クローズアップ現代

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2018年5月7日(月)
ここまできた!?不妊治療 “子宮移植”で子どもを…

ここまできた!?不妊治療 “子宮移植”で子どもを…

子宮に何らかの問題があり、出産ができない女性に母や姉など第三者の子宮を移植する「子宮移植」。世界では、すでに11人の子どもが誕生し、新たな不妊治療として注目されている。日本でも子宮移植の研究が進められる一方、倫理的に許されるのか、議論が続いている。夫婦の5組に1組が不妊治療を行っている不妊大国・日本。新たな不妊治療の選択肢が広がるなか、不妊治療について考える。
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出演者

  • 丸岡いずみさん (フリーアナウンサー)
  • 菅沼信彦さん (京都大学名誉教授)
  • 武田真一・田中泉 (キャスター)

ここまできた!?不妊治療 “子宮移植”で子どもを…

田中:今、日本では夫婦のおよそ5組に1組が不妊治療をしているって、武田さん、知っていましたか?

いや、知らなかったです。そんなに多いんですね。

田中:不妊治療といえば、「体外受精」や「卵子凍結」「代理出産」など、選択肢は増え続けているのですが、そこに新たな治療法が加わったんです。

田中
「スウェーデンのヨーテボリにある大学病院です。こちらで、世界初の『子宮移植』による出産が成功しました。そして、この先も手術が予定されています。」

最先端の不妊治療として、世界が注目する「子宮移植」。母や姉など、別の女性から子宮を移植して出産を目指す臓器移植なんです。

ここまできてるんですね。

田中:世界ではすでに、11の新たな命が誕生しているんです。

「産声を聞いたときの感動は、言葉では言い表せません。夢がかないました。」

今回、番組では、ホームページで子宮移植の情報を配信しました。それに対して数多く意見が寄せられたのですが、中でも切実だったのが、不妊治療の悩みです。意見を寄せてくれた方々を取材しました。

不妊治療中の女性
「(不妊治療に)これだけのお金がかかるのが衝撃。」

不妊治療中の女性
「精神的にも肉体的にも疲れた。」

不妊に悩む人たちを、社会はどう支えていけばいいのか、考えます。

田中:世界各国で不妊治療の技術は進み、治療の選択肢は増えています。不妊の原因は、精子や卵子に問題がある場合と、子宮に問題がある場合があります。このうち、子宮の病気などで妊娠が難しい女性の選択肢は、これまで『代理出産』という方法に限られてきました。この代理出産は、受精卵を第三者の子宮に入れて、代わりに産んでもらうものなんですが、日本では認められていません。そこに今、新たな選択肢として加わろうとしているのが、子宮移植です。これまで世界10か国で行われ、手術の件数は40例を超えました。日本でも研究が進められています。その最前線を取材しました。

世界が注目の“子宮移植”

3月、不妊治療の先進国・スウェーデンを取材に訪れました。子宮移植によって、世界で4番目に産まれたキャッシュくん。そして母親のロリータさんです。
キャッシュくんは6月で3歳。元気な男の子に育っていました。ロリータさんは子宮が生まれつきない「ロキタンスキー症候群(MRKH)」。子宮が原因で不妊に悩む女性たちの中でも、最も深刻な状態でした。

子宮がないと分かったのは、14歳のとき。当時の思いが日記につづられていました。

“私には子宮がない。何で私が…。”

田中
「これを書いたとき、どう感じたか覚えていますか?」

ロリータさん
「悲しくて心が痛かった。とても孤独だったわ。自分は欠陥があると思ったの。」

首都ストックホルムから500キロ。ロリータさんが治療を受けたのは、子宮移植の研究では世界で最先端の病院です。ロリータさんの主治医、産婦人科のマッツ・ブランストローム医師です。3年前、子宮移植による出産を世界で初めて成功させました。

