クローズアップ現代

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2020年1月28日(火)
新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか

新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか

中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎。感染者は4500人を超え、死者は106人にのぼっている(27日まで)。感染が深刻な武漢の地元当局は、武漢を離れる航空便や鉄道の運行を当面停止し、市民生活に大きな影響が出ると見られている。感染拡大は食い止められるのか?今後どうなるのか?緊急報告する。

これまでに放送した 新型ウイルスに関する内容・記事はこちらから https://www.nhk.or.jp/gendai/tag/shingatacoronavirus/

出演者

  • 田代眞人さん (元国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長)
  • NHK記者
  • 武田真一 (キャスター) 、 栗原望 (アナウンサー)

最新情報 ヒトヒト感染どこまで広がる

栗原:一体どれほど拡大しているのか。今まさに、シミュレーションによる分析が行われています。

北海道大学の西浦博教授です。
最新の患者データと、日ごとの渡航者数から、中国国内の感染者の数を独自に割り出しています。その結果、中国国内にいる感染者は当局発表の4倍以上、およそ2万人。ヒトからヒトへの感染などで爆発的に増え始めていると見ています。

新型肺炎の広がりを分析 北海道大学 西浦博教授
「接触を一人一人、誰に感染させられてということを町で追うことは、もうできない状況になっていると思われるので、一定以上の数の『人から人への感染』が起こって、流行が拡大を始めている。制御不能な状態になっている。」

ヒトからヒトへ、加速度的に広がる感染。
その理由は、中国当局による封じ込めが遅れたことにあると西浦教授は見ています。

北海道大学 西浦博教授
「公表されたのが12月31日です。」

西浦教授が注目するのは、去年12月末、武漢の衛生健康委員会が発表した症例です。

北海道大学 西浦博教授
「“双方の肺に浸潤性の病変”が見られる。」

当時の患者の肺のCT画像を調べると、炎症を示す白い部分がまだらに広がる“浸潤影”という病変が見られていました。これが両方の肺で見られたことなどから、通常の細菌性の肺炎ではなく、新たな病原体を含むウイルスによって引き起こされた可能性が高いことを示していました。

北海道大学 西浦博教授
「今の流行が全く新しい病原体によって起こっている可能性が高いことを示している。接触歴も含めて調査が進んでいれば、感染リスクの高い人に関しては、十分、個別に注意をし得たと思う。」

ところが中国当局は、“ヒトからヒトに感染するリスクは低い”と発表。影響が限定的であると印象づけました。

当時、武漢市内では感染の封じ込めの甘さをうかがわせるような事態も起きていたといいます。
中国側の協力を得て、1月中旬に武漢の病院を訪れた洪敏南医師です。病院では設備が限られていたため、隔離できたのは一部の重症患者にとどまっていたといいます。

1月中旬 武漢の病院を訪問 台湾保健当局 洪敏南医師
「病院には空気の漏れない隔離病室が2部屋しかなく、疑問に思いました。40人以上の患者はどうやって入院しているのか、隔離病室にいなくて大丈夫なのかと。」

さらに、隔離できなかった患者は一般病棟に移されたり、検査を行わないまま帰されたりしていたといいます。

台湾保健当局 洪敏南医師
「熱が下がって10日たてば、ウイルスは体から排出され、他人にうつることなく退院できると彼らは考えていました。一部の患者は外へ漏れたと思います。厳密な監視体制がなければ、全体把握が難しくなります。人から人へ感染するという認識が足りていなかったのです。」

ところがその後、患者が急増し、世界各地で感染が確認されると。

国家衛生保健委員会専門家チーム 鍾南山チーム長
「人から人に感染したケースがあり、同時に医療関係者にも伝染している。」

感染が拡大して初めて、ヒトからヒトへの感染が公表されたのです。
中国政府はその後、武漢の封鎖を行いましたが、このときまでに武漢から30万人以上が国外へ出たと、西浦教授は試算しています。

北海道大学 西浦博教授
「新たな感染者は出ていないんだろうなという想像のもとで、1月あけてから1週間以上、私たちは過ごしていた。その中で中国の人が、海外から中国に行った人も含めて渡航を続けている。つまり、自分が感染したかもしれないということさえ分かっていない人が一定数いる状況になる。」

遺伝子変異 感染力はどうなる?

