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2020年4月22日(水)

“イベント自粛”の波紋 文化を守れるか

“イベント自粛”の波紋 文化を守れるか

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、全国各地で音楽コンサート、演劇などのイベントの中止が相次いでいる。中止・延期となったイベントの数は少なくとも81000。5月末までにライブ・エンタメ市場9000億円のおよそ4割が消失するという試算もある。多くのアーティスト、イベントを支えるスタッフたちが生活困窮に追い込まれ、文化の衰退を危惧する声が各界の著名人から発信されている。どうすれば事態を打開できるか。ネットを駆使し新しいイベントのあり方を模索する音楽プロデューサー・つんく♂さん。安全を確保しながらコンサートを行うためのモデルケースを作り始めた音楽プロダクション…。番組は、苦境に追い込まれた現場を取材、文化を守るためにいま何が必要か考える。

出演者

  • 平田オリザさん (劇作家)
  • 合田 文さん (WEBメディア「パレットーク」 編集長)
  • 武田真一 (キャスター) 、 栗原望 (アナウンサー)

新型コロナ “イベント中止”の波紋

去年、2年連続で紅白出場を果たした純烈。
新型コロナウイルスの影響で、2月末から一度もライブを行っていません。
純烈のリーダー、酒井一圭さんは悩んだ末にライブの中止を決めました。

純烈 リーダー 酒井一圭さん
「やっぱりお客さんのことを考えると、健康と命が一番大事なので。純烈である前に、人としてという部分で判断させていただいて。」

90年代後半から、CDの売り上げが低迷している音楽業界。収入の柱になっているのがライブです。
純烈も全国各地のスーパー銭湯などで、ファンとの触れ合いを大切にしながらライブを開催してきました。

収入の中心がライブだった純烈の事務所。大きな損失を受けています。

純烈 マネージャー 山本浩光さん
「(2月27日が)最後の、お客様の前でやらせていただいたイベントの最後ですよね。あとはこんな感じで、赤字のところは中止、もしくは延期。もうダメージは計り知れなく大きい。コンサートとかディナーショーがなくなる、イコール、収入がなくなる。事務所的にもやっぱり厳しくなってきます。」

ファンからは、再開を心待ちにする手紙が数多く寄せられています。

純烈 リーダー 酒井一圭さん
「励みですよ。SNSのメッセージもそうですし、ファンあっての純烈なので。」

しかし、この状況が続けば、グループの存続すら危ういと感じています。

純烈 リーダー 酒井一圭さん
「純烈を続けていくというストーリーと、純烈を続けていけないストーリー、いま自分はふたつ走っているっていう状況。当然、純烈を続けたいっていう思いはあるんですけど、僕らも収入がないと生きていけなくなっていく。その時に家族を守るっていうことを考えると、できなくなりますよね、必然的に。」


新型コロナウイルスの影響は、イベントを支えるさまざまな企業にも及んでいます。

イベント音響会社 取締役 藤岡正博さん
「こちらが音響機材ですね。現場がないので、全部 倉庫に残った状態です。」

コンサートや舞台の音響システムを請け負う会社です。
ほとんどのイベントが中止になり、売り上げは9割以上減りました。

休ませている15人の社員の給料は、資金を切り崩して何とか払っています。

イベント音響会社 取締役 藤岡正博さん
「本当にこの状態だと、半年はしんどいと思いますね。転職を考えている人もいると思いますし、われわれの業界自体も人が減少していく、大きい損失だと思うんですよ。」

相次ぐ音楽ライブや演劇などの中止。
この状況が5月末まで続けば、市場規模9000億円のおよそ4割が失われるという試算もあります。


エンターテインメントを担う業界団体のトップたちも、かつてない危機感を抱いています。

コンサートプロモーターズ協会 会長 中西健夫さん
「現実的な解釈としては、どんなに早くても6月いっぱいまではできないだろうなって。(経営が)もたない会社の数は半端なく出てくると思うんですよね。」