ヨーテボリ大学 マッツ・ブランストローム医師
「子宮移植で生まれた最初の赤ちゃんです。写っているのは私の手です。」

ロリータさんが、マッツ医師から初めて子宮移植について説明を受けたのは、7年前。スウェーデンではまだ動物実験の段階でした。

ロリータさん
「子宮移植のチャンスをずっと待っていたんです。」

その後、技術が確立し、人への臨床研究が始まりました。真っ先に希望を伝えていたロリータさんに手術の順番が来たのは、4年前のことでした。ロリータさんは、まず、子宮を提供してくれるドナーを探しました。すでに子どもを産み終えた38歳の姉が、ドナーを申し出てくれました。

子宮を提供した 姉 リンダさん
「妹に言ったのよ、私の子宮をあげるって。私は子どもが4人いて満足していたし、これ以上産む気もなかったの。妹への大きな贈り物のつもりだったわ」

手術を受ける女性は、夫との間で体外受精し、受精卵を凍結します。その後、ドナーから子宮を摘出し患者に移植。移植した子宮が定着したら、受精卵を入れます。ドナーの多くは、母や姉妹です。高齢であっても出産経験のある人の子宮のほうが移植に適しているといいます。ロリータさんは10時間以上に及ぶ手術を経て子宮を移植し、その1年後、ようやく妊娠することができました。そして、帝王切開でキャッシュくんを出産しました。

ロリータさん
「初めて産声を聞いたときは、言葉にできないほどうれしかった。夢がかなったんです。」

夫のパトリックさんは、妻を心配して立ち会っていました。

夫 パトリックさん
「本当に現実なのか、目を疑った。いろんな感情があふれてきて、言葉にならなかった。」

ロリータさんは産み終わったあと子宮を摘出したため、免疫抑制剤などの薬を長期間飲む必要はありませんでした。ドナーになった姉にも、健康上の問題は起きていません。
スウェーデンでは少子化対策を推し進め、不妊を「病気」として扱い、治療を実質無償化しています。

保健局 副チーフ オーサ・オーケルマンさん
「スウェーデンでは、子どもがほしいのにもてないのは病気と認められます。そのため、公的な資金でサポートが受けられ、自費で払う必要はありません。」

不妊治療の制度が整えられていたからこそ、社会の理解も進み、子宮移植に世界に先駆けて踏み切ることができたのです。
4月、子宮移植を受けることになっている女性が、マッツ医師の診察を受けていました。
子宮移植をこれから行う女性
「(手術まで)カウントダウンですね。本当に楽しみにしています。リスクがあることは知っていますが、このチームを信頼しています。」

その手術を見学に訪れていたのは、慶應義塾大学のチーム。日本でも10年前から研究が進み、動物実験に成功するなど、技術は確立されつつあります。

ヨーテボリ大学 マッツ・ブランストローム医師
「(日本は)技術的にはできると思う。すでに動物実験も成功していて、人間の手術もできると思います。十分準備はできていると思います。」

慶應義塾大学 木須伊織医師
「技術的にはすでにできる状態にあると思うが、日本ではまだ議論が必要です。社会全体で子宮移植が認められる必要があると思います。」

日本では、子宮移植に対しては慎重な意見も少なくありません。

生命倫理学者 橳島次郎さん
「お腹を開いて子宮を移植する手術をしたり、(ドナーも)取りだす手術をする。子どもを育てようとする女性もリスクはあるが、それだけじゃないのが難しいところ。世の中の子どもをもちたいという人の思いに、どこまで応えていけばいいのかという、社会的な価値観に基づいた評価が必要になる。」

“子宮移植”を待つ女性たち

不妊治療に新たに加わった子宮移植。日本でも導入を待ちわびる人たちがいます。関西地方に暮らす、30代の景子さん(仮名)です。景子さんは、ロリータさんと同じロキタンスキー症候群。子宮が生まれつきありません。5年前に結婚。夫は病気を理解してくれましたが、景子さんは「産めるなら産みたい」と思い続けてきました。

景子さん
「女性として生まれてきたら、自分の子どもを妊娠して出産するということをしてみたい。」

34歳になる景子さん。子宮移植の日本への導入が、年齢的に間に合うのか。期待と不安が入り交じる日々です。

不妊治療 最前線 “子宮移植”で子どもを…

ゲスト丸岡いずみさん(フリーアナウンサー)
ゲスト菅沼信彦さん(京都大学 名誉教授)

丸岡さんは今年(2018年)の1月に代理出産でお子さんをもうけられたそうですが、もし当時、この子宮移植という選択肢があったとするならば、やってみたかったと思いますか?

