先月17日、宮崎県北方町で猟銃を持った男が一人を殺害、その後、銃を乱射しながら6時間半にわたって車で逃走した。元タクシー運転手・柳田内匠被告(45歳)。逃走中に銃を撃つなどして、警察官6人を負傷させた。犯行に使われたのは、全国に50万丁ある猟銃であった。宮崎県警は、警察官の半数の900人を動員して包囲網を敷いた。しかし、警察の包囲網は3度にわたって突破された。男は、一般の車が走る国道を60キロにわたって逃走し、その間35発を乱射、市民を恐怖に落とし入れた。銃を乱射しながら数十キロにわたって車で逃走したのは、日本の犯罪史上かつてなかったことである。 なぜ、警察の包囲網は次々と破られたのか、車と銃を使った犯罪に対する捜査のあり方を検証する。
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