日本音楽事業者協会 会長 / ホリプロ 社長 堀 義貴さん
「エンターテインメント全体がもう、ちょっときついな。」

コンサートプロモーターズ協会 会長 中西健夫さん
「本当に産業として、膨大なジャンルの方々が関わっているんで、そのことまで含めると、どうしていいか分からないぐらいの広い範囲で、今やれないことが増えているということです。」


相次ぐイベントの中止によって、文化そのものが廃れかねないという懸念も広がっています。

その一つが、オーケストラです。
50年近い歴史を持つ、新日本フィルハーモニー交響楽団。

このホールで毎月公演してきましたが、2月末から一度も行っていません。
この状況が続けば、楽団を解散せざるを得ないといいます。

新日本フィルハーモニー交響楽団 専務理事 林 豊さん
「(公演する)場すらなくなるということですから、消滅するという話ですよね。そういった文化がなくなる、文化もなくなるということですよね。」


演奏者たちも、これまで経験したことのない事態に追い込まれています。
パーカッショニストの石橋知佳さん。これまでのように練習ができなくなりました。

パーカッショニスト 石橋知佳さん
「集まっちゃいけない、人と接する機会を減らさなきゃいけないので。だけどオーケストラって たくさんの人数で、真逆なんですよね、今の状況と。」

オーケストラは楽器が奏でるハーモニーを大切にするため、演奏者たちが集まって練習を行います。しかし、感染のリスクがあるため、それができないのです。

自宅での練習を余儀なくされている石橋さん。ほかの演奏者と息を合わせることができず、技術が落ちないか不安を抱えています。

パーカッショニスト 石橋知佳さん
「ちゃんと復帰できるかどうかとか、そういった悩みとか かなり強くあります。考えるだけで胸が押しつぶされるような状況なので、自分たちとしては技術が落ちないように待つしかない状況。」

1人で練習せざるを得なくなった演奏者たち。それぞれが自分の演奏を撮影し、1本の動画に編集。インターネットで配信しました。

オーケストラの文化が失われかねないことを知ってほしい。
演奏者たちの思いです。

イベント中止の波紋。
どうすればよいのでしょうか。


武田:ステージであれほど輝いていた人たちが、今、笑顔を失っている現状に衝撃を受けました。今夜は劇作家の平田オリザさんに中継で伺います。平田さんご自身の劇団も公演が中止に追い込まれたということですけれども、当事者として、今の現状をどう受け止めていらっしゃいますか。

ゲスト 平田オリザさん(劇作家)

平田さん:演劇を始めて35年たつんですが、初めての経験ですね。私たちの劇団も3月のフランス公演を皮切りに、もう7会場ほど公演中止になりました。演劇は最低でも1か月、2か月稽古しなければならないので、準備期間も含めてのことなので。私が聞いている範囲では、10月ぐらいまで公演中止が決まった劇団もあります。1~2週間とか1か月我慢しろという話でもない。半年公演がなくなってしまうということですね。

武田:経済的な打撃だけではなくて、文化がなくなってしまうと訴える声もありましたね。本当にそういうふうになってしまうんでしょうか。

平田さん:経済と文化は連動していまして、今回、小規模の劇団なんかですと、借金を300万とか500万 全部を劇団主宰者が負わなきゃいけない。演劇をやめる人も出てくるでしょうし、先ほどVTRにあったスタッフの方なんかでやめる方も出てくると。私たちは長い文化の営みの中で、連続性を持ってやっているわけですね。例えば、カラオケでストレスを解消するにしても、そのカラオケは何かの楽器で演奏されて、それが楽譜によって記録されて、長い営みの中で大衆文化もあるので。最終的に社会全体の文化がやせ細っていってしまうということなんですね。

