、どのように向き合いますか?
ご意見や実際のご経験談、悩んだことなどを教えてください。
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年6月14日
【性暴力を考えるvol.2】被害を受けたあなたへ。
私たちが取材した名古屋市にある性暴力支援センターでは、医師や専門の看護師、ソーシャルワーカー・支援員の方々が24時間体制で性暴力に関する相談に応じています。

性暴力被害を受け、苦しんでいるあなたへ。
性暴力被害支援看護職“SANE“の資格を持つ看護師からのメッセージです。
どうしたらいいのか、考えられないとき。
あなたの大切な心と体を守るために、読んでみてください。

このトピックには、匿名でコメントすることもできます。
性暴力について感じたことなど、なんでも書き込んでください。
#性暴力#MeToo#Withyou
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2019年6月7日
【性暴力を考える vol.1】皆さんの番組へのご感想や、ご意見を教えてください。
アナウンサーの合原明子です。
今回私は、「性暴力被害の実態を知ってほしい」と取材に応じてくださった、名古屋 市の性暴力支援センターを訪ねました。義理の父親から長年被害を受けていたという 方も、辛い体験を打ち明けてくださいました。性暴力は決して「まれな出来事」では なく、私たちの身の回りで起きていて、声を上げられない多くの方たちがいるという ことを実感しました。

今回の取材で感じたことをまとめました。 https://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/127/index.html

皆さんの番組へのご感想や、性暴力に対するご意見を教えてください。
#性暴力#MeToo#Withyou
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