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2022年2月1日(火)

最新技術で老後は安心!?
“デジタル介護”最前線

最新技術で老後は安心!? “デジタル介護”最前線

AI搭載のロボットが夜の介護施設を巡回し、高齢者の睡眠の深さやトイレのタイミングをセンサーが自動で検知して職員に知らせる。高齢化で介護現場の人手不足が深刻化する中、業務の効率化などを目的に国も推進する「デジタル介護」。先進的に取り組む施設では、睡眠の質が向上するなど介護を受ける人の生活改善につながることも明らかになりつつある。しかし、デジタル機器への抵抗感や制度的な課題からなかなか普及が進まないという現実も。利用者本位のデジタル化を模索する最前線からの報告。

出演者

  • 宮本 隆史さん (社会福祉法人 善光会 理事)
  • 和氣 美枝さん (一般社団法人 介護離職防止対策促進機構 代表理事/80代の母親を介護)
  • 井上 裕貴 (アナウンサー) 、 保里 小百合 (アナウンサー)

※放送から1週間はNHKプラスで「見逃し配信」がご覧になれます。

熟睡できる・転落防止… デジタル化で生活の質がアップ!?

最新鋭のテクノロジーの導入を進める、東京・大田区の介護施設です。10階建ての建物は、まるでリゾートホテルのような造り。

介護職員たちは、移動の負担を減らすためにセグウェイに乗って行き来します。

この施設では、デジタル機器を活用して利用者一人一人の状況をつぶさに把握しています。例えば睡眠の深さ。深く眠れている人は青色、浅い眠りの人は黄色で表示されます。

心拍数や呼吸の状態も同時に分かります。

「呼吸ですとか、体の動きを検知して、本当に眠っているか、眠っていないか可視化することができています」

ベッドのマットレスの下に設置したセンサーで、睡眠の深さを判定しているのです。

「尿がどれくらいたまっているか測るセンサーです」

下腹部に装着し、排尿を予測するセンサー。超音波でぼうこうの膨らみを検知し、尿の量を測定。基準に達すると、ただちに職員に知らせます。

更に、天井に設置されたこちらの装置。

「離床した際、転倒した際に知らせてくれるセンサーです」

利用者が転倒したり、ベッドから転落した場合、センサーがその動きを感知。その前後1分間の様子を自動で録画します。介助が必要な時だけ録画する仕組みのため、プライバシーも守られます。

全ての情報は職員が持つスマートフォンに転送され、リアルタイムで更新されます。こうした仕組みによって、利用者の半数以上で睡眠の質が向上しました。

例えばこの利用者は、以前に比べて深く眠っている時間が29%長くなりました。

社会福祉法人 善光会 尾崎麗艶(れいあ)さん
「毎回扉を開けて(見守り)となると、敏感な方だと起こしてしまう。その心配がないのは、お客様、皆様にとってもいいことなのかなと」

施設の利用者
「本当によく眠っちゃっているからね。皆さんこうやって見てくださっていると思うと、安心しちゃっているのかしらね」

施設の職員にとっても、夜間の見守りの時間が37%減るなど負担軽減につながりました。

更に、職員の業務のデジタル化も進めています。独自に開発したシステムを使って、食事の量や体温、血圧、排せつの状況などを入力。職員全員がデータを共有します。

かつては手書きで記録し回覧していた、介護記録。全員で1日にのべ11時間かかっていた業務が、3時間まで減らすことができたといいます。

この日、夜9時半。利用者の一人がベッドから離れているという通知が届きました。職員がただちに駆けつけます。

職員
「どうしたの?」

施設の利用者
「靴、履いているの」

眠れなかったため、部屋を出ようとした女性。足腰が弱く、転倒するリスクがありました。職員は女性が安心して眠れるまで、そばに寄り添うことにしました。

職員
「一緒にいよう」

施設の利用者
「ありがとう」

デジタル化によって事務的な業務が効率化され、利用者と直接関わるゆとりが生まれたといいます。

社会福祉法人 善光会 副施設長 谷口尚洋さん
「どうしても、これまで間接業務が多くて、お客様の直接介助になかなか携われない機会が多かった。(業務を)効率化させることが、お客様へのサービスの質の向上につながっている」