武田:みんながその文化の恩恵を受けている、それが途絶える危機にあると。

平田さん:気が付かないうちに、文化って非常に広い範囲なんですよね。

栗原:今回分かった中止や延期となったイベントの数、8万1000件。これは1か月前に集計したものなので、実際はもっとはるかに多い数になっているとみられています。影響が及んでいるのは音楽や演劇だけではありません。例えば、来場者70万人を超える漫画やアニメ文化の祭典、コミックマーケットも中止になりました。また、地域で受け継がれてきました、伝統文化、京都の祇園祭のハイライトとなる山鉾巡行や青森のねぶた祭も中止になっているんです。さらに、イベントが中止されたことで、周辺のホテルや飲食店などへの打撃も大きく、その経済的な損失は計り知れない状況になっています。

武田:もう一方、ウェブメディアの編集長を務め、ベンチャー企業の経営もされている合田文さんにもコメンテーターとして加わっていただきます。合田さんは、このイベント自粛によって、経済的にも文化的にも今、危機に陥っている現状をどうご覧になりました?

ゲスト 合田 文さん(WEBメディア「パレットーク」 編集長)

合田さん:演劇や音楽って、作品を楽しむだけじゃないんじゃないかなと私は思っていて。同じ思いを持った人たちが気持ちを共有し合うようなものだと思うんです。ライブも一体感があったりだとか、そういったイベントだけでなくて、例えば、ジェンダー平等を掲げる「国際女性デー」のイベントであったり、性的マイノリティーの人たちがもっと自分らしく生きられる社会を掲げる「東京レインボープライド」なんかも、オフラインでは中止せざるを得なくなってしまったんですね。そうなると、そういったイベントで語り合ったりだとか、エンパワーメント(湧活)し合ったりという機会を失う人も多くて、経済的だけではなく精神的に傷ついてしまったり、孤独感を感じてしまう人も多かったりするんじゃないかなと思っています。

武田:こうした現状に、国はどんな支援を考えているんでしょうか。

栗原:国が取りまとめている主な支援がこちらになります。感染対策のために「文化施設にサーモグラフィーを設置する費用」や「中止になった公演をインターネットで動画配信をする費用」などの助成を行うことにしています。しかし、文化活動に関わる人たちの生活を支えることに特化した策というのは、今のところ用意されていないんです。個人や中小企業向けの給付金などで対応する形になっています。

では、ヨーロッパはどういう状況なのか。ヨーロッパでは各国、アーティストの生活を支えるためのさまざまな支援策が打ち出されています。イギリスでは最大で34万円。フランス最大30万円。ドイツでは、一部の州で すでに24万円を支給しているんですね。

平田さん、こうして比較してみますと、ヨーロッパでは手厚い支援が行われているように感じるんですけれども、この違いはどんなところにあるのだと思いますか。

平田さん:もともと日本の文化予算は先進国平均の4分の1。先進国で最もGDP比では低いと言われていて、もともとが少ないんですけれども。ヨーロッパでは劇場とか音楽ホールというのは教会に準ずるような、人々の社会生活を支える、社会的なインフラの一つとして考えられています。あるいは、人々がそこで集まって議論する、民主主義を支える場としても意識されているんですね。それから、アーティスト個人で言いますと、例えば、フランスは「アンテルミタン」という保障制度があって、ふだんから年間900時間ぐらい働くと、残り働いていない月でも最低所得保障が20万円ほどあります。これはふだんからあるので、こういうことになってもあんまり慌てないで済むんです。アーティスト、才能のある人が、経済的な理由でほかのジャンルに行かれることは国益を損ねるという、社会的なコンセンサスがあるというのが前提になっていますね。

武田:本当に苦しんでいる方がたくさんいらっしゃる中で、どうしていくかということなんですけれども、合田さんはどう考えますか。

合田さん:SNSでもかなり話題になったんですけれども、「クラウドファンディング」、民間から基金を集めてミニシアターを守ろうという基金があったんですけれども、本当に数日で1億円ぐらい集まって、国内最速記録だったそうで。自分たちが応援している企業に民間からお金を集めるのはすばらしいと思いつつも、こういった自粛の体制をどう整えていくかというのは、民間ではなく、あくまで国でやってほしいなと思っています。

