2016年4月26日(火)
5万人避難 命をつなげ~“連鎖”大地震 最新報告~


番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。
出演者
-
矢守克也さん
(京都大学防災研究所教授) -
行定勲さん
(映画監督) -
伊東敏恵
(キャスター)
質問
コーナー
Q1
避難所の数が把握できていないとのことですが、避難所を数十か所程度に絞ることは難しいのでしょうか? また、体育館やドームなど、多くの人が入れる施設はないのでしょうか?
今回の地震では、「地域防災計画」で予定していた避難所の損壊によって、計画通りに避難所の開設ができていません。昼は自宅や職場、夜は避難所に移動する人、また車中泊と避難所泊を交互に繰り返したり、避難者の方が流動的に移動するため、どれだけの数の避難所が必要か全体数を把握することも難しく、避難所の数を絞るのは難しいのが現状です。ご出演頂いた京都大学防災研究所の矢守教授は、避難所が足りなくなることを予想して外部自治体などの援助を受ける「受援計画」を事前に立てたりすることも必要だと指摘します。どの地域が被災地になるか(受援側)、そしてどこが助ける側(救援側)になるか、今の日本では予測がつきません。全国どの市町村も、その両方になりうる準備をしておかなければなりません。
Q2
避難所に行けないで孤立しているかもしれない障害のある方たちへの支援はどうすればいいのか。
高齢者や障害者の方など特別な配慮が必要な方々のための福祉避難所を設ける必要があります。そういった方々のためのスペースが、感染症対策としても大切です。弱く苦しい立場にいる方には、親戚、近所の方、自治体の方など、援助者が一人いるだけでも事態は改善します。たまたまそばにいる人、ボランティア、NPO、あらゆる方向からの支援を網の目のように張ることが大切です。
あわせて読みたい

みんなのコメント