デジタル化が進まない現場 コスト負担・操作が不慣れ…

進化を続けるデジタル介護。しかし、本格的に導入している施設はごく僅かです。国も補助金の制度を用意するなど後押ししてきましたが、多くの介護現場では二の足を踏んでいます。

なぜ進まないのか。去年から介護現場のデジタル化に取り組む、茨城県大子町。高齢化率が45%を超える中、介護現場の深刻な人手不足に悩んできました。

この特別養護老人ホームではデイサービスも併設していましたが、人手が足りずやむなく休止しています。

大子町福祉課 高齢介護担当 主任 神長充さん
「どこの事業所さんも本当に人が足りていない状況で、介護サービスがなくなれば、介護が必要になった途端に最悪大子町を出ないといけない状況になってしまう。今のうちに、何かしら考えていかなくちゃいけない状況」

人手不足解消のため、デジタル化は待ったなし。しかし、介護現場ではさまざまな壁にぶつかっていました。

こちらの訪問介護の事業所では、デジタル機器を活用して事務作業を効率化できないかと検討しています。

訪問介護事業所 管理者 栩内君子さん
「こんにちは。お熱、測らせてください」

膨大な介護記録を手書きで残す作業が大きな負担でした。

栩内君子さん
「きょうの状態ですね。おしっこがありましたということとか。あと事務所に持ち帰るものが1つあるんですけど、内容的にはほぼ一緒ですね」

栩内君子さん
「戻りました」

栩内君子さん
「利用者さん宅と、この日誌と、自分の日誌と、(1人につき)3回同じようなことを書きます。ヘルパーさん1日に5軒も6軒も歩くので、それを全部このように戻ってきて書いている状態」

栩内君子さん
「ITとかって言われていますけど、そういうものを使うことによって1回で済めばすごくいいなって」

しかし、デジタル機器導入のコストが課題となりました。データを入力するためのタブレットの費用は1台およそ10万円。スタッフ全員分となると、100万円以上の出費になります。

栩内君子さん
「(タブレットを)ヘルパー全員が持って歩くとなると、金額的にも大変。鉛筆1本を買うわけではないのでね」

また、慣れないデジタル機器の取り扱いでつまずくケースもあります。

こちらの介護施設では、去年11月、ベッドの下に敷く見守りセンサーを試験的に導入しました。

介護支援専門員 上久保達也さん
「離床警告、そういう機能も働いてくれる機械だそうです」

利用者の動きや日々の睡眠パターンから起きる時間を予測し、事前に予告する最新鋭の見守りセンサーです。職員が持つタブレットに情報が転送され、利用者の起床時間に合わせて介護できます。

しかし、導入から1か月後…。

上久保達也さん
「いったんは外してしまった状況」

取材者
「もう全く使っていない?」

上久保達也さん
「そうですね、しまってしまって。使ったのは1週間程度ですね」

デジタル機器に不慣れなベテラン職員が多い現場。タブレットの設定がうまくできず、使うことができませんでした。

上久保達也さん
「『意味ないよね』というのは、現場の職員から出ました。もう本当に率直な意見で、ちょっと残念ではありました。期待はしてはいたんですけど」

また、デジタル化が進むことに懸念の声も上がりました。介護する側とされる側が直接触れ合う時間が減ることで、利用者が安心できる質の高い介護が失われるのではないかというのです。