感染はヒトからヒトへ。ウイルスは、なぜ感染力を強めたと見られているのか。
専門家は、コロナウイルスならではの変異の特徴によると指摘します。

ウイルスの変異に詳しい 群馬大学 神谷亘教授
「人から人への感染がどんどんうつっていくようであれば、やはりウイルスは変異していきますので、例えば同じ今回の新型コロナウイルスがあったとして、人に感染していくことによって、その人の体内でも、いろんな新型コロナウイルスの種類が出てきます。」

ウイルスは人の体内に入ると細胞内で増殖します。このとき、自らの遺伝子を全く同じ情報にコピーします。ところが、コロナウイルスは増殖の際、遺伝子のコピーミスを起こしやすい特徴があります。このミスこそが、ウイルスの変異。変異の仕方によっては感染力が増し、世に放たれます。

コピーミスを起こしやすい理由は、コロナウイルスが持つ遺伝子の長さです。ウイルスの中でも最長クラスで、インフルエンザの15倍もあります。そのため、コピーをミスする確率が高く、頻繁に変異が起こると神谷教授は考えています。

群馬大学 神谷亘教授
「他の短いウイルスに比べると、変異が入っていきやすい場所は確率論で増えていくので、(感染力が)強いウイルスが出てくれば、人から人へさらに広がっていくことはある。」

症状無くても感染 ヒトヒト感染どこまで?

ヒトからヒトへの感染を広げるウイルスの特徴も明らかになっています。
香港の研究チームが発表した論文。感染していても症状がないケースが報告されたのです。

さらに、中国の保健当局も。

中国保健当局の会見
「一部の患者は体温が正常で軽症者も比較的多い。つまり『隠れた感染者』だ。『歩く伝染源』が対策を困難にしている。潜伏期間中にも感染する性質がある。」

専門家は、感染者本人も自覚しないまま、周囲にウイルスを広げている可能性があるといいます。

ウイルス・感染症対策に詳しい 東北大学 押谷仁教授
「(感染者の中に)必ずしも重症化していない人もいる。もしかすると、まったく症状のないような人たちもいるかもしれない。もし、軽症者からも他の人に感染するということになると、『人から人への感染』も、もしかするとかなり広範に起きているかもしれない。」

感染拡大する新型ウイルス肺炎。
どこに注意すればいいのでしょうか。

感染力は?毒性は?ウイルスの特徴

武田:きょう新たに入ってきた情報ですが、日本で、武漢での滞在歴のない人が新型のコロナウイルスに感染したことが明らかになりました。奈良県に住む60代男性、バスの運転手で、今月2回にわたって武漢からのツアー客を乗せていたということです。
感染症の専門家の田代さん。こういった新しい情報が入ってきているわけなんですけど、これはどうなんでしょう。日本も新たなフェーズに入ったということなのでしょうか。

ゲスト 田代眞人さん(元国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長)

田代さん:今回の新しいコロナウイルスは中国の武漢で発生しましたけれども、一番最初の段階では、その発生局所で封じ込めができれば、それ以上、世界中に広がらないで済んだのですが、実際はそのタイミングを逸してしまったと。広がってしまいました。日本にも中国からの感染者は今まで4~5人入ってきていたわけですけども、今回のバスの運転手さんは武漢には行ってないということははっきりしているようで、それ以外の中国の感染地域にも行ってないということが前提ですので、それがはっきりした場合には、明らかに国内でヒトからヒトに感染が広がったというふうに判断していいと思います。

