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2016年10月13日(木)

“昔の感染症”がまさかの復活!どう防ぐ はしか・結核・あの病

“昔の感染症”がまさかの復活!どう防ぐ はしか・結核・あの病
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 大曲貴夫さん
    (国立国際医療研究センター国際感染症センター長)

  • 優木まおみさん
    (タレント)

  • 小郷知子
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

医療技術が進んだ今になって、なぜ昔の感染症が脅威に?

感染症は、減らすことはできても撲滅することは非常に難しいものです。実際、人類が撲滅できたのは「天然痘」だけとされます。大曲先生によると、一度制圧したつもりでも、人間や社会の環境が変化すれば、病原体は必ず弱い部分を見つけ入り込んでくると言います。特に昔の感染症の場合は、人間側の知識や経験などの備えが減っていることもあり、そこが弱点となって爆発的に広がる恐れがあるため油断できない、ということです。
Q2

周りに感染させないためにも予防接種を義務化しては?

特に重要性が高いとされる「定期予防接種」に関しては、以前は義務とされていましたが、副反応の問題で賛否両論が出る中、現在は「努力義務」といって、本人や保護者が接種するかどうかを決める形になっています。実際、重症化したケースを見てきた医師の場合は、その経験から予防接種の大切さを訴えることが多いですが、一方で副反応を警戒する意見も多く、現在はあくまで本人の意思にゆだねられている状態です。
Q3

治療薬はあるのか?

番組でご紹介した感染症に関しては、「梅毒」「結核」には抗生物質がありますが、「はしか」には治療薬はありません。また「結核」に関しては、治療薬は複数あるものの、「耐性菌」の出現により薬が効かないケースも数多くあり、いたちごっこが続いているのが現状です。

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