管理者
「必ずしもIT化することが成功につながることばかりじゃない。別にIT化しなくて結構ですという意見もある」

それでもこの施設では、メーカー担当者を呼び、改めて使い方を学ぶことにしました。

見守りセンサーのメーカー
「どういうケアを実現したいかへ頭を使っていただいた方が。機械の使い方とかは僕らがサポートするので」

再び使い始めてみたところ、利用者の行動が把握しやすくなるなど、成果を感じることができたといいます。

上久保達也さん
「前回よりは本来の機能を体感させてもらえるのかなと。第一歩」

最新技術で老後は安心!? "デジタル介護"最前線

保里:介護のデジタル化。もしかすると、中には冷たい印象や抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれません。まずは、ご自身も80代のお母様を今介護されていて、仕事と介護を両立する支援団体の代表を務めている和氣美枝さんに伺っていきます。和氣さんはご自身も介護される中において、このデジタル機器の活用についてこれまでどんなことを感じてこられましたか。

和氣 美枝さん (介護離職防止対策促進機構 代表理事)

和氣さん:デジタル化は人々の生活を豊かにするものなのかなと思っています。私は認知症のある母との生活の中で、やはり仕事と介護の両立が厳しい局面というのは多々ありました。その中で、見守りカメラとかスマートリモコンを使うことで心配とか不安はありますけれども、仕事に集中できるようになって、少し心の余裕が出来たりとかして、笑顔で母に接する時間が増えたなと思ってます。結果、母の行動も少し変わっていった、そんな経験があります。

井上:スタジオに、自宅で介護している人も使えるデジタル機器を用意しました。例えば、見守りのためのセンサーです。室内の明るさだったり人の動き、温度の変化を感知して、異常があれば家族に知らせます。カメラと違ってプライバシーも守られます。

また、こちらは体温計や血圧計と連動したシステムで、計測する度に自動的にデータが転送され、家族が把握することができます。

そして、服薬をサポートする装置です。薬をのむ時間になると、薬が出てくるんですね。

アナウンス
「ありがとうございます」

こういった声かけも行われるようになっているんですね。
以下のリンクでもデジタル機器について詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。

そして、介護のデジタル化に積極的に取り組んでいる社会福祉法人の理事、宮本隆史さんにも伺っていきます。宮本さんはこのデジタル化に取り組んでこられる中で、これまでどんな発見があったのでしょうか。

宮本 隆史さん (善光会 理事)

宮本さん:実際に一番発見があったこととしましては、介護の本質に立ち返ることができたなと思っています。それは何かというと、やはり介護サービスというものは今まで経験と勘に基づいてサービス提供されている側面がありましたので、どうしても定量的に数字で見るということが不慣れというか、難しい業界でございました。ただ、こういったデジタル機器を使うことによって、ある程度定量化された、数値化されたものが出てきますので、出てきたエビデンスに基づいて介護サービスを提供していくということで、実際に質が上がったということも少なくありません。それをなぜかというふうに思うと、どうしても経験と勘でやってたことですから、どうしても人の限界もありますので、人とデータというものを有効的に活用していくことによって、介護の質が上がるんだなと痛感いたしました。

保里:デジタル化を進めることによって、実際に質が上がるというのは具体的にはどういうことなんでしょうか。

宮本さん:今、国の方でもまさに「科学的介護=科学の裏付けに基づく介護」というものを推し進めているわけですが、例えば介護の負担が大きい排せつ介助についてフォーカスを当ててみると、例えば何時にどれぐらい出るかというのは当然ながら介護士が一生懸命取ったアセスメントの情報に従って行うんですが、やはり正確ではございません。ただ、デジタル機器を使うことによって、いつ、どれぐらい出るのかということが把握できますので、それに合わせて支援を行っていくことで、ご利用者様の身体的な負担、介護職員の負担、双方ともによい結果が出るのかなと思ってます。

井上:介護現場の人手不足についてですが、3年後の2025年にはおよそ32万人が不足すると予測されています。

そうした中で、国も補助金の制度を作るなど、デジタル技術の導入を後押ししてきました。ただ、VTRで見たように壁にぶつかっている介護現場もあるのが現状です。宮本さんも全国の介護施設のデジタル化コンサルティングをされていますが、実際国や自治体の補助金の活用、現状をどう見ていますか。