武田:これはフェーズも上がってきたというふうに捉えていらっしゃいますか。

田代さん:今までの海外での感染流行の広がりというフェーズから、国内の流行の拡大の入り口に入ったと判断すべきだと思います。

栗原:感染の仕方についても新しい情報が出ています。まずSARS。中国で800人近くが亡くなりましたが、そのときには肺や気管支など、下気道と呼ばれる部分でウイルスが検出されていましたが、新型コロナウイルスの場合には、上気道、のどから鼻にかけての部分でもウイルスが見つかっているんです。

武田:田代さん、上気道からウイルスが見つかっているという特徴は、今回の感染の拡大にどういう関係があるんでしょう。

田代さん:まだはっきりと因果関係は分かりませんけれども、SARSのときは肺炎を起こした患者さんが、症状が出てから初めてウイルスを排出して、ほかの人に感染を広げていた。潜伏期には感染は広がらなかったと、そういうふうに判断されています。これに対して、今回の新型のコロナウイルスは、症状が出ない時期、潜伏期からもほかの人に感染を広げる可能性があると。それから「不顕性感染」という、重い症状が出ないまま終わる方もいるわけですけど、そういう方も感染源になり得るということが言われています。その原因として、鼻とのどのあたりの上気道でウイルスがふえるようになりますと、肺炎を起こして、せきをしたり、たんを出したりしなくても日常会話の中で飛沫が出て、それで感染が広がってしまうと。

武田:飛沫が出るというのは、例えばどういう…。

田代さん:日常会話でこう、話していますよね。

武田:話をしているだけでもですか。

田代さん:そうするとウイルスがのどから排出されて、ほかの相手に広がってしまうと。そういう可能性があるかと思います。

武田:なるほど。虫明さん、中国では106人の方が亡くなっているわけですけれども、感染症を長年取材してきて、どういう方々が亡くなったり重症化したりしているのか。これはどこまで分かっているんですか。

虫明記者:中国の保健当局は、17人までの死亡者については年齢、性別、持病の有無、それから治療の経過などを詳しく明らかにしています。それによりますと、17人のうち半数近い8人が80代で、70代が2人と、高齢者が多くを占めています。また糖尿病ですとか、高血圧などの持病を抱えた方が目立ちます。すでに中国では、死者が100人を超えて、症状の重い人も976人に上っています。感染者の拡大によって、どういう人が命のリスクにさらされるのか。もっと全体像の見える詳しいデータを早急に入手して明らかにしてほしいと思います。

武田:日本は武漢への滞在歴がない人の感染が明らかになりましたけれども、その感染力というものがどれぐらいのものなのか、どこまで分かっているんでしょうか。

虫明記者:ウイルスがどのくらいの感染力があるのかを見る指標の一つに、患者1人からウイルスが何人にうつるのかを見る指標があります。まず、はしかですと12人ないし18人。インフルエンザですと2人から3人となっています。今回の新型コロナウイルスは、今のところ1.4人から2.5人と発表されています。つまり、放っておくと感染はどんどん広がっていくということになります。WHOは23日の会合で、ヒトからヒト、さらにヒトへと感染がうつっていく「4次感染」があったと報告しているのですが、専門家はこうした感染の連鎖が次々と起きているのではないかと懸念しています。

武田:この新型コロナウイルスによる肺炎。果たして封じ込めは可能なのでしょうか。

感染拡大 封じ込めはできるのか?

今後、私たちはどうやってウイルスを封じ込めていくのか。

東北大学 押谷仁教授
「感染の鎖をいかに断ち切っていくか。(ウイルスの)封じ込めの条件になる。」

SARSが流行した際、WHOで対策の最前列にあたった押谷仁教授。
封じ込めの鍵となるのが「スーパースプレッディング」という現象を防ぐことだといいます。
SARSでは、多くの人が他人に感染を広げることなく症状が治まっていった一方で、まれに1人で何十人にも感染を広げるという現象が起きていました。これが「スーパースプレッディング」です。免疫状態が悪く、ウイルスを大量に排出する人が、閉鎖された環境で他人と接触するなどして起きるといわれています。