丸岡さん:日本でも症例があれば、私はトライした可能性はあるなと、今、VTRを見ていて思いましたね。やはり自分で産める(なら)、自分で産みたいというふうに考える女性は多いのではないかなと、私は思います。

例えば拒絶反応はどうなのか、提供する人の年齢に制限はないのか、さまざまな疑問が湧いてくるが?

菅沼さん:たぶん、非常に驚かれたと思うんですけれども、やはりこの「子宮移植」が可能になったバックグラウンドとしては、移植医療といわれているような臓器移植が非常に進んできて、どのような免疫抑制剤を使ったらいいのか、安全なのかということが分かってきたということが1つあると思います。
それからもう1つは、代理出産の場合に、例えば娘さんがこういう病気で、赤ちゃんができないと。そうすると、その受精卵をお母さんに戻して、お母さんが産んであげて、要するに孫を産む形になると。そうだとしますと、お母さんは結構高齢なんですけれども、もう閉経を迎えたあとでも、まだ赤ちゃんが産めるということが明らかになってきて、子宮がある程度の年齢になっても、やはりちゃんと機能するということが分かってきたということがあるんじゃないかなというふうに思います。

日本でも実際に行われる日は近い?

菅沼さん:われわれは先ほど、VTRにありましたように、10年くらい前でしたでしょうか、慶應義塾大学と東京大学と京都大学でグループを作って、こういう動物実験を進めてきました。この医療の特徴は、単なる生殖医療という、赤ちゃんをつくる医療ではなくて、臓器移植の部分があります。それから赤ちゃんができたときには、周産期管理といわれているような、赤ちゃんがちゃんと育ってるかどうかというのを診ていかなくてはいけない、また産まれてきた赤ちゃんをちゃんと診ていくというような小児科の管理という、非常に幅広い医療が必要だと。そこに各々のルールがありますし、技術があるということになってきます。ですから、そのようなところをきちっと統合してやっていきたいということで、われわれは日本子宮移植研究会というのを立ち上げたんですけれども、そこでディスカッションをしながら、これを日本で今、人というか、臨床に使えるようにという、話を進めています。先ほどお話がありました慶應義塾大学、あるいは名古屋の第二赤十字病院というようなところが各施設でチームを作って、それを進めていこうということで、現在、準備をしているというところになっています。

VTRでは日本の医師が「社会的にはまだ議論が必要だ」と言っていたが?

菅沼さん:やはりこれは、生命維持臓器といわれているような心臓の移植とか、肝臓の移植なんかと違って、子宮がなくても人間は生きていけるものですから、そのような移植をするときに、果たしてドナーに対するリスクとか、それこそ、どこまで不妊症の治療としてやったらいいのかというようなことは、やはり議論をしていかないと、社会的コンセンサスを得られないといけない医療じゃないかなというふうには考えています。

増え続ける不妊治療 寄せられた声

田中:今、日本での不妊治療の件数は増え続け、体外受精だけで年間42万件を超えています。子宮移植について取材した情報を今回、番組のホームページで公開したところ、不妊に悩む人たちからの切実な声が数多く寄せられました。

50代 女性
“良い結果が出ず、誰にも言えず、今でも当時のことを思うと涙が出ます。”

50代 女性
“身体も心も疲弊し、会社を退職。人生の大切なものを諦めました。”

20代 女性
“産みたいけれど、お金がかかるから授かれない、という人もいることを広く知ってほしい。”

40代 女性
“7年間、治療を続けましたが、当事者にならなければ理解が得られない。世間の理解が進むことを切に願います。”

