出家のための儀式「得度」を悪用した新たな犯罪「出家詐欺」の実態が、NHKの取材で明らかになった。多重債務者を出家させて戸籍の下の名前を変えて別人に仕立て上げ、金融機関から多額の住宅ローンを騙し取る手口だ。京都府警は組織的に融資を騙し取ったとして、住職やヤミ金融業者らを全国で初めて摘発。さらに取材を進めると、ブローカーが暗躍し、「出家詐欺」が水面下で広がっている実態もわかってきた。背景には、檀家の減少や後継者がいないことで厳しい経営を強いられる宗教法人の存在があるとみられている。「出家詐欺」の実態と背景に迫り、その対策を探る。
「クローズアップ現代」調査報告書・再発防止策などについて
みんなのコメント