この現象が連鎖したことで、SARSは感染爆発を起こしました。感染の鎖を断つために各国がとった策は、感染者と接触した人を見つけ出し、隔離することでした。
例えばシンガポールでは、感染者と間近に接触した人を洗い出して、外出の禁止を命令。さらに、監視カメラで自宅にいることをチェック。徹底的な対策で封じ込めに成功しました。

東北大学 押谷仁教授
「やはり感染者を見つけ出して、早期に隔離するという戦略を組み合わせないと、恐らく封じ込めることはできない。」

ウイルスを封じ込めるためには、感染源を断つことも重要です。
今回、感染源として疑われているタケネズミやアナグマなどの野生動物。中国各地で食材としての人気が高まっています。

野生動物からのウイルス感染を研究する北海道大学の高田礼人教授です。

野生動物からのウイルス感染に詳しい 北海道大学 高田礼人教授
「(映像を見て)これ一番危ないシーンだと思います。内臓を取り出すところもそうなんですけど。触りますよね。素手で。生の血液だとか臓器、そういうものに接触するわけです、必ず。動物は何らかの病原体を持っているかもしれないと、一般的にそういうふうに思っていいわけなので。野生動物を食べるという行為に関して、リスクがないとはいえない。」


今回、病原体が発見された武漢の海鮮市場では、42種類の野生動物が取り引きされていました。現在、中国政府はウイルスの流行が治まるまで、全面的に野生動物の取り引きを禁止しています。

高田教授は食料の供給体制そのものを見直すことが、根本的な感染の封じ込めにつながるといいます。

北海道大学 高田礼人教授
「家畜の生産だとか、そういうものを世界的にサポートして、ちゃんとできるようにする。肉類の供給を自国でちゃんと賄えるようにするということが必要。」

新型ウイルスに対して、今後どのように対処すればいいのでしょうか。
スタジオで掘り下げます。


武田:虫明さん、感染拡大が今後どうなっていくのか。専門家の間の見方を整理してください。

虫明記者:感染が明らかになった当初、専門家が意識していたのは2003年の新型肺炎、SARSのようなものでした。これは主に濃厚接触による感染で、感染者の数自体は限られるのですが、一旦感染してしまうと重症化しやすくて、致死率が10%と比較的高くなるというタイプのものなんですね。ただ、今の状況を見てみますと、ちょっと違うのではないかという見方が出ています。まずは感染者のふえ方が早いこと。また軽症者が多くて、しかも軽症者でも感染を周囲に広げることがあると言われていまして、ウイルスを封じ込めるのが難しくなっています。患者数は今後、SARSよりももっと多くなるのではないかと見られているんです。その場合に重要になってくるのが致死率です。致死率は、今は見かけ上は3%前後になっているんですけれども、実際には軽症の患者が把握されていなかったりするので、もっと低いのではないかと言われているんですが、もし低いのなら、どのくらい低いのかということなんです。毎年のインフルエンザのような、高齢で体力の低下した人に限られるのか。それとも、もっと幅広い年代で重症化のようなことが起きてくるのかによって、社会的なインパクトも違ってきますし、とるべき対策も異なる可能性があります。こうしたデータを早急に入手する必要があります。

武田:田代さん、先ほどのVTRでウイルスの変異によって感染力がどんどん強まっていくのではないかという話もありましたけれども、今後のウイルスの変異の可能性について、どのようにご覧になっていますか。

田代さん:コロナウイルスというのはRNAを遺伝子に持っていますので、ウイルスの増殖の回数に応じて、遺伝子の変異というのはどんどん蓄積していきます。そうすると感染が広がるにつれて、突然変異したウイルスがどんどん出てくる可能性があると。その中には、ヒトに対する病原性、もしくはヒトからヒトへの伝播力が高まったようなウイルスが出現して、それが選択されていく可能性はあります。