武田:このイベント中止の波紋、危機をどう乗り越えていけばいいのか。現場でも模索が始まっています。

“イベント中止”文化は生き残れるのか

ライブを活動の中心に据えてきた、BiSH(ビッシュ)です。
新型コロナウイルスの影響でライブを中止しています。
BiSHが所属する音楽事務所です。

「換気して。」

感染が収束したとき、いち早くライブが再開できるよう、アイドルたちが練習に取り組んでいます。感染を防ぐため、歌は歌いません。振り付けの練習を何度も繰り返します。

豆柴の大群 ハナエモンスターさん
「パフォーマンスでお客さんに元気になってほしいというのもあるので、そのためにも私たちは、今こうやって練習をしています。」

BiSH セントチヒロ・チッチさん
「収束して、またライブができたときは、それまでの思いを全部ぶつけるしかない。(コロナを)ぶっとばす気持ちでやります。私たちは変わっていないんで。」

この音楽事務所の代表、渡辺淳之介さんです。
ライブの再開に向けて、感染リスクを徹底的に抑える方法を考えています。

WACK 代表 渡辺淳之介さん
「(いつ再開できるか)分からないから、準備していないと どうしようもない。メンバーをアクリル板に入れた中で、マスクしたり消毒したり。2000人規模のところを30人くらいならいけるんじゃないか。状況が落ち着いてきた段階では、こういうこともできるのかもしれない。」

渡辺さんは、これを足がかりに、以前のようなライブに戻していきたいと考えています。

WACK 代表 渡辺淳之介さん
「やっぱり絶やせない、絶やしちゃいけないと思っているので、そこは採算が取れまいが何しようが、やっぱり続けていく姿勢を見せることが希望になっていくと考えている。」


がんの手術で声帯を摘出した、音楽プロデューサーのつんく♂さんです。
今、新しいイベントの形を作ろうと模索しています。

6年前から母校・近畿大学の入学式のプロデュースを任されてきた、つんく♂さん。コンサートさながらの派手な演出で新入生たちを楽しませてきました。

しかし、ことしは会場に人を集めることができません。
そこで、つんく♂さんはインターネットで8000人の新入生に向けて、入学式を生配信することにしました。さらに入学式の後、トーク番組を配信。つんく♂さんと近畿大学OBのお笑い芸人が、SNSに寄せられた新入生たちの声を紹介しました。

“おうちで入学式”
“さすが近大 やることがちゃうわー”
“ある意味 特別な入学式やった”

お笑いコンビ 霜降り明星
「『今日出会うはずやった友人がおったのにな』『早く大学生活をおう歌したい』」

音楽プロデューサー つんく♂さん
「出会うべき人はいつか出会う!」

新入生がそれぞれの思いを自由に発信できる、これまでにない入学式になりました。

全国で相次ぐイベントの中止。
つんく♂さんは“アイデアを出せば できることはまだたくさんある”と考えています。

音楽プロデューサー つんく♂さん
「自粛の要請という枠組みの中で、どう判断していくか。なんでもかんでもストップするのではなく、例えば現場に人が来られなくても、楽しめるアイデアも並行して考えていくべきだと思います。このような状況でも我々クリエーターはもの作りを止めてはいけません。」


栗原:新しいイベントの形としては、こうしたものも今あるんです。

今、音楽業界では無観客のライブをネットで有料配信する動きが広がっているんです。あるバンドがライブを中止したかわりに有料配信をしたところ、5000人以上がお金を払って視聴しました。もともと予定していたライブよりも8倍集客ができて、予想以上の結果になったということなんです。ネットを活用した新しいビジネスモデルの誕生が期待されています。