田中:意見を寄せてくれた方々を取材しました。

増え続ける不妊治療

不妊治療を続ける人たちにとって、高額な治療は深刻な悩みとなっています。不妊治療を2年余り続けているゆかさん(仮名)も、その1人です。仕事と治療の両立が難しくなり、今年3月、仕事を辞めました。

ゆかさん
「休んで病院に行かないといけない日が月に2回あり、迷惑がかかるのはわかる。ちょっと仕事をしていると厳しい部分があった。」

仕事を辞めたゆかさんに重くのしかかってきたのが、高額な治療費でした。これまでかかった金額は、およそ200万円に上ります。

ゆかさん
「子どもを産みたい、育てていきたいというのが自分の体ではかなわないとなったときに、それを克服するのにこれだけのお金がかかるのが衝撃。どうしてこの治療が保険適用にならないのかというのが大きい。」

経済的な負担に加え、家族や周囲に理解してもらえないという悩みも数多く寄せられました。そうした意見を寄せてくれた1人、治療を続けて6年になるという、40代の、なおさん(仮名)です。不妊治療で仕事を休むことが職場で理解されず、辞めざるをえなくなりました。退職後は、孤独を感じるようになったといいます。

なおさん
「今、専業主婦になって、病院にしか通わない。なので社会から孤立してしまったような気分。子連れの方や公園で遊ぶ子どもを見ていると、目に映るものがつらくなる。仕事もやりがいもってやっていたのに、それも辞めて、悔しい。」

当事者の切実な声

丸岡さんも不妊治療でつらい思いをされたそうですが、どんな体験が?

丸岡さん:私も6年近く、不妊治療をしたんですけれども、流産を途中でしてしまいまして、そうすると、「あっ、もうすぐ赤ちゃんに出会えるかな」と思って期待するんですけれども、またどん底に、みたいな状態で、こういうふう(気持ちの浮き沈み)になってしまうんですね。例えばなんですけれども、じゃあ、治療をしているどうしで、心の内を話し合ったらどうかなとか思ったりもしたんですけれども、例えばそういう話を私がすることによって、治療途中のお友達までが、なんて言うか、自信を喪失してしまうケースもあるんですね。

「自分もそうなっちゃうんじゃないか」とか。

丸岡さん:だから、ちょっと言えないなという部分もあったのと、あともう1つは、私の場合は、ロシアで代理出産をする前に、アメリカでも少しトライをしてみたんですね。そのときに思ったのが、日本と違って、産婦人科医の先生と精神科医の先生と、そして当事者という、この3人が必ずセットで動くということだったんですね。そこで結構、ああ、日本とは心のケアが少し違うのかなという思いは抱きました。

菅沼さんもたくさんの患者さんをご覧になってこられたと思うんですけれども、どんなことをお感じになりましたか?

菅沼さん:やっぱり今、丸岡さんがおっしゃったように、丸岡さんの場合は流産ということですけれども、やっぱり不妊症の方は赤ちゃんができないと、1か月のときにいろんな治療をして、いよいよ妊娠の判定が出る、そうしてなかなか妊娠判定が出なくて、生理が来てしまう、それを毎月繰り返すわけですよね。「先が見えない」というところで、最終的に結果が出てくればいいんですけれども、いつできるか分からない治療を繰り返さなければいけないというところがやはり、いちばんつらいところじゃないかなと思いました。

不妊治療に対する社会の受け止めですが、子宮移植が世界に先駆けて行われているスウェーデンでは、日本とは違う声を聞きました。

不妊治療は原則無料 スウェーデン最新報告

田中
「スウェーデンの首都ストックホルム郊外にある、不妊治療のクリニックです。こちらでは保険が適用され、原則無料で治療を受けることができるんです。」

この日、30歳のカップルが不妊治療を受けに来ていました。

医師
「診察料は、基準額だけです。薬代も2,200クローナ(2万8,000円)までです。」

スウェーデンでは38歳以下であれば不妊治療に保険が適用され、治療は実質無料です。このカップルは結婚していませんが、事実婚や独身の女性であっても、保険で治療を受けることができます。

