「すぐに故郷に帰れる」と信じて避難生活を始めて4年目。未だ避難を続けている人は23万人余り、そのうち福島県の避難者は半数を超える。震災1年目には「故郷に帰りたい」と希望していた人が4割ほどだったが、今年の調査では「帰りたい」人は1~2割にとどまった。原発事故の避難区域では、故郷への帰還をあきらめて、自宅を解体する人たちが相次いでいる。大きな理由は、避難先に暮らしを築いた一方で、帰還後の仕事の再開や子どもの健康に対する不安、さらに自宅が荒れ果てて住めなくなったことなどだ。番組では、故郷をあきらめる決断をせざるを得ない震災4年の現実をルポで描き出すとともに、今後、どういう支援が必要なのか、専門家とともに考えていく。
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