武田:平田さんは、こうしたアイデアいかがですか。

平田さん:映像化を嫌う演出家の方もいらっしゃるんですけれども、私は、あんまりアレルギーがないほうで。実は、うちの5月の北米ツアーのニューヨーク公演も中止になってしまったんですけど、プロモーターの方が私の過去の作品に英語の字幕をつけて世界に向けて発信をしてくださったりしていて。今のバンドのように、やっぱりインターネットを通じてのほうが広がりますのでね。チャンスでもあると思うんです。映像配信というと、ニューヨークの「メトロポリタン・オペラ」が非常に力を入れていて、ライブビューイングもやっていて、非常にクオリティーが高いんですね。ただアンケート調査を取ると、9割の人が「本物が見たくなった」というふうに答えるんですね。ですから、私たちステージに生きる人間としては、最終的に、いろんなネットとかを駆使しながら、やっぱりこのウイルスが収束したら本物を見に行きたいよねって思わせるようなコンテンツを作るというのが、私たちのやらなきゃいけないことだと思っています。

武田:こうした現状を知って、何かできないかと思うファンも多いと思うんですけれども、私たちにできる事ってないんでしょうか。

栗原:中止になったコミケですけれども、今回、販売される本の印刷会社が窮地に陥りました。そこで、ファンたちが始めたのが「エアコミケ」というバーチャルなイベントなんです。会場で売られる予定だった本をネットで買おうと呼びかけているんです。

ふだん文化や芸術を楽しんでいる人たちが支えようということも大切かと思うんですけれども、合田さん、私たちにできる支援はどんな形があると思いますか。

合田さん:バーチャルというのもあると思うんですけど、コロナの影響で食品の買い占めとかがあったじゃないですか。もしも余裕のある方がいらっしゃったら、1~2週間後とか直近のことじゃなくて、コロナが終わった後の先の楽しみに投資するような形のお金を払っていく。そして、企業もその受け皿を作っていけたらいいんじゃないかなと思っています。

武田:いつ再開するか分からないけれども、今お金を払える仕組みを作るということですね。平田さん、同じ空間で感動を共有する体験が今できなくなっていますけれども、こうした中で私たちが心に留めておくべきことってどんなことでしょうか。

平田さん:もちろん命は大切ですよね。それから例えば、お金とか、なくてはいけないものというのは議論がしやすいと思う。だから10万円給付とか30万円給付という話になるんですけど、文化というのは人々それぞれ大事にするものが違うので、音楽が本当に大事な人もいれば、演劇で救われた経験がある人もいれば、スポーツが生きがいの人もいれば、何か映画を見た後に友達といいお酒を飲むのが大好きという人もいると思うんですね。一人一人違うから、その違う楽しみを理解する、相互理解する、寛容になるということがとても大事だと思うんですね。実は、この他者理解、異なる文化とか異なる価値観を持った人の気持ちを理解するのも芸術の役割なので、そういう皆さんが今、ストレスがたまっていると思う。ぜひ私たちが、それを早く届けたいというのが本当に一番の願いです。

武田:私も本当にそういうふうに思っています。命も大事で経済も大事なんですが、私たちの心を救ってくれるようなさまざまな表現も絶やしてはいけないなというふうに思います。きょうはどうもありがとうございました。
最後に、演出家の宮本亞門さんが作った この動画をご覧ください。


俳優・アーティストなど600人が歌った「上を向いて歩こう」。
社会に閉塞感が広がる中、少しでも前向きになって欲しいと企画された。
感動や勇気を与えてくれる“音楽の力”が必要。
宮本さんは考えた。

演出家 宮本亞門さん
「一番危険なのは、芸術家、工芸家たち、あらゆる文化に関わる人たちが自分で自分を否定してしまうことです。踏ん張っていきたい。なぜなら、その後 最も必要になるのが、演劇・アート・音楽・文化だと思うからです。今とても試されている、次の生き方を。文化は最も必要なものだと思っています。」