別居や離婚で子どもと離れて暮らす父親が「子どもを失いたくない」などの理由から、わが子を連れ去ったりする事件やトラブルが後を絶たない。共働きが定着し、子育てに生きがいを感じる男性が増える一方で、年間23万件に上る離婚の数。専門家は、「子どもと会えないことで、ストレスを溜め込む父親が増えている」と指摘する。一方、子どもを引き取った母親の側には、別れた夫に対する不信や恐怖がぬぐえないなど、子どもをすぐには会わせられない事情がある。こうしたなか、別居・離婚後の親子の面会をサポートする行政の新たな動きも始まった。別居・離婚後の親と子を支える仕組み作りが遅れていると言われる日本。当事者たちの声から、必要な対策を考える。
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