宮本さん:補助金についてはいくつか国の方でもご用意いただいているんですが、なかなか活用が進んでいないという実態がございます。情報収集という意味で、まだ広く知れ渡っていないということが一つあります。あとはデジタル機器そのものにフォーカスが当たって、例えばこの機器を入れるのにいくら補助金を出しますよと、そういったケースが少なくないんです。ただ、デジタル機器があるだけで介護現場がよくなるわけではありませんので、それを導入して使う人に対する教育ですとか、業界全体のリテラシー向上のための支援とか、ある程度包括的に幅広く捉えて支援をしていくということで、今以上に使われていく環境になるのではないかと考えています。

保里:まさに介護を受ける人の生活を守って、そして介護する人の負担も軽減するためのデジタル化なわけですが、どうすればより進めていくことができるのか。行政が継続的にサポートをすることで課題を乗り越えようという取り組みを取材しました。

デジタル化したいが進め方が… 行政が寄り添いながら支援

福岡県北九州市の特別養護老人ホームです。もともと人手不足に悩んできましたが、3人の職員が産休に入ることになり、現場が回らなくなるおそれがありました。

この急場をデジタル化による業務の効率化でしのげないか。そこで相談したのが、北九州市が運営する介護ロボット普及促進センターです。この日、担当者が施設を訪れました。

普及促進センターでは、デジタル機器を導入する前の相談から、デジタル機器の選定導入後のアフターフォローまで一貫してサポートしています。

北九州市介護ロボット等 導入支援・普及促進センター センター長 樽本洋平さん
「われわれ伴走型の支援を提供させていただいておりますので、気になることがあったら何でもご相談くださいという立ち位置でご相談をお受けしております」

センターからの助言を受け、まず施設が取り組んだのは、どの業務にどれぐらい時間をかけているかを徹底的に洗い出すこと。どんなデジタル機器を使えば業務の効率化につながるのかを検証するためです。

分析の結果、効率化の余地がありそうなのが夜間の業務でした。この施設では、利用者20人当たり2人の割合で職員を配置していました。しかし、デジタル機器を活用したこれまでの事例を調べると、職員の配置を20人当たり1人に減らせる可能性があったのです。

実際に夜間の職員を減らすためには、どんなデジタル機器が効果的なのか。施設の職員が普及促進センターを訪れました。

センターにはさまざまなデジタル機器があり、導入前に実物に触れて効果を試すこともできます。

こちらは介護で抱きかかえる際の負担を減らすアシストスーツ。

センターの担当者は、ベッドで寝ている高齢者を見守るためのセンサーの利用を勧めました。

センターの担当者
「センサーと言っても、使い方でいろいろ変わってきます」

各部屋を見回る業務を減らせるため、夜間帯の人員削減につながるといいます。施設では検討を重ねた上で、ベッドセンサーの導入を決定しました。

介護職員
「夜勤帯に起きられる方もいらっしゃったりするので、(センサーが)ないときは居室を巡回したりして確認していたんですけど、センサーをつけることによって反応しますので、そこで確認できます」

更にセンターでは、デジタル機器の導入によって実際の業務が改善されるかまで確認します。

ベッドセンサーの導入によって、3人だった夜間の職員を2人に減らせるめどが立ちました。しかし、職員たちの間から「人が減ると緊急時の対応ができない」などの不安の声が上がりました。

介護職員
「今までずっとやってきたことがコロッと変わるから、それを変えるのに抵抗があった」

センターに助言を求めたところ、緊急時には系列のグループホームなどからサポートを得るという案が出ました。

「お疲れ様です。3階、特養の田村です」

そこで、作業しながら連絡が取り合えるヘッドホン付きトランシーバーを導入し、すぐに駆けつけてもらえる体制を整えました。

勤務のシフトを組むホーム長 小河内美恵子さん
「夜勤が(月に)9回とか8回だったのが、今5回、6回とかになりましたし、それに伴って日勤帯の職員数が増えたことは入居者の方のサービスも充実できる方向に行けたのではないかと」