武田:仮に感染が広がっていくと、その分ウイルスの変異の可能性も高まっていくということになるわけなんですね。

田代さん:それが最悪のシナリオですね。

武田:そこにも備えておかなくてはならない。
ここで中国総局の奥谷記者にも聞きたいと思います。1100万人が暮らす大都市を封鎖するなど異例の対応に乗り出しているわけですけれども、封じ込めに向けて中国政府はどんな手を打とうとしているのか、有効な手だては見えてきているのでしょうか。

中国総局 奥谷記者:武漢市の市長は、この封鎖までにおよそ500万人が外へ出たとみられると明らかにしています。歴史上、初めてとも言える町丸ごとの封鎖をもってしても、もう間に合わないのではないかという専門家もいます。どの程度の効果があるかは潜伏期が最大で2週間と言われていますので、その後、つまり来月上旬まではっきりしない可能性もあります。

武田:武漢市当局の初期対応の遅れや、情報開示の消極性が事態を悪化させたという批判も出ていますね。中国では、このことはどのように問われているんでしょう。

中国総局 奥谷記者:今のところ、あまりに急速な感染の拡大に対して、大部分の国民は息を潜めて様子を見守っているという状況で、大きな批判が巻き起こっているわけではありません。しかし、ネット上には不満をぶちまける書き込みも多く見られます。中には当初、政府が情報を隠蔽したことでこうなったと、ネットで状況を訴えた市民を警察が摘発するなど、国民の自由な発言を許さない当局の情報統制に問題があるといった意見も出ています。今回の感染拡大で中国政府への信頼が大きく損ねられていることは間違いないと思います。

栗原:続いて日本政府の対応です。けさの閣議で、新型コロナウイルスによる感染症を「指定感染症」にすることを決めました。具体的には、患者に対して入院を勧告し、従わない場合は強制的に入院されることができるほか、患者が一定期間は仕事を休むよう指示をできるようにしました。

武田:田代さん、こういった政府の対応をどう評価するのか、そして、感染の広がりを正確に把握して迅速に対応していくために、どのようにしていくべきでしょうか。

田代さん:今回「指定感染症」に指定したのは、少し時間が遅れたかとは思いますけれども、必要な措置だったと思います。感染の広がりを、ある程度は押さえる手段がいろいろと取れるようになったということですね。それと同時に、先ほどからお話が出ていますけれども、患者が症状を出さないうちに、ほかの人に感染を広げてしまうということなので、待っていたのでは封じ込めができないと。ですから、積極的に感染が疑われる人を見つけ出して対応していかなくてはいけない。そのためには、全国レベルで診断体制と医療の提供体制を急いで確立することが絶対条件としてあると思います。

武田:政府、医療関係を上げて、そういう体制をとっていくということですね。ワクチンや治療薬の開発というのはどのくらい進んでいるのでしょうか。

田代さん:SARSのときにはワクチンも治療薬も全くなかったわけですけれども、そのとき以来、さまざまな薬が開発されて、実用化される一歩手前までのものがかなりあります。そういうものを使って、今回のウイルスに対して効くかどうかを検証することが大事です。そのためには、ゼロからの出発ではなくて、ある程度有効な可能性のあるものがすでに報告されていますので、それからやっていけばいい。そうすると、SARSのときに比べれば圧倒的に時間が短縮できる。薬の場合には、早ければ、今あるものが使えるかもしれない。ワクチンの場合には、何もなければ1年半から2年かかる開発期間が、早ければ3か月から5か月くらいに短縮される可能性もあります。

武田:最後に一言。私たち1人1人は、どんな心構えでこれから臨めばいいのでしょうか。

田代さん:今まで言われているように、不要不急の外出を避けるとか、手洗いをするとか、マスクをするとか。それに加えて、さらに最悪の事態に進展する可能性があります。その場合には、政府によるさまざまな規制がかかってくるかと思いますから、対応できるようにきちんと心構えをする必要があると思います。