韓国で「MERSコロナウイルス」の感染が広がり、死者27人、感染者172人にのぼっている(22日現在)。背景には、不十分な初動対応があったと指摘されている。中東から帰国した男性(68)の感染が確認されたのが、帰国から2週間以上たってからで、その間に同じ病室いた人や医療スタッフ数十人に感染が拡大。さらに、二次感染した男性(35)が、隔離措置がなされないまま転院し、新たな感染を生んだ。男性が感染者に接触していた可能性があるという情報は保健当局から知らされていなかった。3年前にサウジアラビアで見つかり中東を中心に感染が広がっていたMERSコロナウイルスは、今回初めてアジアでの大規模感染となった。日本では、感染者を都道府県の感染症指定医療機関に入院させることになっている。しかし、LCCの登場などにより地方空港でも韓国との直通便が数多く運行されているため、万が一の場合どう運用するか、検討が続いている。グローバル化により様々な感染症の拡大がおそれられる中、備えは大丈夫なのか、取材する。
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