クローズアップ現代

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2021年9月6日(月)
菅首相 “退任”の衝撃 舞台裏で何が

菅首相 “退任”の衝撃 舞台裏で何が

自民党総裁選挙への立候補を突然断念した菅総理大臣。再選に意欲を示してきた中での表明に衝撃が広がっている。背景に何があったのか?そして党内では早くもポスト菅をめぐり熾烈な駆け引きが始まっている。自民党総裁選挙の構図はどうなるのか? 一方、菅首相“退任”で戦略の練り直しを迫られる立憲民主党などの野党。政権交代をめざした野党共闘は加速するのか?衆議院選挙を間近に控えた攻防の舞台裏に独自取材で迫る。

※放送から1週間は「見逃し配信」がご覧になれます。こちらから

出演者

  • 井上 裕貴 (アナウンサー)

菅首相"退任"の裏で何が 自民 側近たちが明かす「内幕」

ポスト菅を巡って今、何が起きているのか。これまで、無派閥の菅総理大臣を支えてきた二階幹事長。そして、党内に強い影響力を持つ安倍前総理大臣や、麻生副総理。そのバランスが揺れ動くことで、事態が急転したのです。

きっかけとなったのは、総裁選で菅総理への挑戦を表明した際の岸田文雄前政務調査会長の発言でした。

<8月26日 退任表明8日前>

岸田文雄 前政務調査会長
「総裁をのぞく党役員につきましては、(任期)1期1年、連続3期までとすることによって、権力の集中と惰性を防いでいきたい」

在任期間が5年を超え、歴代最長の任期となっていた二階氏。菅総理を再選に導きたいとしていました。

「二階派として、(菅総理を)支持する考えですか?」

二階俊博 幹事長
「当然のことじゃありませんか。愚問だよ」

岸田氏の発言に注目が集まったのは、安倍氏が影響力を持つ、党内最大の細田派や、第2派閥の麻生派から二階幹事長の交代を求める声が強く上がっていたためです。

(記者)「二階幹事長を念頭に置いたんじゃないか?」

岸田文雄 前政務調査会長
「自民党が、組織として変わるというのが目的ですから。結果として、いろいろな反響、さまざまな影響を及ぼした。これは声をあげてよかったなと思う部分でもあります」

これに対し、二階氏の側近、林幹雄幹事長代理は党内の情勢に大きな影響はないと見ていました。

林幹雄 幹事長代理
「(二階幹事長は)特にこだわらなかったですね。完全に受け流していましたね。(岸田氏)ご自身が総理総裁になられたらやればいい話であって、公言してどうこうするという話ではない」

このころ、菅総理も自身の再選について、周囲に強気の姿勢を見せていました。

与党関係者
「総理は『大丈夫です。100万パーセントどうなってもいいようにしてますから』、『手は打ってあります』と言っていた」

岸田氏の発言から4日後の8月30日、菅総理は突如、二階氏の交代を含む人事の刷新で局面を打開する策に打って出ました。幹事長の交代を直接打診した、菅総理。実はその場で、人事とともに党執行部から意見が出ていた解散総選挙についても話し合っていたと、同席した林氏は明かしました。

林幹雄 幹事長代理
「(菅総理は)支持率低迷をどういうふうにして打破するか、いろんな想定をしていたんじゃないかと思うんです。その想定のひとつが、正面突破、つまり解散総選挙をすると。総理も、『解散総選挙をするならば、人心一新も考えたいと思います』と言われたんですね。そうしたら二階幹事長が、『やるなら、しっかりやれ、どんとやれ』と。『俺のことは遠慮しないでやれ』と」

ところが、選択肢の一つだったはずの解散を巡って、事態は思わぬ展開をたどりました。会談の翌日、「菅総理が衆議院を解散し、総裁選を先送りする」という情報が永田町を駆け巡ったのです。

林幹雄 幹事長代理
「(会談した)そのときは腹が決まっていない、想定の中での相談という感じだった。『やるなら、やれ』という構えでいたのが、それがもう『解散総選挙』というふうに、だーっと流れちゃったところに総理としても、誤算があったのかなという気が今となればします」

