内向き化が著しいと言われる若者たちに、「変化」が起きている。合宿しながら国際化や社会のビジョンについて議論するサマースクールには、高校生からの応募が殺到、全国で定員超えとなった。大学生の間では、同世代や地域の人に向けたフリーペーパーを作り、情報発信したり社会活動の参加を呼びかけたりするグループが急増している。背景には、社会に対して自分の言葉で語り、考えたいという意識の高まりがあり、各種の意識調査からもその変化は読み取れる。一方で調べていくと、政治や社会活動についての話は、身近な友人同士では敬遠され、「政治的中立」に縛られた学校内でもできない、だから意見交換や実践の場が殆どないと考えていることもわかってきた。選挙権年齢の引き下げが来年に迫る中、自分たちはどう社会と向き合えばいいのか。様々な現場で声をあげる若者たちを追い、若者がいま何を考えているのか、耳を傾けてみる。
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