混乱が深まる一方のウクライナ危機。今月25日に大統領選挙が行われる予定だが、東部では親ロシア派の武装集団による州政府庁舎などの占拠が続いている。一部では、武力衝突も起きており、大統領選挙が行われるのかどうか不透明な状況だ。さらに、西部や首都キエフでは、反ロシアの強硬な姿勢を打ち出す過激な「右派セクター」が発言力を強め、親ロシア派との間で、激しい対立と憎悪の連鎖が起きようとしている。最悪の場合、ウクライナは、東と西に分裂し、内戦すら起きかねない危機に直面しているのだ。大統領選挙を前に、水面下で活発化する親ロシア、反ロシアそれぞれの勢力の動きや、住民たちの今を取材する中で、国際社会にも深刻な影響を与えかねない危機の深層を最新報告する。
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