菅総理の側近、山口泰明選挙対策委員長。今、衆議院を解散することは、党内や国民の理解を得られないと感じていました。

山口泰明 選挙対策委員長
「これは絶対してはいけないことだと。解散はいいですよ。総理の専権事項ですから。だけど、総裁選挙をやる前に解散したら、それは私はちょっと。全国の47都道府県の党員から、なんなんだと」

衆議院解散を総理が決めたかのように広まっていく現状に、強い危機感を覚えたといいます。

山口泰明 選挙対策委員長
「総理じゃなくて、いくつかの選択肢で(解散が)あることを総理にアドバイスした人が、あたかも『総理がそう考えている』と流したのではないかと、そう考えています。また、そう考えたいです、私は」

翌朝の9月1日、情報の打ち消しに追われた菅総理。それまで再選への支援を期待していた安倍前総理からも、総裁選前の解散総選挙には反対だと伝えられていました。

「いまはもう解散しないということでいいんですね?」

菅首相
「はい、いまの状況じゃできない」

解散を否定したあとの菅総理と、直接話した山口氏。菅総理の表情が気になったといいます。

山口泰明 選挙対策委員長
「いろんな思い、人間というのは葛藤する部分ってあるじゃないですか。菅総理もいろんな人脈もあるし、情報源があると思いますから、その中で結構いろいろ葛藤していたかな」

総裁選前の解散を打ち消したにもかかわらず、党内の不満が収まることはありませんでした。

自民党議員
「いまの菅さんは、何をやっても延命だとしか見られない」

自民党議員
「菅総理のままでは、選挙を戦えない」

菅総理を支えるグループのメンバー、田中良生議員。菅総理の求心力が、急速に失われていくのを肌で感じていました。

田中良生 衆院議員
「地域を歩いていても、また党員・党友のところを歩いていても、いまの菅総理の声がなかなか届かない、こういう声はよく聞くのは事実です。中には『ポスターをはがしてくれ』みたいな声もあったのも事実です。なかなか選挙基盤がしっかりしていない議員もいます。そういう中で、ばたついたというのは事実だと思います」

退任の意向を表明する前日の9月2日。菅総理は再び二階氏のもとを訪ね、あくまでも総裁選に立候補するつもりだと伝えていました。

ところが、その翌日の9月3日。

菅首相
「コロナ対策と(総裁選に向けた)選挙活動、こうしたことを考えたときに、実際ばく大なエネルギーが必要でありました。そういう中で、やはり両立はできない」

なぜ、退任の決断に至ったのか。菅総理の側近、佐藤勉総務会長です。

佐藤勉 総務会長
「総理がおっしゃったことばの中に、『多大なエネルギーが必要だ』という1点に尽きると思います。自分にはきっと、それ以上のことはできないという判断は自分でされたと思います」

その上でみずから打ち出した、二階氏を含む役員の刷新が思うようにいかなかったことも決断の要因になったのではと見ています。

佐藤勉 総務会長
「二階幹事長は、それ(交代)を快く引き受けていただいた。じゃあ、それだけでいいのかなという思いは当然出てくるわけで。あくまでも総理の頭の中で、こうやりたいんだと(人事を)指名したかったところがありますが、それはやはり混乱をきたすということで、おやめになった」

1年前には派閥がこぞって担いだ、菅総理。党内のバランスが揺らぎ、政権は終わりを迎えることになりました。

林幹雄 幹事長代理
「さまざまなものが重なったと思う。どれが決め手だったかは、わかりません。聞いていませんので、いろんなうわさが飛んできます。だけど実際に菅総理から『これでやられたんだよ』という話がありませんから、実際はわかりません。(菅総理が)ひとこと言ったのは、『戦う気力がないんだ、なくなった』と、幹事長に言っていました」

