過激派組織の思想に影響を受けたとみられるテロ事件が世界各地で相次いでいる。標的となっているのは、アメリカ軍でも政府機関でもグローバル企業でもない。「ソフトターゲット」と呼ばれる新たな標的だ。レストランや娯楽施設などで、一般市民を不特定多数殺害することを狙い、各国政府、市民に恐怖をまん延させる“新たなテロの手法”だ。この手法を呼び掛けたのは、シリア人のスーリーという人物だ。ホームページに公開されている1600ページにも及ぶ論文が、現在の「ソフトターゲット」テロの始まりとも言われている。スーリーとは果たしてどんな人物なのか?そしてテロはどのように世界に拡散しているのか?最近のテロ事件をつぶさに追いながら、“日常に潜む脅威”がどのように広がっているのか、その実態に迫る。そして新たな形のテロに対して国際社会はどう向き合えばよいのか、考える。
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