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クロ現+
2019年7月17日

エピソード|機械油でホットケーキ

埼玉県の軍需工場で働いていた、はるさん(昭和2年生まれ)のエピソードです。

「女学校には行かず、軍需工場で衣類の製作に携わっていました。一人一台、作業用のミシンが与えられ、一日中ミシンと向き合う毎日。定期的にミシンに機械油をさすのもわたしの仕事でした。

そんなある日、周りの目を盗んで、ミシンにさす機械油を布の端切れに浸し、布ごと家に持ち帰りました。その油を使ってホットケーキを焼き、家族と食べたのです」。

こちらのエピソードは、はるさんのお孫さん、栗山ゆうこさんがお寄せくださいました。

おばあさまは、料理にこだわる人だったそうです。「きっと、油があったほうがおいしく焼けると考えつき、持ち帰ってきたのだと思います」と、ゆうこさん。お嫁に行くとき、はるさんが唯一尋ねたのが「近くに美容院はありますか」ということだったとか。料理好きで、おしゃれも好き。年をとられてからも、新聞やテレビでたくさんの情報を仕入れていたというおばあさま。ゆうこさんは、おばあさまが今の時代に生まれていたら、どんな仕事についていたのだろうと、あれこれと想像されるそうです。

※はるさん、栗山ゆうこさんは仮名です。




#あちこちのすずさん」では、当時、この世界のあちこちで起きていた暮らしの中のエピソードを集めて、イラストやアニメにしていきます。

あなたのおじいさんやおばあさん、身近な人が、戦争中、日常をどんなふうに暮らしていたか教えてください。
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