介護施設のデジタル化に一貫して伴走する、北九州市の取り組み。利用者のニーズや介護現場の課題をくみ取ることが、成功の鍵を握るといいます。

北九州市保健福祉局 先進的介護システム推進室 次長 堀江吏将さん
「あくまで主語は利用者さんであり、介護施設の職員さんであって、テクノロジーが主語であってはいけないんだろうと思っています。ひとつひとつの施設のニーズにきちんと合ったサービスを作って、伴走することが施設の安心を生んでいると思う」

デジタル化で何を目指すのか 利用者・家族の"生活の質の向上"

保里:番組を最初から見たいという時は、以下のリンクからアクセスできます。

宮本さん、行政が伴走しながらデジタル化を進めるというこの取り組み、どんなふうにご覧になりましたか。

宮本さん:とてもいい取り組みだと思っています。今まで事業者と行政というと、どうしても指導する側、される側という関係性があったのですが、これからはこの社会課題を解決していくために連携をしていくことが必要だと思っています。どうしても介護を受ける方と介護をする介護施設という関係だったんですが、そこに行政であったり研究機関、または開発を担っていただけるメーカー、そういったほかの業種、業界も連携をしていきながら進めていくということが今後必要なんじゃないかなと思っています。

保里:和氣さんはどうご覧になりましたか。

和氣さん:大子町の話で、この町で介護が受けられなくなると人が流出するという話がありましたが、そうすると行政もいろいろとひっ迫していくので、行政も危機感を持って積極的に取り組んでいただけるといいなと感じました。

井上:国も、介護施設がデジタル化について相談できる窓口を全国に現在14か所設置するなど、介護のデジタル化を推進しようとしています。

ただ、相談窓口の数はまだ少ないです。専門家は更に拡充すべきと指摘しています。和氣さん、この介護のデジタル化を進めていく上でどう進めていくといいと思いますか。

和氣さん:介護のデジタル化の本質というのを、家族も理解すべきかなと思ってます。デジタル化は誰のためのものなのか、要介護者のためのものだということで、家族も介護業界もできるところからやっていく、そういう方向に進むといいかなと思ってます。

井上:実際、それはどういういい効果をもたらすのでしょうか。

和氣さん:やはり要介護者、われわれがそばにいる人が笑顔が多くなる。そんな感じが私はします。

井上:宮本さんはこのデジタル介護の今後、可能性はどういうふうに見ていますか。

宮本さん:デジタル化自体は、目的ではなくて私は手段だと思っています。今までも介護について介護ベッドであるとか車椅子とか、そういった道具を使って高齢者の方、介護が必要な方に支援をしてきましたが、やはり介護ロボットであるとか、こういったツールはまずは道具であろうと。ですから、その道具をどれだけ正しく使って介護を受ける高齢者の方たちにとってよりよいサービスを提供できるのか。また、介護を支える介護人材も、やはり介護人材不足といったところもありますので、デジタル化によって機械ができることをきちんと機械にやっていただく。今までのように人が全てをやるのではなくて。そして、空いた時間をサービスに転化していく。どうしてもコミュニケーションが必要なヒューマンタッチな仕事ですから、高齢者の方とのコミュニケーションに使っていただくとか、そういった時間を通して、まずは介護を受ける高齢者の方のサービスの質を向上させる。あとは、やはり働き手が余裕を持って、ゆとりを持って高齢者の方と接していける介護サービスを作り出していくということが今後必要になってくるんじゃないかなと考えています。

井上:そして和氣さん、私たち自身もいつ介護するか分からない、されるか分からない。和氣さん自身もご経験だと思うんですが、どういう意識を介護に持っていたらいいでしょうか。

和氣さん:そうですね。とにかく笑顔で、無理をしない。そのための道具の一つとして、デジタル化というのは有効なのではないかなと私は思ってます。

保里:ありがとうございました。


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