クロ現+
2019年7月30日

エピソード:香りの記憶

戦時中、大分県の女学校に通っていた中村はるえさんのエピソードです。

「学校に秘密で、香水が入ったガラス瓶を持ち込んだ友人がいて、教室で割ってしまいました。教室中に香りが広がり、その匂いをかいだ瞬間に、「ああ、今が私たちの青春だ」と強く感じました」。

投稿を寄せてくださったのは、山下秀人さん。高校生のとき、ご自身のおばあさまのご友人、はるえさんから教えてもらったそうです。はるえさんは、とても懐かしそうに話してくれたと山下さんはいいます。
「はるえさんが戦時中のことを振り返ったときに、真っ先に話してくれたのが、香水のお話でした。よっぽど印象に残っているんだろうなぁと思いました」

当時、女学校に通っていたのは現在の中学生や高校生にあたる年齢の女子生徒たち。もしかしたら、内緒で友人と香りを楽しもうとしていたのかもしれません。貴重な香水の瓶を割ってしまったこと、家族にどんなふうに説明したんでしょうか。香りって、すごく記憶に残りますよね。戦争中にも当たり前にあったはずの「かけがえのない青春」。香った瞬間、それぞれの頭の中にどんな思いがよぎったのか…それを想像するだけで、なぜかドキドキしてしまうエピソードです。


#あちこちのすずさん」では、当時、この世界のあちこちで起きていた暮らしの中のエピソードを集めて、イラストやアニメにしていきます。

あなたのおじいさんやおばあさん、身近な人が、戦争中、日常をどんなふうに暮らしていたか教えてください。
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