次の総理・総裁は誰に? 加速"ポスト菅"めぐる動き

ポスト菅の行方はどうなるのか。いち早く総裁戦への立候補を表明した、岸田前政務調査会長。先週、安倍前総理大臣、麻生副総理を訪ね、立候補の意思を伝えました。

岸田氏が支持を広げるために取り組んでいるのが、課題だとされてきた発信力の強化です。

村井英樹 衆院議員
「新しいデジタルで届けられる層っていうところも、しっかり今回会長に届けていただけるように」

木原誠二 衆院議員
「やっぱりリモートなので、ひと言でずばっと言っていかないと」

9月5日、岸田氏は一般の人からの質問や意見に、ライブ配信で直接答える取り組みを初めて行いました。

村井英樹 衆院議員
「財務省のポチと言われていますが」

岸田文雄 前政務調査会長
「ご指摘は謙虚に受け止めますが、正直言って、なんでだろうかなと。この総裁選挙を勝ち抜いたならば、しっかりとその生活、仕事を支える経済対策を実施したい」

岸田文雄 前政務調査会長
「発信をしなきゃいけない。対話を続けなきゃいけない。向き合うのは国民であり、党員であると信じています」

一方、安倍氏が支援する意向を示したのが、高市早苗前総務大臣。保守的な政治信条が近く、アベノミクスの継承を打ち出しています。

高市早苗 前総務相
「激励の電話もたくさん国会議員からもらっているので。ただただ一生懸命、私はこういうことをやりたいので一緒にやってください、こういうことをお願いするだけです」

高市氏を支援する、髙鳥修一議員。安倍氏が影響力を持つ最大派閥、細田派のメンバーです。派閥の方針はまだ決まっていないものの、安倍氏の支援による支持の広がりに期待しています。

髙鳥修一 衆院議員
「細田派として全部乗れるかというと、それはちょっとわからない。そのなかでも安倍前総理大臣が仮に全面支援をするという形になれば、相当の議員は動くと思いますね」

菅総理と関係が近く、ワクチン接種の調整役に抜てきされた河野太郎規制改革担当大臣も、立候補の意欲を示しています。しかし、所属する派閥の会長である麻生氏は、派閥を挙げての支援に消極的で、みずからに近い若手議員らと共に支持の拡大に取り組むことにしています。

河野太郎 規制改革担当相
「関係の皆さんと、いろいろ相談をしながら決めてまいりたいというふうに思っております」

こうした中で注目されるのが、二階派の動向です。9月4日、二階氏と会談したのが石破茂元幹事長。何を話し合ったのか。そして、今後どうするのか。6日、取材に応じました。

石破茂 元幹事長
「幹事長にご挨拶です。本当にいろんなことがありますと、よろしくご指導くださいと。『やめとけ、馬鹿者』とは言われなかった。推薦人になってくださる方、めどはついている。政策もいつでもできるように、常に準備はしてきたということです」

幹事長代行として菅政権を支えた野田聖子氏も、立候補を模索しています。これまで総裁選挙に女性が立候補することが望ましいと主張し、たびたび意欲を示してきました。

この週末、二階幹事長をはじめ、複数の関係者に立候補の意欲を伝えましたが、推薦人の確保が課題となっています。

菅首相"退任"の衝撃 次の総理・総裁は誰に?

井上:では、政治部・与党キャップの徳橋記者とお伝えしていきます。まず総裁選、最新情報はどういう状況でしょうか。

徳橋達也記者(政治部 与党キャップ)

徳橋:こちらが今回の総裁選挙に名前が挙がっている人たちなのですが、6日の注目される動きとしては、河野さんが派閥会長の麻生さんと先週に続いて再び会談しました。

麻生さんは派閥として河野さんを支援することには消極的とされていまして、6日の会談で結論が出たという情報は今のところ入っていません。

井上:派閥単位で見るとどういう動きがあったのでしょうか。

徳橋:6日、7つある派閥のうち竹下派、それから二階派の幹部が会合を開きました。

また、谷垣グループも有志の議員が意見交換を行ったのですが、いずれも6日のところでは対応は決まっていないです。
そのほかの派閥も今週検討が本格化するという見通しなのですが、岸田さん率いる岸田派以外は、即座に対応を決めるという状況ではなさそうです。

