経営と現場をつなぐ職場のリーダー・管理職。成長戦略を描こうとする今、企業は、その管理職人材が不足するという危機に直面している。今後の管理職を担う世代は、バブル崩壊後の“失われた10年”に新人時代を過ごした30代、就職氷河期でそもそも採用人数が少なく、また、不況に伴う組織と業務の効率化などにより、新規事業立ち上げや部下の育成などの経験が積めていないと指摘されているのだ。そうした中、企業は育成のあり方を見直し、次世代を担える“攻め”の管理職を育てようと動き出している。ある企業が打ち出した次世代リーダー像は「桃太郎型」。イヌ・キジ・サル、それぞれの能力を引き出して鬼ヶ島を攻めた桃太郎のように、考え方も価値観も異なる様々な部下や取引先をまとめあげ、新たなビジネスを生み出せる人材の育成に乗り出した。これからの成長にかかせない管理職人材の育成とはどうあるべきか、考える。
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