不妊治療中のカップル
「私たちは自然妊娠することが難しかったので、この国にいることはとてもラッキーだと思います。国がサポートしてくれるし、もちろん無料です。」

不妊治療中のカップル
「そうだね、とてもいいことだと思う。」

不妊治療中のカップル
「みんながお金を持っているわけではない。」

不妊の問題が国民全体の課題として共有されたことで、不妊治療に対する理解も広がっています。

田中
「ご家族に不妊治療を受けた人はいますか?」

「はい。私のおばも受けたし、妻の妹も不妊治療を受けて子どもを授かりました。」

「スウェーデンでは秘密にすることではありません。自然に妊娠することができない人はいますから。」

田中
「恥ずかしいことだとは思いませんか?」

「私もそうですが、恥ずかしいことだとは思いません。」

不妊治療の課題 理解しあえる社会へ

日本とは何がいちばん違うと感じましたか?

田中:私がスウェーデンを取材して驚いたのは、不妊治療を受けている方が前向きだったことなんですよね。社会の意識が違うのかなと思いました。例えば取材をしていても、「子どもをもちたいと願うことは誰もが持てる権利なんだ」と普通に答えてくれる方がいらっしゃったり、不妊は誰もがなりうることで、治療するのは当たり前だという感覚を多くの人が持っていました。それと、その治療をサポートする制度を、誰もが受けられるということも安心感につながっていると思ったんですね。
社会の意識と制度、両方が大事だと感じたんですが、菅沼さんは、この日本の不妊治療の課題については、どのように考えていらっしゃいますか?

菅沼さん:私、医学部を卒業しまして、40年ほどこの仕事に携わらせていただいております。やはり40年前と比べると、やはり不妊というものに対する考え方は変わってきている、日本でもかなりオープンな状態になってきてるんじゃないかなというふうに思います。スウェーデンほどではないかもしれませんけれども、やはり多くの患者さんたちが、お互いに話し合えるような環境ができてきてるというふうには感じます。
ただ、制度的な問題として、やはり保険制度というところに問題があります。例えば、不妊症が病気ではないというわけではないんですけれども、やはり一般の不妊治療といわれているようなもの、例えばここにありますような、「不妊検査」とか「ホルモン剤」「排卵誘発剤の投与」、そのへんのところは当然、日本でも保険として認められています。しかしながら、高度生殖医療というような「人工授精」「体外受精」「顕微授精」というようなものは、まだ保険として収載されていないという現実があります。これをどこまで認めるべきかということは、なかなか社会保障の制度の中の問題で、国民的なコンセンサスがやはり必要な事項ではないかなというふうに感じています。

番組のホームページには、「不妊治療は自然に逆らうもので、自分はやりたくない」という声もありました。それぞれが望む選択肢を自由に選べるようにするには、どう社会が変わっていけばいいでしょうか?

丸岡さん:「クオリティー・オブ・ライフ」っていう言葉が、だいぶ一般的になってきたと思うんですね。それを大きな意味で、人生の本質というふうに捉えた場合、やはり子どもをもたないことも、その人の権利として認めるし、そして、私のように代理出産をする人も、その権利を認めて、子宮移植をする人も、あっ、そういう生き方もあるんだ、あっ、それでそのあと「輝いててよかったね」というふうに、みんなの人生を、それぞれが認められるような社会になるといいかなと思うんですけれども。

菅沼さん:だからわれわれも子宮移植がいちばんで、これだけがいい医療と言っているわけではなくて、やはり子宮移植を選ぶ人、代理出産を選ぶ人、また養子縁組みを選ぶ人、また、子どもはいらない生活を選ぶ人というのがあってもいいと思うんです。そのためには、やはりちゃんと子宮移植ができるような医療技術を確立しないと、提示できないものですから、そのためにわれわれは少なくとも努力してるし、やがて選べるような社会が来ればいいなというふうに感じています。

この不妊の問題、まさに当事者だけではなくて、社会全体で向き合うことが今、問われていると思いました。


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