井上:その点で言いますと、去年は即座に派閥が支援する候補者を決めていたと思うのですが、今回どうして支援する候補がなかなかまとまらないのでしょうか。

徳橋:菅総理の立候補の見送りを受けて、総裁選挙の構図が大きく変わりまして、各派閥は今後の党内の主導権、あるいはポストの確保を見据えまして、どの候補を担ぐか算段をするということになると考えられるのです。
しかし、去年のように派閥単位でまとまるかというと、今回はそうもいかないような状況です。といいますのも、衆議院選挙に向けて選挙の顔になる総裁を選びたいという議員心理が働きます。ですので、派閥幹部の思惑と、若手・中堅議員の声が一致しないというケースが見受けられるのです。一本化が困難な派閥もあるのではないかという見方が出ています。

井上:そもそも菅総理がここまで追い込まれた大きな背景、これにはどういった理由があったと思いますか。

徳橋:新型コロナと、選挙が主な要因だと思います。新型コロナの感染者数の推移と菅内閣の支持率というのは、一定程度、連動する関係となっています。

菅政権はワクチン接種を最大の切り札として収束を目指してきたのですが、夏には第5波の大きな波がありましたし、緊急事態宣言の延長や追加が相次いだということもありまして、支持率は低下をたどっていきました。こうした中で4月に行われた3つの衆参の補欠選挙や再選挙、そして7月の東京都議会議員選挙。さらには先月の横浜市長選挙と、自民党にとっては敗北や苦戦が続いてきました。
ですので、衆議院選挙の任期満了が刻一刻と迫る中で、自民党内では「菅総理では衆議院選挙を戦えないのではないか」という声が強くなっていったということです。

井上:第5波のさなかの状況ですが、その中での今回の総裁選。どんな意味があると思いますか。

徳橋:1つは、安倍政権から引き継がれてきた政策の転換点となるかどうかということですね。先ほど名前が挙がった方たちは、いずれも安倍政権で閣僚を務めた顔ぶれなのですが、政治理念ですとか政策にはそれぞれ違いもあります。
そして、もう一つはやはりコロナ対策ですね。コロナ禍で総裁選挙を行うということには自民党内からも世論の理解が得られないのではないかという疑問の声も出ていましたし、野党側は政治空白は許されないと批判を強めています。コロナとどう向き合って新たな社会をどう構築するのか、実のある議論が求められます。

井上:こうした中で迎える衆議院選挙ですが、各党はどう動くのでしょうか。

菅首相"退任"の衝撃 迫る「政治決戦」に各党は

菅総理大臣が退任を表明した、翌日の9月4日。野党第1党、立憲民主党の枝野幸男代表は、今回の自民党内の一連の動きを批判しました。

立憲民主党 枝野幸男代表
「多くの人たちの命と暮らしが、目の前の危機、いまそこにある危機なんですよね。こんな時に政治空白が作られるんですよ。タイミングがひどすぎることは、正直怒っています」

菅内閣の支持率が低迷する中で、選挙への準備を進めてきた野党。総理交代という新たな事態に、どう対応しようとしているのか。

立憲民主党 枝野幸男代表
「むしろ、向こうが混乱しているときに粛々とやるべきことをやっておかないといけない。基本的には日常活動で人と人とのつながりで支持を広げていった積み重ねの結果が、8割9割を占めているのが選挙だと思っています」

自民党の総裁選にメディアの注目が集まる中、課題は党の政策を有権者にどう伝えるのか。長妻昭副代表は、独自の発信を強化しています。

立憲民主党 長妻昭副代表
「"ベッド確保本部"を官邸に設けて、お金に糸目をつけずに全国の医療関係者に協力を要請する」

長妻昭副代表
「われわれ野党が、きちんとコロナ対策を前に進めていくということに尽きる。ここに野党の真価を発揮するということが、結果として総選挙の結果にも結びついてくる」

自民党総裁が代わる中、各党は衆議院選挙にどう臨むのか。

公明党 山口那津男代表
「衆議院選挙は政権選択の選挙となりますので、公明党と自民党の選挙協力、これをしっかり行って、自公連立政権を選んでいただけるように力を合わせて参りたい。コロナを克服して、ポストコロナの時代を切り開き、災害への備えを固めること。そのためには公明党が必要であるということを、訴えたいと思います。国民の声を聞き、そして小さな声をも届ける。この公明党の役割は大切だと思っています」

立憲民主党 枝野幸男代表
「われわれはずっと言ってきた『水際対策の強化』、『検査の拡大で早期に感染者を発見する』、『ご協力を頂くには補償がセット』ということも(自公政権は)やってこなかったし、いまだにやっていない。私の方はもちろん100点ではなかったけれども、10年前に(震災対応で)少なくとも危機管理の基本的なところをしっかりと踏まえた対応したという自負があります。どちらが命を守れるか、選んでいただきたい」

共産党 志位和夫委員長
「菅政権の最大の看板は、安倍政権の継承だった。だからいま起こっていることは、9年間に及ぶ安倍・菅政治が破綻した。暮らしの問題、環境の問題、ジェンダー平等、平和、こういう点で私たちのコロナの先の新しい日本のビジョンを大いに訴えていきたい」

日本維新の会 松井一郎代表
「どなたが自民党総裁、総理であっても、われわれは政策で戦ってきたわけですから、戦い方は同じです。医療体制の拡充、コロナによっても日本の経済、傷んでますから。経済再生をさせるために、規制緩和によって新しい産業を作り出していく」

国民民主党 玉木雄一郎代表
「いま大事なことは、自民党のトップの顔を代えることではなくて、これまで後手後手だった政策そのものを変えることだと思いますので。われわれは先手先手の政策を衆議院選挙で堂々と訴えていきたいと思います。10万円の一律給付や経済が本格的に回復するまでの間、消費税の減税を行うなど、大胆な積極財政に転換することを訴えていきたい」

迫る政治決戦に各党はどう挑む

井上:自民は選挙の顔が代わるわけですから、野党にとってはどういう課題があると思いますか。

徳橋:野党側は与党への攻勢を強めていく一方で、危機感も募っているというのが実情です。といいますのも、野党側には支持率が低迷する菅内閣のままのほうが衆議院選挙が戦いやすいという思惑もあったのです。それが一転して新内閣が発足して支持率が回復するということになれば、不利な状況になりかねないということで、戦略の見直しが迫られます。
また、自民党総裁選挙に注目が集まることで、野党が埋没するということへの懸念も強まっています。野党側としましては、新型コロナ対策を巡る問題は自民党全体の責任であって、総裁を代えても状況は改善しないと強調しまして、政権交代の必要性を訴えて、政策の発信などを強化していく考えです。

井上:本当に衆議院選挙、さまざまなことが問われる選挙になると思うのですが、徳橋さんは今回の選挙、どういうことがいちばん問われると考えますか。

徳橋:当面のコロナ対策ですとか、経済対策、そしてコロナが収束したあとの社会のあり方など、国民が先行きを不安視する中で、国民に寄り添った議論が求められると思います。
また、政権選択の選挙になりますので、社会保障と財政ですとか、外交と安全保障といった各分野の政策も当然、各党による活発な議論が行われることが求められると思います。
コロナ禍の中では誰がやっても難しいという声もありますが、国民の中に不安や不満が高まっている今だからこそ、政治の役割が問われているといえます。

井上:そういう中では今後、何がいちばんポイントになると思いますか。

徳橋:やはり、どういった理念で政党が国民に対して発信できるかということですね。発信力というところも問われると思います。

井上:きょう話したことのすべての延長線上に私たちがいるわけですので、今後誰に政治を託すのか。今後もしっかり目を凝らしていきたいと思います。